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第2章 慰会
5 アンタの間違い…何かわかるかいぃ?
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前世だって今世だって、おおよそ私という人間に、自慢できるものなど、ほぼなかった。
家柄がいいわけでも、お金持ちでもない。
勉強が出来るわけでも、運動ができるわけでもない。
ついでに言うと容姿だって…取り立てて美しいワケじゃない。
けどよ…一つだけ…これだけは他人に負けない…って思えるものがある。
情事にまつわる…様々な事だ!!
王后の言葉が耳に入った時…私の脳はスパークし、脳のあちこちで、色とりどりの…電飾が
灯ったように、光輝いた。
強い光じゃない。
電飾の…てんでバラバラな光…でも…。
パズルのピースのように、その光が…一つの物を形成している…そんな状態だった。
ああ…。
どうすればいいのか…いや!!
どうすれば後悔が無いのか…が、分かった!!
正解かどうかなんてわからない!!
いつだってそうなんだよ、世の中なんて!!
だからこそ…面白いし、楽しいんだ!!
さあ…。
行こう…。
ヘドネの出陣だ…。
「王后陛下…失礼ながら申し上げますが…、それに対しては、2人の答えは決まりきっていますよ」
「ほう?」
「ギリアムのその行為に関しては…失礼極まりない…です!!」
なんだよ…。
この程度で周りの空気が澱みやがった。
私のこの答えが…予想外だったってのかい?
2人に…擁護するように言うとでも、思ったのかい?
やっぱり…ジュリアとクァーリア以外に、ここに集まった連中は…。
評議会含め、ジョノァドとゾフィーナの息がかかっていると、思ったほうがいいな。
「お2人とも…私の意見は違うのでしょうか?」
この私の言葉に、
「いいえ…、オルフィリア公爵夫人の仰る通りです」
「その通りです、オルフィリア公爵夫人…」
何だか…2人ともホッとしてるみたい…よかった。
「わかっていて…何も対策をしていないと?」
「いいえ…ですが、時間が必要と申し上げさせていただきます。
ギリアムがそもそも…そんな態度を取るのは…明確な理由がございますので」
「理由とは?」
「それは…ギリアムにお聞きください…。
私の口からは…とても…」
私はここで少し…もごもごする。
あ、芝居だから。
明らかに…言いずらそうな雰囲気を作ったのさ。
「…先ほどから、ちっとも話が進みませんね…」
王后が…わざとらしく、ため息をつく。
「申し訳ございません…しかし…お話すれば、王后陛下はもちろん…ここにいる皆様に…
ご不快な思いをさせてしまうかもしれませんので…ご理解いただければと…」
さて…どうかな?
私は…実はどっちでもいいんだ。
このまま私の話を聞かないなら…ごまかせたんだから、帰るだけ。
ゾフィーナくそばばぁやジョノァドと繋がってる連中に…好かれたいとも思わないし。
「明確な理由が…本当にあるのですか?」
……食いついてきた…かな。
「はい!!それはもうしっかりと!!」
「では、話して…」
「それは…ご不快にさせるのではと…」
ちょっとエサを取り上げて…。
「話す気が無いのですか!!」
「そのようなことは、決して!!ご不快にさせるかも…と言う事を、了承いただけるなら…
話しても…良いのですが…」
またエサを垂らす…。
あ、私の言葉尻、かなり小さくなってるよ。
「わかりました!!
ギリアム公爵の数々の失礼に…理由があると言うなら、ぜひ聞きたいので、聞かせなさい!!」
王后陛下はイライラしてるね。
まあ、だろうね。
ギリアムの失礼伝説って…バカ王女に対してが、本当に多いからね。
でも…。
ラッキー。
大魚吊り上げ、成功~~~~。
王后陛下よぉ…。
アンタが聞かせろって言ったら…他の人間はストップがかかるまで、止められないぜぇ。
「王后陛下が…そこまで望まれるのでしたら…私としましても…」
少し顔を伏せ、
「お話させていただきます…」
下を向きつつ言う。
あくまで…表面的には、話ずらそうに…ね。
さて…私の心の中は…。
と――――――――っても晴れやか!!
それでは、歩く猥談放送局!!
第2弾スタートと行きましょうか!!
…っとその前に。
「あの…皆さまご存じかと思いますが…、ギリアムの失礼に関しては…圧倒的に女性に対して
が多い」
「そうですね」
前置き、前置き。
「だから一時…同性愛者ではないか…などと取り沙汰されたほどです」
これは…皆様のざわつきがそうだと言っている。
社交界じゃ…かなり有名な話だからね。
「そこまで…女性を避けた理由も…含めてお話しいたします。
切り離せない内容ですので…」
「わかりました」
チャンネル合わせ…。
ギリアムの心の傷にまつわる情事…。
レベルは……上級!!だ!!
「ことの始まりは…ギリアムが5歳の時に遡らせていただきます。
5歳の誕生日を迎えたギリアムに…母親がプレゼントとして渡したのは…自身が素っ裸に
なった上で、自身の○○○をギリアムの目の前に晒し…事細か~に説明したことに
はじまります」
「は???」
「そして説明が終わると…あらかじめ呼んでおいた愛人と…獣のように情事にふけるさまを
丸一日見せ続けたそうです」
あ、上記、さすがに嘘ね。
私の作り話。
「そして…それ以降、愛人との様を見せ続けた…。
その内容を、ギリアムは私に話して聞かせてくださいました…お辛かったでしょうに…。
それを今回…皆様にお話します」
んでここからは…まあ、私の娼婦生活の…おもにエッグ~いフェチさん達との乱交プレイを
余すことなくお話して差し上げた。
ギリアムの母親の情事として…ね。
そして…ギリアムはそれを余すことなく、見させられた…と。
これで堪えなきゃ、知識のみのSMプレイのどキツイのも話して差し上げるつもりだったのだが…。
さすが!!ハイエナより意地汚いくせして、お上品な方々!!
見事なくらいに言葉が無くなってる…。
気絶してんのも何人かいるな…。
ま、こんなとこか…。
「ああああ、あな、アナタ!!いいい、いくらなんても…そ、それは…」
ゾフィーナくそばばぁ、言葉が出てないぞぉ。
「そうそう…ギリアムはこうも言っていましたねぇ。
母親は常々…お前は父親のような嫌な人間にならず、自分好みの人間になれ!!
その為の教育をしてやっているのだから、反発は許さない!!
…と、言って、愛人との様々を見せたようですよぉ…」
私の顔は穏やかだ…。
だってさぁ…。
このギリアムの母親の言は…真実だから。
ギリアム父と仲が悪かったせいで…ギリアム母は社交界に出るたびに、口癖のように
その言葉を言っていたから、社交界じゃ知らない人間はいない。
勿論…教育にさすがに性教育は…年齢的に入れなかった…。
だがよ…。
そもそも一般常識的に言えば…子供にそんなことしてるって普通思わない。
だが…ギリアムの母に限り…嘘でも真実に出来る…。
私はそう考えたのさ。
ギリアムの母は…性に対して奔放って言葉じゃ到底表現しきれないくらい、お盛んな人だった。
―――パンが無ければ、お菓子を食べればいいじゃない―――
外国のどっかの国の王妃が吐いた言葉らしいけど…。
歴史家の間じゃ、実際に言ってないって、言われているにもかかわらず…。
随分と世間に知れていた。
その理由と原因は…その人物だったら、実際に言っていてもおかしくない…と、大多数が思う
ような性格だったことに起因しているんだと。
ギリアムの母親の愛人は…死ぬ直前にわかっているだけで8人いた。
そしてこの愛人たちを…ギリアム父は即座に雇って、母親の醜聞を書かせた。
そののち、さらに脚色して…世間にばら撒いたのさ…。
だから!!
ギリアム母の性に対する異常性は…ここにいる誰もが知っている…。
くっくっく…。
そういうわけだよ、ゾフィーナくそばばぁ。
この話が嘘だって…この中の何人が…信じてくれるかなぁ…。
私は…どっちでもいいぜぇ。
…っと、最後の仕上げに取り掛からんと。
家柄がいいわけでも、お金持ちでもない。
勉強が出来るわけでも、運動ができるわけでもない。
ついでに言うと容姿だって…取り立てて美しいワケじゃない。
けどよ…一つだけ…これだけは他人に負けない…って思えるものがある。
情事にまつわる…様々な事だ!!
王后の言葉が耳に入った時…私の脳はスパークし、脳のあちこちで、色とりどりの…電飾が
灯ったように、光輝いた。
強い光じゃない。
電飾の…てんでバラバラな光…でも…。
パズルのピースのように、その光が…一つの物を形成している…そんな状態だった。
ああ…。
どうすればいいのか…いや!!
どうすれば後悔が無いのか…が、分かった!!
正解かどうかなんてわからない!!
いつだってそうなんだよ、世の中なんて!!
だからこそ…面白いし、楽しいんだ!!
さあ…。
行こう…。
ヘドネの出陣だ…。
「王后陛下…失礼ながら申し上げますが…、それに対しては、2人の答えは決まりきっていますよ」
「ほう?」
「ギリアムのその行為に関しては…失礼極まりない…です!!」
なんだよ…。
この程度で周りの空気が澱みやがった。
私のこの答えが…予想外だったってのかい?
2人に…擁護するように言うとでも、思ったのかい?
やっぱり…ジュリアとクァーリア以外に、ここに集まった連中は…。
評議会含め、ジョノァドとゾフィーナの息がかかっていると、思ったほうがいいな。
「お2人とも…私の意見は違うのでしょうか?」
この私の言葉に、
「いいえ…、オルフィリア公爵夫人の仰る通りです」
「その通りです、オルフィリア公爵夫人…」
何だか…2人ともホッとしてるみたい…よかった。
「わかっていて…何も対策をしていないと?」
「いいえ…ですが、時間が必要と申し上げさせていただきます。
ギリアムがそもそも…そんな態度を取るのは…明確な理由がございますので」
「理由とは?」
「それは…ギリアムにお聞きください…。
私の口からは…とても…」
私はここで少し…もごもごする。
あ、芝居だから。
明らかに…言いずらそうな雰囲気を作ったのさ。
「…先ほどから、ちっとも話が進みませんね…」
王后が…わざとらしく、ため息をつく。
「申し訳ございません…しかし…お話すれば、王后陛下はもちろん…ここにいる皆様に…
ご不快な思いをさせてしまうかもしれませんので…ご理解いただければと…」
さて…どうかな?
私は…実はどっちでもいいんだ。
このまま私の話を聞かないなら…ごまかせたんだから、帰るだけ。
ゾフィーナくそばばぁやジョノァドと繋がってる連中に…好かれたいとも思わないし。
「明確な理由が…本当にあるのですか?」
……食いついてきた…かな。
「はい!!それはもうしっかりと!!」
「では、話して…」
「それは…ご不快にさせるのではと…」
ちょっとエサを取り上げて…。
「話す気が無いのですか!!」
「そのようなことは、決して!!ご不快にさせるかも…と言う事を、了承いただけるなら…
話しても…良いのですが…」
またエサを垂らす…。
あ、私の言葉尻、かなり小さくなってるよ。
「わかりました!!
ギリアム公爵の数々の失礼に…理由があると言うなら、ぜひ聞きたいので、聞かせなさい!!」
王后陛下はイライラしてるね。
まあ、だろうね。
ギリアムの失礼伝説って…バカ王女に対してが、本当に多いからね。
でも…。
ラッキー。
大魚吊り上げ、成功~~~~。
王后陛下よぉ…。
アンタが聞かせろって言ったら…他の人間はストップがかかるまで、止められないぜぇ。
「王后陛下が…そこまで望まれるのでしたら…私としましても…」
少し顔を伏せ、
「お話させていただきます…」
下を向きつつ言う。
あくまで…表面的には、話ずらそうに…ね。
さて…私の心の中は…。
と――――――――っても晴れやか!!
それでは、歩く猥談放送局!!
第2弾スタートと行きましょうか!!
…っとその前に。
「あの…皆さまご存じかと思いますが…、ギリアムの失礼に関しては…圧倒的に女性に対して
が多い」
「そうですね」
前置き、前置き。
「だから一時…同性愛者ではないか…などと取り沙汰されたほどです」
これは…皆様のざわつきがそうだと言っている。
社交界じゃ…かなり有名な話だからね。
「そこまで…女性を避けた理由も…含めてお話しいたします。
切り離せない内容ですので…」
「わかりました」
チャンネル合わせ…。
ギリアムの心の傷にまつわる情事…。
レベルは……上級!!だ!!
「ことの始まりは…ギリアムが5歳の時に遡らせていただきます。
5歳の誕生日を迎えたギリアムに…母親がプレゼントとして渡したのは…自身が素っ裸に
なった上で、自身の○○○をギリアムの目の前に晒し…事細か~に説明したことに
はじまります」
「は???」
「そして説明が終わると…あらかじめ呼んでおいた愛人と…獣のように情事にふけるさまを
丸一日見せ続けたそうです」
あ、上記、さすがに嘘ね。
私の作り話。
「そして…それ以降、愛人との様を見せ続けた…。
その内容を、ギリアムは私に話して聞かせてくださいました…お辛かったでしょうに…。
それを今回…皆様にお話します」
んでここからは…まあ、私の娼婦生活の…おもにエッグ~いフェチさん達との乱交プレイを
余すことなくお話して差し上げた。
ギリアムの母親の情事として…ね。
そして…ギリアムはそれを余すことなく、見させられた…と。
これで堪えなきゃ、知識のみのSMプレイのどキツイのも話して差し上げるつもりだったのだが…。
さすが!!ハイエナより意地汚いくせして、お上品な方々!!
見事なくらいに言葉が無くなってる…。
気絶してんのも何人かいるな…。
ま、こんなとこか…。
「ああああ、あな、アナタ!!いいい、いくらなんても…そ、それは…」
ゾフィーナくそばばぁ、言葉が出てないぞぉ。
「そうそう…ギリアムはこうも言っていましたねぇ。
母親は常々…お前は父親のような嫌な人間にならず、自分好みの人間になれ!!
その為の教育をしてやっているのだから、反発は許さない!!
…と、言って、愛人との様々を見せたようですよぉ…」
私の顔は穏やかだ…。
だってさぁ…。
このギリアムの母親の言は…真実だから。
ギリアム父と仲が悪かったせいで…ギリアム母は社交界に出るたびに、口癖のように
その言葉を言っていたから、社交界じゃ知らない人間はいない。
勿論…教育にさすがに性教育は…年齢的に入れなかった…。
だがよ…。
そもそも一般常識的に言えば…子供にそんなことしてるって普通思わない。
だが…ギリアムの母に限り…嘘でも真実に出来る…。
私はそう考えたのさ。
ギリアムの母は…性に対して奔放って言葉じゃ到底表現しきれないくらい、お盛んな人だった。
―――パンが無ければ、お菓子を食べればいいじゃない―――
外国のどっかの国の王妃が吐いた言葉らしいけど…。
歴史家の間じゃ、実際に言ってないって、言われているにもかかわらず…。
随分と世間に知れていた。
その理由と原因は…その人物だったら、実際に言っていてもおかしくない…と、大多数が思う
ような性格だったことに起因しているんだと。
ギリアムの母親の愛人は…死ぬ直前にわかっているだけで8人いた。
そしてこの愛人たちを…ギリアム父は即座に雇って、母親の醜聞を書かせた。
そののち、さらに脚色して…世間にばら撒いたのさ…。
だから!!
ギリアム母の性に対する異常性は…ここにいる誰もが知っている…。
くっくっく…。
そういうわけだよ、ゾフィーナくそばばぁ。
この話が嘘だって…この中の何人が…信じてくれるかなぁ…。
私は…どっちでもいいぜぇ。
…っと、最後の仕上げに取り掛からんと。
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