10 / 59
第2章 危急
2 ひとまずとにかく逃げないと!!
しおりを挟む
「全く…危ない所じゃったわい…」
先代は、2歳の子を抱えつつ、暗い通路を歩いている。
「完成して1ヶ月も経たんうちに…ここを使う事になろうとはな…」
さすが闇世界で長く生きてきた人間だけある。
こう言った事態を想定して、抜け穴を掘っていたようだ。
「すみません…本当に…」
子供を抱えつつ、スペードが項垂れる。
先代はそれを見て、ため息をつき、
「まあ…仕方あるまい…。
ジョノァド・スタリュイヴェの悪事は…ここ1ヶ月ほどで急激に露呈し始めたのだ。
お前たちが契約したころには…知られていなかったのだろうな…。
だが…」
前を向き、歩き続けつつ、
「逆に私は露呈したからこそ、ジョノァド・スタリュイヴェが恐ろしくなった」
「!!!!」
トランペストの4人が素直に驚く。
おそらく…荒波を沢山超えてきたからこそ、滅多にこういう事を言わないのだろう。
「今までよくもまぁ…これだけ陰惨で非道な行いを…、隠し通せたものだ…と」
「そんなに…酷いんですか?」
「ああ…」
先代は振り向かないが、その空気は重苦しい。
「まず…非合法品の取り扱いに始まり、人身売買、武器売買…そんなものは
可愛いぐらいだ。
取り立てて酷いのは…お前らもかかったゴギュラン病だ」
「え…?」
「実際かかったならわかるだろう?
あれが…どれほど人に苦痛を与える病か…」
ゴギュラン病は全身に…苦痛を与える上、病を呼び込むからね…。
「今回ゴギュラン病は、王国全体に飛び火するように広がったが…その火付けとなったのは、
5つの都市だった」
「そしてその5つから…さらに広がった…」
ゴギュラン病って…毒が原因で起こる病だけど…。
感染症の装いも持っている…。
毒に侵された人間の体液が、傷や口から中に入ると…その人間にもゴギュラン病がうつる。
「そ、それが奴の仕業だとでも…?」
「ネズミ!!」
「え?」
「5つの都市ではいずれも…ゴギュラン病が流行る前…、ネズミが大繫殖したそうだ。
それも…人間に対して、随分と攻撃的になったネズミがな…」
トランペストの4人が戦慄する。
「わしも…偶然だと思いたかった…だが…お前たちの話を聞いて…もはや偶然とは思えん!!」
この時初めて…先代はトランペストの4人の方を振り返る。
「あの男が…ゴギュラン病を…国中に広げたのだ…」
そうなのよ。
キンラク商会で独占した薬を…高く売るために…ね。
「…あいつ等は何で…俺たちを狙うんです?」
クローバは…本気で分からないようだ。
「…わからんのか!!スケープゴートじゃ!!」
先代は…やっぱわかってるね。
「奴の悪事は…王家も加担した、非常に大掛かりなものじゃ!!
ましてゴギュラン病の件は…国際問題に発展している。
それ全て…ジョノァドとキンラク商会が、被らなくて済む方法は…」
言葉が…一層重い空気を放ち、
「お前たちにすべての罪を着せ、断頭台に送ることじゃ!!」
「!!!!」
「お前たちは…実際にオルフィリア公爵夫人を襲っている!!
持ってこいなんじゃ!!」
トランペストの4人はようやっと…事態を飲み込めたようだ。
「どうすれば…」
「…ひとまず、ここを逃げ切らんと…、何かを考えるのは、それからだ」
抜け穴は…それほど長くはないのだろう。
まさか掘るのを業者に頼めないだろうし…、トランペストも手伝ったかもしれないけれど、
基本は先代一人で掘ったんだろうなぁ…。
やがて出口に差し掛かる。
コッソリ開けると…あたりに人の気配は無かった。
「大丈夫そうじゃ…行くぞ!!」
「はい!!」
先代とトランペストは、子供たちを抱え、真っ暗闇の中をひた走る。
やっぱり、闇で生きてきた人間だから、暗闇には強い。
まるで日の光の中のように、生い茂る木々をよけ、かなりのスピードで走り抜ける。
彼らを…そもそも光の世界が活動拠点の人間が、追うのは難しかろう。
しかし…。
「ふぎゃぁああぁぁ―――――――――っ!!」
先代が抱えていた2歳ぐらいの子が…突然火が付いたように泣き出したのだ。
「ど、どうした!!」
先代は足を止めた。
「お腹すいたぁーっ、マンマ~!!」
まあ…2歳じゃね…しょうがないか…。
「町へ行ったら、ご飯あるから…今だけ静かにして!!ね」
「そうだぞ、オレら、金はいっぱいあるから、腹いっぱい食わせてやるぞ、な」
皆口々に言うが…そもそも2歳の子じゃ、言い聞かせに限度がある。
「どうする…?どこから敵が出て来るかわからないのに…」
すると先代は、しばらく下を向いていたが、
「……ここからは別行動するぞ。
お前たちは他の子を連れて、町へ行け!!
わしは…別のルートを使う」
「はあ!!何言ってんだ!!ここで別になったら…」
「一緒に行きましょう!!まだ夜の闇はしばらく続く!!」
「バカもん!!」
敵に見つからないように…小声であっても、強い声…。
「わしらだけならいい!!
だが…他の子もいるんだ!!
もう少し考えろ!!」
だよね…うん。
まあ、トランペストの気持ちも…凄く…わかるけどさぁ…。
…………………………………。
パキリ……。
その音に、全員の声が止まる。
明らかに…動くものが枝を踏んだ音だからだ。
彼らは…気配の消し方も一流だ…しかし。
「お腹すいたーっ」
大音量の壊れたラジオと一緒では、何の意味もない。
「おーい、こっちだこっち、いたいた~」
先代やトランペストが逃げなかったのは…、その声に、殺気が全く感じられなかったからだろう。
「ああ、大人の方も一緒でしたか…良かった良かった」
何とも…害のなさげな声で近づいてくる、フードを被った男…。
「あ、緊張しないでください。
怪しい者ではありません。
フィリアム商会の者でして…子供の泣く声が聞こえたので、探していたのです」
「フィリアム商会…」
「ええ、私はフィリアム商会の総括部に所属しております、ラルト・ディスタ・
ディーブロイド小伯爵です」
ランタンの火に灯されたその顔は、とても朗らかな笑顔が刻まれている。
ラルトはフィリアム商会の紋章と、ファルメニウス公爵家の紋章が書かれた旗を提示した。
「ひとまず…私たちの幌馬車で、町まで行きませんか?
その子たちも…お腹を空かせているようですし」
するとダイヤが、取引札を出し、
「いや…この子たちだけ連れて行ってくれ…。
そして…世話してやってくれないか?
代金は…これで…」
ダイヤに差し出された取引札を見たラルトは、
(これは…??!!)
内心かなり驚いたのだが、表には出さず、
「ここら一帯は、夜になると危険な獣がうろつきます。
何の装備もなしでは、危険ですよ」
と言い、彼らを幌馬車まで誘導しようとするが、
「大丈夫だ、慣れてる」
バッサリ切る。
まあ、こいつ等だったら、獣に遅れは取るまいよ。
「お前ら…この人たちについて行け。
いい人たちだから、大丈夫だ」
そんなことを、先代とトランペストは言うのだが、子供たちは、
「なんで?いい子にしてたら、捨てないんじゃなかったの?」
「もう、他の所行くのやだ~」
などと口々に言い、皆泣き出す。
結局2歳の子だけの時以上の、大合唱になってしまった。
「あの…差し出がましいようですが…」
ここでラルトが入る。
「子供というのは…なついている人間と離されると…それだけで情緒不安定になってしまう
ものです。
その穴を埋めるのは…どんなに優しい人間でも、意外と難しいものです。
どうか一緒に来ていただけませんか?
この子たちのために…。
何か心配事があるなら、道中お聞きしますよ。
フィリアム商会やファルメニウス公爵家には…そう言った方を助ける制度が、沢山あります。
ご活用されてみては?」
結局…子供たちに押し負ける形で、先代とトランペストは幌馬車に乗った。
ラルトが出した食べ物を食べた子供たちは…疲れていたようで、すぐに寝てしまった。
先代は、2歳の子を抱えつつ、暗い通路を歩いている。
「完成して1ヶ月も経たんうちに…ここを使う事になろうとはな…」
さすが闇世界で長く生きてきた人間だけある。
こう言った事態を想定して、抜け穴を掘っていたようだ。
「すみません…本当に…」
子供を抱えつつ、スペードが項垂れる。
先代はそれを見て、ため息をつき、
「まあ…仕方あるまい…。
ジョノァド・スタリュイヴェの悪事は…ここ1ヶ月ほどで急激に露呈し始めたのだ。
お前たちが契約したころには…知られていなかったのだろうな…。
だが…」
前を向き、歩き続けつつ、
「逆に私は露呈したからこそ、ジョノァド・スタリュイヴェが恐ろしくなった」
「!!!!」
トランペストの4人が素直に驚く。
おそらく…荒波を沢山超えてきたからこそ、滅多にこういう事を言わないのだろう。
「今までよくもまぁ…これだけ陰惨で非道な行いを…、隠し通せたものだ…と」
「そんなに…酷いんですか?」
「ああ…」
先代は振り向かないが、その空気は重苦しい。
「まず…非合法品の取り扱いに始まり、人身売買、武器売買…そんなものは
可愛いぐらいだ。
取り立てて酷いのは…お前らもかかったゴギュラン病だ」
「え…?」
「実際かかったならわかるだろう?
あれが…どれほど人に苦痛を与える病か…」
ゴギュラン病は全身に…苦痛を与える上、病を呼び込むからね…。
「今回ゴギュラン病は、王国全体に飛び火するように広がったが…その火付けとなったのは、
5つの都市だった」
「そしてその5つから…さらに広がった…」
ゴギュラン病って…毒が原因で起こる病だけど…。
感染症の装いも持っている…。
毒に侵された人間の体液が、傷や口から中に入ると…その人間にもゴギュラン病がうつる。
「そ、それが奴の仕業だとでも…?」
「ネズミ!!」
「え?」
「5つの都市ではいずれも…ゴギュラン病が流行る前…、ネズミが大繫殖したそうだ。
それも…人間に対して、随分と攻撃的になったネズミがな…」
トランペストの4人が戦慄する。
「わしも…偶然だと思いたかった…だが…お前たちの話を聞いて…もはや偶然とは思えん!!」
この時初めて…先代はトランペストの4人の方を振り返る。
「あの男が…ゴギュラン病を…国中に広げたのだ…」
そうなのよ。
キンラク商会で独占した薬を…高く売るために…ね。
「…あいつ等は何で…俺たちを狙うんです?」
クローバは…本気で分からないようだ。
「…わからんのか!!スケープゴートじゃ!!」
先代は…やっぱわかってるね。
「奴の悪事は…王家も加担した、非常に大掛かりなものじゃ!!
ましてゴギュラン病の件は…国際問題に発展している。
それ全て…ジョノァドとキンラク商会が、被らなくて済む方法は…」
言葉が…一層重い空気を放ち、
「お前たちにすべての罪を着せ、断頭台に送ることじゃ!!」
「!!!!」
「お前たちは…実際にオルフィリア公爵夫人を襲っている!!
持ってこいなんじゃ!!」
トランペストの4人はようやっと…事態を飲み込めたようだ。
「どうすれば…」
「…ひとまず、ここを逃げ切らんと…、何かを考えるのは、それからだ」
抜け穴は…それほど長くはないのだろう。
まさか掘るのを業者に頼めないだろうし…、トランペストも手伝ったかもしれないけれど、
基本は先代一人で掘ったんだろうなぁ…。
やがて出口に差し掛かる。
コッソリ開けると…あたりに人の気配は無かった。
「大丈夫そうじゃ…行くぞ!!」
「はい!!」
先代とトランペストは、子供たちを抱え、真っ暗闇の中をひた走る。
やっぱり、闇で生きてきた人間だから、暗闇には強い。
まるで日の光の中のように、生い茂る木々をよけ、かなりのスピードで走り抜ける。
彼らを…そもそも光の世界が活動拠点の人間が、追うのは難しかろう。
しかし…。
「ふぎゃぁああぁぁ―――――――――っ!!」
先代が抱えていた2歳ぐらいの子が…突然火が付いたように泣き出したのだ。
「ど、どうした!!」
先代は足を止めた。
「お腹すいたぁーっ、マンマ~!!」
まあ…2歳じゃね…しょうがないか…。
「町へ行ったら、ご飯あるから…今だけ静かにして!!ね」
「そうだぞ、オレら、金はいっぱいあるから、腹いっぱい食わせてやるぞ、な」
皆口々に言うが…そもそも2歳の子じゃ、言い聞かせに限度がある。
「どうする…?どこから敵が出て来るかわからないのに…」
すると先代は、しばらく下を向いていたが、
「……ここからは別行動するぞ。
お前たちは他の子を連れて、町へ行け!!
わしは…別のルートを使う」
「はあ!!何言ってんだ!!ここで別になったら…」
「一緒に行きましょう!!まだ夜の闇はしばらく続く!!」
「バカもん!!」
敵に見つからないように…小声であっても、強い声…。
「わしらだけならいい!!
だが…他の子もいるんだ!!
もう少し考えろ!!」
だよね…うん。
まあ、トランペストの気持ちも…凄く…わかるけどさぁ…。
…………………………………。
パキリ……。
その音に、全員の声が止まる。
明らかに…動くものが枝を踏んだ音だからだ。
彼らは…気配の消し方も一流だ…しかし。
「お腹すいたーっ」
大音量の壊れたラジオと一緒では、何の意味もない。
「おーい、こっちだこっち、いたいた~」
先代やトランペストが逃げなかったのは…、その声に、殺気が全く感じられなかったからだろう。
「ああ、大人の方も一緒でしたか…良かった良かった」
何とも…害のなさげな声で近づいてくる、フードを被った男…。
「あ、緊張しないでください。
怪しい者ではありません。
フィリアム商会の者でして…子供の泣く声が聞こえたので、探していたのです」
「フィリアム商会…」
「ええ、私はフィリアム商会の総括部に所属しております、ラルト・ディスタ・
ディーブロイド小伯爵です」
ランタンの火に灯されたその顔は、とても朗らかな笑顔が刻まれている。
ラルトはフィリアム商会の紋章と、ファルメニウス公爵家の紋章が書かれた旗を提示した。
「ひとまず…私たちの幌馬車で、町まで行きませんか?
その子たちも…お腹を空かせているようですし」
するとダイヤが、取引札を出し、
「いや…この子たちだけ連れて行ってくれ…。
そして…世話してやってくれないか?
代金は…これで…」
ダイヤに差し出された取引札を見たラルトは、
(これは…??!!)
内心かなり驚いたのだが、表には出さず、
「ここら一帯は、夜になると危険な獣がうろつきます。
何の装備もなしでは、危険ですよ」
と言い、彼らを幌馬車まで誘導しようとするが、
「大丈夫だ、慣れてる」
バッサリ切る。
まあ、こいつ等だったら、獣に遅れは取るまいよ。
「お前ら…この人たちについて行け。
いい人たちだから、大丈夫だ」
そんなことを、先代とトランペストは言うのだが、子供たちは、
「なんで?いい子にしてたら、捨てないんじゃなかったの?」
「もう、他の所行くのやだ~」
などと口々に言い、皆泣き出す。
結局2歳の子だけの時以上の、大合唱になってしまった。
「あの…差し出がましいようですが…」
ここでラルトが入る。
「子供というのは…なついている人間と離されると…それだけで情緒不安定になってしまう
ものです。
その穴を埋めるのは…どんなに優しい人間でも、意外と難しいものです。
どうか一緒に来ていただけませんか?
この子たちのために…。
何か心配事があるなら、道中お聞きしますよ。
フィリアム商会やファルメニウス公爵家には…そう言った方を助ける制度が、沢山あります。
ご活用されてみては?」
結局…子供たちに押し負ける形で、先代とトランペストは幌馬車に乗った。
ラルトが出した食べ物を食べた子供たちは…疲れていたようで、すぐに寝てしまった。
56
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
【完結】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの。
朝霧心惺
恋愛
「リリーシア・ソフィア・リーラー。冷酷卑劣な守銭奴女め、今この瞬間を持って俺は、貴様との婚約を破棄する!!」
テオドール・ライリッヒ・クロイツ侯爵令息に高らかと告げられた言葉に、リリーシアは純白の髪を靡かせ高圧的に微笑みながら首を傾げる。
「誰と誰の婚約ですって?」
「俺と!お前のだよ!!」
怒り心頭のテオドールに向け、リリーシアは真実を告げる。
「わたくし、残念ながらその書類にはサインしておりませんの」
転生した元悪役令嬢は地味な人生を望んでいる
花見 有
恋愛
前世、悪役令嬢だったカーラはその罪を償う為、処刑され人生を終えた。転生して中流貴族家の令嬢として生まれ変わったカーラは、今度は地味で穏やかな人生を過ごそうと思っているのに、そんなカーラの元に自国の王子、アーロンのお妃候補の話が来てしまった。
だって私、悪役令嬢なんですもの(笑)
みなせ
ファンタジー
転生先は、ゲーム由来の異世界。
ヒロインの意地悪な姉役だったわ。
でも、私、お約束のチートを手に入れましたの。
ヒロインの邪魔をせず、
とっとと舞台から退場……の筈だったのに……
なかなか家から離れられないし、
せっかくのチートを使いたいのに、
使う暇も無い。
これどうしたらいいのかしら?
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる