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描き下ろし

5 黙れや天才

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「フィリー!!アナタのための、愛の歌を作曲いたしました!!聞いてください!!」

即座に嫌だと言いたい!!
でも、しょげると後が面倒!!

「わぁ~、どんな曲ですか?」

二十数年の娼婦歴舐めんな!!どんなお客様でも、スマイル0円で対応してきたんじゃ!!
……って、こんな所で使いたくねぇ…。

そしたらギリアム…ピアノ(グラインドピアノ)持ち出してさ…自分で曲引きながら、
歌いやがんの。
ピアノの曲がまた…かなり本格的なメロディーだから…だから…。
余計に歌のこっぱずかしさが引き立つわ!!
もうやめろ!!

「ギリアム…素晴らしかったです!!」

でも、営業スマイルがもう、能面化しとる。

「そうでしょう!!では早速、皆を呼んでコンサートを!!」

「止めろや!!アホ!!」

「へ?」

ああ、いかん!!本音が…。
だが、せっかく仲良くなった皆様のお耳を、汚すわけにはいかん。

「い、いえ…。私の為に作ってくれたのだから…、私…独り占めしたくて…」

ちょっと伏し目がちにね。
こういう時、前世の仕事が役に立つ…。

「ああ、可愛いフィリー…私が浅はかでした…。
この曲はフィリーのために作ったのですから、一生フィリーのものです…」

うっとりせんでええ!!
どうせ、アンタが歌わなくなったら、お蔵入りじゃ!!
ってか、今すぐしたい!!

「で、でも…ギリアムはピアノも弾けたんですね。凄い…」

これは本音。

「作曲するにあたり必要かと思いまして…、見よう見まねでやっただけです」

「……」

やっぱ、黙れや、天才!!ムカつく。

「ああ、フィリー…この詩集のような愛らしさを…今晩も私に見せてください…」

また、淑女プレイをご希望かい…ま、良いけどさ。

「そんな…ギリアム…でも、私…アナタの為なら、何でもできますよ…。
どうぞ…私の全てを見てください…」

ゆーっくりと、足を開く…あ、ショール使って、見えそうで見えなくするの忘れずに…と。

「フィリー…可愛いですよ…」

ギリアムの手が、私の太ももを撫で、秘部に届く…。

しかし…、私が淑女じゃないって、そろそろ気づいてもいいと思うんだけどね…。
もう…半年近く交わってるってのに…一向に恥ずかしがり屋の淑女から、抜け出さん。
まあ私としては、エッチが出来れば文句はないんだが…、もう少し突っ込みたいなぁ。

で、すっかり忘れていたものを、思い出した。
私はじらすこともいいと思い、ギリアムの手をちょっと避ける。

「ど、どうしました?」

ギリアムは…途端に残念そうに…悲しそうにしている。
これなら…行ける!!

「ギリアム…私…この間の本の続きが読みたいです…」

最初は何のことやら…だったが、そこは記憶力の良いギリアム…すぐに思い出したようで、

「あああ、あれはダメです!!」

速攻否定。

「え~…何でですかぁ?私は…見たいですぅ…」

必殺!!ザ・ウソ泣き!!

「う~、わ、わかりました!!その代わり…私がいいと言った所までですよ!!」

この前の本ってのはね…フェラチオの本さ。
持ってきてくれたので、一緒に見るわたくし…。
おお、やっぱり先には…咥えこむバージョンもあるのね。
けっこう本格的な本だな…などと私が思った矢先、

「こっっ…ここまでです!!」

……まだ、2ページしか進んどらんぞ、オイ!!
まあでも…これがギリアムっちゃ、ギリアムなんだよね…。

「じゃあ…本に書いてあったことを、早速やってみますね」

「ええっ!!」

真っ赤な顔で、慌てふためくギリアム。

「嫌ですかぁ?」

悲しそうなフリ。

「い、嫌と言うわけじゃ…」

私が泣きそうなので、オロオロしてる。
可愛いね。

「じゃ、やりますね」

わたわたしているギリアムのズボンに、素早く手をかけ、シュシュシュと前をはだけさせ、
モノを取り出す。
ギリアムがあっけに取られている隙に、間髪入れずに咥えこむ。

「わっ…わわわ、フィリー!!ちょっ!!」

気にせず咥えたまま、手で根元をこすると…。

「あっ…ううっ!!」

ギリアムは…一気に吐精した。
荒い呼吸をしつつも…自分が何をしでかしたか認識したギリアムは、

「わ―――――――――っ!!フィリー!!はっ、吐き出してください!!
あああ、あと、うがい!!うがいをっ!!」

……ギリアム君、あのさぁ。
毒じゃないんだから、そんな慌てなさんなって。

「ギリアム!!いつも言っていますよね!!
コレは…汚いモノじゃないって…」

「え…えと…」

ギリアム…どうしていいかわからない顔だ。
こう言う顔って…私しか見れないんだなと思うと…感慨深い。

「だから…そんなに慌てないでください」

にーっこりと笑ってあげた。
するとギリアムは、ようやっと落ち着いたのだが、

「まったく、アナタは…」

私の体をベッドに横たえ、足を大きく開くギリアム。
そして自身の体をいち早く滑り込ませ、私の秘部を舌で煽り始める。

「アナタのここは…いつも綺麗だ…」

そりゃー、お手入れ怠ってませんからねぇ。

中央の突起を口に含み、下で弄びながら、濡れ始めた秘部の中に、指を入れかき回す。

「んっ…あっ…」

イヤでも声が出る。

「ふふ…、フィリーの感じるポイントが…だんだん、わかってきました」

そりゃ、嬉しいね。
でも私としては…もう少し、別の技術も磨いてほしーんだが…、私が教えるわけにもなぁ…。
ま、今はとにかく、楽しもか。
私はギリアムの与えてくれる快楽に、素直に身を委ねる。

「んっ…はっ…んんっ…」

私の腰が、いやでも浮き、ギリアムの指を…ゆるゆると締め上げる。

「フィリー…」

気が付けばギリアムが…随分と物欲しげな目をして…表情をして私の顔を真っすぐ見ている。

「気持ちいいですか?」

聞かれた言葉に、

「はい…」

私は素直に頷く。

「じゃあ…」

私の秘部に入っていた指が抜かれ、代わりにギリアムのモノが…刷りつけられる感覚がした。

「私も…気持ちよくしてください…」

「はい…ギリアム…」

私の返事と共に…ギリアムのモノがねじ込まれた…。
膣内が一気にこすられ…、頭が痺れるような快楽が、私を襲う。

「んっ、はっ、ああんっ!!」

「ああ!!やっぱりアナタのナカは、最高だ、フィリー!!」

「ギリアムだって…最高です!!」

髪をかき乱し…体をくねらせて、ただただ快楽の波と…渦に身を任せる。

そこから先は…人間の理性など、どこに行ったのかわからない…。
獣の言葉だけが、その場を支配し、獣の声だけが、その場に響いた。

その2匹の獣の共演は…夜の帳が薄くなるまで…ずっとずっと続いたのだった…。
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