81 / 300
第六章 冒険編 出来損ないの小鳥
十五年の再会
しおりを挟む
「ハナちゃん!!リーマ!!」
真緒達は、ヘルマウンテンから脱出した後、鳥人の里に着陸した。無事、地面に足が着いた事を確認すると真緒は、ハナコとリーマの側に駆け寄る。
「マオぢゃん!」
「マオさん!」
二人も同様に地面に足が着いた事を確認すると、真緒の側に駆け寄る。
「二人供、無事で本当に良かった!!」
「マオさんも怪我が無いみたいで、安心しました!」
「皆、助がっで良がっだだぁ!」
駆け寄った三人は苦しくて息が出来なくなる程、肩を寄せ合い強く抱き締め合った。
「お~い、皆さ~ん!!」
すると遠くの方から、見慣れた人物が走って来た。誰であろう“奴”である。
「あ、師匠!もぉー、何処行っていたんですか!?心配したんですよ!!」
「いや~、すみませんね~。気がついたら鳥人の方に持ち上げられていて、伝えるに伝えられなかったのですよ」
「(あの男…………そう言えば、あの男は誰が運んだんだ?)」
ビントは走って来たエジタスを見て、誰が運んで来たのか疑問に思った。
「(…………まぁ、誰かがやってくれたんだろうな)」
しかしビントは深くは考えず、他の鳥人がやってくれたのだろうと、結論付けた。
「おいビント、皆は…………里の皆は何処だ?」
フォルスは辺りを見渡すが、里の者どころか人の気配すら無かった。
「それに、どうしてお前ら飛べるんだよ!?上昇気流は止まったままなのに…………」
質問が止まらない。聞きたい事が湯水の如く溢れ出る。そんなフォルスにビントとククは、ニヤリと笑みを見せる。
「まあまあ、落ち着けよフォルス。忘れたのか、俺達鳥人の呼び名を?」
「あたし達は…………“空の支配者”だよ!」
そう言うとククは空を指差した。それが合図だったのか、上空に次々と鳥人達が姿を表した。
「こ、これは…………」
「どうだ、驚いたか!」
上空を飛んでいる顔は、フォルスの見知った顔ばかりであった。近所の小鳥だった子達に、宿屋のおばさん、巨体持ちのペング、族長までもが優雅に空を飛んでいた。そして、その中でも最も目を引いた鳥人がいた。
「お、お婆ちゃん…………」
そう、フォルスの祖母であるトハだ。少し、平衡感覚が定まらないのかフラフラになりがらも、しっかりと飛んでいた。
「おーい、こっちだ!!」
「フォルスはここにいるぞー!」
ビントとククの二人は、里の皆に手を振ってフォルスの居場所を伝えると、トハを先頭にその場所目掛けて着陸した。
「お婆ちゃん…………」
「十五年…………随分見ない間に老けたね」
懐かしい声。十五年振りに聞く祖母の優しい声が心に響いてくる。
「俺……俺…………!」
「何も言わなくていい。只一言、家に帰ったら何て言うんだい?」
「…………ただいま!」
「はい、お帰りフォルスちゃん!」
この時遂にフォルスは、十五年振りに故郷へと戻る事が出来たのであった。
「話したい事が沢山あるんだ!!」
「はいはい、取り敢えず一番広い族長の家で話そうか。構わないだろ、族長さん?」
「勿論ですとも、トハさんの言う事は絶対ですから」
族長は、中腰になりながら頭をペコペコさせ、トハの頼みを受け入れた。
「じゃあ、早く行こう!早く早く!!」
「そんなに急がなくても、時間はたっぷりあるからね」
フォルスは、トハの腕を引っ張りながら、族長の家へと向かった。
「…………何かフォルスさん、性格変わっていなかった…………?」
いつものクールなフォルスとは違い明るく元気な姿に、呆気に取られていた真緒。
「甘えたいんだと思いますよ……」
「えっ?」
「十五年間も一人で過ごしていて、私達の中でも最年長だったフォルスさんは、誰にも甘える事は出来なかったと思います。だからせめてこの故郷、肉親であるトハさんに我が儘を言いたいんだと思います」
「オラもそう思うだぁ」
「…………そっか……そうだよね。誰だって誰かに甘えたい気持ちはある筈だもんね…………」
真緒は亡くなってしまった母親の事、ハナコは殺されてしまった母親の事、リーマは亡くなってしまった師匠の事を思い浮かべていた。
「おーい、マオ。何してるんだ、置いてくぞ!」
「はーい。じゃあ、行こっか」
「「はい!」」
フォルスに呼ばれて、真緒達も追い掛ける様に族長の家に向かった。只一人、エジタスを除いて…………。
「…………お婆ちゃん……か」
エジタスは見上げて呟くが、その呟きはいつもより何処か寂しそうに聞こえた。
***
「そうか…………そんな事が……」
現在、真緒達は族長の家で上昇気流が止まった原因と、ヘルマウンテンの真実について話していた。
「これはもっと、ヘルマウンテンとそのドラゴンについて詳しく知らなくてはならないな」
「そうだな…………」
トハと族長は今後の里の状況に関して、考え始めた。
「その前に聞かせてくれ、どうして里の皆が上昇気流無しで飛べているんだ?」
「ああそれかい、何も驚く程の事じゃないさ。元々わし達鳥人は、上昇気流など無くても飛べる一族だ」
フォルスのずっと気になっていた疑問をトハが答えると、続けて族長が説明して来た。
「当時の飛び方を呼び覚ます為に、トハさん自ら、若者達を鍛え上げて頂いたのだ」
「いやー、もう大変だったよ。失敗する度に尻をひっぱたかれるから、痛いの何のって…………」
「鳥なのに猿の様に、尻が真っ赤になってしまったよ」
そう言う若者達の尻の殆どが真っ赤に腫れ上がっていた。
「ほほ、お主達はまだまだ未熟者という事だ」
笑い飛ばす族長だが、その尻は真っ赤に腫れ上がっており、痛みで椅子に座れず空気椅子で耐えているのをトハだけが知っている。
「その結果、里の全員が飛べる様になった訳さ」
「もしかして、自分にしか出来ない事って…………!」
真緒はトハと最後に会った時に言っていた言葉を思い出していた。
「里で起こった事件なんだ。里の者が何もしなかったら、示しが付かないだろ?」
「トハさん、お陰で助かりました。ありがとうございました!」
トハが行動を起こしてくれたお陰で、生き埋めにならずに済んだ。その事に感謝を送る真緒。
「さて、フォルス…………」
「はい…………」
急に真面目な雰囲気になった族長が、フォルスへ静かに話し掛ける。
「お主を、飛べない事が理由でこの里から追放したな…………」
「その通りです」
「だが今現在お主は、空を飛べる様になったそうではないか?」
族長がちらりと横に目をやると、ビントがフォルスに指でピースサインを送っていた。
「よって、追放は無かった事とし、今をもってフォルスが成人した事を認める!」
「ありがとうございます!!」
成人の儀から十五年。今日この日、ようやくフォルスは大人の仲間入りを果たしたのであった。
真緒達は、ヘルマウンテンから脱出した後、鳥人の里に着陸した。無事、地面に足が着いた事を確認すると真緒は、ハナコとリーマの側に駆け寄る。
「マオぢゃん!」
「マオさん!」
二人も同様に地面に足が着いた事を確認すると、真緒の側に駆け寄る。
「二人供、無事で本当に良かった!!」
「マオさんも怪我が無いみたいで、安心しました!」
「皆、助がっで良がっだだぁ!」
駆け寄った三人は苦しくて息が出来なくなる程、肩を寄せ合い強く抱き締め合った。
「お~い、皆さ~ん!!」
すると遠くの方から、見慣れた人物が走って来た。誰であろう“奴”である。
「あ、師匠!もぉー、何処行っていたんですか!?心配したんですよ!!」
「いや~、すみませんね~。気がついたら鳥人の方に持ち上げられていて、伝えるに伝えられなかったのですよ」
「(あの男…………そう言えば、あの男は誰が運んだんだ?)」
ビントは走って来たエジタスを見て、誰が運んで来たのか疑問に思った。
「(…………まぁ、誰かがやってくれたんだろうな)」
しかしビントは深くは考えず、他の鳥人がやってくれたのだろうと、結論付けた。
「おいビント、皆は…………里の皆は何処だ?」
フォルスは辺りを見渡すが、里の者どころか人の気配すら無かった。
「それに、どうしてお前ら飛べるんだよ!?上昇気流は止まったままなのに…………」
質問が止まらない。聞きたい事が湯水の如く溢れ出る。そんなフォルスにビントとククは、ニヤリと笑みを見せる。
「まあまあ、落ち着けよフォルス。忘れたのか、俺達鳥人の呼び名を?」
「あたし達は…………“空の支配者”だよ!」
そう言うとククは空を指差した。それが合図だったのか、上空に次々と鳥人達が姿を表した。
「こ、これは…………」
「どうだ、驚いたか!」
上空を飛んでいる顔は、フォルスの見知った顔ばかりであった。近所の小鳥だった子達に、宿屋のおばさん、巨体持ちのペング、族長までもが優雅に空を飛んでいた。そして、その中でも最も目を引いた鳥人がいた。
「お、お婆ちゃん…………」
そう、フォルスの祖母であるトハだ。少し、平衡感覚が定まらないのかフラフラになりがらも、しっかりと飛んでいた。
「おーい、こっちだ!!」
「フォルスはここにいるぞー!」
ビントとククの二人は、里の皆に手を振ってフォルスの居場所を伝えると、トハを先頭にその場所目掛けて着陸した。
「お婆ちゃん…………」
「十五年…………随分見ない間に老けたね」
懐かしい声。十五年振りに聞く祖母の優しい声が心に響いてくる。
「俺……俺…………!」
「何も言わなくていい。只一言、家に帰ったら何て言うんだい?」
「…………ただいま!」
「はい、お帰りフォルスちゃん!」
この時遂にフォルスは、十五年振りに故郷へと戻る事が出来たのであった。
「話したい事が沢山あるんだ!!」
「はいはい、取り敢えず一番広い族長の家で話そうか。構わないだろ、族長さん?」
「勿論ですとも、トハさんの言う事は絶対ですから」
族長は、中腰になりながら頭をペコペコさせ、トハの頼みを受け入れた。
「じゃあ、早く行こう!早く早く!!」
「そんなに急がなくても、時間はたっぷりあるからね」
フォルスは、トハの腕を引っ張りながら、族長の家へと向かった。
「…………何かフォルスさん、性格変わっていなかった…………?」
いつものクールなフォルスとは違い明るく元気な姿に、呆気に取られていた真緒。
「甘えたいんだと思いますよ……」
「えっ?」
「十五年間も一人で過ごしていて、私達の中でも最年長だったフォルスさんは、誰にも甘える事は出来なかったと思います。だからせめてこの故郷、肉親であるトハさんに我が儘を言いたいんだと思います」
「オラもそう思うだぁ」
「…………そっか……そうだよね。誰だって誰かに甘えたい気持ちはある筈だもんね…………」
真緒は亡くなってしまった母親の事、ハナコは殺されてしまった母親の事、リーマは亡くなってしまった師匠の事を思い浮かべていた。
「おーい、マオ。何してるんだ、置いてくぞ!」
「はーい。じゃあ、行こっか」
「「はい!」」
フォルスに呼ばれて、真緒達も追い掛ける様に族長の家に向かった。只一人、エジタスを除いて…………。
「…………お婆ちゃん……か」
エジタスは見上げて呟くが、その呟きはいつもより何処か寂しそうに聞こえた。
***
「そうか…………そんな事が……」
現在、真緒達は族長の家で上昇気流が止まった原因と、ヘルマウンテンの真実について話していた。
「これはもっと、ヘルマウンテンとそのドラゴンについて詳しく知らなくてはならないな」
「そうだな…………」
トハと族長は今後の里の状況に関して、考え始めた。
「その前に聞かせてくれ、どうして里の皆が上昇気流無しで飛べているんだ?」
「ああそれかい、何も驚く程の事じゃないさ。元々わし達鳥人は、上昇気流など無くても飛べる一族だ」
フォルスのずっと気になっていた疑問をトハが答えると、続けて族長が説明して来た。
「当時の飛び方を呼び覚ます為に、トハさん自ら、若者達を鍛え上げて頂いたのだ」
「いやー、もう大変だったよ。失敗する度に尻をひっぱたかれるから、痛いの何のって…………」
「鳥なのに猿の様に、尻が真っ赤になってしまったよ」
そう言う若者達の尻の殆どが真っ赤に腫れ上がっていた。
「ほほ、お主達はまだまだ未熟者という事だ」
笑い飛ばす族長だが、その尻は真っ赤に腫れ上がっており、痛みで椅子に座れず空気椅子で耐えているのをトハだけが知っている。
「その結果、里の全員が飛べる様になった訳さ」
「もしかして、自分にしか出来ない事って…………!」
真緒はトハと最後に会った時に言っていた言葉を思い出していた。
「里で起こった事件なんだ。里の者が何もしなかったら、示しが付かないだろ?」
「トハさん、お陰で助かりました。ありがとうございました!」
トハが行動を起こしてくれたお陰で、生き埋めにならずに済んだ。その事に感謝を送る真緒。
「さて、フォルス…………」
「はい…………」
急に真面目な雰囲気になった族長が、フォルスへ静かに話し掛ける。
「お主を、飛べない事が理由でこの里から追放したな…………」
「その通りです」
「だが今現在お主は、空を飛べる様になったそうではないか?」
族長がちらりと横に目をやると、ビントがフォルスに指でピースサインを送っていた。
「よって、追放は無かった事とし、今をもってフォルスが成人した事を認める!」
「ありがとうございます!!」
成人の儀から十五年。今日この日、ようやくフォルスは大人の仲間入りを果たしたのであった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
妹を見捨てた私 ~魅了の力を持っていた可愛い妹は愛されていたのでしょうか?~
紗綺
ファンタジー
何故妹ばかり愛されるの?
その答えは私の10歳の誕生日に判明した。
誕生日パーティで私の婚約者候補の一人が妹に魅了されてしまったことでわかった妹の能力。
『魅了の力』
無自覚のその力で周囲の人間を魅了していた。
お父様お母様が妹を溺愛していたのも魅了の力に一因があったと。
魅了の力を制御できない妹は魔法省の管理下に置かれることが決まり、私は祖母の実家に引き取られることになった。
新しい家族はとても優しく、私は妹と比べられることのない穏やかな日々を得ていた。
―――妹のことを忘れて。
私が嫁いだ頃、妹の噂が流れてきた。
魅了の力を制御できるようになり、制限つきだが自由を得た。
しかし実家は没落し、頼る者もなく娼婦になったと。
なぜこれまであの子へ連絡ひとつしなかったのかと、後悔と罪悪感が私を襲う。
それでもこの安寧を捨てられない私はただ祈るしかできない。
どうかあの子が救われますようにと。
【完結】義姉上が悪役令嬢だと!?ふざけるな!姉を貶めたお前達を絶対に許さない!!
つくも茄子
ファンタジー
義姉は王家とこの国に殺された。
冤罪に末に毒杯だ。公爵令嬢である義姉上に対してこの仕打ち。笑顔の王太子夫妻が憎い。嘘の供述をした連中を許さない。我が子可愛さに隠蔽した国王。実の娘を信じなかった義父。
全ての復讐を終えたミゲルは義姉の墓前で報告をした直後に世界が歪む。目を覚ますとそこには亡くなった義姉の姿があった。過去に巻き戻った事を知ったミゲルは今度こそ義姉を守るために行動する。
巻き戻った世界は同じようで違う。その違いは吉とでるか凶とでるか……。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
王女殿下は家出を計画中
ゆうゆう
ファンタジー
出来損ないと言われる第3王女様は家出して、自由を謳歌するために奮闘する
家出の計画を進めようとするうちに、過去に起きた様々な事の真実があきらかになったり、距離を置いていた家族との繋がりを再確認したりするうちに、自分の気持ちの変化にも気付いていく…
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様でも公開しております。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる