【完結】婚約破棄? 正気ですか?

「すまない。ヘレンの事を好きになってしまったんだ。」
「お姉様ならわかってくれますよね?」
 
 侯爵令嬢、イザベル=ステュアートは家族で参加したパーティで突如婚約者の王子に告げられた婚約破棄の言葉に絶句した。
 
 甘やかされて育った妹とは対称的に幼い頃から王子に相応しい淑女に、と厳しい教育を施され、母親の思うように動かなければ罵倒され、手をあげられるような生活にもきっと家族のために、と耐えてきた。

 いつの間にか表情を失って、『氷結令嬢』と呼ばれるようになっても。
 それなのに、平然と婚約者を奪う妹とそれをさも当然のように扱う家族、悪びれない王子にイザベルは怒りを通り越して呆れてしまった。
「婚約破棄?  正気ですか?」
 そんな言葉も虚しく、家族はイザベルの言葉を気にかけない。
 しかも、家族は勝手に代わりの縁談まで用意したという。それも『氷の公爵』と呼ばれ、社交の場にも顔を出さないような相手と。
「は? なんでそんな相手と? お飾りの婚約者でいい? そうですかわかりました。もう知りませんからね」
 もう家族のことなんか気にしない! 私は好きに幸せに生きるんだ!
 って……あれ? 氷の公爵の様子が……?
 ※ゆるふわ設定です。主人公は吹っ切れたので婚約解消以降は背景の割にポジティブです。
 ※元婚約者と家族の元から離れて主人公が新しい婚約者と幸せに暮らすお話です!
 ※一旦完結しました! これからはちょこちょこ番外編をあげていきます!
 ※ホットランキング94位ありがとうございます!
 ※ホットランキング15位ありがとうございます!
 ※第二章完結致しました! 番外編数話を投稿した後、本当にお終いにしようと思ってます!
 ※感想でご指摘頂いたため、ネタバレ防止の観点から登場人物紹介を1番最後にしました! 
 ※完結致しました!
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