133 / 300
第八章 冒険編 狂乱の王子ヴァルベルト
血に飢える者は思い出す
しおりを挟む
「ゲヒャヒャヒャヒャ!!血だ!血だ!血を寄越せ!!!」
「ヴァルベルトさん……いったい……どうしたと言うのですか?」
ハナコとの戦闘で、圧倒的な力の差を見せつけられたヴァルベルトだったが、突如として全身から血を吹き出してカラカラのミイラとなった。
「血が……血が足りない……」
ヴァルベルトは、辺り一面に広がる自分の血を舐め回した。
「駄目だ……古い……古すぎる……新鮮な……新鮮な血が欲しい……」
うわ言の様にぶつぶつと呟くヴァルベルトは、目の前にいるハナコが目に入った。
「新鮮な……新鮮な血だーーー!!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
発狂したかの様に、ヴァルベルトは四足歩行でハナコへと襲い掛かる。迫り来るヴァルベルトに対して、自身の危機を感じたハナコは本能に赴くまま、ヴァルベルトに向かってインパクト・ベアを放った。
「クヒヒ!!」
「グォオオオオ…………!!」
するとヴァルベルトは、自身の体を回転させて放たれたハナコの両腕の間をすり抜けて見せた。そして……
ガブリ!!
「グォオオオオ!!!」
「ハナちゃん!!」
「な、何をしているんだあいつは!?」
ハナコの体にしがみつき、首元に噛みついた。深く突き刺さったヴァルベルトの歯からハナコの血が吹き出した。
「ギャハハハハハ!!ウメェ!ウメェ!新鮮な血は最高だー!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「キヒヒ!!」
首元に噛みついたヴァルベルトを引き剥がそうと、ハナコは絶望の爪を発動させるが、凄まじい反応速度で首元から離れて回避した。
「もっと……もっと血を寄越せー!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ミイラの様な姿になる前よりも、早い速度でハナコに襲い掛かる。鋭く尖った歯がハナコの固い皮膚を突き破り、出血させた。
「どうしよう……このままじゃ、ハナちゃんが殺られてしまいます!」
「それだけで済めば良いんですがね~」
「どう言う意味ですか……?」
「ヴァルベルトさんは、“その後の被害を気にしない”と言っていました。その事を察するに、ハナコさんや私達が殺られてしまったとしても血の渇きは収まらず、近くの村や町にも被害が及ぶかもしれないという事です」
「「!!!」」
獣を越えた存在のハナコを圧倒できる技、それを今まで使わなかった理由を理解した真緒達。
「そんな……そんなの絶対に駄目です!!」
「何かあいつを倒せる方法は無いのか!?」
「…………」
エジタスはしばらく無言で考え込むと、真緒達に顔を向けた。
「無い訳ではありませんが……」
「本当か!?頼む!教えてくれ!!」
「師匠!!お願いします!!」
「…………正直言って、マオさんの技のほとんどはヴァルベルトさんには効かないでしょう。しかしマオさん、あなたにはまだ一度も使った事の無い技がある筈ですよ?」
「一度も使ってない……それってもしかして……!!」
何かを思い出したか、真緒はスキル“鑑定”を発動して今の今まで、その存在すら忘れていたスキルを鑑定した。
スキル 過去への断罪
過去での過ちを悔い改めさせる技。心の闇が深ければ深いほどダメージ量が増える。逆に心に闇を抱えてない人には効果はない。
「“過去への断罪”…………」
「彼はエルさんに対して、異常な程の愛を抱いています。もしも彼の過去に何かがあり、その心の闇が深ければ倒せる可能性はあります」
「じゃあ早速「しかし」……えっ?」
希望が残されている事に喜ぶ真緒が試みようとしたが、エジタスに遮られてしまった。
「マオさん、あなたは負傷してまともには動けません」
「…………」
「それに、必ずしも成功するとは限りません…………それでもやりますか?」
「……例え、残された可能性がほんの僅かだったとしても、私はその可能性に掛けます!何もせず諦めるのだけは、嫌なんです!!」
真緒の目には決意の炎が灯っていた。
「……仕方ありませんね。こうなったら最後まで付き合いましょう!!」
「師匠!!」
「俺も手伝うぞ!」
「フォルスさん!!」
「それじゃあ、ハナコさんが殺られてしまう前に作戦会議を済ませましょうか」
「「はい!!」」
こうして、真緒達は最後の希望を胸に作戦を練り始めるのであった。
***
「それではマオさん、準備はいいですか?」
「いつでも大丈夫ですよ!」
「俺達ならきっと出来る!」
作戦会議が終わり、準備を整える三人。あとは真緒の合図を待つだけだった。
「よし……行きましょう!!」
「「おう!!」」
「作戦開始!!」
真緒が合図を送った瞬間、エジタスとフォルスは未だに戦っているヴァルベルトとハナコの下へと走り出す。
「ゲヒヒ……ナンダ?」
「後ろの正面だ~れ?」
「!!?」
迫り来るエジタス達に疑問を抱くヴァルベルトだったが、突然エジタスが転移を使って背後へと回り込んで来た。
「ギヒ!!」
咄嗟の判断で、その場から離れるヴァルベルト。
「おぉ~、凄まじい反応速度ですね~しかし、そっちが安全とは限りませんよ~」
「貰った!!貫け“三連弓”!」
「ゲヒャヒャ!!?」
逃げた先には、フォルスが弓矢を構えて立っており隙を与える事無く、矢を放った。
「ギヒー!!」
しかし、それすらも凄まじい反応速度を用いて、空中へと逃げ出した。
「…………ふっ、作戦通りだ」
ヴァルベルトは空中へと逃げるが、それこそが真緒達が狙っていた事だった。ヴァルベルトの目の前には、“虚空”の力を使って同じ様に飛び上がる真緒がいた。
「ギギャ!!?」
「これでチェックメイトだよ!!」
完全に決まった。逃げ場の無い空中に追い込めた時点で、真緒達の作戦は成功していた。真緒は純白の剣を持ち、ヴァルベルトに向かって“過去への断罪”を発動しようとする。
「ザーンネーンでした!!」
「えっ!?」
しかし、ヴァルベルトは目の前にいる真緒を踏み台にして更に上へと飛び上がった。当然、踏み台にされた真緒は地上へと落下する。
「そ、そんな…………」
「作戦失敗ですね~」
「(そんな!ここまで来たのに!嫌だ!諦めたくない!!)」
その時、落下する真緒の背中に誰かが手を添えて来た。
「ハ、ハナちゃん!?」
それはハナコだった。柱を彷彿とさせる両腕に背中を支えられた真緒。
「グォオオオオ……マ…………オ……ちゃ……ん」
「ハナちゃん……」
獣を越えた存在。もはや理性など残っている筈が無いのに、確かに“マオちゃん”と話し掛けて来たのだ。
「お願い!私をヴァルベルトさんの所まで飛ばして!!」
「止めろマオ!!何を考えているんだ!?」
「もう時間が無いんですよ!!油断している今なら、上手く行く筈です!!」
真緒がこれから何をしようとするのか、フォルスでも想像出来た。しかしそれはかなり危険な賭けとなる。
「その前にお前の体が壊れてしまう!!お願いだ!止めてくれ!!」
「フォルスさん…………ごめんなさい!ハナちゃん!!やって!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「止めるんだ!マオーーー!!!」
インパクト・ベア。ハナコの両腕から放たれた強烈な衝撃は、真緒へと伝わりそのまま勢いに乗せてヴァルベルト目掛けて、吹き飛ばされた。
「ぐっ……!!……おおーーー!!!」
「ナ、ナニーー!!?」
全身が引き裂かれてしまいそうな、激しい痛みに襲われるも必死に耐え抜き、戸惑いを見せるヴァルベルトに最後の希望をぶつけた。
「スキル“過去への断罪”」
真緒のスキルが放たれた。すると、ヴァルベルトの体は白い球体に包み込まれた。
「(な、何だこれは……いったい何が……こ、これは!!)」
白い球体に包み込まれた瞬間、ヴァルベルトの脳裏に今まで起こった全ての出来事が走馬灯の様に甦る。血の渇望で変化した事、大きな古時計を壊された事、真緒達がこの城に足を踏み入れた事、四天王だった頃の事、次々と過去の出来事が脳裏に甦る。そして、エルとの出来事も甦る……肉人形では無い本物のエルとの出来事を…………。
「ヴァルベルト……ヴァルベルト……」
「(その声は……エル……君なのか……?)」
とても懐かしく、優しい声が耳元に聞こえて来る。
「ヴァルベルト……ヴァルベルト!ヴァルベルト!起きなさい!!」
「ヴァルベルトさん……いったい……どうしたと言うのですか?」
ハナコとの戦闘で、圧倒的な力の差を見せつけられたヴァルベルトだったが、突如として全身から血を吹き出してカラカラのミイラとなった。
「血が……血が足りない……」
ヴァルベルトは、辺り一面に広がる自分の血を舐め回した。
「駄目だ……古い……古すぎる……新鮮な……新鮮な血が欲しい……」
うわ言の様にぶつぶつと呟くヴァルベルトは、目の前にいるハナコが目に入った。
「新鮮な……新鮮な血だーーー!!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
発狂したかの様に、ヴァルベルトは四足歩行でハナコへと襲い掛かる。迫り来るヴァルベルトに対して、自身の危機を感じたハナコは本能に赴くまま、ヴァルベルトに向かってインパクト・ベアを放った。
「クヒヒ!!」
「グォオオオオ…………!!」
するとヴァルベルトは、自身の体を回転させて放たれたハナコの両腕の間をすり抜けて見せた。そして……
ガブリ!!
「グォオオオオ!!!」
「ハナちゃん!!」
「な、何をしているんだあいつは!?」
ハナコの体にしがみつき、首元に噛みついた。深く突き刺さったヴァルベルトの歯からハナコの血が吹き出した。
「ギャハハハハハ!!ウメェ!ウメェ!新鮮な血は最高だー!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「キヒヒ!!」
首元に噛みついたヴァルベルトを引き剥がそうと、ハナコは絶望の爪を発動させるが、凄まじい反応速度で首元から離れて回避した。
「もっと……もっと血を寄越せー!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ミイラの様な姿になる前よりも、早い速度でハナコに襲い掛かる。鋭く尖った歯がハナコの固い皮膚を突き破り、出血させた。
「どうしよう……このままじゃ、ハナちゃんが殺られてしまいます!」
「それだけで済めば良いんですがね~」
「どう言う意味ですか……?」
「ヴァルベルトさんは、“その後の被害を気にしない”と言っていました。その事を察するに、ハナコさんや私達が殺られてしまったとしても血の渇きは収まらず、近くの村や町にも被害が及ぶかもしれないという事です」
「「!!!」」
獣を越えた存在のハナコを圧倒できる技、それを今まで使わなかった理由を理解した真緒達。
「そんな……そんなの絶対に駄目です!!」
「何かあいつを倒せる方法は無いのか!?」
「…………」
エジタスはしばらく無言で考え込むと、真緒達に顔を向けた。
「無い訳ではありませんが……」
「本当か!?頼む!教えてくれ!!」
「師匠!!お願いします!!」
「…………正直言って、マオさんの技のほとんどはヴァルベルトさんには効かないでしょう。しかしマオさん、あなたにはまだ一度も使った事の無い技がある筈ですよ?」
「一度も使ってない……それってもしかして……!!」
何かを思い出したか、真緒はスキル“鑑定”を発動して今の今まで、その存在すら忘れていたスキルを鑑定した。
スキル 過去への断罪
過去での過ちを悔い改めさせる技。心の闇が深ければ深いほどダメージ量が増える。逆に心に闇を抱えてない人には効果はない。
「“過去への断罪”…………」
「彼はエルさんに対して、異常な程の愛を抱いています。もしも彼の過去に何かがあり、その心の闇が深ければ倒せる可能性はあります」
「じゃあ早速「しかし」……えっ?」
希望が残されている事に喜ぶ真緒が試みようとしたが、エジタスに遮られてしまった。
「マオさん、あなたは負傷してまともには動けません」
「…………」
「それに、必ずしも成功するとは限りません…………それでもやりますか?」
「……例え、残された可能性がほんの僅かだったとしても、私はその可能性に掛けます!何もせず諦めるのだけは、嫌なんです!!」
真緒の目には決意の炎が灯っていた。
「……仕方ありませんね。こうなったら最後まで付き合いましょう!!」
「師匠!!」
「俺も手伝うぞ!」
「フォルスさん!!」
「それじゃあ、ハナコさんが殺られてしまう前に作戦会議を済ませましょうか」
「「はい!!」」
こうして、真緒達は最後の希望を胸に作戦を練り始めるのであった。
***
「それではマオさん、準備はいいですか?」
「いつでも大丈夫ですよ!」
「俺達ならきっと出来る!」
作戦会議が終わり、準備を整える三人。あとは真緒の合図を待つだけだった。
「よし……行きましょう!!」
「「おう!!」」
「作戦開始!!」
真緒が合図を送った瞬間、エジタスとフォルスは未だに戦っているヴァルベルトとハナコの下へと走り出す。
「ゲヒヒ……ナンダ?」
「後ろの正面だ~れ?」
「!!?」
迫り来るエジタス達に疑問を抱くヴァルベルトだったが、突然エジタスが転移を使って背後へと回り込んで来た。
「ギヒ!!」
咄嗟の判断で、その場から離れるヴァルベルト。
「おぉ~、凄まじい反応速度ですね~しかし、そっちが安全とは限りませんよ~」
「貰った!!貫け“三連弓”!」
「ゲヒャヒャ!!?」
逃げた先には、フォルスが弓矢を構えて立っており隙を与える事無く、矢を放った。
「ギヒー!!」
しかし、それすらも凄まじい反応速度を用いて、空中へと逃げ出した。
「…………ふっ、作戦通りだ」
ヴァルベルトは空中へと逃げるが、それこそが真緒達が狙っていた事だった。ヴァルベルトの目の前には、“虚空”の力を使って同じ様に飛び上がる真緒がいた。
「ギギャ!!?」
「これでチェックメイトだよ!!」
完全に決まった。逃げ場の無い空中に追い込めた時点で、真緒達の作戦は成功していた。真緒は純白の剣を持ち、ヴァルベルトに向かって“過去への断罪”を発動しようとする。
「ザーンネーンでした!!」
「えっ!?」
しかし、ヴァルベルトは目の前にいる真緒を踏み台にして更に上へと飛び上がった。当然、踏み台にされた真緒は地上へと落下する。
「そ、そんな…………」
「作戦失敗ですね~」
「(そんな!ここまで来たのに!嫌だ!諦めたくない!!)」
その時、落下する真緒の背中に誰かが手を添えて来た。
「ハ、ハナちゃん!?」
それはハナコだった。柱を彷彿とさせる両腕に背中を支えられた真緒。
「グォオオオオ……マ…………オ……ちゃ……ん」
「ハナちゃん……」
獣を越えた存在。もはや理性など残っている筈が無いのに、確かに“マオちゃん”と話し掛けて来たのだ。
「お願い!私をヴァルベルトさんの所まで飛ばして!!」
「止めろマオ!!何を考えているんだ!?」
「もう時間が無いんですよ!!油断している今なら、上手く行く筈です!!」
真緒がこれから何をしようとするのか、フォルスでも想像出来た。しかしそれはかなり危険な賭けとなる。
「その前にお前の体が壊れてしまう!!お願いだ!止めてくれ!!」
「フォルスさん…………ごめんなさい!ハナちゃん!!やって!!」
「グォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「止めるんだ!マオーーー!!!」
インパクト・ベア。ハナコの両腕から放たれた強烈な衝撃は、真緒へと伝わりそのまま勢いに乗せてヴァルベルト目掛けて、吹き飛ばされた。
「ぐっ……!!……おおーーー!!!」
「ナ、ナニーー!!?」
全身が引き裂かれてしまいそうな、激しい痛みに襲われるも必死に耐え抜き、戸惑いを見せるヴァルベルトに最後の希望をぶつけた。
「スキル“過去への断罪”」
真緒のスキルが放たれた。すると、ヴァルベルトの体は白い球体に包み込まれた。
「(な、何だこれは……いったい何が……こ、これは!!)」
白い球体に包み込まれた瞬間、ヴァルベルトの脳裏に今まで起こった全ての出来事が走馬灯の様に甦る。血の渇望で変化した事、大きな古時計を壊された事、真緒達がこの城に足を踏み入れた事、四天王だった頃の事、次々と過去の出来事が脳裏に甦る。そして、エルとの出来事も甦る……肉人形では無い本物のエルとの出来事を…………。
「ヴァルベルト……ヴァルベルト……」
「(その声は……エル……君なのか……?)」
とても懐かしく、優しい声が耳元に聞こえて来る。
「ヴァルベルト……ヴァルベルト!ヴァルベルト!起きなさい!!」
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
伯爵夫人のお気に入り
つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。
数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。
喜ぶ伯爵夫人。
伯爵夫人を慕う少女。
静観する伯爵。
三者三様の想いが交差する。
歪な家族の形。
「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」
「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」
「家族?いいえ、貴方は他所の子です」
ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。
「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる