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第3章 因縁
2 何だかきな臭くなってきたなぁ~
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マーサおばちゃんの事は心配だけど…倒れた場所にいるのは、名医ばかりだから、ひとまず
任せた。
私は…フォルトと共に、一路ファルメニウス公爵家の本邸へと戻る。
「ギリアムにご用事なら、王立騎士団へ…ってのは、言ったのよね?」
「はい…ですが、どちらかと言えば、奥様にご用事があるようで…」
「私、面識ないんだけど!!」
「…せめてギリアム様と一緒に…と、申し上げたのですが、譲らず…」
フォルト…かなり眉間に皺が寄ってる…。
「あのさ…ローカス卿のおじい様って…何もなければこんな無礼をする人じゃないよね?」
「はい…大変礼儀正しい方です。もちろん…身分が下の者に対しても…です」
だからギリアムは…ローエン卿には、かなり好感度を持っていた…。
話を聞いた時に、私はひしひしとそれを感じたから。
「…ってことは、かなり怒ってるって事かしら?」
「その通りです…」
フォルトも…確か師事したことがあるって聞いた…。
「あの…ギリアム様に伝書鳩は飛ばしましたので…。
私が時間を稼ぎます、奥様…」
「いいえ、それは悪手よ。
フォルト…この家で、ギリアムの次に身分が高いのは誰?」
するとフォルトは少しだけ呆けて、
「奥様でございます」
と。
「でしょう?
私がまだ…婚約者で男爵令嬢なら、アナタが出てもいいと思う…。
でも…私はもう、ファルメニウス公爵夫人なの!!
ギリアムと…並行線上に並んで、出なきゃいけない身なの!!」
責任が…伴うんだよ、私の立場には!!
私はこれが嫌で…のんびりしていたかったんだ…。
でも…後悔はない!!
「それに…ギリアムから聞いたローエンという方の人柄は…そういったことを、正確に
見抜くわ!!
だから…アナタは私の後ろにいてちょうだい!!」
「御意…」
フォルトは…強張った顔が…少しだけ緩んだようだ。
まあ…私よりこういうこと、わかっている人だろうからなぁ。
「それにね…。
もし元来礼儀正しい人が、それほど怒っているならば…私はぜひその理由が知りたいし」
急いでお着換え部屋に入れば、エマとユイリンがスタンバイしてくれていた。
「だから…私が話をするわ!!」
着換え部屋の扉を外から閉めるフォルト。
「エマ!!大急ぎでお願い!!」
私のカッコは普段着だ。
それだって、かなり材質もデザインも良い物だが…。
数年前に当主を退いたとはいえ、国賓クラスの人間を、迎えるようなカッコじゃない。
通常の…貴婦人の着替えはかなりの時間を要する…。
どんなに急いでも、一時間を切るのは難しい。
でも…私はこういう事態に対応したくて、着脱のしやすさを最重要視したドレスを、
フィリアム商会で開発した。
んで、売り出した結果は…かなり需要がありましたとさ。
ユイリンがメイクをしてくれて、ドレスに似合うアクセサリーを選んでくれた。
「ありがとう!!
やっぱり2人のセンスは、抜群よ!!」
結果、私のお着換えは…30分ほどで終りを告げた。
フォルトも一緒に、来賓室へと移動!!
「ローエン前公爵閣下…!!奥様がおいでになりました!!
よろしいでしょうか?」
フォルトの声は、相変わらず通りがいい。
客の側が準備整ってないことも、あり得るからね。
何せ…通常の貴婦人の準備時間を、大幅に短縮して現れたからね。
「こちらの準備はいつでも良い…と、言ったはずだが?」
うっわ、渋い声だね…。
でも…耳障りな感じは、一切ない。
「では…、失礼いたします」
来賓室の…扉が開く。
私はその中心を…静かに…優雅に歩く。
私は秋にふさわしい…黄色とオレンジを合わせたドレスに…マンダリンガーネットを
主とし、ダイヤと真珠をあしらった宝石を身に着けている。
肩と腰から下がるレースは…薄い色合いが、温かみをさらに増すよう、ウェーブを
強くつけている。
来賓室には…3人の人間がいた…。
中央にいる男の人が、まがう事なく前ケイシロン公爵閣下だろう。
その隣が、夫人…。
後ろに控えているのが、侍女…かなり年配だな。
私の姿を確認すると、男がスッと立ち上がる。
…うわ。
身長が165㎝ぐらいって聞いてたけど…ギリアム(195㎝)を見慣れちゃっているから、
余計に小さく感じる。
「お初にお目にかかる…オルフィリア公爵夫人…。
ローエン・クリデラ・ケイシロン前公爵が、ご挨拶申し上げる」
すっごく…礼儀正しい…。
御年70とは思えない体の自然な動かし方…。
50代と言っても通るんじゃなかろうか…。
厚手の服を着ていても、均整の取れた肉体をしていることが、わかるよ…。
「こちらこそ…ようこそおいでくださいました、ローエン閣下…。
ギリアムからお話はかねがね伺っております…」
私も…しっかりと礼儀正しくしないとね…。
それにしても…。
スキンヘッドにごん太眉と、大きく反りあがった目…三白眼なせいもあり、身長とは
反比例して、凄みと怖さが、半端ない。
鼻も大きく、口幅がかなり広い…。
首が太いから…かなりの声量の大きさが、予想される。
これで睨まれたりしたら…大抵の人間はしり込みするんじゃなかろうか…。
ギリアムのような身長がある人間に迫られるのとは…また違った凄みがある…。
「私もお初にお目にかかります…オルフィリア公爵夫人。
ルリーラ・ケイシロン前公爵夫人が、ご挨拶申し上げます」
ルリーラ夫人は…何だか貴婦人の鏡って感じだ。
ローエンじい様より、少しだけ身長が低い。
細面に整った目鼻立ち…若いころは相当な美人だったんだと推測できる。
皺が入っているとはいえ、ローエンじい様とは正反対に、人を警戒させないゆるさがある。
とても…穏やかな雰囲気を持っているが…果たしてどうかな…。
「こちらは…私の専属侍女にして、ケイシロン公爵家のメイドたちを長年束ねて参りました、
ジィリア・マリチェッド子爵夫人です。
お見知りおきを…」
……ってことは、ジシーの祖母か…。
話には聞いていたけど…かなり厳しそうな印象を受ける。
ジシーを…年取らせて、もう少し顎と頬骨をがっしりさせた感じか…。
ただ目鼻立ちの造りは…血のつながりを感じさせるな。
「ご丁寧なご紹介をありがとうございます…。
ですが、予約なしでいらっしゃっるとは、火急のご用件かと思いますので…。
前置きやお世辞抜きで、本題に入りませんか?」
この辺は…身分が一番上の人間が、提示する役目なんだよね。
「ふむ…そう言っていただけると、大変助かる」
……ちょっと、この人…敬語が微妙だなぁ…。
無理している感じが、ありありと出ている…。
一応…私に気づかいしてくれている…のかな?
それとも…。
私の頭に…悪い虫がうずうずと浮かんでくるのを感じた。
……面白いじゃないか。
これから…最高クラスの身分持ちを沢山…相手にしなきゃいけないんだ。
色々なパターンを…知っておきたい。
そして…。
「その前に一つ…ローエン閣下!!」
「なんでしょう?」
「…この場は公式的なものではございません。
ゆえに…。
無礼講とさせていただきたいが、よろしいでしょうか?」
これには…フォルトがかなり強張った。
身分の括りを外すと言う事は…、失礼な言動はもちろん、狼藉も場合によって看過しなきゃ
ならない。
「奥様…失礼ながら、それは…」
途端に私に何かを言おうとしたが、
「フォルト…アナタが証人になってちょうだい。
この席でのことは…私が言い出したのだと。
ギリアムにももちろん、そう言って!!」
私はそう言うと…改めて来客3人を見てみる。
ローエンじい様は顔色を変えていないが…夫人と侍女は、かなり顔色が変わったね…。
驚いているような…呆れているような…か。
こりゃあ…私の予想…結構当たっているかも。
「オルフィリア公爵夫人…一つ確認したいのですが…」
ルリーラ夫人か…。
「なんでしょう?」
「我が夫の事…ギリアム公爵閣下より、正確にお聞きになっているのですか?」
表情が…ちょっと怒っているようにも…見えるな。
「ええ、もちろん…。伺っております」
そうじゃなきゃ、逆に言わないよ、私は…。
私は…少し前だけど、誰もがかしずくような身分になった…。
本当はもうちょっと遅らせたかったんだ。
低い身分の時に…できれば手に入れておきたいものがあったから。
でも…もうそれは出来なくなった。
だから、早めに確保したいと思っているんだ。
私が話を聞いた限り…このローエンじい様は、私の欲しかったものを…一番持っている人間だ。
その見立てが間違っていないか…確認したいんだよ。
そのためには…身分の括りがあると駄目なんだ。
見えないんだ!!
だから…身分の括りを外したんだ!!
さあ!!
見せろや!!
4桁を軽く超える男を抱いたヘドネ…。
男を見る目はそれなりにあるぜ!!
アンタの…素を…魂を見せろや!!
任せた。
私は…フォルトと共に、一路ファルメニウス公爵家の本邸へと戻る。
「ギリアムにご用事なら、王立騎士団へ…ってのは、言ったのよね?」
「はい…ですが、どちらかと言えば、奥様にご用事があるようで…」
「私、面識ないんだけど!!」
「…せめてギリアム様と一緒に…と、申し上げたのですが、譲らず…」
フォルト…かなり眉間に皺が寄ってる…。
「あのさ…ローカス卿のおじい様って…何もなければこんな無礼をする人じゃないよね?」
「はい…大変礼儀正しい方です。もちろん…身分が下の者に対しても…です」
だからギリアムは…ローエン卿には、かなり好感度を持っていた…。
話を聞いた時に、私はひしひしとそれを感じたから。
「…ってことは、かなり怒ってるって事かしら?」
「その通りです…」
フォルトも…確か師事したことがあるって聞いた…。
「あの…ギリアム様に伝書鳩は飛ばしましたので…。
私が時間を稼ぎます、奥様…」
「いいえ、それは悪手よ。
フォルト…この家で、ギリアムの次に身分が高いのは誰?」
するとフォルトは少しだけ呆けて、
「奥様でございます」
と。
「でしょう?
私がまだ…婚約者で男爵令嬢なら、アナタが出てもいいと思う…。
でも…私はもう、ファルメニウス公爵夫人なの!!
ギリアムと…並行線上に並んで、出なきゃいけない身なの!!」
責任が…伴うんだよ、私の立場には!!
私はこれが嫌で…のんびりしていたかったんだ…。
でも…後悔はない!!
「それに…ギリアムから聞いたローエンという方の人柄は…そういったことを、正確に
見抜くわ!!
だから…アナタは私の後ろにいてちょうだい!!」
「御意…」
フォルトは…強張った顔が…少しだけ緩んだようだ。
まあ…私よりこういうこと、わかっている人だろうからなぁ。
「それにね…。
もし元来礼儀正しい人が、それほど怒っているならば…私はぜひその理由が知りたいし」
急いでお着換え部屋に入れば、エマとユイリンがスタンバイしてくれていた。
「だから…私が話をするわ!!」
着換え部屋の扉を外から閉めるフォルト。
「エマ!!大急ぎでお願い!!」
私のカッコは普段着だ。
それだって、かなり材質もデザインも良い物だが…。
数年前に当主を退いたとはいえ、国賓クラスの人間を、迎えるようなカッコじゃない。
通常の…貴婦人の着替えはかなりの時間を要する…。
どんなに急いでも、一時間を切るのは難しい。
でも…私はこういう事態に対応したくて、着脱のしやすさを最重要視したドレスを、
フィリアム商会で開発した。
んで、売り出した結果は…かなり需要がありましたとさ。
ユイリンがメイクをしてくれて、ドレスに似合うアクセサリーを選んでくれた。
「ありがとう!!
やっぱり2人のセンスは、抜群よ!!」
結果、私のお着換えは…30分ほどで終りを告げた。
フォルトも一緒に、来賓室へと移動!!
「ローエン前公爵閣下…!!奥様がおいでになりました!!
よろしいでしょうか?」
フォルトの声は、相変わらず通りがいい。
客の側が準備整ってないことも、あり得るからね。
何せ…通常の貴婦人の準備時間を、大幅に短縮して現れたからね。
「こちらの準備はいつでも良い…と、言ったはずだが?」
うっわ、渋い声だね…。
でも…耳障りな感じは、一切ない。
「では…、失礼いたします」
来賓室の…扉が開く。
私はその中心を…静かに…優雅に歩く。
私は秋にふさわしい…黄色とオレンジを合わせたドレスに…マンダリンガーネットを
主とし、ダイヤと真珠をあしらった宝石を身に着けている。
肩と腰から下がるレースは…薄い色合いが、温かみをさらに増すよう、ウェーブを
強くつけている。
来賓室には…3人の人間がいた…。
中央にいる男の人が、まがう事なく前ケイシロン公爵閣下だろう。
その隣が、夫人…。
後ろに控えているのが、侍女…かなり年配だな。
私の姿を確認すると、男がスッと立ち上がる。
…うわ。
身長が165㎝ぐらいって聞いてたけど…ギリアム(195㎝)を見慣れちゃっているから、
余計に小さく感じる。
「お初にお目にかかる…オルフィリア公爵夫人…。
ローエン・クリデラ・ケイシロン前公爵が、ご挨拶申し上げる」
すっごく…礼儀正しい…。
御年70とは思えない体の自然な動かし方…。
50代と言っても通るんじゃなかろうか…。
厚手の服を着ていても、均整の取れた肉体をしていることが、わかるよ…。
「こちらこそ…ようこそおいでくださいました、ローエン閣下…。
ギリアムからお話はかねがね伺っております…」
私も…しっかりと礼儀正しくしないとね…。
それにしても…。
スキンヘッドにごん太眉と、大きく反りあがった目…三白眼なせいもあり、身長とは
反比例して、凄みと怖さが、半端ない。
鼻も大きく、口幅がかなり広い…。
首が太いから…かなりの声量の大きさが、予想される。
これで睨まれたりしたら…大抵の人間はしり込みするんじゃなかろうか…。
ギリアムのような身長がある人間に迫られるのとは…また違った凄みがある…。
「私もお初にお目にかかります…オルフィリア公爵夫人。
ルリーラ・ケイシロン前公爵夫人が、ご挨拶申し上げます」
ルリーラ夫人は…何だか貴婦人の鏡って感じだ。
ローエンじい様より、少しだけ身長が低い。
細面に整った目鼻立ち…若いころは相当な美人だったんだと推測できる。
皺が入っているとはいえ、ローエンじい様とは正反対に、人を警戒させないゆるさがある。
とても…穏やかな雰囲気を持っているが…果たしてどうかな…。
「こちらは…私の専属侍女にして、ケイシロン公爵家のメイドたちを長年束ねて参りました、
ジィリア・マリチェッド子爵夫人です。
お見知りおきを…」
……ってことは、ジシーの祖母か…。
話には聞いていたけど…かなり厳しそうな印象を受ける。
ジシーを…年取らせて、もう少し顎と頬骨をがっしりさせた感じか…。
ただ目鼻立ちの造りは…血のつながりを感じさせるな。
「ご丁寧なご紹介をありがとうございます…。
ですが、予約なしでいらっしゃっるとは、火急のご用件かと思いますので…。
前置きやお世辞抜きで、本題に入りませんか?」
この辺は…身分が一番上の人間が、提示する役目なんだよね。
「ふむ…そう言っていただけると、大変助かる」
……ちょっと、この人…敬語が微妙だなぁ…。
無理している感じが、ありありと出ている…。
一応…私に気づかいしてくれている…のかな?
それとも…。
私の頭に…悪い虫がうずうずと浮かんでくるのを感じた。
……面白いじゃないか。
これから…最高クラスの身分持ちを沢山…相手にしなきゃいけないんだ。
色々なパターンを…知っておきたい。
そして…。
「その前に一つ…ローエン閣下!!」
「なんでしょう?」
「…この場は公式的なものではございません。
ゆえに…。
無礼講とさせていただきたいが、よろしいでしょうか?」
これには…フォルトがかなり強張った。
身分の括りを外すと言う事は…、失礼な言動はもちろん、狼藉も場合によって看過しなきゃ
ならない。
「奥様…失礼ながら、それは…」
途端に私に何かを言おうとしたが、
「フォルト…アナタが証人になってちょうだい。
この席でのことは…私が言い出したのだと。
ギリアムにももちろん、そう言って!!」
私はそう言うと…改めて来客3人を見てみる。
ローエンじい様は顔色を変えていないが…夫人と侍女は、かなり顔色が変わったね…。
驚いているような…呆れているような…か。
こりゃあ…私の予想…結構当たっているかも。
「オルフィリア公爵夫人…一つ確認したいのですが…」
ルリーラ夫人か…。
「なんでしょう?」
「我が夫の事…ギリアム公爵閣下より、正確にお聞きになっているのですか?」
表情が…ちょっと怒っているようにも…見えるな。
「ええ、もちろん…。伺っております」
そうじゃなきゃ、逆に言わないよ、私は…。
私は…少し前だけど、誰もがかしずくような身分になった…。
本当はもうちょっと遅らせたかったんだ。
低い身分の時に…できれば手に入れておきたいものがあったから。
でも…もうそれは出来なくなった。
だから、早めに確保したいと思っているんだ。
私が話を聞いた限り…このローエンじい様は、私の欲しかったものを…一番持っている人間だ。
その見立てが間違っていないか…確認したいんだよ。
そのためには…身分の括りがあると駄目なんだ。
見えないんだ!!
だから…身分の括りを外したんだ!!
さあ!!
見せろや!!
4桁を軽く超える男を抱いたヘドネ…。
男を見る目はそれなりにあるぜ!!
アンタの…素を…魂を見せろや!!
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