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第5章 聞こえるほど近く、触れないほど遠い
168話 聞こえるほど近く、触れないほど遠い
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連合標準時刻 火の節86日 2200
それは群れ成し、ただ無心に一つの行動を取る。跪き、手を合わせ、目を閉じ、そして……
「幸運の星よ、どうかご加護を」
一様に同じ言葉を投げかける。
祈り。人が集まり群れとなし、何をしているかと言えば一様に、ただひたすらに祈りを捧げているのだ。集団の先、視線の先、祈りの先には地球から帰還したフォルトゥナ=デウス・マキナの姿。但し車と無数の黒雷に遮られその姿を窺う事は出来ない。姫は人の前に姿を見せない。守護者の弁を借りるならば、神としての神秘性を維持する為と暗殺防止が主な理由だという。
真偽のほどは定かではない。守護者の弁はもう信用ならない、少なくとも疑惑の目を向ける私を含めたごく一部はそう考えている。その最たる証拠が映像に映る。帰還後に検疫所で幾つかの検査を受けた後、守護者達は姫を車に乗せると居住区域に向け発進した。まるで凱旋とでも言わんばかりだ。
守護者達はこう言った。姫の御身は無事であると市民に伝える為、そして姫のお身体を気遣っての事だと。報道機関を通せば良いだけだと思うが、それでもまだ前者は理解できる。が、後者の理由はまるで理解できない。体調を気遣うなら転移装置でも使って医療機関に向かえばよいだけの話。
しかし誰一人として疑問に口を挟まなかったのか、挟めなかったのか、結果としてよく分からない理由で姫を乗せた車は人目に付く道路を走り、その情報が報道機関を通し旗艦中を駆け巡った結果、こうして姫が通る道沿いにはまるで人が波の如く押し寄せた。
その様子は遍く全ての人間に届けられ、誰もがさながら海を割るという奇跡の如き光景に飲み込まれ、そして誰もがその荘厳な光景に惹かれる様に祈りを捧げ始める。
そう、顔も、姿すら見えない神に祈りを捧げるのだ。今、神たるフォルトゥナ=デウス・マキナは何を思うだろうか。数え切れない程に大勢の人間が自分の帰還を喜ぶ姿に感嘆するか、あるいはさも当然と振る舞うか、さもなくばただ疲れ切っているだけだろうか。
答えは何れでもなかった。車内をモニターするカメラの映像を覗き見た私は、少周囲の様子を見るや酷く落胆し俯く少女の顔が言い知れない悲壮に満ちていたのを見た。姫は誰も視界に入れない。周囲で祈る有象無象も、後部座席の隣に座る姫の婚約者……オレステス=アイールティス・アレウスさえ視界に入れない。
その男が姫を慮る言葉を幾度もかけようが、しかし顔に張り付いた悲壮の色に変化の兆しは見えず。そんな態度に呆れたのか諦めたのか、程なくオレステスは慰める事を諦めると外の景色を眺め始めてしまった。
車の中に座る両者の間の空気は酷く暗く、重く、淀む。結果的に誘拐ではなかったとは言え、見知らぬ男と旅をしたという事実に変わりはない。婚約者であるオレステスとしてはその事実が許せず、姫も心配をかけた事を後悔している。
だからだろうか、後部座席に座る2人の間には奇妙なスペースが開いている。たった1人分、距離にすれば僅か数十センチ程度の距離。だけど、私は何故か2人の距離が途轍もなく遠いように思えてしまった。
「御免なさい」
伏し目がちに座る少女は小さく呟くと面を上げ、隣に座るオレステスにおずおずと視線を移した。軽率な行動を反省する姫の態度は歳相応で不自然さはない。私が見た悲壮な表情は気のせいか、それとも"何か良からぬ事が起ころうとしている"が、一方で確たる根拠も証拠も見つかっていない不安と恐怖が見せた幻覚だったのか。
ならば……ならば今見ている光景も幻覚だと言うのだろうか。視線をオレステスへと移しせば、その男は相も変わらず外の様子を眺めているが、しかし婚約者の謝罪の言葉をまるで無視するかの様にジッと外を睨み続けている。それはもう不自然な位に。少女の謝罪をその耳で聞きながら、まるで先ほどの意趣返しの様に頑として振り向かない。
だが、私は見た。少女の死角に位置する男の顔、窓ガラスに反射した男の本性を私は見た。祈りを捧げる人の波を睨むその顔に張り付くのは、まるで鬼か悪魔の如き殺意、あるいは憎悪に満ちた表情だった。
振り向けない。振り向かない、ではなく振り向けない。そうしてしまえば自らの本性の一端を少女に知らしめることになる。男は端整な顔の裏に言い知れない憎悪と憤怒という本性を隠している。だが、どんな理由か、どうしてその思考に至ったのかは分からない。
「ゴメン。この後の事をちょっと考えていただけ。大丈夫だ、気にしていないよ」
暫しの後、男はそんな出まかせを口に出しながら少女の顔を見つめた。その顔には先程までの憤怒は欠片も無く、評判通りの王子様然とした爽やかな笑顔があった。少女もまたそんな男の顔を見て力無く微笑む。が、しかしそれでも両者の間には奇妙なスペースが開いたままだった。
遠い。私は改めてそう感じた。気のせいかも知れない、だけど、もうあと僅かもすれば夫婦となるこの2人の間に横たわる奇妙な空間に私は強い違和感を抱いた。とても近いのにまるで銀河の端と端にでも居るかの様な奇妙な感覚。そして、それはまだ年若い……自らの感情を制御出来ない未熟な若者2人だからという理由では無い。
やがて車は旗艦アマテラス内で最も高級なホテルへと辿り着いた。ココは歴代の姫をはじめとした最重要人物が好んで宿泊する格式高い場所であり、故にホテル側も連合最高級クラスの重要人物を警護する為の設備を備えている(※但し、自前では用意できないので神に依頼したものだが)。姫の到着と同時に重厚で大きな入口には緞帳の様な幕が下り、同時にホテルの入り口を専用の警備員が固める。
遠方から姫の姿を捉えようと試みる輩への対処も抜かりなく、あらゆる通信を妨害する強力な防護壁が全面に展開されるなど、もはやホテルにあるまじき設備でもって姫を歓迎する。オレステスは颯爽と車を降りると誰よりも早く姫の傍へと近寄る。
扉を開け、婚約者の手に引かれながら車を降りたフォルトゥナ=デウス・マキナにもはや先程までの気弱な少女の面影は無く、入口に控えていた大勢の守護者達に警護されながら最上階にある超VIP専用の部屋へと向かっていった。その背中は実に凛としているが、しかし同時に触れれば壊れそうな程な脆さを感じた。
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5章終了
next → 6章 運命の時は近い
それは群れ成し、ただ無心に一つの行動を取る。跪き、手を合わせ、目を閉じ、そして……
「幸運の星よ、どうかご加護を」
一様に同じ言葉を投げかける。
祈り。人が集まり群れとなし、何をしているかと言えば一様に、ただひたすらに祈りを捧げているのだ。集団の先、視線の先、祈りの先には地球から帰還したフォルトゥナ=デウス・マキナの姿。但し車と無数の黒雷に遮られその姿を窺う事は出来ない。姫は人の前に姿を見せない。守護者の弁を借りるならば、神としての神秘性を維持する為と暗殺防止が主な理由だという。
真偽のほどは定かではない。守護者の弁はもう信用ならない、少なくとも疑惑の目を向ける私を含めたごく一部はそう考えている。その最たる証拠が映像に映る。帰還後に検疫所で幾つかの検査を受けた後、守護者達は姫を車に乗せると居住区域に向け発進した。まるで凱旋とでも言わんばかりだ。
守護者達はこう言った。姫の御身は無事であると市民に伝える為、そして姫のお身体を気遣っての事だと。報道機関を通せば良いだけだと思うが、それでもまだ前者は理解できる。が、後者の理由はまるで理解できない。体調を気遣うなら転移装置でも使って医療機関に向かえばよいだけの話。
しかし誰一人として疑問に口を挟まなかったのか、挟めなかったのか、結果としてよく分からない理由で姫を乗せた車は人目に付く道路を走り、その情報が報道機関を通し旗艦中を駆け巡った結果、こうして姫が通る道沿いにはまるで人が波の如く押し寄せた。
その様子は遍く全ての人間に届けられ、誰もがさながら海を割るという奇跡の如き光景に飲み込まれ、そして誰もがその荘厳な光景に惹かれる様に祈りを捧げ始める。
そう、顔も、姿すら見えない神に祈りを捧げるのだ。今、神たるフォルトゥナ=デウス・マキナは何を思うだろうか。数え切れない程に大勢の人間が自分の帰還を喜ぶ姿に感嘆するか、あるいはさも当然と振る舞うか、さもなくばただ疲れ切っているだけだろうか。
答えは何れでもなかった。車内をモニターするカメラの映像を覗き見た私は、少周囲の様子を見るや酷く落胆し俯く少女の顔が言い知れない悲壮に満ちていたのを見た。姫は誰も視界に入れない。周囲で祈る有象無象も、後部座席の隣に座る姫の婚約者……オレステス=アイールティス・アレウスさえ視界に入れない。
その男が姫を慮る言葉を幾度もかけようが、しかし顔に張り付いた悲壮の色に変化の兆しは見えず。そんな態度に呆れたのか諦めたのか、程なくオレステスは慰める事を諦めると外の景色を眺め始めてしまった。
車の中に座る両者の間の空気は酷く暗く、重く、淀む。結果的に誘拐ではなかったとは言え、見知らぬ男と旅をしたという事実に変わりはない。婚約者であるオレステスとしてはその事実が許せず、姫も心配をかけた事を後悔している。
だからだろうか、後部座席に座る2人の間には奇妙なスペースが開いている。たった1人分、距離にすれば僅か数十センチ程度の距離。だけど、私は何故か2人の距離が途轍もなく遠いように思えてしまった。
「御免なさい」
伏し目がちに座る少女は小さく呟くと面を上げ、隣に座るオレステスにおずおずと視線を移した。軽率な行動を反省する姫の態度は歳相応で不自然さはない。私が見た悲壮な表情は気のせいか、それとも"何か良からぬ事が起ころうとしている"が、一方で確たる根拠も証拠も見つかっていない不安と恐怖が見せた幻覚だったのか。
ならば……ならば今見ている光景も幻覚だと言うのだろうか。視線をオレステスへと移しせば、その男は相も変わらず外の様子を眺めているが、しかし婚約者の謝罪の言葉をまるで無視するかの様にジッと外を睨み続けている。それはもう不自然な位に。少女の謝罪をその耳で聞きながら、まるで先ほどの意趣返しの様に頑として振り向かない。
だが、私は見た。少女の死角に位置する男の顔、窓ガラスに反射した男の本性を私は見た。祈りを捧げる人の波を睨むその顔に張り付くのは、まるで鬼か悪魔の如き殺意、あるいは憎悪に満ちた表情だった。
振り向けない。振り向かない、ではなく振り向けない。そうしてしまえば自らの本性の一端を少女に知らしめることになる。男は端整な顔の裏に言い知れない憎悪と憤怒という本性を隠している。だが、どんな理由か、どうしてその思考に至ったのかは分からない。
「ゴメン。この後の事をちょっと考えていただけ。大丈夫だ、気にしていないよ」
暫しの後、男はそんな出まかせを口に出しながら少女の顔を見つめた。その顔には先程までの憤怒は欠片も無く、評判通りの王子様然とした爽やかな笑顔があった。少女もまたそんな男の顔を見て力無く微笑む。が、しかしそれでも両者の間には奇妙なスペースが開いたままだった。
遠い。私は改めてそう感じた。気のせいかも知れない、だけど、もうあと僅かもすれば夫婦となるこの2人の間に横たわる奇妙な空間に私は強い違和感を抱いた。とても近いのにまるで銀河の端と端にでも居るかの様な奇妙な感覚。そして、それはまだ年若い……自らの感情を制御出来ない未熟な若者2人だからという理由では無い。
やがて車は旗艦アマテラス内で最も高級なホテルへと辿り着いた。ココは歴代の姫をはじめとした最重要人物が好んで宿泊する格式高い場所であり、故にホテル側も連合最高級クラスの重要人物を警護する為の設備を備えている(※但し、自前では用意できないので神に依頼したものだが)。姫の到着と同時に重厚で大きな入口には緞帳の様な幕が下り、同時にホテルの入り口を専用の警備員が固める。
遠方から姫の姿を捉えようと試みる輩への対処も抜かりなく、あらゆる通信を妨害する強力な防護壁が全面に展開されるなど、もはやホテルにあるまじき設備でもって姫を歓迎する。オレステスは颯爽と車を降りると誰よりも早く姫の傍へと近寄る。
扉を開け、婚約者の手に引かれながら車を降りたフォルトゥナ=デウス・マキナにもはや先程までの気弱な少女の面影は無く、入口に控えていた大勢の守護者達に警護されながら最上階にある超VIP専用の部屋へと向かっていった。その背中は実に凛としているが、しかし同時に触れれば壊れそうな程な脆さを感じた。
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