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二人だけの秘め事
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陽太と部屋に戻ったが、気まずくてあの子と顔も合わせられない。挙動不審の俺を心配そうに見ては声をかけてくれるのだが、返事なんてまともにできなかった。
陽太が「お姉さん」と呼ぶたびに心臓がすごい音をたて、口から心臓飛び出るんじゃないかと思うくらいにすごい衝撃が走るのだ。
「……優希、大丈夫? 調子悪い?」
「っ、あ、いや……っ、わ、わる、いかも……」
「優希兄ちゃん……大丈夫?」
あまりにも俺の様子がおかしかったのだろう。心配そうに声をかけられた。
このまま一緒にいても俺は落ち着いて話ができることもない。というか、もう顔も見れねえよ。
帰ってほしいという気持ちも正直あり調子が悪いと言ったのだが、横に座っていた陽太が俺の、太ももをするりと撫でた。──あの子には気づかれないように。
「わっ、るい! 今日はやめよう……っほんとごめん……っ!」
「う、うん、そうだね……今日は帰ろっか。優希調子悪そうだし……陽太くんも今日は帰ろう?」
太ももに置かれた手は内側へと伸び指先でくすぐるように撫でられた。手を力一杯握り痛みで反応しないように誤魔化している横で陽太はにっこりと笑って言う。
「優希兄ちゃんと一緒にいるよ。ありがとう、お姉さん」
「あ、ほ、ほら、優希調子悪そうだし……ね?」
「どこになにがあるかもわかるし、優希兄ちゃんの力になれるし……お姉さんが心配しなくても大丈夫」
そう答えた陽太に「そ、っか。……じゃあ、わたしは帰るね」と引き攣った笑みを浮かべてまるで逃げるように帰っていった。
帰ったあとに陽太は俺の膝に乗り上げて「優希兄ちゃん、ちんこまた大きくなってる」と嬉しそうに言う。
「やめ、やめろって……陽太……」
「優希兄ちゃん……俺も、ちんこ痛い。ね、いいよね……?」
拒否すればよかった。そんなのわかってる。わかっていたのに。
兜合わせをしてきもちいきもちいと泣く陽太に俺はまたなにも言えなかった。
あのあと──フェラのあとから、あの子のことを避けるようになった。どんな顔をすればいいんだ。
俺はあの子を好きで、あの子も、俺を好きなはずで。でも、陽太は……俺を好き、で。
陽太を傷つけたくない。だって、弟のように、本当の家族のように育って接してきた、のだ。
陽太が泣くところなんて見たくねえ。そう思うのは〝兄〟として当たり前のことだろう?
そしてそれは俺が高校にあがった今でも続いてる。
陽太はかわいい。それはいつだってかわらない。だけれど、それだけではないことに最近気がついた。
「優希兄ちゃん!」
「お? あれ、陽太じゃん」
「お兄さんもこんにちは」
「はは、相変わらず優希しか目に入ってねえなあ。つーかイケメンすげえなあモテモテだろ」
「そんなことないよ。ねえ、俺も一緒に帰っていい?」
すっと俺の手を握ってくる陽太。振り払うのもおかしい、だろ。だって陽太は俺の、かわいい弟なのだから。周りは俺たちの関係が歪んでいることはしらない。俺と陽太が、あんなことをしてるなんて。
「これからゲーセン! かわいいオネーサンくるけど陽太もくるかー? いや、来た方が盛り上がりそうだな……よし! 陽太も来い!」
俺の肩を組んでウキウキとした声で言われるが俺は陽太の反応が気になり気が気がじゃない。
「……へえ。そうなんだ」
普段より低い声で陽太は答えた。びくりと反応した俺に陽太は笑って「優希兄ちゃん本当に行くの?」と問いかける。
俺は友達の腕を肩からさりげなく外して「行かねえって。断っただろ」と答えた。
「えー!! 来いよ~! 優希ィ~陽太も~!」
「……やだ。優希兄ちゃん俺と帰ろ。俺よりかわいいお姉さんがいいの?」
きゅうと手を握られて上目遣いで俺を見る。そんな陽太に笑って「陽太ヤキモチ妬いてるみてーだから今回はやめといてやるよ」と言って友達は笑い手を振り去って行った。
「ようっ、陽太……っ!」
手は繋いだまま無言で家へと帰り、部屋へと入った瞬間壁に押しつけられた。俺の首に手を回して強制的に顔を俯かされる。
唇を押し当てられ、深いキスを繰り返せれたら……ほら、もう。反応してしまうのだ。
「ふ、は……優希にいちゃん、勃っちゃった……ね」
「うるっせ……っ」
「でも今日はちんこは触らないよ。なんでかわかるよね」
「っ」
「俺悲しい。優希兄ちゃんが俺に秘密で彼女作ろうとするの。俺と優希兄ちゃんに秘密はいらないよね? 俺と優希兄ちゃんだけの秘密だけでいいよね?」
「よ、ようた……」
「……俺悲しい。寂しいよ」
顔を伏せる陽太に罪悪感がでてくる。悲しいも寂しいもそんな思いさせたくないのに。陽太にそんな顔をさせたかったわけではないのに。
「わるい……俺が彼女つくろうとしたんじゃなくて……あいつが」
「うん。わかってる。わかってるよ。……でも悲しかった。だから……慰めてほしいな」
「なぐ、さめ……どう、」
「ズボンとパンツ脱いで俺におしり見せて」
「…………は」
「慰めてくれるんだよね優希お兄ちゃん」
「いや、……慰める、けど」
「ならお願い。……約束、破らないよね」
問いかけるような言い方ではなかった。決定されているような、俺に拒否権なんて存在しない、そんな言い方で。
陽太を、慰めなきゃ。約束は破ったらダメだ。それは俺も昔から陽太に言っていたことだから。
悲しい、寂しい思いをさせた俺が悪い。だから、だから……。
「優希兄ちゃん」
陽太と目が合って俺はごくりと唾を飲み込み恐る恐るズボンとパンツを脱いだ。ちんこは手で隠してどうしたらいいかもわからず唇を噛んで陽太から目線をずらしていれば「ベッド上がって俺におしりむけて」と言われ、ンなこと言われてもとかいろんな感情が芽生えるが陽太にまた悲しそうな声で名前を呼ばれて。俺はベッドにあがり陽太に背中を向けた。
「あ、お尻はあげてね」
「っよ、うた……っ」
「うん? はやく優希兄ちゃん」
額はベットにつけて尻をあげるような格好をして、何も言わずにシーツをぎゅうと握れば陽太の手が俺の尻に触れた。
「わあ……優希兄ちゃんのお尻だ……かわいいすべすべ……」
「なあっ」
思わず声をあげるが「慰めてくれるんだよね」と言われて唇を噛むことしかできなかった。
そして陽太の指が俺の尻……つうか、穴に触れ「やめろって!!」と叫んだがぐっと指を押し込まれてしまい「じっとしてないと危ないよ」と尻に口づけを落とされたあと、ぬるりとした感覚が尻に走る。
穴に指突っ込まれて意味わかんねえしつうか違和感とか汚ねえだろとか、異物感あって気持ち悪ィ。そう思っているのに、たぶんさっきのぬるりとしたのはローションで、ぬめりを利用して尻に指がさきほどより深く挿れられてしまう。
汚ねえからやめろって、なあと何度も伝えたが陽太は止める気配がない。
そのまま穴の付近を指で触られて。俺にはシーツで顔を抑えて耐える以外の道が見つけられなかった。
俺には途方もない時間だったが陽太が「ありがとう、優希兄ちゃん」と言ったときにはまだ一時間も経っていなかったのだ。
涙で濡れた俺の顔に何度もキスを落とした陽太は「今日は帰るね」と天使のような笑顔を浮かべていて。
もうわけわかんねえけど、陽太が悲しんでいないなら寂しい思いもせずにあんな風に笑ってくれるなら……それでいいかと思ってしまう。
尻はジクジクと痛みを訴えているが、痛みだけではないような……そんな感覚もあって。俺はそれに気づかないフリをした。
次の日陽太は夕方に家に来て「今日は泊まるね」と可愛く笑って言う。うちの親はいつまでも仲良しねえと嬉しそうに笑い反対なんてしない。そりゃそうだ。俺たちの、つうか……陽太と俺が何をしているかなんて誰も知らないのだから。
「優希兄ちゃん! 今日一緒にお風呂入ろう?」
「……は」
「あら、いいじゃない。たまには二人で入りなさいよ」
「いや、」
「やったー! 久しぶりの二人でお風呂楽しみだね優希兄ちゃん」
風呂に入るまでの時間は部屋で過ごすのだけれどそのときに陽太に浣腸を渡されて。
「……ん、だよこれ」
「お風呂入るまでにこれしてね。お風呂まではまだ早いし……時間はあるよ」
「いみわかんねえ、んだけど……」
「優希兄ちゃんも嫌だよね」
「なにが……」
「おばさんとおじさんいるのに……お風呂場で、出すの」
にっこりと笑う。なにが、なにを、聞いたいのに。聞くのがこわい。これは知ってしまえば戻れない。だけれど、拒否をすることも叶わないのだ。
俺は二階のトイレにこもり、なんで、どうして、と小さく呟いては一人泣いた。
風呂は二人で入ったが、陽太にシャワーで尻を洗われて、ぼんやりとした頭で──あぁ、こういうことだったのか。と納得した。
声を出せば親が来てしまう。押し殺して必死に耐えた。
そんな俺に陽太は「ありがとう、優希兄ちゃん。大好きだよ」と何度もキスを落とすのだ。わかんねーよ。お前の好きって一体なんなんだよ。ばか。
風呂から出ればそのままベッド直行で。俺だけ全裸にされ陽太に乳首を舐められた。俺の乳首なんか舐めてどうすんだよ……引いてはいたがもうとまるわけがない。乳首舐められても何も思わねえしどうでもいい。……と思っていたのに気づけばちんこは勃っているし、陽太は嬉しそうに「乳首きもちい?」なんて聞いてくる。俺の口から熱のこもった息だけが漏れていて。そんな俺に満足そうに笑った陽太は尻にまた指を突っ込もうとしてきた。
それはさすがにやめろ! と暴れようとしたが陽太は笑って「おじさんとおばさんに聞こえちゃうよ? 見られてもいいの?」というのだ。悪魔かお前。俺の陽太は天使だったはずなのに。
こんなところ見られたら死ぬ。いや、陽太と二人でいるときは大抵ちんこ触り合いしてるしもういつ見られても死ぬな。もう、半分現実逃避だ。どうせやめるわけがない。ここまできたら陽太の好きにさせれば満足してなにもしなくなるかもしれないという諦めのような期待もある。
中学生だしこういう性的なことに興味をもつのも当たり前だろう。それをぶつける相手がおかしいだけで。いや、クラスの女の子とかそういう子に手をださずに俺にやっているだけでもいいのかもしれない。
あの日俺が陽太のちんこを扱いてやったのが駄目だったよな。そうだよな。いまさらこんなことを考えても仕方がないけれど。
そんなことを考えて尻を弄られていれば気づけばもう指一本は入るようになったらしい。
俺の尻どうなってんだ。怖すぎてなにも考えられなかった。
「優希兄ちゃん……寝る前に、二人で気持ちよくなろ」
俺の尻から指を抜いた陽太はキスをしながら俺と陽太のちんこを扱いて「きもちいいね」と可愛く笑った。
あぁもう意味わかんねえ。尻触られてちんこ勃ててる俺も俺の尻触りながらちんこ勃てる陽太もぜんぶ。
気付けば朝だった。目が覚めて隣に眠る陽太を起こし朝飯を食うために下へ降りた。
声は聞こえなかったのだろうか……と不安もあったがなにも変わりはなくいつもと同じ笑顔で「おはよう」と挨拶をしてくれすごくホッとしたのだが、陽太が「いつものお礼です」とチケットのようなを俺の親に渡して。それを見た親は目をキラキラとさせて大喜び。
それは有名なホテルのランチ券だったらしい。陽太の親がいつものお礼にと用意してくれていたようだった。
まあ普段からお礼にと色々いただいたりする。つーか俺が陽太の家に泊まりに行くこともあるので、互いの親が毎回ではないがお礼を用意しているのだけれど。
陽太はせっかくだから今日行ってきてと天使のような笑みを見せた。
それなりに距離はあるため今から出ても帰ってくるのは夕方になると伝えられるがこの歳になって「行かないでくれ」と言えるわけがねえ。
綺麗に着飾った親を見送ったあと「じゃあ優希お兄ちゃんお尻頑張ろっか。軽く洗っとこうね」と抱きつかれて言われた。
合間で休憩も挟んだけれど夕方にはもう指が三本入るようになったし、正直尻気持ちいい。
誰もいないから声たくさんだしていいよ♡
と言われたが近所に聞かれたら死ぬだろ……となるべく抑えていたのだが気付けば漏れてしまっていた。そこまででかい声ではないから家の外にまでは聞こえていない、と思うけれど。
親が帰ってくるまえにはまた兜合わせをして二人で出し合った。
毎回イくときにキスをされるのだが、あれが気持ちよくてたまらない。キス、もぜんぶ、陽太以外知らないけれど、こんなにも気持ちがいいものなのか。
♢
あれから陽太は家にはこなくなった。俺の尻まで弄れて満足したのかもしれない。なら……これでよかったんだ。
もう二度とあんなことされることはないんだ。家は隣だし顔を合わすことはそりゃあるけれど、まあ、ある程度の距離感を保っていればそれでいい。
……そう思っていた、のに。この間までちんこ触られて舐められて、挙げ句の果てに尻まで弄られてしまって。ほぼ毎日そんなことをされていたものだから、正直……溜まる。溜まっている。性欲が。
ちんこ触ったら気持ちいいけどなんか足りねえ。ちゃんと、イけるけど足りない。
嫌だったけれど、仕方なく尻に手を伸ばせば洗ってないと気づき、ネットで尻の洗い方まで調べた。トイレでも洗えるらしく、つうか洗浄とかいうらしい。トイレで洗浄して、ローションをまとわせて尻をいじる。
尻を触るとやっぱ気持ちよくて。足りない何かは埋められた気がした。……けれど、尻だけではイけないからちんこはやっぱり触る。
ちんこを触ればイけるけど、違う。足りない。これじゃねえ。
「くそ……ようたの、ばかやろお……っ」
俺のことこんなにしたくせに。なんで来ねえんだよばか。俺のこと好きつったくせに。ばか。
陽太に最後に尻を触られて、というか……まあ開発されてから二週間後の土曜の夕方、陽太が家へとやってきた。
「今日お泊まりしたいな、優希兄ちゃん」
「……あぁ。待ってた」
にっこりと笑う陽太は相変わらずかわいいし、天使なのか悪魔なのか全くわかんねえ。
かわいいだけじゃないのは確か、だけれど。
飯も食って、風呂も二人で入ったしシャワ浣もした。何も言わずにそれをする俺を陽太はじっと見つめるだけ。
ばか、ばかようた。お前のせいでこんなになったんだからな。ばか。
風呂を済ませてから部屋にあがり、何も言わずにキスをされて体を触られ、ベッドの上へ。
陽太は俺を押し倒して服をめくり、乳首にちゅうと吸い付いた。舐めたり吸ったり、かじったりされて、俺はちんこを陽太に擦り付けてしまう。それだけじゃ足りねーに決まってんだろ。ばか。
「俺と会ってない間……っ一人で触ってた?」
陽太の手が尻にのびて。ぷつりと指の先が尻のなかへと挿れられた。いつのまにローションなんかつけてたんだお前。
あのときより緩くなっている俺の穴に陽太は切羽詰まったような声で聞いてくるのだが、俺はもう何も答えられない。
陽太の指がはいっている、それだけでもう気持ちよくて何も考えられないのだ。
「よ、ようた……っんっ、あ、も、もっと、なあ……っ」
「……うん。優希兄ちゃん……お尻とろとろだね……かわいい。もっともっと気持ちよくなって……優希兄ちゃん……」
気付いたら指は三本入っていたらしくその指をばらばらに動かされるともう何が何だかわからなかった。陽太がたまに触れる箇所ですげえ気持ちいいところがあって、そこを触られると頭が真っ白になってしまう。
俺がそうなっているとわかってるのに陽太はそこをあまり触ってくれない。俺が何度も「触って」と言っているのに、わかってるから待って。と額や頬にキスをされるだけ。
「は、ぁ……ゆう、きにいちゃ、いれたい、いい? おれの、いれていい……? いいっていってにいちゃん……」
ハァハァと洗い息を吐きながら顔を真っ赤にした陽太は自分のちんこをだして、俺の尻穴にちゅぷちゅぷと音をたてながらあててくる。
そんなことしたら駄目だという気持ちだってもちろんある。わかってる。こんなことしたら、駄目だって。なのに、なのに……。もう、無理に決まってんだろ。
「いれ、いれろ、ってえ……っはやく……!」
陽太はいままで見た笑顔の中でも一番とびっきりの笑顔を見せて「うん!」と可愛く返事をした陽太はちんこを挿入する。
苦しい、息がつまる。尻、どうにかなりそう……!! そう思うけれど、陽太が涙をぽろぽろこぼしながら優希兄ちゃん優希兄ちゃんと俺を呼ぶから。大丈夫だからと陽太を抱きしめた。
「う、ぁは……っ優希兄ちゃんのお尻っ、きもちい……っ俺の初めてっ、ぜんぶっ、ゆうきにぃ、ちゃっ、なんだよ……!」
そういう陽太に余裕なんかなさそうで、昔からみていたあのかわいい陽太で。天使でも悪魔でも、陽太は変わらないのだ。
むちゅうと唇を塞がれて俺はイったし、陽太も俺のなかに精を吐き出した。
「大好きだよ優希兄ちゃん……」
「おま、え……、」
「ずっと昔から、出会ったときから。俺と付き合ってほしい」
俺に抱きついた陽太はそう言った。かわいい声で、昔から俺に言うみたいに〝大好きだよ〟と。
「陽太……」
「二人だけの秘密たくさん増えちゃったしさ……俺と付き合ったら安心しない?」
「……おれ、は」
そう言われたらそうかもしれない。俺が陽太とそういう関係である限り陽太は誰にも言わないということだろう? だけれど、そうじゃねえだろ。こんな歪んだ関係、承諾していいわけがない。
ちゃんと言わなければ。正しい道に導いてやらなければ。俺は陽太の兄ちゃんだから。血は繋がっていなくても、俺は陽太にとって兄貴の代わりだから。
だから、だから──
「……そっかあ。そうなんだ……ね、見てこれ」
陽太は無感情な声で納得したような言葉を吐いたあと、スマホを取り出して俺に画面を見せてきた。そこには、俺が陽太に尻にちんこを突っ込まれているところが映って、いて。
「…………おま、これ」
「うん。今日のと……これまでのあるよ」
スワイプしていけば俺が陽太にちんこを舐めてられているところや、俺が陽太のちんこに触れている動画などが次々へと出てくる。
呆然と陽太を見つめる俺に陽太はふにゃりと笑うのだ。
「……ね? 俺と付き合った方が安心するでしょ?」
と。
陽太が「お姉さん」と呼ぶたびに心臓がすごい音をたて、口から心臓飛び出るんじゃないかと思うくらいにすごい衝撃が走るのだ。
「……優希、大丈夫? 調子悪い?」
「っ、あ、いや……っ、わ、わる、いかも……」
「優希兄ちゃん……大丈夫?」
あまりにも俺の様子がおかしかったのだろう。心配そうに声をかけられた。
このまま一緒にいても俺は落ち着いて話ができることもない。というか、もう顔も見れねえよ。
帰ってほしいという気持ちも正直あり調子が悪いと言ったのだが、横に座っていた陽太が俺の、太ももをするりと撫でた。──あの子には気づかれないように。
「わっ、るい! 今日はやめよう……っほんとごめん……っ!」
「う、うん、そうだね……今日は帰ろっか。優希調子悪そうだし……陽太くんも今日は帰ろう?」
太ももに置かれた手は内側へと伸び指先でくすぐるように撫でられた。手を力一杯握り痛みで反応しないように誤魔化している横で陽太はにっこりと笑って言う。
「優希兄ちゃんと一緒にいるよ。ありがとう、お姉さん」
「あ、ほ、ほら、優希調子悪そうだし……ね?」
「どこになにがあるかもわかるし、優希兄ちゃんの力になれるし……お姉さんが心配しなくても大丈夫」
そう答えた陽太に「そ、っか。……じゃあ、わたしは帰るね」と引き攣った笑みを浮かべてまるで逃げるように帰っていった。
帰ったあとに陽太は俺の膝に乗り上げて「優希兄ちゃん、ちんこまた大きくなってる」と嬉しそうに言う。
「やめ、やめろって……陽太……」
「優希兄ちゃん……俺も、ちんこ痛い。ね、いいよね……?」
拒否すればよかった。そんなのわかってる。わかっていたのに。
兜合わせをしてきもちいきもちいと泣く陽太に俺はまたなにも言えなかった。
あのあと──フェラのあとから、あの子のことを避けるようになった。どんな顔をすればいいんだ。
俺はあの子を好きで、あの子も、俺を好きなはずで。でも、陽太は……俺を好き、で。
陽太を傷つけたくない。だって、弟のように、本当の家族のように育って接してきた、のだ。
陽太が泣くところなんて見たくねえ。そう思うのは〝兄〟として当たり前のことだろう?
そしてそれは俺が高校にあがった今でも続いてる。
陽太はかわいい。それはいつだってかわらない。だけれど、それだけではないことに最近気がついた。
「優希兄ちゃん!」
「お? あれ、陽太じゃん」
「お兄さんもこんにちは」
「はは、相変わらず優希しか目に入ってねえなあ。つーかイケメンすげえなあモテモテだろ」
「そんなことないよ。ねえ、俺も一緒に帰っていい?」
すっと俺の手を握ってくる陽太。振り払うのもおかしい、だろ。だって陽太は俺の、かわいい弟なのだから。周りは俺たちの関係が歪んでいることはしらない。俺と陽太が、あんなことをしてるなんて。
「これからゲーセン! かわいいオネーサンくるけど陽太もくるかー? いや、来た方が盛り上がりそうだな……よし! 陽太も来い!」
俺の肩を組んでウキウキとした声で言われるが俺は陽太の反応が気になり気が気がじゃない。
「……へえ。そうなんだ」
普段より低い声で陽太は答えた。びくりと反応した俺に陽太は笑って「優希兄ちゃん本当に行くの?」と問いかける。
俺は友達の腕を肩からさりげなく外して「行かねえって。断っただろ」と答えた。
「えー!! 来いよ~! 優希ィ~陽太も~!」
「……やだ。優希兄ちゃん俺と帰ろ。俺よりかわいいお姉さんがいいの?」
きゅうと手を握られて上目遣いで俺を見る。そんな陽太に笑って「陽太ヤキモチ妬いてるみてーだから今回はやめといてやるよ」と言って友達は笑い手を振り去って行った。
「ようっ、陽太……っ!」
手は繋いだまま無言で家へと帰り、部屋へと入った瞬間壁に押しつけられた。俺の首に手を回して強制的に顔を俯かされる。
唇を押し当てられ、深いキスを繰り返せれたら……ほら、もう。反応してしまうのだ。
「ふ、は……優希にいちゃん、勃っちゃった……ね」
「うるっせ……っ」
「でも今日はちんこは触らないよ。なんでかわかるよね」
「っ」
「俺悲しい。優希兄ちゃんが俺に秘密で彼女作ろうとするの。俺と優希兄ちゃんに秘密はいらないよね? 俺と優希兄ちゃんだけの秘密だけでいいよね?」
「よ、ようた……」
「……俺悲しい。寂しいよ」
顔を伏せる陽太に罪悪感がでてくる。悲しいも寂しいもそんな思いさせたくないのに。陽太にそんな顔をさせたかったわけではないのに。
「わるい……俺が彼女つくろうとしたんじゃなくて……あいつが」
「うん。わかってる。わかってるよ。……でも悲しかった。だから……慰めてほしいな」
「なぐ、さめ……どう、」
「ズボンとパンツ脱いで俺におしり見せて」
「…………は」
「慰めてくれるんだよね優希お兄ちゃん」
「いや、……慰める、けど」
「ならお願い。……約束、破らないよね」
問いかけるような言い方ではなかった。決定されているような、俺に拒否権なんて存在しない、そんな言い方で。
陽太を、慰めなきゃ。約束は破ったらダメだ。それは俺も昔から陽太に言っていたことだから。
悲しい、寂しい思いをさせた俺が悪い。だから、だから……。
「優希兄ちゃん」
陽太と目が合って俺はごくりと唾を飲み込み恐る恐るズボンとパンツを脱いだ。ちんこは手で隠してどうしたらいいかもわからず唇を噛んで陽太から目線をずらしていれば「ベッド上がって俺におしりむけて」と言われ、ンなこと言われてもとかいろんな感情が芽生えるが陽太にまた悲しそうな声で名前を呼ばれて。俺はベッドにあがり陽太に背中を向けた。
「あ、お尻はあげてね」
「っよ、うた……っ」
「うん? はやく優希兄ちゃん」
額はベットにつけて尻をあげるような格好をして、何も言わずにシーツをぎゅうと握れば陽太の手が俺の尻に触れた。
「わあ……優希兄ちゃんのお尻だ……かわいいすべすべ……」
「なあっ」
思わず声をあげるが「慰めてくれるんだよね」と言われて唇を噛むことしかできなかった。
そして陽太の指が俺の尻……つうか、穴に触れ「やめろって!!」と叫んだがぐっと指を押し込まれてしまい「じっとしてないと危ないよ」と尻に口づけを落とされたあと、ぬるりとした感覚が尻に走る。
穴に指突っ込まれて意味わかんねえしつうか違和感とか汚ねえだろとか、異物感あって気持ち悪ィ。そう思っているのに、たぶんさっきのぬるりとしたのはローションで、ぬめりを利用して尻に指がさきほどより深く挿れられてしまう。
汚ねえからやめろって、なあと何度も伝えたが陽太は止める気配がない。
そのまま穴の付近を指で触られて。俺にはシーツで顔を抑えて耐える以外の道が見つけられなかった。
俺には途方もない時間だったが陽太が「ありがとう、優希兄ちゃん」と言ったときにはまだ一時間も経っていなかったのだ。
涙で濡れた俺の顔に何度もキスを落とした陽太は「今日は帰るね」と天使のような笑顔を浮かべていて。
もうわけわかんねえけど、陽太が悲しんでいないなら寂しい思いもせずにあんな風に笑ってくれるなら……それでいいかと思ってしまう。
尻はジクジクと痛みを訴えているが、痛みだけではないような……そんな感覚もあって。俺はそれに気づかないフリをした。
次の日陽太は夕方に家に来て「今日は泊まるね」と可愛く笑って言う。うちの親はいつまでも仲良しねえと嬉しそうに笑い反対なんてしない。そりゃそうだ。俺たちの、つうか……陽太と俺が何をしているかなんて誰も知らないのだから。
「優希兄ちゃん! 今日一緒にお風呂入ろう?」
「……は」
「あら、いいじゃない。たまには二人で入りなさいよ」
「いや、」
「やったー! 久しぶりの二人でお風呂楽しみだね優希兄ちゃん」
風呂に入るまでの時間は部屋で過ごすのだけれどそのときに陽太に浣腸を渡されて。
「……ん、だよこれ」
「お風呂入るまでにこれしてね。お風呂まではまだ早いし……時間はあるよ」
「いみわかんねえ、んだけど……」
「優希兄ちゃんも嫌だよね」
「なにが……」
「おばさんとおじさんいるのに……お風呂場で、出すの」
にっこりと笑う。なにが、なにを、聞いたいのに。聞くのがこわい。これは知ってしまえば戻れない。だけれど、拒否をすることも叶わないのだ。
俺は二階のトイレにこもり、なんで、どうして、と小さく呟いては一人泣いた。
風呂は二人で入ったが、陽太にシャワーで尻を洗われて、ぼんやりとした頭で──あぁ、こういうことだったのか。と納得した。
声を出せば親が来てしまう。押し殺して必死に耐えた。
そんな俺に陽太は「ありがとう、優希兄ちゃん。大好きだよ」と何度もキスを落とすのだ。わかんねーよ。お前の好きって一体なんなんだよ。ばか。
風呂から出ればそのままベッド直行で。俺だけ全裸にされ陽太に乳首を舐められた。俺の乳首なんか舐めてどうすんだよ……引いてはいたがもうとまるわけがない。乳首舐められても何も思わねえしどうでもいい。……と思っていたのに気づけばちんこは勃っているし、陽太は嬉しそうに「乳首きもちい?」なんて聞いてくる。俺の口から熱のこもった息だけが漏れていて。そんな俺に満足そうに笑った陽太は尻にまた指を突っ込もうとしてきた。
それはさすがにやめろ! と暴れようとしたが陽太は笑って「おじさんとおばさんに聞こえちゃうよ? 見られてもいいの?」というのだ。悪魔かお前。俺の陽太は天使だったはずなのに。
こんなところ見られたら死ぬ。いや、陽太と二人でいるときは大抵ちんこ触り合いしてるしもういつ見られても死ぬな。もう、半分現実逃避だ。どうせやめるわけがない。ここまできたら陽太の好きにさせれば満足してなにもしなくなるかもしれないという諦めのような期待もある。
中学生だしこういう性的なことに興味をもつのも当たり前だろう。それをぶつける相手がおかしいだけで。いや、クラスの女の子とかそういう子に手をださずに俺にやっているだけでもいいのかもしれない。
あの日俺が陽太のちんこを扱いてやったのが駄目だったよな。そうだよな。いまさらこんなことを考えても仕方がないけれど。
そんなことを考えて尻を弄られていれば気づけばもう指一本は入るようになったらしい。
俺の尻どうなってんだ。怖すぎてなにも考えられなかった。
「優希兄ちゃん……寝る前に、二人で気持ちよくなろ」
俺の尻から指を抜いた陽太はキスをしながら俺と陽太のちんこを扱いて「きもちいいね」と可愛く笑った。
あぁもう意味わかんねえ。尻触られてちんこ勃ててる俺も俺の尻触りながらちんこ勃てる陽太もぜんぶ。
気付けば朝だった。目が覚めて隣に眠る陽太を起こし朝飯を食うために下へ降りた。
声は聞こえなかったのだろうか……と不安もあったがなにも変わりはなくいつもと同じ笑顔で「おはよう」と挨拶をしてくれすごくホッとしたのだが、陽太が「いつものお礼です」とチケットのようなを俺の親に渡して。それを見た親は目をキラキラとさせて大喜び。
それは有名なホテルのランチ券だったらしい。陽太の親がいつものお礼にと用意してくれていたようだった。
まあ普段からお礼にと色々いただいたりする。つーか俺が陽太の家に泊まりに行くこともあるので、互いの親が毎回ではないがお礼を用意しているのだけれど。
陽太はせっかくだから今日行ってきてと天使のような笑みを見せた。
それなりに距離はあるため今から出ても帰ってくるのは夕方になると伝えられるがこの歳になって「行かないでくれ」と言えるわけがねえ。
綺麗に着飾った親を見送ったあと「じゃあ優希お兄ちゃんお尻頑張ろっか。軽く洗っとこうね」と抱きつかれて言われた。
合間で休憩も挟んだけれど夕方にはもう指が三本入るようになったし、正直尻気持ちいい。
誰もいないから声たくさんだしていいよ♡
と言われたが近所に聞かれたら死ぬだろ……となるべく抑えていたのだが気付けば漏れてしまっていた。そこまででかい声ではないから家の外にまでは聞こえていない、と思うけれど。
親が帰ってくるまえにはまた兜合わせをして二人で出し合った。
毎回イくときにキスをされるのだが、あれが気持ちよくてたまらない。キス、もぜんぶ、陽太以外知らないけれど、こんなにも気持ちがいいものなのか。
♢
あれから陽太は家にはこなくなった。俺の尻まで弄れて満足したのかもしれない。なら……これでよかったんだ。
もう二度とあんなことされることはないんだ。家は隣だし顔を合わすことはそりゃあるけれど、まあ、ある程度の距離感を保っていればそれでいい。
……そう思っていた、のに。この間までちんこ触られて舐められて、挙げ句の果てに尻まで弄られてしまって。ほぼ毎日そんなことをされていたものだから、正直……溜まる。溜まっている。性欲が。
ちんこ触ったら気持ちいいけどなんか足りねえ。ちゃんと、イけるけど足りない。
嫌だったけれど、仕方なく尻に手を伸ばせば洗ってないと気づき、ネットで尻の洗い方まで調べた。トイレでも洗えるらしく、つうか洗浄とかいうらしい。トイレで洗浄して、ローションをまとわせて尻をいじる。
尻を触るとやっぱ気持ちよくて。足りない何かは埋められた気がした。……けれど、尻だけではイけないからちんこはやっぱり触る。
ちんこを触ればイけるけど、違う。足りない。これじゃねえ。
「くそ……ようたの、ばかやろお……っ」
俺のことこんなにしたくせに。なんで来ねえんだよばか。俺のこと好きつったくせに。ばか。
陽太に最後に尻を触られて、というか……まあ開発されてから二週間後の土曜の夕方、陽太が家へとやってきた。
「今日お泊まりしたいな、優希兄ちゃん」
「……あぁ。待ってた」
にっこりと笑う陽太は相変わらずかわいいし、天使なのか悪魔なのか全くわかんねえ。
かわいいだけじゃないのは確か、だけれど。
飯も食って、風呂も二人で入ったしシャワ浣もした。何も言わずにそれをする俺を陽太はじっと見つめるだけ。
ばか、ばかようた。お前のせいでこんなになったんだからな。ばか。
風呂を済ませてから部屋にあがり、何も言わずにキスをされて体を触られ、ベッドの上へ。
陽太は俺を押し倒して服をめくり、乳首にちゅうと吸い付いた。舐めたり吸ったり、かじったりされて、俺はちんこを陽太に擦り付けてしまう。それだけじゃ足りねーに決まってんだろ。ばか。
「俺と会ってない間……っ一人で触ってた?」
陽太の手が尻にのびて。ぷつりと指の先が尻のなかへと挿れられた。いつのまにローションなんかつけてたんだお前。
あのときより緩くなっている俺の穴に陽太は切羽詰まったような声で聞いてくるのだが、俺はもう何も答えられない。
陽太の指がはいっている、それだけでもう気持ちよくて何も考えられないのだ。
「よ、ようた……っんっ、あ、も、もっと、なあ……っ」
「……うん。優希兄ちゃん……お尻とろとろだね……かわいい。もっともっと気持ちよくなって……優希兄ちゃん……」
気付いたら指は三本入っていたらしくその指をばらばらに動かされるともう何が何だかわからなかった。陽太がたまに触れる箇所ですげえ気持ちいいところがあって、そこを触られると頭が真っ白になってしまう。
俺がそうなっているとわかってるのに陽太はそこをあまり触ってくれない。俺が何度も「触って」と言っているのに、わかってるから待って。と額や頬にキスをされるだけ。
「は、ぁ……ゆう、きにいちゃ、いれたい、いい? おれの、いれていい……? いいっていってにいちゃん……」
ハァハァと洗い息を吐きながら顔を真っ赤にした陽太は自分のちんこをだして、俺の尻穴にちゅぷちゅぷと音をたてながらあててくる。
そんなことしたら駄目だという気持ちだってもちろんある。わかってる。こんなことしたら、駄目だって。なのに、なのに……。もう、無理に決まってんだろ。
「いれ、いれろ、ってえ……っはやく……!」
陽太はいままで見た笑顔の中でも一番とびっきりの笑顔を見せて「うん!」と可愛く返事をした陽太はちんこを挿入する。
苦しい、息がつまる。尻、どうにかなりそう……!! そう思うけれど、陽太が涙をぽろぽろこぼしながら優希兄ちゃん優希兄ちゃんと俺を呼ぶから。大丈夫だからと陽太を抱きしめた。
「う、ぁは……っ優希兄ちゃんのお尻っ、きもちい……っ俺の初めてっ、ぜんぶっ、ゆうきにぃ、ちゃっ、なんだよ……!」
そういう陽太に余裕なんかなさそうで、昔からみていたあのかわいい陽太で。天使でも悪魔でも、陽太は変わらないのだ。
むちゅうと唇を塞がれて俺はイったし、陽太も俺のなかに精を吐き出した。
「大好きだよ優希兄ちゃん……」
「おま、え……、」
「ずっと昔から、出会ったときから。俺と付き合ってほしい」
俺に抱きついた陽太はそう言った。かわいい声で、昔から俺に言うみたいに〝大好きだよ〟と。
「陽太……」
「二人だけの秘密たくさん増えちゃったしさ……俺と付き合ったら安心しない?」
「……おれ、は」
そう言われたらそうかもしれない。俺が陽太とそういう関係である限り陽太は誰にも言わないということだろう? だけれど、そうじゃねえだろ。こんな歪んだ関係、承諾していいわけがない。
ちゃんと言わなければ。正しい道に導いてやらなければ。俺は陽太の兄ちゃんだから。血は繋がっていなくても、俺は陽太にとって兄貴の代わりだから。
だから、だから──
「……そっかあ。そうなんだ……ね、見てこれ」
陽太は無感情な声で納得したような言葉を吐いたあと、スマホを取り出して俺に画面を見せてきた。そこには、俺が陽太に尻にちんこを突っ込まれているところが映って、いて。
「…………おま、これ」
「うん。今日のと……これまでのあるよ」
スワイプしていけば俺が陽太にちんこを舐めてられているところや、俺が陽太のちんこに触れている動画などが次々へと出てくる。
呆然と陽太を見つめる俺に陽太はふにゃりと笑うのだ。
「……ね? 俺と付き合った方が安心するでしょ?」
と。
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