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第5章 私兵
6 私兵のあいさつ回り
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ケイシロンの応接間…ローエン、ローカス、エトルが一方に座り、ギリアムが向かい合う
形で座った。
「一つ言いたいことがあった故、来た。
すぐ帰るから、もてなしは結構」
ギリアムは本当に端的だ。
「フィリーがそろそろ元気になった故…、外に出る準備を始めたのですがね。
こちらの無礼な夫人2人に会う気は無い。
考え方の違いを罰するつもりはないゆえ、謝罪も必要ない。
自分にこれ以上関わらなければ、それでよい…そうです。
では、確かに伝えました」
自分の言いたいことだけ言って、去ろうと出来るギリアムはやっぱ凄い。
「だから待て!!こちらが全面的に悪いことは認める!!
しかし、話ぐらいはさせてくれ!!」
まあ…ローエンのじい様としては、悪いことは十分わかっているよね。
「……フィリーは今まで療養していた分、仕事に精を出したいと言っています。
それを邪魔するなら、私は本当に対話などさせません」
「了解した。
オルフィリア公爵夫人の予定に全面的に合わせると、伝えてくれい」
「わかりました…それは伝えます」
まあ…下手な事されると、私は面倒くさいから、ギリアムにこの辺の話はお願いしたんだよね。
ギリアムはそれだけ言うと、とっとと部屋を後にしたのだが…。
「お、お待ちください!!」
マギーが息せき切って現れた。
じい様は、マギーとルリーラには伝えなかったんだけど…、ドア蹴り破った音は、大きいからねぇ…。
「フィ、フィリーに…お詫びを…」
ギリアムはマギーを無視して、歩き出す。
その歩行速度は、下手な人間が走るより、よっぽど早い。
瞬く間にその場から見えなくなってしまった。
泣くマギーにローカスが寄り添う。
「何で…ギリアム様は…平気なの…?」
「ん?」
「狩猟大会で…あいつは…フィリーの首を…絞めたのよ…。
なのに何で…まるで何事も…無かったかのように…」
マギーはやるせない気持ちが溢れてきたようで、一層泣く声を強くした。
ローカスはそんなマギーを抱きしめ…泣き止むまでその場にいるのだった…。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
さて、翌日…。
ギリアムは王立騎士団へ、私はフィリー軍団の皆と一緒に…。
「こんにちわ~」
フィリアム商会本部へとやって来た。
目的は…王都に帰ってきた、ラルトに会うためだ。
…おや、エリオット卿とトールレィ卿がおるね。
……ホウ・レン・ソウがしっかりしとるの。
ラルトには、行くって言ってあったから。
「危ない所を助けていただき、ありがとうございました」
ジェード以外が、大変丁寧なお辞儀をした。
「いや~、なんか…思った以上に複雑なことになっていたようですね…」
ラルトは何とも言えない顔になってしまった。
だよね…。
ファルメニウス公爵家の家臣と思っていたのに、その実本当に、私を二度も襲った襲撃犯とはね…。
ジョノァドの言う事なんか、信じられないってのがラルトの意見だろうからね…。
「私も妻もすべての事情を聞き…何とも驚きました(エリオット)」
「うちもですよ…。
オルフィリア公爵夫人の規格外は十分理解していたつもりでしたが…、まだまだですね(トールレィ)」
そうだろうなぁ…。
私はそんなことを考えつつ、きょろきょろして、
「あれ?他の2人は?
一緒に帰って来たんじゃないの?」
「あ~、それが…」
何ともバツが悪そう…。
「えっと…出来上がった施設がですね…、思いのほか…うまく起動しましてですね…。
そちらに残って、様子見と…管理をするから…と。
もちろん、収穫祭の準備までには戻る…と」
ああ、なるほどね。
「施設の諸々…だいぶ気に入ってくれたようですね。
いいですよ。
普段働きづめなのですから、少しぐらいは目をつぶりましょう」
そう言って笑えば、
「ご理解いただき、感謝いたします」
ラルトはホッとした顔になる。
「じゃ、改めて紹介するわね。
フィリー軍団の面々で~す」
皆を紹介しつつ、フィリアム商会の現在の様子と、市勢の変わったことが無いかを聞く。
「ひとまず…商会の仕事は順調です。
薬の件はひと段落し、売り上げも安定していますし、それ以外もしかり…。
市勢は…大人しく見えるのですが…」
エリオット卿が何やら言いづらそう。
「大丈夫よ、何か懸念事項が?」
「フィリアム商会の事を…しきりに嗅ぎまわっている者がいますね…。
普段からそう言った人間は後を絶ちませんが…今回は少し…違うように思うのです」
「というと?」
私が聞けば、今度はトールレィ卿が、
「フィリアム商会全体というより…どうも薬の流れを中心に…調べているようなのです。
まあ…特定の商品について追う人間もいますから…」
「…でも、違和感があると?」
「はい…どこが…?と上手くは説明できません。
これは…感覚の問題ですので…」
どうもエリオット卿とトールレィ卿は、何というか…臭いを感じ取っているようだった。
今までと…どこか違う…と。
2人とも…なまじ優秀なだけに、当たるのよね…この手の勘。
「ラルトはどう思う?」
「私は…帰ってきたばかりなので、何とも…ただ…」
「ん?」
「常に誰かが、フィリアム商会の入り口を見張っているようには思います。
まあ…見張られていない方が少ないくらいなので、何とも言えないのですが…」
「だよね~。
フィリアム商会…ただでさえ勢いがあるのに、私が入ってから…特に画期的な商品が目白押しに
なったからね…。
商売敵としちゃ、情報が欲しくてたまらないだろうなぁ…」
「そうですね…ただ…警戒は怠らないようにします。
この前のような事は、二度と起きて欲しくありません」
「ホントだよね」
偽近衛騎士団襲撃事件の事だな、うん。
「まあ、なにかあったら、王立騎士団に来てよ。
ギリアムに対応してもらった方が、色々早いと思うし」
「そうですね。
王都では、そういった意味で少し安心です」
私は…いくつかの商品の原案を出し、みなとこれからの方針を話し合い…フィリアム商会を後にした。
-------------------------------------------------------------------------------------------
さてさて…、次にやって来たのは…フィリアム商会の持つ擁護施設の一つ。
あ、太陽の家じゃなくて、月の家ね。
例の法案が通ったから…犯罪者の子供とか、非合法奴隷商人に売られた子供とかを引き取ったところ。
ここに…ジョーカーが引き取ってた子供も入っている。
「あ…帰って来たぁ!!」
「お帰りなさーい!!」
みんな、トランペストとジョーカーにくっついていく。
特に嬉しそうだなぁ…良かった。
この施設…職業訓練も兼ねているから、色々出来るんだ。
農業・畜産・手仕事・事務仕事・騎士団への入団…って具合にね。
「まあ…悲しいけれど、こういう子たちを引き取るところ…まだ少ないらしくてさ…。
公表したら、かなりの数集まってね…。
けっこうごった返してるけど…みんな大丈夫かしら?」
私が子供たちに聞けば、
「楽しいよ~、喧嘩することもあるけどね、先生たちも優しいし~」
「私、洋服を作るお店やりたい!!」
「ボクは、食べ物作る会社に、入るの~」
子供たちは口々に夢を語ってくれる。
ああ、これだよ。
私が見たいのは。
すると、一人の子が、
「ボクねぇ、大きくなったら王立騎士団に入るの!!」
私は思わず、
「あら、嬉しい、剣が好き?」
「うん!!それに…」
「刺青があっても、入れるって聞いたから」
「!!!」
あ~、その話…どっから聞いたんだろう…。
「どういうことです?(クローバ)」
「えっとね…これ…あんまり公になってないんだけど…」
それはギリアムが王立騎士団を改革した時の事だ。
今まで平民OKと言っても…国民として認められた人しか、入団できなかったのだが…。
ギリアムは難民についても、テストに合格すれば、団員にすると発表したのだ。
もちろん王家の許可は取った。
救国の英雄になったギリアムの、ご機嫌取りも含まれていた模様。
そうしたら…まあ、かなりの数の応募があったのだが…、その中に不自然に…体の皮膚を一部
削り取った人たちが現れた。
王立騎士団の医師の見解では、刺青を削り取ったのではないか…と。
んで調べたら…犯罪者と刺青の関係にぶち当たる。
ギリアムはどうしたか?
本人の罪でなければ、丸っと無視した。
もっと言うと、刺青を完全に削りきれていない人も…本人の罪ではなく、能力があって真面目なら
採用した。
フィリアム商会でも、これは変わらない。
「まあ、そういう人たちって、他人にそう言う事を言わないからね。
一定数いるわよ、王立騎士団には。
もちろん、真面目ならちゃんとお給料払ったし、酷い扱いもなかった…。
ただ…それがいけなかった部分もあってね…」
「え~、いい事じゃないですかぁ…(ハート)」
「募集が…殺到しちゃったのよぉ…。
フィリアム商会共々…ね」
これ…すっごく驚いた。
募集なんかかけなくても、かなり多量の応募や…自分を売り込みに来る人が…凄い人数いたから…。
形で座った。
「一つ言いたいことがあった故、来た。
すぐ帰るから、もてなしは結構」
ギリアムは本当に端的だ。
「フィリーがそろそろ元気になった故…、外に出る準備を始めたのですがね。
こちらの無礼な夫人2人に会う気は無い。
考え方の違いを罰するつもりはないゆえ、謝罪も必要ない。
自分にこれ以上関わらなければ、それでよい…そうです。
では、確かに伝えました」
自分の言いたいことだけ言って、去ろうと出来るギリアムはやっぱ凄い。
「だから待て!!こちらが全面的に悪いことは認める!!
しかし、話ぐらいはさせてくれ!!」
まあ…ローエンのじい様としては、悪いことは十分わかっているよね。
「……フィリーは今まで療養していた分、仕事に精を出したいと言っています。
それを邪魔するなら、私は本当に対話などさせません」
「了解した。
オルフィリア公爵夫人の予定に全面的に合わせると、伝えてくれい」
「わかりました…それは伝えます」
まあ…下手な事されると、私は面倒くさいから、ギリアムにこの辺の話はお願いしたんだよね。
ギリアムはそれだけ言うと、とっとと部屋を後にしたのだが…。
「お、お待ちください!!」
マギーが息せき切って現れた。
じい様は、マギーとルリーラには伝えなかったんだけど…、ドア蹴り破った音は、大きいからねぇ…。
「フィ、フィリーに…お詫びを…」
ギリアムはマギーを無視して、歩き出す。
その歩行速度は、下手な人間が走るより、よっぽど早い。
瞬く間にその場から見えなくなってしまった。
泣くマギーにローカスが寄り添う。
「何で…ギリアム様は…平気なの…?」
「ん?」
「狩猟大会で…あいつは…フィリーの首を…絞めたのよ…。
なのに何で…まるで何事も…無かったかのように…」
マギーはやるせない気持ちが溢れてきたようで、一層泣く声を強くした。
ローカスはそんなマギーを抱きしめ…泣き止むまでその場にいるのだった…。
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さて、翌日…。
ギリアムは王立騎士団へ、私はフィリー軍団の皆と一緒に…。
「こんにちわ~」
フィリアム商会本部へとやって来た。
目的は…王都に帰ってきた、ラルトに会うためだ。
…おや、エリオット卿とトールレィ卿がおるね。
……ホウ・レン・ソウがしっかりしとるの。
ラルトには、行くって言ってあったから。
「危ない所を助けていただき、ありがとうございました」
ジェード以外が、大変丁寧なお辞儀をした。
「いや~、なんか…思った以上に複雑なことになっていたようですね…」
ラルトは何とも言えない顔になってしまった。
だよね…。
ファルメニウス公爵家の家臣と思っていたのに、その実本当に、私を二度も襲った襲撃犯とはね…。
ジョノァドの言う事なんか、信じられないってのがラルトの意見だろうからね…。
「私も妻もすべての事情を聞き…何とも驚きました(エリオット)」
「うちもですよ…。
オルフィリア公爵夫人の規格外は十分理解していたつもりでしたが…、まだまだですね(トールレィ)」
そうだろうなぁ…。
私はそんなことを考えつつ、きょろきょろして、
「あれ?他の2人は?
一緒に帰って来たんじゃないの?」
「あ~、それが…」
何ともバツが悪そう…。
「えっと…出来上がった施設がですね…、思いのほか…うまく起動しましてですね…。
そちらに残って、様子見と…管理をするから…と。
もちろん、収穫祭の準備までには戻る…と」
ああ、なるほどね。
「施設の諸々…だいぶ気に入ってくれたようですね。
いいですよ。
普段働きづめなのですから、少しぐらいは目をつぶりましょう」
そう言って笑えば、
「ご理解いただき、感謝いたします」
ラルトはホッとした顔になる。
「じゃ、改めて紹介するわね。
フィリー軍団の面々で~す」
皆を紹介しつつ、フィリアム商会の現在の様子と、市勢の変わったことが無いかを聞く。
「ひとまず…商会の仕事は順調です。
薬の件はひと段落し、売り上げも安定していますし、それ以外もしかり…。
市勢は…大人しく見えるのですが…」
エリオット卿が何やら言いづらそう。
「大丈夫よ、何か懸念事項が?」
「フィリアム商会の事を…しきりに嗅ぎまわっている者がいますね…。
普段からそう言った人間は後を絶ちませんが…今回は少し…違うように思うのです」
「というと?」
私が聞けば、今度はトールレィ卿が、
「フィリアム商会全体というより…どうも薬の流れを中心に…調べているようなのです。
まあ…特定の商品について追う人間もいますから…」
「…でも、違和感があると?」
「はい…どこが…?と上手くは説明できません。
これは…感覚の問題ですので…」
どうもエリオット卿とトールレィ卿は、何というか…臭いを感じ取っているようだった。
今までと…どこか違う…と。
2人とも…なまじ優秀なだけに、当たるのよね…この手の勘。
「ラルトはどう思う?」
「私は…帰ってきたばかりなので、何とも…ただ…」
「ん?」
「常に誰かが、フィリアム商会の入り口を見張っているようには思います。
まあ…見張られていない方が少ないくらいなので、何とも言えないのですが…」
「だよね~。
フィリアム商会…ただでさえ勢いがあるのに、私が入ってから…特に画期的な商品が目白押しに
なったからね…。
商売敵としちゃ、情報が欲しくてたまらないだろうなぁ…」
「そうですね…ただ…警戒は怠らないようにします。
この前のような事は、二度と起きて欲しくありません」
「ホントだよね」
偽近衛騎士団襲撃事件の事だな、うん。
「まあ、なにかあったら、王立騎士団に来てよ。
ギリアムに対応してもらった方が、色々早いと思うし」
「そうですね。
王都では、そういった意味で少し安心です」
私は…いくつかの商品の原案を出し、みなとこれからの方針を話し合い…フィリアム商会を後にした。
-------------------------------------------------------------------------------------------
さてさて…、次にやって来たのは…フィリアム商会の持つ擁護施設の一つ。
あ、太陽の家じゃなくて、月の家ね。
例の法案が通ったから…犯罪者の子供とか、非合法奴隷商人に売られた子供とかを引き取ったところ。
ここに…ジョーカーが引き取ってた子供も入っている。
「あ…帰って来たぁ!!」
「お帰りなさーい!!」
みんな、トランペストとジョーカーにくっついていく。
特に嬉しそうだなぁ…良かった。
この施設…職業訓練も兼ねているから、色々出来るんだ。
農業・畜産・手仕事・事務仕事・騎士団への入団…って具合にね。
「まあ…悲しいけれど、こういう子たちを引き取るところ…まだ少ないらしくてさ…。
公表したら、かなりの数集まってね…。
けっこうごった返してるけど…みんな大丈夫かしら?」
私が子供たちに聞けば、
「楽しいよ~、喧嘩することもあるけどね、先生たちも優しいし~」
「私、洋服を作るお店やりたい!!」
「ボクは、食べ物作る会社に、入るの~」
子供たちは口々に夢を語ってくれる。
ああ、これだよ。
私が見たいのは。
すると、一人の子が、
「ボクねぇ、大きくなったら王立騎士団に入るの!!」
私は思わず、
「あら、嬉しい、剣が好き?」
「うん!!それに…」
「刺青があっても、入れるって聞いたから」
「!!!」
あ~、その話…どっから聞いたんだろう…。
「どういうことです?(クローバ)」
「えっとね…これ…あんまり公になってないんだけど…」
それはギリアムが王立騎士団を改革した時の事だ。
今まで平民OKと言っても…国民として認められた人しか、入団できなかったのだが…。
ギリアムは難民についても、テストに合格すれば、団員にすると発表したのだ。
もちろん王家の許可は取った。
救国の英雄になったギリアムの、ご機嫌取りも含まれていた模様。
そうしたら…まあ、かなりの数の応募があったのだが…、その中に不自然に…体の皮膚を一部
削り取った人たちが現れた。
王立騎士団の医師の見解では、刺青を削り取ったのではないか…と。
んで調べたら…犯罪者と刺青の関係にぶち当たる。
ギリアムはどうしたか?
本人の罪でなければ、丸っと無視した。
もっと言うと、刺青を完全に削りきれていない人も…本人の罪ではなく、能力があって真面目なら
採用した。
フィリアム商会でも、これは変わらない。
「まあ、そういう人たちって、他人にそう言う事を言わないからね。
一定数いるわよ、王立騎士団には。
もちろん、真面目ならちゃんとお給料払ったし、酷い扱いもなかった…。
ただ…それがいけなかった部分もあってね…」
「え~、いい事じゃないですかぁ…(ハート)」
「募集が…殺到しちゃったのよぉ…。
フィリアム商会共々…ね」
これ…すっごく驚いた。
募集なんかかけなくても、かなり多量の応募や…自分を売り込みに来る人が…凄い人数いたから…。
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