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第4章 凶兆
106話 廃墟の街で 其の1
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私は神魔戦役時のA-24に倣い、市内を網羅する監視カメラを制御しながら2人の動向を追いかけた。
放棄された且つての世界の中心は正しくゴーストタウン。が、荒漠とした街の何処にも人影はないという状況は2人の置かれた状況からすれば追い風と呼べる。唯一の障害は空を見上げれば煌々と輝き地上を照らす恒星が生み出す暑さであり、よく見れば地面にほど近い場所の空気がユラユラと揺れ動いている。陽炎と呼ばれる自然現象だ。
連合標準時刻、火の節86日。現地時刻の6月26日はこの国において夏と呼ばれる高温多湿で極めて不快な時期。対策も無しに歩けば短時間で熱射病に掛かると判断した伊佐凪竜一は早々に方針転換、本社ビルからほど近い場所に建つ巨大複合商業施設の地下へと向かうと迷いなく配電盤を探し始めた。
流石に昔住んでいただけあり清雅市の事情に詳しい。通常ならば施設の電源は落ちていると考えるのが普通だが、電気自体が通っていない訳では無い。半年前まで世界の中心地であった清雅市は、その重要性と天災の多さという地政学リスクの観点から主要施設に自家発電設備の設置が義務付けられていた。
故に手助けは簡単、A-24から借りた管理者用の制御端末を使い施設の電源を入れるだけ。実際、彼からすれば適当に配電盤を操作したら偶然にも電源が付いたとしか見えなかっただろう。彼は多少訝しみこそしたが比較的素直に現状を受け入れ……いや、迷うよりも行動を選んだ彼は既に次の行動を開始していた。
『成程、小型の無人監視機から通報があったという話は耳にしておりましたが、まさか戻っていらしたとは。状況がひっ迫しているようですが、とにかく無事で何よりです』
「ありがとうございます、それで至急迎えが欲しいんですが?」
『わかりました。が……』
「どうしたんです、関さん?」
電話を探した彼が連絡を取ったのは関宗太郎……ではなくその息子の与一。関宗太郎の電話番号へと連絡したはいいが、当人は旗艦アマテラス。宇宙と地球を繋ぐ通信網は現在構築中であり、ごく一部の外交関係者を除けば地球からの通信は不可能。
が、しかしこれも運が良かった。もし通信網が完成しており、伊佐凪竜一が関宗太郎に連絡を取っていたら即座に居場所を特定されていた。彼は何も知らないまま電話したが、偶然にも携帯を預かった息子の与一の手元にあった。
『かなりマズイ状況ですね』
「そう……ですか」
『大丈夫ですか?』
「はい。久しぶりの酷暑を体感してるだけですよ」
整備も清掃もされていない地下駐車場は幾つもの電灯が消え、あるいは明滅しており酷く薄暗い。その分、屋外よりかは幾分か涼しいようだが、流石に湿度まではどうにもならないのか、伊佐凪竜一の額には玉のような汗が浮かんでは顔を伝い地面へと吸い込まれる。
一方、その後ろの椅子にちょこんと座るフォルトゥナ姫には汗一つない。どうやら防壁を発生させる腕輪を渡されているようで、茹だるような暑さの中でも平然としている。
『そうですか。実はアナタが地球から転移した辺りから地球と旗艦双方の状況が急激に悪化し始めたのです。旗艦アマテラスとの交流が一時的に断たれている程度はご存じかと思いますが、情勢悪化を理由に守護者という組織のトップが一方的にハイドリ施設へのエネルギー供給を停止しました』
「え?それじゃあ……」
『はい。成田宇宙空港は完全閉鎖。今、地球から宇宙に移動する手段はありません』
その言葉を聞いた伊佐凪竜一は大いに落胆し……
「ルミナはどうしているんです?」
『彼女も……その、直接の理由はアナタと姫君を取り逃がしたとの理由で重い処分を下されたそうです。父曰く、強引さを感じたそうですが』
与一からルミナの現状を知ると絶句し言葉を失った。彼が如何にルミナを信頼しているかは悲痛な表情を見れば痛い程に伝わる。
『今は堪えて下さい。迎えの件、先ほどセオとアレムを向かわせましたが急いでも数時間は掛かります。ですので到着まで屋内に隠れていて下さい』
「なんでです?」
『実は数日前から警備、整備用のロボットが原因不明の暴走を始めたそうです。旗艦側の調査部門によれば、"恐らく回収しきれていなかったマジンが内部に侵入、増殖し制御系統を乗っ取った"可能性があるそうです。この状況での暴走は余りにも不自然です。何かあるかもしれないので、くれぐれも用心してください』
「ありがとうございます」
『それからこんな状況ですし、多少は大目に見ますので使えそうな物があれば好きに使ってください。責任はコチラで持ちます』
「分かりました、ありがとうございます」
『とは言え、火事場泥棒が横行したようでめぼしい物は無いかもしれません』
「それでも無いよりはマシですかね。まぁ、残ってたら有効活用します」
『父ならば"卑しい"と愚痴ったでしょうね。とにかくセオ達と合流するまではご注意を。では私はこの辺で、後ろのお嬢さんにも宜しくお伝えください』
「あ……はい、分かりました」
『どうされました?』
「いえ、それではまた後日」
伊佐凪竜一はそう言うと会話を切り上げた。彼らしからぬ一方的な通話切断に与一の驚く表情が私の瞼に焼き付いたが、それを説明するには少々デリケート過ぎる。その後ろへと視線を移すと、座りっぱなしの姫が連絡を取る前と変わらない位置に同じ体勢で座り込んでいた。
その目ははっきりと虚ろに、ぼうっとアスファルトを眺めている。彼女が負った心の傷は相当に大きいようだ。
※※※
――廃墟となった複合商業施設内
関与一の言葉通り、ビル内にはめぼしい物は何一つなかった。旗艦アマテラスの関係者が回収したのは武器とナノマシンなど地球側に改修されると困る代物だけであり、当然ながらそれ以外は見向きもしていない。
にも関わらず何処も彼処も荒らされ、高額そうな品物は全て根こそぎ持ち出されていた理由は与一の言葉通り火事場泥棒。但し、ほぼ大半が国……より正確には連合軍が撤退の間際に行ったようだ。そうでなければココまで迅速に、且つ何の痕跡も残さず奪いつくせる筈が無い。
施設の有様に且つて世界一と謳われた都市の面影は微塵もなく、食料品は辛うじて無事ではあったが数ヵ月も放置された為に大半が腐り落ちており、賞味期限の長い菓子と気密性の高いレトルト食品だけが埃を被りながらもその姿を残している程度だった。
2人は復興が遅々として進まぬ現状を色濃く反映する施設内を暫し散策していたが、やがて何かを思い立った伊佐凪竜一は姫を先導する様に一階のフードコートへと向かった。
食事などある筈が無いし、仮にあったとしても既に風化している筈。では何をしているのかとよく観察すれば、食料品コーナーで埃を被っていたパックのご飯をレンジに入れ、沸騰した水でレトルト食品を温めていた。
それ程料理が得意でなくても簡単に作れるレトルト製のカレーは、ファイヤーウッドでの食事に比べれば幾分か味は落ちるだろうが栄養を取るには十分だ。
程なく姫が座るテーブルの前にコトンと皿が置かれた。当人は相変わらず俯いていたが、突然の音と熱、何より鼻腔をくすぐる香ばしい香りに意識が覚醒した。
俯いた顔を上げれば多数の香辛料を煮込んだ茶褐色の液体を白米にかけた簡素な料理。視界に料理を見つけた姫の虚ろ目にほんの少し生気が戻った。決め手は複数の香辛料が生む香りと現在の時刻。
「ありがとうございます」
朝食を軽めに済ませてから何も口にしていない状況に正体不明の襲撃者による心労が重なれば腹も空く。姫は目の前の皿と伊佐凪竜一の顔を交互に見つめるとボソリと呟いた。
「気にしないでくれ。関さんと合流すればもう少し良い物にありつけるけど、ソレも旨いよ。賞味期限は大丈夫だと思うけど、もし駄目なら別のヤツ探してくるから捨てていいよ」
姫の素直な言葉に伊佐凪竜一は大層満足した。心労に栄養不足が重なれば体調が一気に悪化する懸念があった。即座に旗艦に戻る手段がない現状で姫が倒れてしまえば言い訳などさせて貰えないまま過大な責任を取らされる。
が、どうやら食事に手を付ける元気はあるようだ。腹を満たす様に勧める言葉を素直に受け入れた姫は、おずおずとスプーンに手を伸ばすと、恐らく一度も口にしたことがないであろう料理を口に運んだ。
放棄された且つての世界の中心は正しくゴーストタウン。が、荒漠とした街の何処にも人影はないという状況は2人の置かれた状況からすれば追い風と呼べる。唯一の障害は空を見上げれば煌々と輝き地上を照らす恒星が生み出す暑さであり、よく見れば地面にほど近い場所の空気がユラユラと揺れ動いている。陽炎と呼ばれる自然現象だ。
連合標準時刻、火の節86日。現地時刻の6月26日はこの国において夏と呼ばれる高温多湿で極めて不快な時期。対策も無しに歩けば短時間で熱射病に掛かると判断した伊佐凪竜一は早々に方針転換、本社ビルからほど近い場所に建つ巨大複合商業施設の地下へと向かうと迷いなく配電盤を探し始めた。
流石に昔住んでいただけあり清雅市の事情に詳しい。通常ならば施設の電源は落ちていると考えるのが普通だが、電気自体が通っていない訳では無い。半年前まで世界の中心地であった清雅市は、その重要性と天災の多さという地政学リスクの観点から主要施設に自家発電設備の設置が義務付けられていた。
故に手助けは簡単、A-24から借りた管理者用の制御端末を使い施設の電源を入れるだけ。実際、彼からすれば適当に配電盤を操作したら偶然にも電源が付いたとしか見えなかっただろう。彼は多少訝しみこそしたが比較的素直に現状を受け入れ……いや、迷うよりも行動を選んだ彼は既に次の行動を開始していた。
『成程、小型の無人監視機から通報があったという話は耳にしておりましたが、まさか戻っていらしたとは。状況がひっ迫しているようですが、とにかく無事で何よりです』
「ありがとうございます、それで至急迎えが欲しいんですが?」
『わかりました。が……』
「どうしたんです、関さん?」
電話を探した彼が連絡を取ったのは関宗太郎……ではなくその息子の与一。関宗太郎の電話番号へと連絡したはいいが、当人は旗艦アマテラス。宇宙と地球を繋ぐ通信網は現在構築中であり、ごく一部の外交関係者を除けば地球からの通信は不可能。
が、しかしこれも運が良かった。もし通信網が完成しており、伊佐凪竜一が関宗太郎に連絡を取っていたら即座に居場所を特定されていた。彼は何も知らないまま電話したが、偶然にも携帯を預かった息子の与一の手元にあった。
『かなりマズイ状況ですね』
「そう……ですか」
『大丈夫ですか?』
「はい。久しぶりの酷暑を体感してるだけですよ」
整備も清掃もされていない地下駐車場は幾つもの電灯が消え、あるいは明滅しており酷く薄暗い。その分、屋外よりかは幾分か涼しいようだが、流石に湿度まではどうにもならないのか、伊佐凪竜一の額には玉のような汗が浮かんでは顔を伝い地面へと吸い込まれる。
一方、その後ろの椅子にちょこんと座るフォルトゥナ姫には汗一つない。どうやら防壁を発生させる腕輪を渡されているようで、茹だるような暑さの中でも平然としている。
『そうですか。実はアナタが地球から転移した辺りから地球と旗艦双方の状況が急激に悪化し始めたのです。旗艦アマテラスとの交流が一時的に断たれている程度はご存じかと思いますが、情勢悪化を理由に守護者という組織のトップが一方的にハイドリ施設へのエネルギー供給を停止しました』
「え?それじゃあ……」
『はい。成田宇宙空港は完全閉鎖。今、地球から宇宙に移動する手段はありません』
その言葉を聞いた伊佐凪竜一は大いに落胆し……
「ルミナはどうしているんです?」
『彼女も……その、直接の理由はアナタと姫君を取り逃がしたとの理由で重い処分を下されたそうです。父曰く、強引さを感じたそうですが』
与一からルミナの現状を知ると絶句し言葉を失った。彼が如何にルミナを信頼しているかは悲痛な表情を見れば痛い程に伝わる。
『今は堪えて下さい。迎えの件、先ほどセオとアレムを向かわせましたが急いでも数時間は掛かります。ですので到着まで屋内に隠れていて下さい』
「なんでです?」
『実は数日前から警備、整備用のロボットが原因不明の暴走を始めたそうです。旗艦側の調査部門によれば、"恐らく回収しきれていなかったマジンが内部に侵入、増殖し制御系統を乗っ取った"可能性があるそうです。この状況での暴走は余りにも不自然です。何かあるかもしれないので、くれぐれも用心してください』
「ありがとうございます」
『それからこんな状況ですし、多少は大目に見ますので使えそうな物があれば好きに使ってください。責任はコチラで持ちます』
「分かりました、ありがとうございます」
『とは言え、火事場泥棒が横行したようでめぼしい物は無いかもしれません』
「それでも無いよりはマシですかね。まぁ、残ってたら有効活用します」
『父ならば"卑しい"と愚痴ったでしょうね。とにかくセオ達と合流するまではご注意を。では私はこの辺で、後ろのお嬢さんにも宜しくお伝えください』
「あ……はい、分かりました」
『どうされました?』
「いえ、それではまた後日」
伊佐凪竜一はそう言うと会話を切り上げた。彼らしからぬ一方的な通話切断に与一の驚く表情が私の瞼に焼き付いたが、それを説明するには少々デリケート過ぎる。その後ろへと視線を移すと、座りっぱなしの姫が連絡を取る前と変わらない位置に同じ体勢で座り込んでいた。
その目ははっきりと虚ろに、ぼうっとアスファルトを眺めている。彼女が負った心の傷は相当に大きいようだ。
※※※
――廃墟となった複合商業施設内
関与一の言葉通り、ビル内にはめぼしい物は何一つなかった。旗艦アマテラスの関係者が回収したのは武器とナノマシンなど地球側に改修されると困る代物だけであり、当然ながらそれ以外は見向きもしていない。
にも関わらず何処も彼処も荒らされ、高額そうな品物は全て根こそぎ持ち出されていた理由は与一の言葉通り火事場泥棒。但し、ほぼ大半が国……より正確には連合軍が撤退の間際に行ったようだ。そうでなければココまで迅速に、且つ何の痕跡も残さず奪いつくせる筈が無い。
施設の有様に且つて世界一と謳われた都市の面影は微塵もなく、食料品は辛うじて無事ではあったが数ヵ月も放置された為に大半が腐り落ちており、賞味期限の長い菓子と気密性の高いレトルト食品だけが埃を被りながらもその姿を残している程度だった。
2人は復興が遅々として進まぬ現状を色濃く反映する施設内を暫し散策していたが、やがて何かを思い立った伊佐凪竜一は姫を先導する様に一階のフードコートへと向かった。
食事などある筈が無いし、仮にあったとしても既に風化している筈。では何をしているのかとよく観察すれば、食料品コーナーで埃を被っていたパックのご飯をレンジに入れ、沸騰した水でレトルト食品を温めていた。
それ程料理が得意でなくても簡単に作れるレトルト製のカレーは、ファイヤーウッドでの食事に比べれば幾分か味は落ちるだろうが栄養を取るには十分だ。
程なく姫が座るテーブルの前にコトンと皿が置かれた。当人は相変わらず俯いていたが、突然の音と熱、何より鼻腔をくすぐる香ばしい香りに意識が覚醒した。
俯いた顔を上げれば多数の香辛料を煮込んだ茶褐色の液体を白米にかけた簡素な料理。視界に料理を見つけた姫の虚ろ目にほんの少し生気が戻った。決め手は複数の香辛料が生む香りと現在の時刻。
「ありがとうございます」
朝食を軽めに済ませてから何も口にしていない状況に正体不明の襲撃者による心労が重なれば腹も空く。姫は目の前の皿と伊佐凪竜一の顔を交互に見つめるとボソリと呟いた。
「気にしないでくれ。関さんと合流すればもう少し良い物にありつけるけど、ソレも旨いよ。賞味期限は大丈夫だと思うけど、もし駄目なら別のヤツ探してくるから捨てていいよ」
姫の素直な言葉に伊佐凪竜一は大層満足した。心労に栄養不足が重なれば体調が一気に悪化する懸念があった。即座に旗艦に戻る手段がない現状で姫が倒れてしまえば言い訳などさせて貰えないまま過大な責任を取らされる。
が、どうやら食事に手を付ける元気はあるようだ。腹を満たす様に勧める言葉を素直に受け入れた姫は、おずおずとスプーンに手を伸ばすと、恐らく一度も口にしたことがないであろう料理を口に運んだ。
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