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第7章 平穏は遥か遠く
280話 そして、夜が明ける 其の1
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連合標準時刻 火の節88日 深夜――
時刻は伊佐凪竜一、ルミナ達の襲撃から4時間ほどが経過した頃、場所は旗艦アマテラス第77区域内に用意された隠れ家の一室。部屋の中央に浮かぶディスプレイが放つ光を受け、壁に幾つかの人影が揺らめき、踊る。影の大半は身形から特兵研の研究者達だろう。
「検査終了。やはり異常は無いよ」
ディスプレイが放つ光が照らす顔の1つが静かに結果を語ると、中央に浮かんでいた幾つものディスプレイが一つ、また一つと消失する。
「そうか」
明滅する全ての光が消え入ると同時、影の1つが呟いた。
「念には念を。事情はよく理解しているが、特兵研だけじゃあ心配だから元清雅の人まで頼で、それでも問題ないんだ。壱号機の様な仕掛けは無いと思うがね」
まるで残念と言わんばかりの口調に反応した研究者の言に、数人が無言で頷いた。しかし中央に座るタケルは納得していない。当人にすれば、タナトスが主導したタケミカヅチ計画の産物である己の存在を危険視するのは自然だ。
半年前にタケルに敗北した壱号機は、その後タナトスにより爆破された。が、彼が自爆機能より危惧するのは無意識下の情報送信。居場所を送信していた場合、一瞬たりとも油断する事が出来ない。ルミナとの合流は実質的に遮断され、ただでさえ不足する戦力が更に削られることになる。
彼としてもそんな事態は避けたい、とは言え結果の変わらぬ検査を何度繰り返そうが結果は同じ。しかも、部屋の照明に浮かぶ研究者達の顔には一様に疲労が浮かんでいる。境遇への理解、同情は即ち彼等を際限なく疲弊させる。挙句に、もうあと少しもすれば夜が明ける。何が待つか分からないという不安は、直接戦わない研究者達の心であっても暗い影を落とす。
「ヒッヒッ、まぁ恐怖するのは無理もなかろう。己にどんな爆弾が仕掛けられているか確信が持てんのだからな。相手は化け物なのだろう?」
タケルの心中を言い当てるしゃがれた声に全員が同じ反応を示した。声の方を振り向けば、この面子で最も年老いた男が少々捻くれた笑みを湛えながら伸びっぱなしの髭をさすっている。男の名はアルバート=フェルドマン。
「だからこそ、アナタにも見て貰う必要があった」
「だが良いのか?ワシは且つて旗艦と敵対した組織の一員だぞ?」
当人は悪びれることなく言ってのけた。言葉通りこの男は元清雅社員の1人であり、更に半年前に起きた神魔戦役における地球側の主要人物の1人。年齢を理由に戦闘の補佐を担当していたが、そもそも稀代の天才科学者であった彼の主戦場は開発分野。その最たる発明がマジンの原型となったナノマシン。
本人曰く"癌細胞"をヒントに生み出したと公言する侵食と増殖を際限なく繰り返すナノマシンの性能は、神代三剣の一振り"ハバキリ"をエネルギー源として使用する以外に殆ど手を加えられていない。寧ろ、ハバキリの能力と組み合わさった事でその特性が猛悪なまでに強化された為、一部機能を封印された位だ。最も、その機能も清雅源蔵が自力で解除してしまったが。
「構わない。好奇心旺盛な性格は少々問題だが、現状において最も信頼に値する人物と白川水希が言っていた」
「あのお嬢ちゃんか。しかし、少々甘いな。お主、それでも本当に機械なのか?」
老人の口調はタケルの態度を見ても何ら変わらず。だが、明け透けに本音を語るこの男は誰よりも模範的で誠実と評価されている。敗戦後は処遇諸々を素直に受け入れ、特兵研との共同武装開発計画においても幾つもの研究を軌道に乗せる辣腕を振るった。若者の如く知識を吸収し、老齢とは思えぬ柔軟性やアイデアで様々な製品や技術の改良を行い続けた成果は敵であった特兵研主幹含めた多くの研究者達を唸らせ、認めさせるほどに優れていたと記録にある。
物言いに棘は含まれているが、あの男なりにタケルの身と、何より今後を案じている点については間違いない。先の戦いが仕組まれたものだと知ったのならば尚の事。フェルドマンは、過去を悔いている。
『マジンだけは製造も、協力もすべきではなかった。アレは、人が扱って良い代物ではない』
聴取に際し、彼はこんな言葉を口にしていたと言う。制御出来ない技術の危険性を知っていたが、一方で当時の地球はひっ迫していた。神の簒奪という事態を前に、圧倒的な文明レベルの差を前に、ただ前へ進む以外の道を見いだせず、迷いの末に己が知識の粋を注ぎマジンを完成させた。
高揚していた、良心が消失していたと、そんな後悔も口にしていたそうだ。アラハバキとの交渉決裂により開戦へと至った先の戦いの重要性よりも自らが想像し得ない未知の技術の解明と転用に心躍った、と。その心境に初戦の圧勝が重なった。未知の技術と己が知識の結晶が文明レベルを容易く覆した事実は、彼に言い知れぬ興奮を与えた事だろう。
しかし、誤りだと知った。清雅源蔵が暴走する形で解放したマジンが。彼の想像を遥かに超えた悍ましさで戦場全てを蹂躙した光景に恐怖を抱いたフェルドマンは、この時に己が決断を呪い、恥じた。
無論、供述だけで信用したわけではない。比較的素直に心中を暴露した事は最後の一押しに過ぎず、信を勝ち得たのは研究成果に他ならない。事実、ルミナ達が使用している武装の改良はこの男の手によるものだと記録にある。地球人とはかくも凄まじいのかと、私を含め大勢の人間が驚嘆した。
成程、A-24がこの男を地球人類の性質を最も体現した、と評するのは間違いではないらしい。
その類稀な頭脳は時に災いと混乱を呼び、そして何より半年前の戦いに於いて十全に機能してしまったが故に旗艦アマテラスは敗北間際まで追い込まれた。が、今や連合の一員とは何とも皮肉だ。こうなればマガツヒ討伐にも弾みがつく。少なくとも白川水希とアルバート=フェルドマン、そして2000名に上る元清雅社員達が提供した成果物はそう思わせるには十分で、だからこそ少なくとも特兵研はそれまで強情だった彼等への態度を徐々にだが軟化させていき、相互協力する姿勢を見せ始めているのだ。
「甘イか?」
「甘いな。致し方ない話ではあるが、まだ経験が足りておらんのだろうな。人と人の関係、心は機械とは比べ物にならない位に複雑で繊細だ。特にワシ等に至っては半年前まで本気の殺し合いをしていた。殺意、悪意とは恐ろしいモンでな、一度向けられるとソイツの心に二度と消えない傷跡を残す」
そう、消え入る様に呟いたフェルドマンは一旦言葉を止めると小さく溜息を吐いた。
「ワシも水希嬢ちゃんも、それ以外の大勢も、勝たねばならんという理由で……それ以上に清雅源蔵という男の願いの為に消えない傷を無作為につけ続けた」
「そうしなければ地球の被害は最悪となったのだろう?勿論、独善的な理由で継戦した事を許せる訳でも無イが」
「そうだな、分かっておる。だがワシ等には戦う理由があった。我らが神の為、ひいては地球の為。だが、それも不味かった。理由があれば、人は疑う事なくその選択を受け入れてしまう。神がそう決断したから、そう言ってワシ等は人の道を外れた。誰もが正気ではなかった。ある者は目を逸らしながら、ある者は同調圧力に屈し、ある者は薬で己を必死に抑え込みながら研究を続けた」
タケルも、そして特兵研の研究者達もフェルドマンの言葉を黙って聞いている。この男らしくない弁舌は、恐らく初めて見せるであろう懺悔でもあった。
「清雅源蔵はツクヨミの為、水希嬢ちゃんは盲信する男の為、ワシは未知の技術に惹かれ、ゲイルはただ殺戮を楽しみたいから、大地は……アイツだけは空っぽで何も持っていなかったが、それでも自らの道を見つけようと足掻いた末の決断だった。が、幾ら理由があろうが許されまい。戦端を開いたのは確かに旗艦側だが、広げたのは間違いなくワシ等だ。そして、誰も敗者の事など微塵も考えなかったし、自らが敗者になる事も同じく考えなかった。生きる資格を問われれば、まぁ誰も無いと答えるだろうな。故に……今日もこうして自殺する人間が出る訳だ」
自殺者がいる。しかも1人や2人ではない。誰が、など言わずとも理解したタケルはフェルドマンの告白に目を丸くした。その事実は彼さえ知らない、元清雅社員達と彼等を監視するスサノヲの一部、そして共に働く特兵研以外には誰も知らない事実だ。
凄惨な戦いの傷跡は終戦後も癒えることなく残り続け、復興の影を伝いながら静かに忍び寄り、弱り切った心に巣食い、根を張り、ある日突然に死という形で結実する。
時刻は伊佐凪竜一、ルミナ達の襲撃から4時間ほどが経過した頃、場所は旗艦アマテラス第77区域内に用意された隠れ家の一室。部屋の中央に浮かぶディスプレイが放つ光を受け、壁に幾つかの人影が揺らめき、踊る。影の大半は身形から特兵研の研究者達だろう。
「検査終了。やはり異常は無いよ」
ディスプレイが放つ光が照らす顔の1つが静かに結果を語ると、中央に浮かんでいた幾つものディスプレイが一つ、また一つと消失する。
「そうか」
明滅する全ての光が消え入ると同時、影の1つが呟いた。
「念には念を。事情はよく理解しているが、特兵研だけじゃあ心配だから元清雅の人まで頼で、それでも問題ないんだ。壱号機の様な仕掛けは無いと思うがね」
まるで残念と言わんばかりの口調に反応した研究者の言に、数人が無言で頷いた。しかし中央に座るタケルは納得していない。当人にすれば、タナトスが主導したタケミカヅチ計画の産物である己の存在を危険視するのは自然だ。
半年前にタケルに敗北した壱号機は、その後タナトスにより爆破された。が、彼が自爆機能より危惧するのは無意識下の情報送信。居場所を送信していた場合、一瞬たりとも油断する事が出来ない。ルミナとの合流は実質的に遮断され、ただでさえ不足する戦力が更に削られることになる。
彼としてもそんな事態は避けたい、とは言え結果の変わらぬ検査を何度繰り返そうが結果は同じ。しかも、部屋の照明に浮かぶ研究者達の顔には一様に疲労が浮かんでいる。境遇への理解、同情は即ち彼等を際限なく疲弊させる。挙句に、もうあと少しもすれば夜が明ける。何が待つか分からないという不安は、直接戦わない研究者達の心であっても暗い影を落とす。
「ヒッヒッ、まぁ恐怖するのは無理もなかろう。己にどんな爆弾が仕掛けられているか確信が持てんのだからな。相手は化け物なのだろう?」
タケルの心中を言い当てるしゃがれた声に全員が同じ反応を示した。声の方を振り向けば、この面子で最も年老いた男が少々捻くれた笑みを湛えながら伸びっぱなしの髭をさすっている。男の名はアルバート=フェルドマン。
「だからこそ、アナタにも見て貰う必要があった」
「だが良いのか?ワシは且つて旗艦と敵対した組織の一員だぞ?」
当人は悪びれることなく言ってのけた。言葉通りこの男は元清雅社員の1人であり、更に半年前に起きた神魔戦役における地球側の主要人物の1人。年齢を理由に戦闘の補佐を担当していたが、そもそも稀代の天才科学者であった彼の主戦場は開発分野。その最たる発明がマジンの原型となったナノマシン。
本人曰く"癌細胞"をヒントに生み出したと公言する侵食と増殖を際限なく繰り返すナノマシンの性能は、神代三剣の一振り"ハバキリ"をエネルギー源として使用する以外に殆ど手を加えられていない。寧ろ、ハバキリの能力と組み合わさった事でその特性が猛悪なまでに強化された為、一部機能を封印された位だ。最も、その機能も清雅源蔵が自力で解除してしまったが。
「構わない。好奇心旺盛な性格は少々問題だが、現状において最も信頼に値する人物と白川水希が言っていた」
「あのお嬢ちゃんか。しかし、少々甘いな。お主、それでも本当に機械なのか?」
老人の口調はタケルの態度を見ても何ら変わらず。だが、明け透けに本音を語るこの男は誰よりも模範的で誠実と評価されている。敗戦後は処遇諸々を素直に受け入れ、特兵研との共同武装開発計画においても幾つもの研究を軌道に乗せる辣腕を振るった。若者の如く知識を吸収し、老齢とは思えぬ柔軟性やアイデアで様々な製品や技術の改良を行い続けた成果は敵であった特兵研主幹含めた多くの研究者達を唸らせ、認めさせるほどに優れていたと記録にある。
物言いに棘は含まれているが、あの男なりにタケルの身と、何より今後を案じている点については間違いない。先の戦いが仕組まれたものだと知ったのならば尚の事。フェルドマンは、過去を悔いている。
『マジンだけは製造も、協力もすべきではなかった。アレは、人が扱って良い代物ではない』
聴取に際し、彼はこんな言葉を口にしていたと言う。制御出来ない技術の危険性を知っていたが、一方で当時の地球はひっ迫していた。神の簒奪という事態を前に、圧倒的な文明レベルの差を前に、ただ前へ進む以外の道を見いだせず、迷いの末に己が知識の粋を注ぎマジンを完成させた。
高揚していた、良心が消失していたと、そんな後悔も口にしていたそうだ。アラハバキとの交渉決裂により開戦へと至った先の戦いの重要性よりも自らが想像し得ない未知の技術の解明と転用に心躍った、と。その心境に初戦の圧勝が重なった。未知の技術と己が知識の結晶が文明レベルを容易く覆した事実は、彼に言い知れぬ興奮を与えた事だろう。
しかし、誤りだと知った。清雅源蔵が暴走する形で解放したマジンが。彼の想像を遥かに超えた悍ましさで戦場全てを蹂躙した光景に恐怖を抱いたフェルドマンは、この時に己が決断を呪い、恥じた。
無論、供述だけで信用したわけではない。比較的素直に心中を暴露した事は最後の一押しに過ぎず、信を勝ち得たのは研究成果に他ならない。事実、ルミナ達が使用している武装の改良はこの男の手によるものだと記録にある。地球人とはかくも凄まじいのかと、私を含め大勢の人間が驚嘆した。
成程、A-24がこの男を地球人類の性質を最も体現した、と評するのは間違いではないらしい。
その類稀な頭脳は時に災いと混乱を呼び、そして何より半年前の戦いに於いて十全に機能してしまったが故に旗艦アマテラスは敗北間際まで追い込まれた。が、今や連合の一員とは何とも皮肉だ。こうなればマガツヒ討伐にも弾みがつく。少なくとも白川水希とアルバート=フェルドマン、そして2000名に上る元清雅社員達が提供した成果物はそう思わせるには十分で、だからこそ少なくとも特兵研はそれまで強情だった彼等への態度を徐々にだが軟化させていき、相互協力する姿勢を見せ始めているのだ。
「甘イか?」
「甘いな。致し方ない話ではあるが、まだ経験が足りておらんのだろうな。人と人の関係、心は機械とは比べ物にならない位に複雑で繊細だ。特にワシ等に至っては半年前まで本気の殺し合いをしていた。殺意、悪意とは恐ろしいモンでな、一度向けられるとソイツの心に二度と消えない傷跡を残す」
そう、消え入る様に呟いたフェルドマンは一旦言葉を止めると小さく溜息を吐いた。
「ワシも水希嬢ちゃんも、それ以外の大勢も、勝たねばならんという理由で……それ以上に清雅源蔵という男の願いの為に消えない傷を無作為につけ続けた」
「そうしなければ地球の被害は最悪となったのだろう?勿論、独善的な理由で継戦した事を許せる訳でも無イが」
「そうだな、分かっておる。だがワシ等には戦う理由があった。我らが神の為、ひいては地球の為。だが、それも不味かった。理由があれば、人は疑う事なくその選択を受け入れてしまう。神がそう決断したから、そう言ってワシ等は人の道を外れた。誰もが正気ではなかった。ある者は目を逸らしながら、ある者は同調圧力に屈し、ある者は薬で己を必死に抑え込みながら研究を続けた」
タケルも、そして特兵研の研究者達もフェルドマンの言葉を黙って聞いている。この男らしくない弁舌は、恐らく初めて見せるであろう懺悔でもあった。
「清雅源蔵はツクヨミの為、水希嬢ちゃんは盲信する男の為、ワシは未知の技術に惹かれ、ゲイルはただ殺戮を楽しみたいから、大地は……アイツだけは空っぽで何も持っていなかったが、それでも自らの道を見つけようと足掻いた末の決断だった。が、幾ら理由があろうが許されまい。戦端を開いたのは確かに旗艦側だが、広げたのは間違いなくワシ等だ。そして、誰も敗者の事など微塵も考えなかったし、自らが敗者になる事も同じく考えなかった。生きる資格を問われれば、まぁ誰も無いと答えるだろうな。故に……今日もこうして自殺する人間が出る訳だ」
自殺者がいる。しかも1人や2人ではない。誰が、など言わずとも理解したタケルはフェルドマンの告白に目を丸くした。その事実は彼さえ知らない、元清雅社員達と彼等を監視するスサノヲの一部、そして共に働く特兵研以外には誰も知らない事実だ。
凄惨な戦いの傷跡は終戦後も癒えることなく残り続け、復興の影を伝いながら静かに忍び寄り、弱り切った心に巣食い、根を張り、ある日突然に死という形で結実する。
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