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砦都ヴォラキスにて
その4 幸せの感じ方は人の数だけあるんだとかなんとか
しおりを挟む「万歳してください」
「……は?」
「万歳です万歳。 両手を上に…… こうですわ」
「いやいやいやいやベルフェさん、それくらい知ってますって。 知ってますけどそうじゃなくて、何故万歳なんかを?」
「いいから早く! ほら、万歳ですわ! ガロさんばんざ~い」
頭部と一緒にその命を失って、今はただ静かにその長大な体を半ばまで雪に沈め横たえている純白百足の亡骸を横目に、その首を刎ね飛ばした張本人であり、ここ暫く一緒に旅をしている風精混在型人類の冒険者でもあるところのベルフェット・アムネリスさんの元へと歩いていくと、開口一番にそんなことを言われた。
ベルフェさんと一緒に旅をするようになってから、冒険者には俺の知らない習慣だとか決まりごとだとかがあることに屡感心させられたり驚かされたりすることがあったが、今回のコレもその類だったりするのだろうか?
『そういうのとは違うと思うのだけれど、ここは黙って従っておいたほうが良いと思うわよ?』
「ば~ん~ざ~い~、ですわ! ほらほら!」
「おっ、おうう? バン、ザ~イ?」
女神様がそう仰るなら構いませんが…… なんでまたイキナリ万歳なんかを……
『細かいことは考えなくていいから、貴方はそのまま万歳してなさい』
へいへ~い。
いつものように口は動かさず頭の中だけで女神様へと生返事を返しながら渋々両腕を上に上げると、つい先程まで、あの白くて馬鹿デカい顎牙によってこれでもかと締め付けられていた脇腹の辺りがじんわりと痛んだが、我慢できない程ではないので、とりあえずは無視しておいても大丈夫そうだ。
「はい。 では、ガロさんはそのまま腕を上げていてくださいな」
「了解~ってえええっ!? 寒っ!! 寒いんですけど!?」
言うが早いか、瞬き一つにも満たない刹那の内に吐息がかかるぐらいの距離まで近付いてきたベルフェさんの手によって、寒さ対策としてこれでもかと分厚く重ね着していた俺の上半身の衣服が、あろうことか上着も肌着も関係無しに何もかも一気に根こそぎ胸の辺りまで摺り上げられた。
肌寒いなんて言う生易しいものじゃない突き刺さるような冬の外気に直接晒された胴体からは、あっという間に体温が奪われて行ってしまい、ほんの二、三呼吸もしない内に歯の根が合わなくなってくる。
すぐさま抗議の声を上げたものの、それについて彼女は一切取り合うつもりが無いようで、返事の一つもくれやしないのだった。
「ふむふむふむ…… 痣が少し出来ているだけで骨に異常はなさそうですわね…… よもやこの程度で済んで……?」
「べっべべべるべべべっベルフェっさん? そそろっそろっそろ本かかかか格的に腹がががっ、くだだ下りそうなんででででっ、ふっ服っ、服をっ、戻してもももいいでっ、いいいでしょっ、しょしょしょしょうかっ?」
「んー…… もう少しだけ我慢していてください。 はい、腕は下げないでそのまま。 強化魔術……? ひょっとして氣操術の類……? いや、しかし、ここまで……」
「ああああああっあの~~~…… ベルっ、ベベルフェさっささささ~ん!?」
冬の屋外、ましてや周囲を雪に囲まれた寒い最中だと言うのに手袋を外し、口の中で何事かを呟きながら半ば抱きつくような体勢でぺたぺたと俺の脇腹やら背中やらを触って何かの確認をしている様子のベルフェさんだったのだが、どうにもその表情には険があると言うか、怪訝な顔をしていると言うかで、なんとなくではあるのだが、心の中で色々な物が渦巻いているような、そんな気配を感じる。
ついでにあと一つ解る事と言えば、ベルフェさんが満足するまでの間、まだ暫くは、この状態を続けていなければいけないだろうという事ぐらいだろうか。
それはそうと、この場の寒さも大きな要因の一つであることに間違いはないのだろうが、そこら中に散らばってしまった雪小鬼の屍骸やら純白百足の体液やらの放つ臭いによって鼻が馬鹿になってしまっている所為で、せっかくこうして綺麗な女性に密着と言って良いぐらいの距離にまで近付かれていると言うのに、髪の香の一つも感じられないのが少しばかり残念だったりしないでもない。 ベルフェさんの匂い、結構好きなのになぁ……
もう一つ欲を言うならば、頻繁に前から横から半ば抱き付かれるような状態になっていると言うのに、本来当たるべき筈の物の感触がまるで感じられない事がちょっとだけ哀しい。
彼女の名誉のためにも具体的に何が何処がとは言わないで置くとして、ベルフェさんが平らなのは理解しているのだけれど、そうであったとしても遠慮していないで、ふにっ♪とか、ふにょん♪とか、むにっ♪とか…… そんな感触を味わわせてくれても良いんですよ? ほんの少しだけでも、明日を生きる勇気だとかそれに類するものが湧いてきますので。
『セクハラで訴えられて社会的に抹殺されてしまえばいいのに……』
え? セク…… 何? なんですって? 今ボソっと何て言ったんですか?
女神様、よくわからないですが、なんだか不吉な響きのような気がするんで、とりあえずそれは遠慮させていただきたい所存ですよ?
『……そうね。 まずは法整備から始めないといけないものね。 今日のところは運が良かったと、今夜にでも幸運の女神に感謝の祈りを捧げておくことね』
物凄く腑に落ちないですが、突っつくと危険な気配をひしひしと感じるので気にしないことにしておこうと思います。
『……ま。 そもそも胸甲があるから、如何したところでそんな感触は感じられる訳は無いでしょうけれど』
常々思うんですが、女神様は俺にもう少し夢を見せてくれても良いんじゃないですかね?。 ええ、ええ。 本当にもう少しだけで良いんで……
結局、俺がその状態から解放されたのは、冬真っ只中のそれはそれは冷たく冷え切った空気によって容赦なく冷やされた腹がギュルギュルゴロロと不穏な音を立て始め、これだけ寒い中だと言うのに額にとても嫌な感じの油っぽい汗が浮き始めた頃だった。
おおおぉぉぉ…… 危なかった。 もうちょっとである種の惨劇が引き起こされるところだった。 本っ当に危なかった。
『貴方でも生理現象まではどうにもならないものねぇ』
はっはっはっ。 全く以ってそうですね!
「……あの大きさの純白百足の顎牙であれば、板金鎧で全身を固めた重戦士であったとしても、簡単にくちゃっ♪とか、ぶちっ♪とされてしまうくらいの力がある筈なのですが、ガロさんはー…… その、なんと言いますか…… 本当に頑丈ですのね~。 これも賢者様のお力の一端と言ったところなのでしょうか」
「あー…… なるほど、そういう…… まあ、そうですね。 そんなところですって事にしておきましょう。 ほら、俺ってそれなりに長いこと鍬振って生きてますし、こう見えて腕力と身体の頑丈さにはちょっと自信があるんですよねー」
こちらの反応を窺いながら言葉を選んでいるかのように訥々と語るベルフェさんの声からは、大きな安堵が感じられるのだが、それと同じくらいの戸惑いも感じられる気がする。
防寒のためにもこもこと着膨れているだけでまともな防具の一つも持っていない生身の人間が、彼女の言う通りなのであれば完全武装の前衛戦士よりも頑丈だったと言うのだから、困惑するのも仕方の無い話だろう。
俺だって、もし他所様からそんな話を聞かせられたなら、それを話した相手の頭を心配するか、自分の耳の心配をするかのどちらかで悩むことになるに違いない。
ベルフェさんの様子からすると、俺が今こうして無事でいる事の方が普通ではない、ちょっとした怪奇現象みたいなものなのかも知れない。
しかしまあ、本当に便利だなぁ…… 賢者様力……
領域守護者が如何の権能が如何のという話は、我ながら情けないことではあるのだが、未だにその半分も理解できていない上に、あまり大っぴらにはしない方が良い事のような気がするので、ベルフェさんも含めて、これまで女神様以外の誰かに話したことは無い。
しかし、ベルフェさんは既に俺が汎型人類としては考えられないほど年月を生きていることや、植物の成長を促進させたりする力を持っていることを知っているため、酒の席や暖炉の前でのんびり一服している時なんかにする他愛も無い雑談の中で時折その辺の事が話題に上る事がある。
そんな時に詳細を避けつつ話をざっくりと終わらせてしまう為に役に立っているのが、ベルフェさんの言うところの『賢者様のお力』。 俺と女神様が勝手に『賢者様力(仮)』なんて呼んでいる胡散臭い事この上ない謎力である。
とは言っても、俺から「賢者の力ですよ」なんて言い出す訳ではなく、話している内に独りで勝手に盛り上がってしまったベルフェさんがいつの間にやらこれを持ち出して、それでもって「なるほど! 賢者様のお力ですのね!」みたいな感じで独りで勝手に納得してしまい、俺は適当に相槌を打っているだけなんて事が殆どで、気が付けば、ベルフェさん基準で俺が何かしら妙なことをしたら、大抵この言葉一つで解決してしまうような便利な言葉になってしまっているのだった。
面倒な説明が省けて助かっていると言えば助かっているものの、なんとなく騙しているみたいで後ろめたい気持ちになるのが難点だ。
そろそろもう少し具体的で納得の出来そうな説明をでっちあげておかないといけないような気がする。
『実際に騙していると思うのだけれど……』
うん。 ちょっと心が痛いから黙っていましょうか女神様。
そもそも誰の所為でこんな状況━━俺が賢者様なんて呼ばれる羽目━━になってるんだか、まさか憶えていらっしゃらないとか言うんじゃありますまいな?
『一体何処の誰の所為だったかしらねー』
お願いですから鏡を見てください。
「何はともあれ、ご無事で何よりですわ。 ガロさんが純白百足に咥えられ攫われてしまった時には、私、もう駄目かと思ったものですが……」
「ええまあ、あれには俺もちょっと焦りましたね~。 こうして助かったから良いものの、流石にあんなのは二度と御免ですよ。 いや、本当に」
はははと笑いながら軽口を飛ばしてみたのだが、俺の無事を確認して安心したためなのか、ともすれば泣き顔に変わってしまいそうな危うさを感じるベルフェさんの儚い笑顔から、思っていたよりも自分が遥かに危険な状況に置かれていたらしいと言う事に、今更ながら背中を伝う嫌な汗が止まらない。
……なるほど。 昨日の内に一応の説明は受けていたと言っても、俺は純白百足の危険性についての理解が薄かったからあんな感じだった訳だけれど、きちんと理解している人間からしてみれば、間違っても「布も重ねたら馬鹿にできない防御力になるんだな~」なんて暢気に考えてる場合じゃなかった訳か。
ベルフェさんが今の季節も忘れる勢いで俺の服を引ん剥いて身体の状態を確認しなければならないくらいに心配していたのも、当然と言えば当然の事だった訳だ。
いやはや、普段は魔物なんかとまともに相対することなんか無いからこういった形で実感する機会なんてそうそう無いけれど、頑丈な身体で本当に良かった。
ベルフェさんの言うように、普通の人間だったらもう駄目だった訳ね。
『そう考えてみれば領域守護者も悪くは無いでしょう?』
そう…… ですねぇ。 独りだった頃ならまだしも、ベルフェさんの目の前で死ぬなんて事だけは避けたいですし、この身体になってから色々と思うところが無い訳じゃないですが、身体が頑丈になったっていう一点に於いてはありがたい限りですね。
まあ、ベルフェさんとは帝国領に入る前には別れることになるでしょうから、せめてそれまでは無事に。 別れるにしても「また何処かで会いましょう」ってな感じで気楽に笑って別れられるように、それなりに気を付けていくことにしましょうか。
『別れること前提なのね』
いや、だって帝国ですよ? ベルフェさんならひょっとしたら腕力やら何やらでいつも通りに推し通るんじゃないか? なんて思ったりしないでもないですが、あそこに風精混在型人類の、しかも女の人を連れて行くのは、いくらなんでも気が引けますわ。 しなくてもいい不自由な思いなんて、させたくないですし。
『それは確かにそうなのかも知れないけれど…… 貴方は本当にそれで良いの? だって貴方、今の』
駄目ですよ。 ベルフェさんは美人なんだから尚更帝国まで連れて行くなんて以ての外です。
『……そうね。 貴方の思うようになさい』
女神様に言われなくても元よりそのつもりですよ。
あ…… そう言えば今更だけど、左腕がなんともないのは何故なんだろうか?
折れたかと思ったのに何の違和感も無く動かせているし、痛みも全然感じられない。
いくら領域守護者だなんだと言ったところで、俺が使える権能とやらの中に怪我の治りが早くなったりするようなものは無かった筈だから、まさかもう治ったなんて事はないだろうし、かと言ってあの瞬間に何も無かったなんて事もある筈が無い。
はて? これは一体どういう事なんだろう?
「ええ。 私としましても、もう二度とガロさんをあんな目に遭わせるつもりはありませんわ。 ……ですが、まさかあの顎牙を圧し折って自力で抜け出してしまうだなんて、思いもしませんでした。 前々から締まった身体をしていらっしゃるとは思っておりましたし、先程怪我を診るために触れさせていただきましたが、ガロさんは下手な戦士などよりもずっと鍛え込んでいらっしゃいますのね。 広背筋の感触などは特に素晴らしく…… とても良い筋肉。 素敵筋肉!でしたわっ♪」
今更ながらに思い出した疑問について独り首を捻っていると、心持ちうっとりとした表情を浮かべながら何かを思い出している様子のベルフェさんから、予想だにしていなかった回答が齎された。
「な…… ないすまっ、する?」
しかし、トドメとばかりに親指を立てた拳をキレのある動きでこちらへと突き出しながらとても良い笑顔を向けてくるベルフェさんに対し、俺はなんとも言えない表情を浮かべつつ、ぎこちなく同じように親指を立てた拳を出して返すことしか出来なかった。
圧し折った……? あの顎牙を? 俺が? 一体何をどうやって?
じゃああの時、左腕から突然感触が無くなったのは、俺の腕が折れたんじゃなくて純白百足の顎牙の方が折れて無くなった所為で、それまで目一杯力んでた腕がすっぽ抜けたからだったと?
そりゃあ、腕力にはそこそこ自信があったりするけれど、鼻血噴きそうなぐらいに気張ってみても純白百足の顎牙はビクともしていなかったし、ましてや俺の力で折れるような感触でもなかった筈なんだけどなぁ……
ちょっと頭の中で事態を整理する時間が必要かもしれない。
『あら、そんなに難しい話じゃないわよ? 貴方を助けるためにベルフェちゃんが何度も斬りつけていたから、それで絶妙なところに亀裂が入っていたようね。 貴方の腕力は汎型人類として考えると大概なものではあるけれど、それだけで折れるような顎牙ではなかったもの』
あぁ…… そういえば見えなかっただけで背中の方でがっきんがっきんいってるのは聞こえてましたねぇ。
なるほどなるほど…… そう言うことでしたか。
てっきりベルフェさんが純白百足の頭ごと顎牙をバラバラにしてくれたから抜け出すことが出来たのかと思ってたんですが、よくよく考えてみたら、俺が放り出された後もベルフェさんは派手に戦ってましたっけ。
どうやらベルフェさんは俺が自力で抜け出したように思っているみたいだけれど、これは当分足を向けて眠れないなぁ。 ありがとうベルフェさん。 本当にありがとう。
春になったら甜瓜を山ほど作って、これでもかってぐらいの食べ放題メロン祭を開催してあげなくてはなりますまい。
ククク…… メロンの海に溺れさせてくれるわ。
『それは感謝なのかしら? 感謝の気持ちで良い…… のよね?』
あっ…… でも、そうですね。 メロンだけじゃ流石のベルフェさんでも飽きが来るかも知れませんし、他の果物もあった方が良いですよね。 取って置きのをいくつか見繕っておくとしましょうか。
クフフフ…… 果物の海に沈めてくれるわ!
『それって多分藻屑になるヤツよね? 感謝なの? 本当にそれは感謝なのかしら?』
これが感謝以外の何だと仰るんですか女神様。
果物の海で溺れ死ぬとか、どう考えたって最高に幸せな最期じゃないですか。
『死んだら駄目なんじゃないかしら……』
いやあ、なんだか俄然春が待ち遠しくなってきましたねえ。
『逃げてー! ベルフェちゃん逃げてー!』
「あの~ぅ…… ガロ、さん? なんだかとても悪い顔で笑っていらっしゃいますが、何かあったのですか? あの、ちょっとガロさん?」
「あぁっと…… 失礼。 ちょっと面白いことを思いついてしまいまして」
「……面白い事、ですか。 その…… 善からぬ事でなければ良いのですけれど」
「HAHAHA。 大丈夫ですよベルフェさん。 まあ、春を楽しみにしていてくださいな。 きっと満足させてみせますから。 いや~、ちょっと頑張っちゃいますよ?」
「は、はあ……」
考えていたことがうっかり顔に出てしまっていたらしく、何故だか若干腰が引けた様子のベルフェさんを安心させてあげるべく、俺は満面の笑みでそう返した筈だったのだが、表情だったのか声色だったのか、少しばかり何かを失敗してしまったようで、すすすと半歩ばかり後ろに退かれた上で訝しげな目を向けられたのだった。
ムムゥ…… そんなに可笑しな顔してましたかね?
『もし、その辺のお城や貴族の館の前なんかであんな顔をしていたりしたら、問答無用で門番か衛兵に捕まえられて牢屋に直行だったわね。 むしろあれで捕まらないようであれば警備体制の見直しが必要だと思うわ』
そこまで!?
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