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第1章 狩猟
8 黒幕実行犯たちの考え
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「くっそ、あの野郎ぉぉ!!
ぜってー、ぶっ殺してやる!!」
「息まくな!!傷にひびく!!」
森の片隅…。
まだ火が遠くにくすぶっているのが見える、岩の谷間に…。
彼らはいた。
「しかし…独断で何か仕掛けて来るかもと思ったが、予想以上にキツイものを
やられたな…」
「致し方ないさ…何事も予想の上を行くことはある…。
だがこれで…離脱はしやすいハズだ。
完全な契約違反だからな」
仮面をつけた男…スペードだ…は、言った。
「まあなぁ…、離脱もめんどくさいことが多いから、むしろ契約違反してくれた方が、
有難いこともある」
同じ年ぐらいの男…こちらはダイヤだ。
「んーなこと言わずに、落とし前つけようぜ!!
ネズミに全身噛まれて、痛いっての!!」
怒鳴る男は、かなり筋肉質…クローバだ。
「バカ言わないで。
怪我した状態でやり合うには、ちょっとめんどくさすぎる相手だからさ」
一番細身の女…ハートである。
全員、所々に絆創膏や包帯を巻いている。
「だが正直助かった…オルフィリア公爵夫人のドレスの煙で、ネズミが一斉に散ったからな」
スペードは未だ包帯を巻きつつ、皆の方を向く。
「あれ何仕込んでたんだろ~、あったら便利そう…」
ハートは興味津々の様だ。
「さあな…フィリアム商会が最近出している画期的な物は…ほぼオルフィリア公爵夫人の
アイデアだそうだから、そのうちの何かなのかもな」
ダイヤがため息つきつつ、言った。
「フィリアム商会の店舗って、食料品も雑貨も、全部風変わりで、行くと面白いのよね~。
慈善事業も熱心に…本気でやっているみたいだし~。
殺してくれって依頼じゃないから受けたけど、もうやめとこうか」
ハートは何やら意味深な発言をしている。
「雇い主の方が、ずっといけ好かないしな~。
オレも何だか、やる気なくなったよ」
4人全員、同意見の様だ。
「……ひとまず帰って、体を治すぞ…。
契約を解除して…その後の事は、ゆっくりと考えよう」
-------------------------------------------------------------------------------------
数日後…。
スタリュイヴェ侯爵邸に、仮面をつけスーツを着た、スペードの姿があった。
「おや、結構な怪我を負ったと言っていたが、元気そうだね」
スタリュイヴェ侯爵は、相変わらずの能面笑顔だ。
だがその足は…かなり痛々しく包帯がまかれており、松葉杖が近くにある。
「無駄話をしに来たのではありません…。
今回の契約違反をもって、そちらの一切の仕事から、手を引かせてもらいます」
「ふむ…キミらは優秀だから、契約違反に対する違約金を払って、続けてもらおうと
思っていたんだがな」
するとスペードは呼吸を整え、
「いいえ。
当初の契約に基づき、契約違反をされた場合、依頼自体を即・白紙にして頂きます」
「残念だね…」
スタリュイヴェ侯爵の能面笑顔は、本当に…崩れないから、内心どう思っているのか、
見抜くのはかなり難しい。
「では、これにて失礼いたし…ゴホッ、ゴホッ!!」
「おや、風邪かい…今巷で、長引く風邪が流行っているそうだから、注意した方がいいよ」
「お気遣いなく…」
スペードは早々と、スタリュイヴェ侯爵の部屋を出て行った。
「旦那様…」
スタリュイヴェ侯爵の部屋に代わりに入って来たのは…、燕尾服を着た白髪の老人。
頬に大きな傷がある以外は、取り立てて普通の顔だ。
「なんだ?」
「彼らはいかがいたしましょうか?」
普段から…日常茶飯事の事と言わんばかりに、聞いてきた。
「放っておけ」
すると白髪の老人は、その無表情な顔に、初めて驚きの色を見せ、
「よろしいのですか?
彼らは優秀ゆえ…死ぬまでこき使うか、場合によってスケープゴートにするとおっしゃって
いましたのに…」
それを聞いたスタリュイヴェ侯爵は、能面笑顔を何重にも重ねたように、ただその顔から…
異様な笑いのオーラを発し、
「かまわん。
どうせ奴らは逃げられんのだ…。
この私からはな…」
「はあ…」
白髪の老人は、狐につままれている。
「それより…例のモノはどうなっている?」
「すべて…滞りなく準備できたと…」
するとスタリュイヴェ侯爵は、能面笑顔の口を耳の横まで大きく開いて、
「いいぞいいぞ!!あのクソガキに目にモノ見せる準備は、ちゃくちゃくと整っていると
言う事だなぁ!!
それだけじゃない!!
忌々しい連中を、この機会に根こそぎ抜いてやるわ!!」
スタリュイヴェ侯爵の高らかでいびつな笑い声は…邸宅の外まで響くのではと思うくらい、
この日いつまでも、やまなかったようだ…。
------------------------------------------------------------------------------------------
私はその日…ファルメニウス公爵家でまったりとしていた。
狩猟大会から早いもので一週間…。
その間…本当に目まぐるしかったんだよぉ~。
いろいろ…いろいろありすぎてぇ~。
ああでも…、トールレィ卿とエリオット卿に頼んでおいたものも、大部分入手できたし…。
山とあった他に整備したいことも、だいたい片付いた~。
今の所…綱渡りだけど順調だよぉ~。
などと私が考えていたら、
「失礼いたします…お客様が…」
フォルトは神妙な面持ちだ。
「へ?
今日は予定している人、いないよね…」
「ローカス様です」
そこで私はピピっと来た。
「オッケー、お会いするわ」
「かしこまりました」
やがてフォルトに誘われ、ローカス卿が姿を現す。
「ごきげんよう、ローカス卿…、本日ギリアムはおりませんが…」
「あなたに会いに来たんだ、オルフィリア公爵夫人…」
「何かありましたか?」
ローカス卿の眉毛が、逆への字に曲がっている。
眉間には深いしわ。
「どういうことなのか…サッパリわからないんだ。
教えてくれ!!」
私は少し微笑んで、
「…マギーの事ですか?」
するとローカス卿は、ビックリしたようだが、
「やっぱり…オルフィリア公爵夫人は、全てお見通しなのか?」
少し神妙な面持ちもして、
「もう…なにが正しいのか…」
「正しいとはどういう事でしょうかねぇ?」
「へ?」
私は少し…禅問答のような事を始めた。
「人の真実とは…人によって違う事がままある。
アナタはどのマギーが真実だと思っているか…、そしてマギーと今後どうしていきたいのか…。
それによって、私の答えが違う事もあり得ます」
「……」
少しの間、沈黙が支配したが、やがて…。
「オレは…オレの見たままの、マギーを信じる!!
ちょっとおっちょこちょいだけど、優しくて…芯が強い女性…だ!」
私は眼を閉じ、微笑んで…、
「わかりました、それでは…」
ある資料を取り出した。
「今からご説明いたします…。
巷のマーガレット・ギャザクシル侯爵令嬢を取り巻く悪評と…その悪評の真実を!!」
ぜってー、ぶっ殺してやる!!」
「息まくな!!傷にひびく!!」
森の片隅…。
まだ火が遠くにくすぶっているのが見える、岩の谷間に…。
彼らはいた。
「しかし…独断で何か仕掛けて来るかもと思ったが、予想以上にキツイものを
やられたな…」
「致し方ないさ…何事も予想の上を行くことはある…。
だがこれで…離脱はしやすいハズだ。
完全な契約違反だからな」
仮面をつけた男…スペードだ…は、言った。
「まあなぁ…、離脱もめんどくさいことが多いから、むしろ契約違反してくれた方が、
有難いこともある」
同じ年ぐらいの男…こちらはダイヤだ。
「んーなこと言わずに、落とし前つけようぜ!!
ネズミに全身噛まれて、痛いっての!!」
怒鳴る男は、かなり筋肉質…クローバだ。
「バカ言わないで。
怪我した状態でやり合うには、ちょっとめんどくさすぎる相手だからさ」
一番細身の女…ハートである。
全員、所々に絆創膏や包帯を巻いている。
「だが正直助かった…オルフィリア公爵夫人のドレスの煙で、ネズミが一斉に散ったからな」
スペードは未だ包帯を巻きつつ、皆の方を向く。
「あれ何仕込んでたんだろ~、あったら便利そう…」
ハートは興味津々の様だ。
「さあな…フィリアム商会が最近出している画期的な物は…ほぼオルフィリア公爵夫人の
アイデアだそうだから、そのうちの何かなのかもな」
ダイヤがため息つきつつ、言った。
「フィリアム商会の店舗って、食料品も雑貨も、全部風変わりで、行くと面白いのよね~。
慈善事業も熱心に…本気でやっているみたいだし~。
殺してくれって依頼じゃないから受けたけど、もうやめとこうか」
ハートは何やら意味深な発言をしている。
「雇い主の方が、ずっといけ好かないしな~。
オレも何だか、やる気なくなったよ」
4人全員、同意見の様だ。
「……ひとまず帰って、体を治すぞ…。
契約を解除して…その後の事は、ゆっくりと考えよう」
-------------------------------------------------------------------------------------
数日後…。
スタリュイヴェ侯爵邸に、仮面をつけスーツを着た、スペードの姿があった。
「おや、結構な怪我を負ったと言っていたが、元気そうだね」
スタリュイヴェ侯爵は、相変わらずの能面笑顔だ。
だがその足は…かなり痛々しく包帯がまかれており、松葉杖が近くにある。
「無駄話をしに来たのではありません…。
今回の契約違反をもって、そちらの一切の仕事から、手を引かせてもらいます」
「ふむ…キミらは優秀だから、契約違反に対する違約金を払って、続けてもらおうと
思っていたんだがな」
するとスペードは呼吸を整え、
「いいえ。
当初の契約に基づき、契約違反をされた場合、依頼自体を即・白紙にして頂きます」
「残念だね…」
スタリュイヴェ侯爵の能面笑顔は、本当に…崩れないから、内心どう思っているのか、
見抜くのはかなり難しい。
「では、これにて失礼いたし…ゴホッ、ゴホッ!!」
「おや、風邪かい…今巷で、長引く風邪が流行っているそうだから、注意した方がいいよ」
「お気遣いなく…」
スペードは早々と、スタリュイヴェ侯爵の部屋を出て行った。
「旦那様…」
スタリュイヴェ侯爵の部屋に代わりに入って来たのは…、燕尾服を着た白髪の老人。
頬に大きな傷がある以外は、取り立てて普通の顔だ。
「なんだ?」
「彼らはいかがいたしましょうか?」
普段から…日常茶飯事の事と言わんばかりに、聞いてきた。
「放っておけ」
すると白髪の老人は、その無表情な顔に、初めて驚きの色を見せ、
「よろしいのですか?
彼らは優秀ゆえ…死ぬまでこき使うか、場合によってスケープゴートにするとおっしゃって
いましたのに…」
それを聞いたスタリュイヴェ侯爵は、能面笑顔を何重にも重ねたように、ただその顔から…
異様な笑いのオーラを発し、
「かまわん。
どうせ奴らは逃げられんのだ…。
この私からはな…」
「はあ…」
白髪の老人は、狐につままれている。
「それより…例のモノはどうなっている?」
「すべて…滞りなく準備できたと…」
するとスタリュイヴェ侯爵は、能面笑顔の口を耳の横まで大きく開いて、
「いいぞいいぞ!!あのクソガキに目にモノ見せる準備は、ちゃくちゃくと整っていると
言う事だなぁ!!
それだけじゃない!!
忌々しい連中を、この機会に根こそぎ抜いてやるわ!!」
スタリュイヴェ侯爵の高らかでいびつな笑い声は…邸宅の外まで響くのではと思うくらい、
この日いつまでも、やまなかったようだ…。
------------------------------------------------------------------------------------------
私はその日…ファルメニウス公爵家でまったりとしていた。
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その間…本当に目まぐるしかったんだよぉ~。
いろいろ…いろいろありすぎてぇ~。
ああでも…、トールレィ卿とエリオット卿に頼んでおいたものも、大部分入手できたし…。
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ローカス卿の眉毛が、逆への字に曲がっている。
眉間には深いしわ。
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教えてくれ!!」
私は少し微笑んで、
「…マギーの事ですか?」
するとローカス卿は、ビックリしたようだが、
「やっぱり…オルフィリア公爵夫人は、全てお見通しなのか?」
少し神妙な面持ちもして、
「もう…なにが正しいのか…」
「正しいとはどういう事でしょうかねぇ?」
「へ?」
私は少し…禅問答のような事を始めた。
「人の真実とは…人によって違う事がままある。
アナタはどのマギーが真実だと思っているか…、そしてマギーと今後どうしていきたいのか…。
それによって、私の答えが違う事もあり得ます」
「……」
少しの間、沈黙が支配したが、やがて…。
「オレは…オレの見たままの、マギーを信じる!!
ちょっとおっちょこちょいだけど、優しくて…芯が強い女性…だ!」
私は眼を閉じ、微笑んで…、
「わかりました、それでは…」
ある資料を取り出した。
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