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第2章 危急
7 だから!!筋を通せぇぇぇ―――――――っ!!
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「容疑者うんぬんの前に…フィリアム商会支部を襲撃した理由をお聞かせください。
事と次第によっては、ギリアム様から正式な抗議をして頂く必要があります」
これは本当にそう。
何か明確な理由が無ければ、絶対やってはいけない事。
だって…中に民間人がいることは、容易に想像がつくから。
「だから!!中に襲撃犯がいる以上、のっぴきならない状況で…」
「なぜそもそも襲撃犯と決めつけたのですか?
彼らは…ファルメニウス公爵家の家臣ゆえ、フィリアム商会支部にいても何らおかしくない。
まして中に民間人がたくさんいるとは、思わなかったのですか?
その理由をお聞かせ願います」
「……!」
この程度で答えられないなら、言うな!!
「ラルト!!当時のフィリアム商会支部は、悲鳴が上がったり、中から逃げ出したりした人が
いたのかしら?」
「いいえ!!全く静かでした」
だろーなぁ。
多分…支部襲撃は、ケイルクス達がが来る前に、集めた質の悪い兵がやっちまったんだ。
ちょっと脅せば…素直に言う事を聞くだろうって言う、浅はかな考え…。
それだけでも質の悪い連中だって、すぐわかる。
「…答えていただけないなら、後日ギリアム様にご報告したうえで、こちらの対応も決めますので
本日はお引き取り下さい」
少し呆れたように、言う。
これ、芝居じゃなく本当に呆れた。
ジョノァドを追い出せないだけじゃなく、こんなバカなことに協力するとはね。
ケイルクスは下を向いて、震えている。
「オルフィリア公爵夫人…我々は帰るなら、必ずそこにいる者たちを連れて帰らねばなりません」
うっせえよ、ジョノァド!!
しょーがねぇ、話すか。
「ファルメニウス公爵家の家臣ゆえ、控えてくださいと申し上げました。
こちらの意見は変わりませんわ」
「そこにいる者たちが…裏社会に通じる人間だとしても…ですか?」
…そう来るか。
「もちろんです。
ファルメニウス公爵家の家臣として、一度迎えたなら、何か問題が無い限り、保護するのがこちらの
務めですからね」
これは…だいぶ兵たちがざわついている。
ただ…ざわつき方が千差万別…に聞こえるなぁ…。
ってこた、私の予想は当たりか…。
「どういった形で雇用を?」
「それを教えて差し上げなければいけない理由は?」
会社の雇用形態なんて、その会社の自由じゃボケ!!
「闇の住人は、とかく金に汚い…ゆえに家の物が無くなるど、色々問題も発生いたしますよ」
「それはこちらで対処すべき問題です。
アナタに対処を頼むつもりは、サラサラ無いのでご安心を」
「コッソリ悪事を働くことも…」
てめぇが言うな―――――――――っ!!
そりゃてめぇの、十八番中の十八番だろうが!!
本当に棚上げ得意だな、オイ!!
「ですから!!それは当家で対処する問題ですので、ご心配なく!!
話がそれだけなら、お帰りください」
思いっきり慇懃無礼な笑顔を向けてやる。
もう、てめぇと話したくねぇ!!
「契約金!!」
もう喋るなっての!!
「契約金はいくらお支払いに?」
「……それをあなたに、教えなければいけない理由は?」
ホントそう。
「契約金はこちらで全額賄いますゆえ、彼らを引き渡してください」
……バカか?
「お断りします。
ファルメニウス公爵家の家臣は、売り物ではございません!!」
私の答えがこれだってことぐらい、わかるだろうが。
「いい加減にしろ――――――――――――――――っ!!」
ケイルクスの怒声が響く。
…なんで怒鳴ってんの?わけわからん。
「とにかくそいつらは、連れて帰る!!これは決定だ!!」
「……理由をお願いします」
「オレがそうするって言ってるだろう!!それが理由だ!!」
バカ王女みたいなこと、言ってら。
もうダメだな。
まあ…昨今の失態で後がない上、色々責められて頭が正常に回らなくなってんだろーな。
「だいたいそいつらは、裏社会の人間だろうが!!
義理立てする必要なんかない!!」
「裏だろうが表だろうが、一度家臣と認めたなら、平等に扱うが、ファルメニウス流で
ございます!!」
だからって、こっちも引き下がらんぞ。
「王家に逆らう気か!!」
「逆らっているのではなく、筋を通してくださいと申し上げているだけです!!」
ああそうそう、私はもちろん冷静に、でもハッキリとした口調を使っているよ。
怒鳴ったりしたら、それこそこっちの不利になるからね。
…次の言葉が出てこないな…。
まあ、ケイルクスのバカの予定では、自分が出て行って、速やかにスケープゴートを手に入れて、
早々に引き上げる予定だったんだろう。
ジョノァドがそう言う風に、丸め込んだんだ。
だが実際は…ラルトに遮られ、今度は私…。
ラルトだけでも厄介なのに、私に何かすれば、ギリアムが絶対黙っていない…。
進退窮まったってとこか…。
「ならば、競りを行いましょうか…」
だから、てめぇ!!もう黙れっつの!!ジョノァド!!
「競りとは?」
ここは我慢だ。
ケイルクスのバカがいるし。
「闇の世界に生きる者たちは…己をより高く買ってくれる者の元に行くものです」
…トランペストは、てめぇだけは御免だって言うはずだが?
「いかがですか?ケイルクス王太子殿下…」
「……わかった…それでいこう」
いやさ、何でそうなるわけ?
一回よそ行って、頭冷やしてきた方がいいぞ。
正常な判断できていないぞ。
「あの…ファルメニウス公爵家の資金力…知らないわけではないですよね?」
「もちろんだ!オリバー」
するとオリバーは懐から何やら紙切れを…。
「こっちの支払いは、これでする」
私はそう言い差し出された物を見て…かなり唇をかみしめた。
それは…白紙小切手だったからだ。
この世界は…紙幣は存在しないからこそ、小切手がある。
金貨…重いからね。
でも…だからこそ、小切手の踏み倒しも一定数存在する。
特に王家だったら、踏み倒し放題だろう。
もちろん…それをやったことで、大衆の心理がどうなるかは、その時の状況によるが。
けど今回私が唇をかみしめたのは…それもあるが、もう一つの理由がデカい。
「…それは王家が切る、白紙小切手という事で、よろしいのでしょうか?」
キンラク商会ではなく…という意味だ。
「もちろんだ」
「…その意味が、わかってらっしゃいますか?」
「そりゃあ、当然」
だったら…完全な確信犯かよ!!タチ悪い!!
白紙小切手ってのは…普通に使う以外で、もう一つ裏の意味合いがある。
面子だ。
これだけの金を払う…と言って、払わなかった場合、面子がつぶれるのは、どこも同じ。
しかし…王家のメンツを潰したとなれば…当然様々な影響が出てしまう。
どこの世界にもある、暗黙の了解…。
下の者は、上の者には…絶対に逆らえないという、階級社会の絶対の掟…。
それを見せつけるためだけに、ケイルクスのバカは白紙小切手なんて手を使いやがった…。
だってさぁ…ファルメニウス公爵家はわかってるんだ。
王家の財政事情。
全てではないにせよ、大まかなどんぶり勘定は出来る。
そのぐらいの情報収集能力はあるからね。
ファルメニウス公爵家相手に、白紙小切手なんて切ったら…払いきれないに決まってる。
逆に、払いきれる隠し財産作ってたら、褒めてやるよ!!拝んでやるよ!!
だから…完全に上から目線で言っているだけ。
王家に逆らうな、お前たちは臣下なんだから…って。
それが…この世の絶対的な理なんだって…。
まあ、正しいよ、正しいけどさぁ…。
…………………………………。
ふっざけんじゃねぇ――――――――――――――――っ!!
だったらよぉ、せめて上としての責務果たせや!!
下がなんかやったらよぉ、キッチリ責任取れや!!
ジョノァドなんてもん入れちまったのは、アンタの不手際だろうが!!
確かに年若で見抜けなかったのかもしれないが、それでも責任が伴うのが、大人っちゅーもんじゃ!!
トランペストみたいな…元来性悪じゃない、仕事を真面目にやっただけの奴らを、犠牲にして…
自分の不始末押し付けて…すべてを無かったことにする…か…。
そんな構図!!
ぶっ壊してやる!!
このヘドネには…今!!その力があるんじゃ!!
「オルフィリア公爵夫人…」
ラルトがそっと私に耳打ちしてきた。
私は思わず、バッとラルトの方を向き、
「…それ、ホント?」
「はい…伝書鳩が今しがた帰ってきました…」
「へえ…」
私は扇子で口元を隠し、ひそかに笑った…。
戦況をひっくり返せるわけじゃないが…案外何とかなるかもしれん…。
事と次第によっては、ギリアム様から正式な抗議をして頂く必要があります」
これは本当にそう。
何か明確な理由が無ければ、絶対やってはいけない事。
だって…中に民間人がいることは、容易に想像がつくから。
「だから!!中に襲撃犯がいる以上、のっぴきならない状況で…」
「なぜそもそも襲撃犯と決めつけたのですか?
彼らは…ファルメニウス公爵家の家臣ゆえ、フィリアム商会支部にいても何らおかしくない。
まして中に民間人がたくさんいるとは、思わなかったのですか?
その理由をお聞かせ願います」
「……!」
この程度で答えられないなら、言うな!!
「ラルト!!当時のフィリアム商会支部は、悲鳴が上がったり、中から逃げ出したりした人が
いたのかしら?」
「いいえ!!全く静かでした」
だろーなぁ。
多分…支部襲撃は、ケイルクス達がが来る前に、集めた質の悪い兵がやっちまったんだ。
ちょっと脅せば…素直に言う事を聞くだろうって言う、浅はかな考え…。
それだけでも質の悪い連中だって、すぐわかる。
「…答えていただけないなら、後日ギリアム様にご報告したうえで、こちらの対応も決めますので
本日はお引き取り下さい」
少し呆れたように、言う。
これ、芝居じゃなく本当に呆れた。
ジョノァドを追い出せないだけじゃなく、こんなバカなことに協力するとはね。
ケイルクスは下を向いて、震えている。
「オルフィリア公爵夫人…我々は帰るなら、必ずそこにいる者たちを連れて帰らねばなりません」
うっせえよ、ジョノァド!!
しょーがねぇ、話すか。
「ファルメニウス公爵家の家臣ゆえ、控えてくださいと申し上げました。
こちらの意見は変わりませんわ」
「そこにいる者たちが…裏社会に通じる人間だとしても…ですか?」
…そう来るか。
「もちろんです。
ファルメニウス公爵家の家臣として、一度迎えたなら、何か問題が無い限り、保護するのがこちらの
務めですからね」
これは…だいぶ兵たちがざわついている。
ただ…ざわつき方が千差万別…に聞こえるなぁ…。
ってこた、私の予想は当たりか…。
「どういった形で雇用を?」
「それを教えて差し上げなければいけない理由は?」
会社の雇用形態なんて、その会社の自由じゃボケ!!
「闇の住人は、とかく金に汚い…ゆえに家の物が無くなるど、色々問題も発生いたしますよ」
「それはこちらで対処すべき問題です。
アナタに対処を頼むつもりは、サラサラ無いのでご安心を」
「コッソリ悪事を働くことも…」
てめぇが言うな―――――――――っ!!
そりゃてめぇの、十八番中の十八番だろうが!!
本当に棚上げ得意だな、オイ!!
「ですから!!それは当家で対処する問題ですので、ご心配なく!!
話がそれだけなら、お帰りください」
思いっきり慇懃無礼な笑顔を向けてやる。
もう、てめぇと話したくねぇ!!
「契約金!!」
もう喋るなっての!!
「契約金はいくらお支払いに?」
「……それをあなたに、教えなければいけない理由は?」
ホントそう。
「契約金はこちらで全額賄いますゆえ、彼らを引き渡してください」
……バカか?
「お断りします。
ファルメニウス公爵家の家臣は、売り物ではございません!!」
私の答えがこれだってことぐらい、わかるだろうが。
「いい加減にしろ――――――――――――――――っ!!」
ケイルクスの怒声が響く。
…なんで怒鳴ってんの?わけわからん。
「とにかくそいつらは、連れて帰る!!これは決定だ!!」
「……理由をお願いします」
「オレがそうするって言ってるだろう!!それが理由だ!!」
バカ王女みたいなこと、言ってら。
もうダメだな。
まあ…昨今の失態で後がない上、色々責められて頭が正常に回らなくなってんだろーな。
「だいたいそいつらは、裏社会の人間だろうが!!
義理立てする必要なんかない!!」
「裏だろうが表だろうが、一度家臣と認めたなら、平等に扱うが、ファルメニウス流で
ございます!!」
だからって、こっちも引き下がらんぞ。
「王家に逆らう気か!!」
「逆らっているのではなく、筋を通してくださいと申し上げているだけです!!」
ああそうそう、私はもちろん冷静に、でもハッキリとした口調を使っているよ。
怒鳴ったりしたら、それこそこっちの不利になるからね。
…次の言葉が出てこないな…。
まあ、ケイルクスのバカの予定では、自分が出て行って、速やかにスケープゴートを手に入れて、
早々に引き上げる予定だったんだろう。
ジョノァドがそう言う風に、丸め込んだんだ。
だが実際は…ラルトに遮られ、今度は私…。
ラルトだけでも厄介なのに、私に何かすれば、ギリアムが絶対黙っていない…。
進退窮まったってとこか…。
「ならば、競りを行いましょうか…」
だから、てめぇ!!もう黙れっつの!!ジョノァド!!
「競りとは?」
ここは我慢だ。
ケイルクスのバカがいるし。
「闇の世界に生きる者たちは…己をより高く買ってくれる者の元に行くものです」
…トランペストは、てめぇだけは御免だって言うはずだが?
「いかがですか?ケイルクス王太子殿下…」
「……わかった…それでいこう」
いやさ、何でそうなるわけ?
一回よそ行って、頭冷やしてきた方がいいぞ。
正常な判断できていないぞ。
「あの…ファルメニウス公爵家の資金力…知らないわけではないですよね?」
「もちろんだ!オリバー」
するとオリバーは懐から何やら紙切れを…。
「こっちの支払いは、これでする」
私はそう言い差し出された物を見て…かなり唇をかみしめた。
それは…白紙小切手だったからだ。
この世界は…紙幣は存在しないからこそ、小切手がある。
金貨…重いからね。
でも…だからこそ、小切手の踏み倒しも一定数存在する。
特に王家だったら、踏み倒し放題だろう。
もちろん…それをやったことで、大衆の心理がどうなるかは、その時の状況によるが。
けど今回私が唇をかみしめたのは…それもあるが、もう一つの理由がデカい。
「…それは王家が切る、白紙小切手という事で、よろしいのでしょうか?」
キンラク商会ではなく…という意味だ。
「もちろんだ」
「…その意味が、わかってらっしゃいますか?」
「そりゃあ、当然」
だったら…完全な確信犯かよ!!タチ悪い!!
白紙小切手ってのは…普通に使う以外で、もう一つ裏の意味合いがある。
面子だ。
これだけの金を払う…と言って、払わなかった場合、面子がつぶれるのは、どこも同じ。
しかし…王家のメンツを潰したとなれば…当然様々な影響が出てしまう。
どこの世界にもある、暗黙の了解…。
下の者は、上の者には…絶対に逆らえないという、階級社会の絶対の掟…。
それを見せつけるためだけに、ケイルクスのバカは白紙小切手なんて手を使いやがった…。
だってさぁ…ファルメニウス公爵家はわかってるんだ。
王家の財政事情。
全てではないにせよ、大まかなどんぶり勘定は出来る。
そのぐらいの情報収集能力はあるからね。
ファルメニウス公爵家相手に、白紙小切手なんて切ったら…払いきれないに決まってる。
逆に、払いきれる隠し財産作ってたら、褒めてやるよ!!拝んでやるよ!!
だから…完全に上から目線で言っているだけ。
王家に逆らうな、お前たちは臣下なんだから…って。
それが…この世の絶対的な理なんだって…。
まあ、正しいよ、正しいけどさぁ…。
…………………………………。
ふっざけんじゃねぇ――――――――――――――――っ!!
だったらよぉ、せめて上としての責務果たせや!!
下がなんかやったらよぉ、キッチリ責任取れや!!
ジョノァドなんてもん入れちまったのは、アンタの不手際だろうが!!
確かに年若で見抜けなかったのかもしれないが、それでも責任が伴うのが、大人っちゅーもんじゃ!!
トランペストみたいな…元来性悪じゃない、仕事を真面目にやっただけの奴らを、犠牲にして…
自分の不始末押し付けて…すべてを無かったことにする…か…。
そんな構図!!
ぶっ壊してやる!!
このヘドネには…今!!その力があるんじゃ!!
「オルフィリア公爵夫人…」
ラルトがそっと私に耳打ちしてきた。
私は思わず、バッとラルトの方を向き、
「…それ、ホント?」
「はい…伝書鳩が今しがた帰ってきました…」
「へえ…」
私は扇子で口元を隠し、ひそかに笑った…。
戦況をひっくり返せるわけじゃないが…案外何とかなるかもしれん…。
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