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第4章 凶兆
105話 甘い夢 辛い現実
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――夢
夢を見ました。まだ私が小さなの思い出、目の前には大好きなお母様がいます。
「コレを大切にしなさい、肌身離さず身に付けておけば……」
「おけば?」
「アナタを幸せにしてくれる人を導いてくれるわ」
「しあわせ?しあわせってなに?どうすればしあわせなの?」
何も知らなかった私は屈託無くそう尋ねた。お母様はそんな私を悲し気な目で見つめると、次の瞬間にはそっと抱きしめ頭を撫でてくれた。
「それはね……」
でも、記憶はソコで途絶えています。お母様は何を言っていたのか、何を私に教えてくれたのか。とても難しかったような、とても単純だったような……
朧げな記憶の中の私はお母様の温かさと頭に伝わるとても良い感触に心と体を委ねながら眠りに落ちてしまい、だから肝心な部分を知りません。コレはもうずっと昔の話。そう、ずっと昔。それはまだ私が何も知らず、何も分からず、だからとても幸せだったひと時の記憶。
※※※
連合標準時刻 火の節86日現在、最悪の報せは世界を駆け巡る寸前で止まっていた。旗艦アマテラスを含む連合は平穏無事な1日の裏側で起こった未曽有の事態を未だ知らない……いや、寧ろ教えられるはずなどあろう訳が無い。
婚姻の儀を控えた連合の頂点"フォルトゥナ=デウス・マキナ"が、あろうことか婚約者以外の男と一緒に連合の惑星を巡っているという事実。実情は逃げ回っているのだが、どんな理由であれコレが表沙汰になれば未だ復興の進まない旗艦アマテラスに大打撃を与えること必至。
故にその情報は何が何でも隠し通された。そう全部だ。惑星ファイヤーウッドで伊佐凪竜一達が正体不明の何者かに襲撃されたという情報も含めた一切は不自然なまでに秘匿された。私ではない何者かが、完全に覆い隠した。
『N-10より、E-12聞こえますか?』
「用件は分かります」
『そうですか。ではツクヨミが設定した転移先も?』
「転移に最も必要な条件、転移先の安全性。加えて伊佐凪竜一とフォルトゥナ=デウス・マキナの何れか、あるいは双方が狙われているという事実。この2つから導き出せる最も可能性が高い場所は旧清雅市。戦地となったあの場所は今現在も厳重に封鎖されていますから」
『どうやら連絡の必要はなかったようですね』
「いえ。所詮は予測、答えが分からねば明確な手は打てませんでした。とは言え……」
『彼女が地球への転移を決定したという事は、つまり旗艦アマテラスでさえ危険と判断した。どうやら事態は我々の予測以上に深刻の様ですね。コチラでの動向を纏めたデータは今しがた送りました。それでは一旦失礼しますよ』
仲間はそう言うと通信をそそくさと切った。どうやら向こうの状況も悪いらしい。が、ソレは此方も同じ。
地球の衛星軌道上に再び出現した赤い光の情報は瞬く間に旗艦の重要部門に周知され、程なく旗艦全域にまで広まった。N-10の報告通り、大雷が地球に再び戻ってきた。
しかし状況は最悪に近い。データによれば、伊佐凪竜一を補佐するツクヨミは彼を惑星ファイヤーウッドから逃がす為、同惑星のアックス=G・ノーストという男と残ったという話だ。
その男、N-10よれば信頼に値すると太鼓判を押していたが、しかし防壁を装備した黒雷型人型機動兵器となればいくら何でも分が悪い。何よりも連合の頂点たるフォルトゥナ=デウス・マキナと接触したのだ、恐らくタダでは済むまい。最悪はそのまま反逆者の汚名を着せられ殺害、運良く生きていても反逆者の汚名は確実であり、真面な待遇など期待できない。
それは再び地球に降り立った伊佐凪竜一とフォルトゥナ姫も同じく、だ。一行が惑星エクゼスレシアへと逃れたのと時を同じくして、地球の状況が劇的に悪化した事実を2人とも知らない。
特に伊佐凪竜一、彼が今の地球に姿を見せるのはとてもマズい。私も何とかして事態打開の為に奔走したが、様々な状況が重なり思うように動く事が出来ず、碌な準備も出来ない内にこうなってしまった。
せめてもの幸運は彼等の降下地点の特定が出来なかった程度か。大気圏に現れた赤い光の行く先を調査しようとしたオペレーター達は、突如発生した機器不調に酷く呆れた。あの2人からすれば幸運だろうが、守護者からの突き上げを喰らう不幸なオペレーター達には心底同情したい。
しかし、だ。運命という力は一体どれだけ事態を拗れさせれば気が済むのだと私は大いに嘆いた。あるいは……運命すら改変する"幸運の星"が導いているのだろうか。何にせよ、伊佐凪竜一とフォルトゥナ=デウス・マキナは地球で再び地獄を見る。ソレだけは確かだ。
※※※
――旧清雅市中央区
真面な操縦者が不在の大雷は旧清雅市の市街地上空を制御不能状態で旋回した末、元清雅本社ビルに大きな衝撃と共に激突したところで漸くその動きを止めた。
パラパラとコンクリートの破片が機体にぶつかる音が響く中、胴体部分が震える様に動き、操縦席内外を繋ぐ扉が不規則な動きと共に解放されると、その中から男と少女が姿を現した。アレだけ激しい衝突を受けながらも問題なく機体が動くのは防壁が激しい衝突の衝撃を相殺したからに他ならない。
伊佐凪竜一は操縦席から率先して飛び降り長袖のシャツを捲り上げると、自らの後ろで機体から降りられずにいる少女に手を差し伸べた。少女はその手をおずおずと握ると足元にある瓦礫を足掛かりにゆっくりと地面へと足を下ろした。
「大丈夫?」
伊佐凪竜一はそう声を掛けたが、フォルトゥナ姫は無言で一度頷くだけだった。N-10からのデータで惑星ファイヤーウッドで何が起きていたかはある程度把握している。
正体不明の敵による込無意味で無慈悲な殺戮。規格外の改造を施された黒雷とソレを操る悪辣で残忍な男を相手に時間をかけるのは危険と判断したツクヨミにより2人は惑星ファイヤーウッドから逃げ出した。だがその為にツクヨミとアックス=G・ノーストなる男をその惑星に残してきてしまった。
仲間の体内に爆弾を埋め、避難した乗客目掛けて放り投げ起爆するという真似を嘲笑いながら行う男に捕まったアックス達の運命がどうなるか。最悪の可能性が頭に浮かんだ少女は罪悪感に心を痛め、閉ざしてしまったようだ。
「急ごう、地球なら勝手は知っている。先ずは関さんに連絡を入れる、あの人の人脈ならば幾らでも……」
「でも……今度はその人達が狙われます」
姫はとても暗く冷たい声でそう言い捨てた。その雰囲気に気弱ながらも丁寧な物腰を忘れなかった且つての面影は全く見られず、ともすれば捨て鉢になっている様にさえ感じた。それも仕方のない話だ、自らの行く先々で襲撃され、ともすれば人が死ぬ現場を見てきたのだ。
それまで守護者に守られるばかりで血なまぐさとは無縁の生活を送って来たフォルトゥナ姫には精神的な影響が大きすぎる。
「守るよ、その人達も」
伊佐凪竜一は少女の目を見つめられる様に跪きながら自らの決意を伝えた。それが彼に出来る精一杯だろう事は私にもよく理解できる、彼には……いや彼どころかこの事態に巻き込まれた全ての人間が同じなのだ。
誰一人として、この状況を監視する私達でさえこの状況を正しく把握できない。ふと、地球の仲間から教えてもらった五里霧中と言う言葉が頭に浮かんだ。今この状況は正しくその言葉通りであり、渦中に放り込まれた多くが何をどうすれば良いか迷い、混乱する。
が、彼は迷わない。人を惑わす霧の中でも彼は迷いなく自らの決断に自らを投げ入れる。彼は既に決断している、姫に降りかかる火の粉を守護者の代わりに払うと。しかし、如何に強靭な力を持つとはいえ、たった1人にそれが出来る訳ではなかった。現にファイヤーウッドでは悪辣で残酷な敵を前に逃走を余儀なくされた。
もし伊佐凪竜一とルミナの2人が揃っていれば余裕で対処できたのだが、今の2人は分断状態にある。
「口だけなら、言うだけなら誰でも出来ます」
姫の言葉は酷く冷たかった。丁寧に、しかし冷たく突き放す様な言葉を聞いた伊佐凪竜一はその言葉に目を閉じた。額に浮かぶ幾つもの汗が顔を滴りながら地面を濡らす。その様はまるで涙を流している様にも見えたからだろうか、姫はその様子に少しだけ驚き我に返った。
「申し訳ありません……そんなつもりではありませんでした」
少女はか細く、余所余所しく謝罪した。伊佐凪竜一はその言葉を聞き立ち上がると、汗を拭いながら再び声を掛けた。しかしその声は先程よりも少しだけ弱々しく、少女の態度に戸惑っている様にも思えた。
「大丈夫。先ずは落ち着ける場所まで行こう、歩けるかい?」
彼はそう言うと灼熱の太陽が照らす中を姫と共に歩み始めた。陽炎が揺らめく中を歩む今の2人の背中を見れば、その悲痛な未来に飲み込まれてしまう位に儚く見えた。
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※第4章の用語辞典に一部情報を追加しました。
夢を見ました。まだ私が小さなの思い出、目の前には大好きなお母様がいます。
「コレを大切にしなさい、肌身離さず身に付けておけば……」
「おけば?」
「アナタを幸せにしてくれる人を導いてくれるわ」
「しあわせ?しあわせってなに?どうすればしあわせなの?」
何も知らなかった私は屈託無くそう尋ねた。お母様はそんな私を悲し気な目で見つめると、次の瞬間にはそっと抱きしめ頭を撫でてくれた。
「それはね……」
でも、記憶はソコで途絶えています。お母様は何を言っていたのか、何を私に教えてくれたのか。とても難しかったような、とても単純だったような……
朧げな記憶の中の私はお母様の温かさと頭に伝わるとても良い感触に心と体を委ねながら眠りに落ちてしまい、だから肝心な部分を知りません。コレはもうずっと昔の話。そう、ずっと昔。それはまだ私が何も知らず、何も分からず、だからとても幸せだったひと時の記憶。
※※※
連合標準時刻 火の節86日現在、最悪の報せは世界を駆け巡る寸前で止まっていた。旗艦アマテラスを含む連合は平穏無事な1日の裏側で起こった未曽有の事態を未だ知らない……いや、寧ろ教えられるはずなどあろう訳が無い。
婚姻の儀を控えた連合の頂点"フォルトゥナ=デウス・マキナ"が、あろうことか婚約者以外の男と一緒に連合の惑星を巡っているという事実。実情は逃げ回っているのだが、どんな理由であれコレが表沙汰になれば未だ復興の進まない旗艦アマテラスに大打撃を与えること必至。
故にその情報は何が何でも隠し通された。そう全部だ。惑星ファイヤーウッドで伊佐凪竜一達が正体不明の何者かに襲撃されたという情報も含めた一切は不自然なまでに秘匿された。私ではない何者かが、完全に覆い隠した。
『N-10より、E-12聞こえますか?』
「用件は分かります」
『そうですか。ではツクヨミが設定した転移先も?』
「転移に最も必要な条件、転移先の安全性。加えて伊佐凪竜一とフォルトゥナ=デウス・マキナの何れか、あるいは双方が狙われているという事実。この2つから導き出せる最も可能性が高い場所は旧清雅市。戦地となったあの場所は今現在も厳重に封鎖されていますから」
『どうやら連絡の必要はなかったようですね』
「いえ。所詮は予測、答えが分からねば明確な手は打てませんでした。とは言え……」
『彼女が地球への転移を決定したという事は、つまり旗艦アマテラスでさえ危険と判断した。どうやら事態は我々の予測以上に深刻の様ですね。コチラでの動向を纏めたデータは今しがた送りました。それでは一旦失礼しますよ』
仲間はそう言うと通信をそそくさと切った。どうやら向こうの状況も悪いらしい。が、ソレは此方も同じ。
地球の衛星軌道上に再び出現した赤い光の情報は瞬く間に旗艦の重要部門に周知され、程なく旗艦全域にまで広まった。N-10の報告通り、大雷が地球に再び戻ってきた。
しかし状況は最悪に近い。データによれば、伊佐凪竜一を補佐するツクヨミは彼を惑星ファイヤーウッドから逃がす為、同惑星のアックス=G・ノーストという男と残ったという話だ。
その男、N-10よれば信頼に値すると太鼓判を押していたが、しかし防壁を装備した黒雷型人型機動兵器となればいくら何でも分が悪い。何よりも連合の頂点たるフォルトゥナ=デウス・マキナと接触したのだ、恐らくタダでは済むまい。最悪はそのまま反逆者の汚名を着せられ殺害、運良く生きていても反逆者の汚名は確実であり、真面な待遇など期待できない。
それは再び地球に降り立った伊佐凪竜一とフォルトゥナ姫も同じく、だ。一行が惑星エクゼスレシアへと逃れたのと時を同じくして、地球の状況が劇的に悪化した事実を2人とも知らない。
特に伊佐凪竜一、彼が今の地球に姿を見せるのはとてもマズい。私も何とかして事態打開の為に奔走したが、様々な状況が重なり思うように動く事が出来ず、碌な準備も出来ない内にこうなってしまった。
せめてもの幸運は彼等の降下地点の特定が出来なかった程度か。大気圏に現れた赤い光の行く先を調査しようとしたオペレーター達は、突如発生した機器不調に酷く呆れた。あの2人からすれば幸運だろうが、守護者からの突き上げを喰らう不幸なオペレーター達には心底同情したい。
しかし、だ。運命という力は一体どれだけ事態を拗れさせれば気が済むのだと私は大いに嘆いた。あるいは……運命すら改変する"幸運の星"が導いているのだろうか。何にせよ、伊佐凪竜一とフォルトゥナ=デウス・マキナは地球で再び地獄を見る。ソレだけは確かだ。
※※※
――旧清雅市中央区
真面な操縦者が不在の大雷は旧清雅市の市街地上空を制御不能状態で旋回した末、元清雅本社ビルに大きな衝撃と共に激突したところで漸くその動きを止めた。
パラパラとコンクリートの破片が機体にぶつかる音が響く中、胴体部分が震える様に動き、操縦席内外を繋ぐ扉が不規則な動きと共に解放されると、その中から男と少女が姿を現した。アレだけ激しい衝突を受けながらも問題なく機体が動くのは防壁が激しい衝突の衝撃を相殺したからに他ならない。
伊佐凪竜一は操縦席から率先して飛び降り長袖のシャツを捲り上げると、自らの後ろで機体から降りられずにいる少女に手を差し伸べた。少女はその手をおずおずと握ると足元にある瓦礫を足掛かりにゆっくりと地面へと足を下ろした。
「大丈夫?」
伊佐凪竜一はそう声を掛けたが、フォルトゥナ姫は無言で一度頷くだけだった。N-10からのデータで惑星ファイヤーウッドで何が起きていたかはある程度把握している。
正体不明の敵による込無意味で無慈悲な殺戮。規格外の改造を施された黒雷とソレを操る悪辣で残忍な男を相手に時間をかけるのは危険と判断したツクヨミにより2人は惑星ファイヤーウッドから逃げ出した。だがその為にツクヨミとアックス=G・ノーストなる男をその惑星に残してきてしまった。
仲間の体内に爆弾を埋め、避難した乗客目掛けて放り投げ起爆するという真似を嘲笑いながら行う男に捕まったアックス達の運命がどうなるか。最悪の可能性が頭に浮かんだ少女は罪悪感に心を痛め、閉ざしてしまったようだ。
「急ごう、地球なら勝手は知っている。先ずは関さんに連絡を入れる、あの人の人脈ならば幾らでも……」
「でも……今度はその人達が狙われます」
姫はとても暗く冷たい声でそう言い捨てた。その雰囲気に気弱ながらも丁寧な物腰を忘れなかった且つての面影は全く見られず、ともすれば捨て鉢になっている様にさえ感じた。それも仕方のない話だ、自らの行く先々で襲撃され、ともすれば人が死ぬ現場を見てきたのだ。
それまで守護者に守られるばかりで血なまぐさとは無縁の生活を送って来たフォルトゥナ姫には精神的な影響が大きすぎる。
「守るよ、その人達も」
伊佐凪竜一は少女の目を見つめられる様に跪きながら自らの決意を伝えた。それが彼に出来る精一杯だろう事は私にもよく理解できる、彼には……いや彼どころかこの事態に巻き込まれた全ての人間が同じなのだ。
誰一人として、この状況を監視する私達でさえこの状況を正しく把握できない。ふと、地球の仲間から教えてもらった五里霧中と言う言葉が頭に浮かんだ。今この状況は正しくその言葉通りであり、渦中に放り込まれた多くが何をどうすれば良いか迷い、混乱する。
が、彼は迷わない。人を惑わす霧の中でも彼は迷いなく自らの決断に自らを投げ入れる。彼は既に決断している、姫に降りかかる火の粉を守護者の代わりに払うと。しかし、如何に強靭な力を持つとはいえ、たった1人にそれが出来る訳ではなかった。現にファイヤーウッドでは悪辣で残酷な敵を前に逃走を余儀なくされた。
もし伊佐凪竜一とルミナの2人が揃っていれば余裕で対処できたのだが、今の2人は分断状態にある。
「口だけなら、言うだけなら誰でも出来ます」
姫の言葉は酷く冷たかった。丁寧に、しかし冷たく突き放す様な言葉を聞いた伊佐凪竜一はその言葉に目を閉じた。額に浮かぶ幾つもの汗が顔を滴りながら地面を濡らす。その様はまるで涙を流している様にも見えたからだろうか、姫はその様子に少しだけ驚き我に返った。
「申し訳ありません……そんなつもりではありませんでした」
少女はか細く、余所余所しく謝罪した。伊佐凪竜一はその言葉を聞き立ち上がると、汗を拭いながら再び声を掛けた。しかしその声は先程よりも少しだけ弱々しく、少女の態度に戸惑っている様にも思えた。
「大丈夫。先ずは落ち着ける場所まで行こう、歩けるかい?」
彼はそう言うと灼熱の太陽が照らす中を姫と共に歩み始めた。陽炎が揺らめく中を歩む今の2人の背中を見れば、その悲痛な未来に飲み込まれてしまう位に儚く見えた。
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※第4章の用語辞典に一部情報を追加しました。
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