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第1章 来訪
3 話をするんじゃないの?
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「全員、治ったみたいね…良かったわ。
じゃあ、改めて話をしましょうか」
私のそばにはジェードとフォルト…そして護衛騎士達。
結構な人数いるんだよなぁ…。
私は物々しくしないでくれって言ったんだけど、フォルトが譲らなかった。
まあ…彼らのやったことがやったことだから…しょうがないか。
私はもう…彼らに危険はないと思うんだよね…勘だけど。
「取引したい…って、言ったわよね。
体も治ったし、具体的に話を詰めましょうか?」
「ああ…」
やっぱりスペードだね、話すのは。
「俺たちを…好きに使ってくれ…。
それ以外は…どうでもいい」
おいおーい、何じゃそりゃ。
「あのね!!話をしようって言ったでしょ?
話も何もないじゃない、それじゃ」
少し怒った。
流石に。
そしたら全員、狐につままれたようになって、顔を見合わせている。
…………………………………。
あーあ。
これだけで…わかることが多いから、モノを見る力が強いってのも、あんまいい事ばかりじゃ
ねーんだよな…。
しょーがねぇ。
とりあえず私の好きにやってみるか。
「ひとまず!!
雇用するなら、契約金!!
アンタらみたいな人種は特に、それにこだわってるはずだけど?」
これは、ジェードからの情報。
闇の仕事を引き受ける者たちは…当然普通の雇用者と違って、保証も何もあったもんじゃない。
ついでに身分もないし、そもそも戸籍すらないに等しい。
自分が自分であることを、証明するのは非常に難しい。
もちろんそれを大いに利用している人間もいるが、どこの国民でもないから、国からの支援なんて
受けられない。
もっとも…これは難民にも言えることだが…。
難民として認定されれば、国のガバガバとはいえ…一応法律にて庇護されることもある。
だが、闇の人間には、こういった事が全くない。
だからこそ…契約金…まあ、手付金のようなものに、かなりこだわる。
だって、成功報酬なんて踏み倒されたら、自分達以外の誰が取り立ててくれるわけでもないからね。
そしたらやっぱり…4人とも顔を見合わせる。
何かなぁ…。
4人の答えを待っていたら、日が暮れそうだから…私から話をすることにした。
「そもそもアンタらさぁ…私にちょっかいかけるって話、いくらで受けた訳?」
するとスペードがすかさず、
「1000ゴールド!!」
ハッキリ答えた。
護衛騎士達が一斉にざわざわしだす。
結構な金額だからねぇ…。
だが私は…嘘だな…と思った。
こう思ったのも、ジェードの情報からの推測。
ちょっと長い補足になるが…。
闇世界つーか、裏社会つーかにはギルドというものが存在する。
これは会社の様なものと考えてくれ。
だから、だいたい新人は、ギルドに所属し仕事を斡旋してもらうのが一般的。
しかしどこの世界にも、はみ出し者はいるわけで…。
ギルドに所属せず活動する奴…個人事業主ってとこか…。
ジェードやトランペストはこっちに属する。
個人事業主と言うと、かなり聞こえはいいし、一匹狼的でかっこいいと思えるが、それは
砂糖より甘い。
実社会の個人事業主は不利な部分もあるが、一応の権利は国が認めてくれている。
しかし無法地帯の闇の世界は…個人事業主=使い捨てが基本だ。
ギルド員はギルドという組織全体が守ってくれたり、権利を認めてくれたりするけど、
個人で活動する奴に、それは一切ないから。
だから個人事業主の場合は、ギルドに所属する人間より、圧倒的に腕が無いことが多い。
ただ、ごくまれに…ジェードやこのトランペストのように、かなり腕利きもいる。
こいつ等を見つけたのは…悔しいがジョノァド・スタリュイヴェの腕といえるだろう…。
そしてジョノァド・スタリュイヴェは、慣れすぎるくらい闇世界に慣れている人間…。
となると…。
言い値は…4人のチームだし、確かに1000ゴールドだったのだろうが、かなり値切ったハズだ。
まあ、これは当たり前っちゃ当たり前だが。
最終的に半額…いや、三分の一くらいにしちまったかもしれん。
ジョノァド・スタリュイヴェは、そのぐらいの腕はある奴だ。
ああ…。
何か…すごく…。
…………………………………ムカつく!!!!!
娼婦時代を思い出す!!
いくら腕を磨いたって…技術を身につけたって…娼婦…というただそれだけで、不当に低く
見られることは…一定数あった!!
それ自体は致し方なしと思っていたし、いちいち目くじら立ててたらキリが無いから、だいたい
気にしないようにしてた…。
でも…平気だったわけじゃないぞ、コラ!!
バカにしてくる奴に限って、同じことやってみろって言われたって、できないんだからさぁ!!
そんな奴に怒っている時間があったら、客やセフレと楽しくエッチしてた方が、有意義だったって
だけじゃ、アホ!!
あ~、いかん。
怒りで話がそれた、もどそ。
それにジェードの報告には…こいつらのアジトにあった武器は…ほとんどが使い古しか、手作り
だったらしい…。
闇世界じゃ足がつかないように、そういうものを使うことはままあるが…ジェードの話じゃあ、
こいつ等のは…そうじゃないって。
金が無いから、最低限度のモノしか…持てなかった部類だって。
仮面舞踏会の時だって、狩猟大会の時だって…こいつらはかなり質の高い仕事ぶりを見せていた。
でも…成功報酬は雀の涙だっただろう。
バカ王女や王后陛下が、こいつらの仕事ぶりを正当に評価できたとは思えないし…、ジョノァド・
スタリュイヴェは正当に評価できたとしても、あえてしなかったろう。
だから…本当に金のない状況で、よくぞあそこまで、できたもんだ。
それだけだって、私はアンタたちを、相当高く評価しているんだよ。
「1000ゴールド…ねぇ…」
私はワザと少し…、
「アンタたちさぁ…」
芝居じみてみる。
「自分たちの価値をさ…もう少ししっかりと把握した方がいいよ…」
あ~、少し影が落ちたね、顔に…。
今までどんだけ、買い叩かれてきたんやろ。
「もし私が…」
じゃ、お芝居続けよか。
「アンタたちに…言い値をつけろと言われたら…」
「そうねぇ…」
私は少し考えこむふりをし、
「最低でも…」
扇子をたたんで息を吸う。
「1万ゴールド!!…ね…!!」
その場の空気が…戦慄というか、何というか…に、なったねぇ。
トランペスト達だけじゃなく、護衛騎士達もね…。
ジェードだけがシレっとしとる。
まあ、そうだろう。
「ああ、そうそう。
1万ゴールドって、一人につき…だからね。
念のため言っとくけど」
おーおー、さらに表情が驚愕したね…。
オッケーオッケー。
「はっ…」
スペードが少し…驚きつつも、バカにしたような声を出す。
「いくら闇の相場を知らないからって…それは少し嘘こきすぎだろうが。
騙すんならせめて、もう少しましな嘘をつけよ」
かなり挑発的で…、でもやっぱり驚いている声…。
あ~でも…周りの騎士さんたちが、かなりぴりぴりして来た…。
「ん~、んっん~。
ジェード…アナタの契約金に関すること…話しても構わないかしら?」
「奥様のお好きなように」
まあ、そういうだろうと思った。
「その前に…んん~、フォルト…ちょっといいかしら?」
「何でございましょう?」
私はフォルトに耳打ちする。
するとフォルトはさすがに驚いたようで、
「いや…奥様、それはさすがに…」
「すぐに用意してちょうだい。
私の沽券にかかわることよ」
「かしこまりました…」
納得は出来なくても、命令には従ってくれるから、本当にありがたいよね。
フォルトはスッと私のそばを離れた。
「えっと、ジェードのエピソードを話す前に…契約金だけどね。
4人で10万ゴールドね。
支払う準備、始めたからよろしく」
「は????」
「だってさぁ…私のアンタたちへの金額って…ジェードを基準にしてるのよ。
んで、ジェードを基準にした場合…1万でも安いな~って思ったからさ」
「はあ????」
う~ん、驚いとる。
いいね、いいね。
「えっとね…ジェードはもともと、ギリアムを暗殺するよう頼まれて、ギリアムと
関わったのよ…。
ただまあ…、色々あって、ギリアムの元で働きたいって事になって…。
契約金の話になったわけ」
「その時ジェードは…確か500ゴールドって言ったんだったよね」
これは…ハッキリ言って高い方だ。
先ほども言ったように、闇社会の個人事業主はそんなにお金、もらえないからね。
まあ、ギルドだって…上に行かなけりゃ、結構な手数料を抜かれて、あまり旨味はない
らしいけどね。
「はい、奥様。
オレは結構むらっ気があって、高かろうが安かろうが、気に入った仕事しか受けないから…。
とりあえずそれまでで一番の、最高額を言ったんですけどね…」
「そしたらご当主様が…
お前が500だと?安すぎる!!最低2万は取れ!!
…と」
ジェードは何ともおかし気に笑いながら、
「それでその日のうちに…2万払ってくれましたよ?
本当にね」
あはは、いいねぇ。
トランペストたち、目が点になってら。
じゃあ、改めて話をしましょうか」
私のそばにはジェードとフォルト…そして護衛騎士達。
結構な人数いるんだよなぁ…。
私は物々しくしないでくれって言ったんだけど、フォルトが譲らなかった。
まあ…彼らのやったことがやったことだから…しょうがないか。
私はもう…彼らに危険はないと思うんだよね…勘だけど。
「取引したい…って、言ったわよね。
体も治ったし、具体的に話を詰めましょうか?」
「ああ…」
やっぱりスペードだね、話すのは。
「俺たちを…好きに使ってくれ…。
それ以外は…どうでもいい」
おいおーい、何じゃそりゃ。
「あのね!!話をしようって言ったでしょ?
話も何もないじゃない、それじゃ」
少し怒った。
流石に。
そしたら全員、狐につままれたようになって、顔を見合わせている。
…………………………………。
あーあ。
これだけで…わかることが多いから、モノを見る力が強いってのも、あんまいい事ばかりじゃ
ねーんだよな…。
しょーがねぇ。
とりあえず私の好きにやってみるか。
「ひとまず!!
雇用するなら、契約金!!
アンタらみたいな人種は特に、それにこだわってるはずだけど?」
これは、ジェードからの情報。
闇の仕事を引き受ける者たちは…当然普通の雇用者と違って、保証も何もあったもんじゃない。
ついでに身分もないし、そもそも戸籍すらないに等しい。
自分が自分であることを、証明するのは非常に難しい。
もちろんそれを大いに利用している人間もいるが、どこの国民でもないから、国からの支援なんて
受けられない。
もっとも…これは難民にも言えることだが…。
難民として認定されれば、国のガバガバとはいえ…一応法律にて庇護されることもある。
だが、闇の人間には、こういった事が全くない。
だからこそ…契約金…まあ、手付金のようなものに、かなりこだわる。
だって、成功報酬なんて踏み倒されたら、自分達以外の誰が取り立ててくれるわけでもないからね。
そしたらやっぱり…4人とも顔を見合わせる。
何かなぁ…。
4人の答えを待っていたら、日が暮れそうだから…私から話をすることにした。
「そもそもアンタらさぁ…私にちょっかいかけるって話、いくらで受けた訳?」
するとスペードがすかさず、
「1000ゴールド!!」
ハッキリ答えた。
護衛騎士達が一斉にざわざわしだす。
結構な金額だからねぇ…。
だが私は…嘘だな…と思った。
こう思ったのも、ジェードの情報からの推測。
ちょっと長い補足になるが…。
闇世界つーか、裏社会つーかにはギルドというものが存在する。
これは会社の様なものと考えてくれ。
だから、だいたい新人は、ギルドに所属し仕事を斡旋してもらうのが一般的。
しかしどこの世界にも、はみ出し者はいるわけで…。
ギルドに所属せず活動する奴…個人事業主ってとこか…。
ジェードやトランペストはこっちに属する。
個人事業主と言うと、かなり聞こえはいいし、一匹狼的でかっこいいと思えるが、それは
砂糖より甘い。
実社会の個人事業主は不利な部分もあるが、一応の権利は国が認めてくれている。
しかし無法地帯の闇の世界は…個人事業主=使い捨てが基本だ。
ギルド員はギルドという組織全体が守ってくれたり、権利を認めてくれたりするけど、
個人で活動する奴に、それは一切ないから。
だから個人事業主の場合は、ギルドに所属する人間より、圧倒的に腕が無いことが多い。
ただ、ごくまれに…ジェードやこのトランペストのように、かなり腕利きもいる。
こいつ等を見つけたのは…悔しいがジョノァド・スタリュイヴェの腕といえるだろう…。
そしてジョノァド・スタリュイヴェは、慣れすぎるくらい闇世界に慣れている人間…。
となると…。
言い値は…4人のチームだし、確かに1000ゴールドだったのだろうが、かなり値切ったハズだ。
まあ、これは当たり前っちゃ当たり前だが。
最終的に半額…いや、三分の一くらいにしちまったかもしれん。
ジョノァド・スタリュイヴェは、そのぐらいの腕はある奴だ。
ああ…。
何か…すごく…。
…………………………………ムカつく!!!!!
娼婦時代を思い出す!!
いくら腕を磨いたって…技術を身につけたって…娼婦…というただそれだけで、不当に低く
見られることは…一定数あった!!
それ自体は致し方なしと思っていたし、いちいち目くじら立ててたらキリが無いから、だいたい
気にしないようにしてた…。
でも…平気だったわけじゃないぞ、コラ!!
バカにしてくる奴に限って、同じことやってみろって言われたって、できないんだからさぁ!!
そんな奴に怒っている時間があったら、客やセフレと楽しくエッチしてた方が、有意義だったって
だけじゃ、アホ!!
あ~、いかん。
怒りで話がそれた、もどそ。
それにジェードの報告には…こいつらのアジトにあった武器は…ほとんどが使い古しか、手作り
だったらしい…。
闇世界じゃ足がつかないように、そういうものを使うことはままあるが…ジェードの話じゃあ、
こいつ等のは…そうじゃないって。
金が無いから、最低限度のモノしか…持てなかった部類だって。
仮面舞踏会の時だって、狩猟大会の時だって…こいつらはかなり質の高い仕事ぶりを見せていた。
でも…成功報酬は雀の涙だっただろう。
バカ王女や王后陛下が、こいつらの仕事ぶりを正当に評価できたとは思えないし…、ジョノァド・
スタリュイヴェは正当に評価できたとしても、あえてしなかったろう。
だから…本当に金のない状況で、よくぞあそこまで、できたもんだ。
それだけだって、私はアンタたちを、相当高く評価しているんだよ。
「1000ゴールド…ねぇ…」
私はワザと少し…、
「アンタたちさぁ…」
芝居じみてみる。
「自分たちの価値をさ…もう少ししっかりと把握した方がいいよ…」
あ~、少し影が落ちたね、顔に…。
今までどんだけ、買い叩かれてきたんやろ。
「もし私が…」
じゃ、お芝居続けよか。
「アンタたちに…言い値をつけろと言われたら…」
「そうねぇ…」
私は少し考えこむふりをし、
「最低でも…」
扇子をたたんで息を吸う。
「1万ゴールド!!…ね…!!」
その場の空気が…戦慄というか、何というか…に、なったねぇ。
トランペスト達だけじゃなく、護衛騎士達もね…。
ジェードだけがシレっとしとる。
まあ、そうだろう。
「ああ、そうそう。
1万ゴールドって、一人につき…だからね。
念のため言っとくけど」
おーおー、さらに表情が驚愕したね…。
オッケーオッケー。
「はっ…」
スペードが少し…驚きつつも、バカにしたような声を出す。
「いくら闇の相場を知らないからって…それは少し嘘こきすぎだろうが。
騙すんならせめて、もう少しましな嘘をつけよ」
かなり挑発的で…、でもやっぱり驚いている声…。
あ~でも…周りの騎士さんたちが、かなりぴりぴりして来た…。
「ん~、んっん~。
ジェード…アナタの契約金に関すること…話しても構わないかしら?」
「奥様のお好きなように」
まあ、そういうだろうと思った。
「その前に…んん~、フォルト…ちょっといいかしら?」
「何でございましょう?」
私はフォルトに耳打ちする。
するとフォルトはさすがに驚いたようで、
「いや…奥様、それはさすがに…」
「すぐに用意してちょうだい。
私の沽券にかかわることよ」
「かしこまりました…」
納得は出来なくても、命令には従ってくれるから、本当にありがたいよね。
フォルトはスッと私のそばを離れた。
「えっと、ジェードのエピソードを話す前に…契約金だけどね。
4人で10万ゴールドね。
支払う準備、始めたからよろしく」
「は????」
「だってさぁ…私のアンタたちへの金額って…ジェードを基準にしてるのよ。
んで、ジェードを基準にした場合…1万でも安いな~って思ったからさ」
「はあ????」
う~ん、驚いとる。
いいね、いいね。
「えっとね…ジェードはもともと、ギリアムを暗殺するよう頼まれて、ギリアムと
関わったのよ…。
ただまあ…、色々あって、ギリアムの元で働きたいって事になって…。
契約金の話になったわけ」
「その時ジェードは…確か500ゴールドって言ったんだったよね」
これは…ハッキリ言って高い方だ。
先ほども言ったように、闇社会の個人事業主はそんなにお金、もらえないからね。
まあ、ギルドだって…上に行かなけりゃ、結構な手数料を抜かれて、あまり旨味はない
らしいけどね。
「はい、奥様。
オレは結構むらっ気があって、高かろうが安かろうが、気に入った仕事しか受けないから…。
とりあえずそれまでで一番の、最高額を言ったんですけどね…」
「そしたらご当主様が…
お前が500だと?安すぎる!!最低2万は取れ!!
…と」
ジェードは何ともおかし気に笑いながら、
「それでその日のうちに…2万払ってくれましたよ?
本当にね」
あはは、いいねぇ。
トランペストたち、目が点になってら。
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