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第3章 邂逅
93話 過去 ~ 夕日の沈まぬ世界へ 其の1
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――神道
赤い光に包まれたチューブ状の空間は超長距離転移を行う際にのみ見られる光景。それは神道と呼ばれる、科学、物理、果ては魔道といったあらゆる知識から常識に至る全てが意味を成さない超常の空間。
その中を猛然と進む一機の機体、大雷はやがて神道の終わりである幾つもの分岐点の一つから通常空間へと脱出した。
操縦席一面を真っ赤に染める光がフッと消失したその次に見えたのは、真っ暗な中に白い点が混ざったような景色。雪だ。大雷はその中を猛然と突き進むが、程なく何かに激突したかのような激しい振動に包まれると動きを止めた。
「痛てぇ、今度は何処だココ?」
連合製の機体に標準装備される操縦者防護用の防壁は正常に動作しているが、衝撃を相殺するのは困難であったようだ。明滅するディスプレイが何らかの異常を告げる電子音を発する中、相殺しきれなかった衝撃に身体のアチコチをぶつけた伊佐凪竜一の愚痴る声が重なった。
「データ確認中……機体に登録された情報と星図から惑星ファイヤーウッドと特定」
次に聞こえたのはツクヨミの声。機体の状態を把握し終えた彼女はディスプレイを消しながら現在地を告げた。
「ファイヤーウッド?」
「あ、あの……つい200年程前に連合に正式加盟した惑星です」
200年前。その数字を聞いた私は連合加盟当初の出来事を思い出した。この星は遥か昔から何度も何度も争ってきた。理由も土地、金、不正から価値観の違い、酷ければギャンブルの負けに端を発するものまでと様々だった。何度も何度も何度も何度も、どれだけ止めようとも人は理由を見つけては争い続けた。
疲れ果てていた。だから200年前のあの日、旗艦アマテラスの代表が秘密裏に南北双方の指導者に接触したあの日、同胞が連合加入を勧めてきたあの日に私は即断で連合への加入を決め、当時戦争真っ只中だった北部と南部を止める為にスサノヲを派遣する見返りとして、スムーズに連合加入出来るよう裏から手を回した。
「正式加盟?地球とは違うのかな?」
「は、はい。あの……準加盟とは正式加盟前に結ぶ……あの、お試し期間みたいな状態です。この銀河にはいくつもの文明が栄えていますが、わ……れ、連合のあり方に納得できないとか、後は不安だから正式な加盟をしないで様子を見る星系も少なからず存在します、はい」
コレで上手くいくと、神の監視があれば人は過ちを犯さないと、準加盟を飛ばし異例の速さで連合に加入したあの頃は夢想していた。いや、憑りつかれていた。
そして今も……半年前、旗艦アマテラスと地球が戦った神魔戦役の終わりと共にアマテラスオオカミが連合の頂点から退いたあの日から今も尚、私は微睡の中に揺蕩っている。
「準加盟と加盟の違いは受けられる恩恵の差です。連合法に批准する必要が無い対価として、例えばアケドリ使用時に高額な使用料を取られたり、物資を卸すだけでも煩雑な手続きが必要になります。しかしフォル、随分とお詳しいですね」
「え、あ……はい。あの、勉強しましたので」
「そうですか、それは素晴らしいですね。勉学は己を高め、知見を広げ、将来の選択肢を増やします。貴方は実に聡明な方です」
「あ、ありがとうございます」
一見すれば博学な少女に見える姫をツクヨミは高く評価した。彼女の事だから裏表のない素直な言葉なのだろう、ソレを察した姫は少しだけ頬を紅潮させた。とにもかくにも、無事とは言い難いにせよ、一行は私が監視するこの惑星に降り立った。
「ところでなんでココに来たんだ?」
「申し訳ありません。不具合により設定座標が強制的に上書きされました。恐らく機体に登録された座標の中から無作為に転移しています」
ツクヨミが最初に発した台詞から予測は出来ていたのだが、やはりこの状況も不慮の事故らしい。が、分かり切っていた事だ。転移座標を正しく設定できるならば当初の予定通り旗艦アマテラスに向かう筈。仮に身を隠すにしても、文化レベルが相当に低いこの惑星では逆に目立ってしまうだけだ。恐らく姫が清雅市に不時着した時に破損したのだろうが、何とも運の悪いことだ。
「ところで、あの、外が随分と暗いようですけど……もしかして"龍の目"の反対側に降りてしまったのでしょうか?」
「龍の目?」
「この惑星の自転軸が恒星に対し垂直に自転している影響で常に同じ面が恒星を向いているのです。イメージとしては地球と月が近いですね。但しアレは月の自転周期と地球との公転周期が同じ為なのですが。龍の目とは恒星に熱せられた面がまるで目の様に見える事からついた呼び名、そして不時着したのはその龍の目とは反対部分。恒星の光が全く当たらない極寒地域です」
「成程。しかし極寒って……具体的に何度なんだ?」
「比較的生存圏に近いようですが、それでもマイナス20度以下。防寒具が無ければ間違いなく凍死する気温ですが、防壁があるならば問題は有りません。ただ……」
「ただ?」
「一番の懸念点は現金です。異例の速さで正式加盟を決めたものの、連合の文化流入が酷く遅れているようです。連合への加盟は異なる文化文明の流入を意味します。急激な価値観の変化による混乱への懸念から流入は慎重に進められますが、文明レベルが違いすぎる場合は尚のこと慎重に行われます。そしてこの星の文明レベルは地球で言う1900年代初頭程度です」
「つまり、換金できないと?」
「はい。エクゼスレシアとは違い、その可能性は極めて高いでしょう。ですので早急に電子マネーが使用できる特区に向かうべきです」
「特区?」
「名前通り特別な区域です。各惑星に1ヵ所存在する連合との中継地点で、宇宙空港や銀行など他星系との簡易中継地点となる施設の他、免税店やホテル等の施設も一通り完備されています。それに……」
「それに?」
現状の問題点から向かうべき目的地を的確に指示しつつ、同時にその場所の説明を懇切丁寧に行っていたツクヨミは突如として言葉を止めた。球体の中央に付けられたカメラは操縦席中央のパネルに表示されたエネルギー残量を注視したまま動かない。
「機体のエネルギー残量が残り僅かです。この状態で機体の自己修復と防壁、及び隠形機能展開を並行して続けた場合、機体の完全修復に掛かる時間は最低でも15時間と推定されます。本機は単独で転移を行うだけの莫大なエネルギーを生み出す未知の半永久動力機関が搭載されていますが、流石に即座の全回復は無理なようです」
「半永久?」
「熱力学法則を無視する永久機関は現時点でも発明出来ていません。変換効率が極めて高く、超長期間稼働する動力源を一部ではそう呼称しています。しかし、動力機関が無事でも防壁機能自体か、あるいは供給ラインが破損して使用不可能になる可能性はゼロではありません。よって、直ぐにでも出発する事を提案します」
余程に説明するのが好きなのか、伊佐凪竜一の質問に対しツクヨミは逐一反応した。端的かつ丁寧に、ソレでいて酷く嬉しそうな口調で説明していた彼女だが、説明終了と同時に躊躇いなく操縦席を開け放った。
「お、オイ!!」
「ナギ、大丈夫です。機体の防壁は正常に展開していますし、私も単独で防壁を展開できます。フォル、より安全を重視するならば私を抱えて頂けると助かります」
「は、はい。ありがとうございます」
操縦席の外を見れば漆黒の中に白い雪が叩きつける様な速度で吹き付けている様子が見える。伊佐凪竜一は覚悟を決めその漆黒の中へと飛び込んでいくと、振り返り手を差し伸べた。フォルは片手でツクヨミを抱き、もう片方の手で彼が差し出した手を握りながらおずおずと闇の中へと進み、やがて黒と白の二色しか無い世界へと足を踏み入れていった。
一行が向かう先は極寒地帯から一番近い街、現在地から2キロほど離れた場所にある南部の小都市ワイルダネス。闇の中へと踏み出した一行は氷塊運搬用列車の為に敷かれたレールを辿りながら、その先にあるトンネルを通り抜けた先にあるその場所へと向かった。
赤い光に包まれたチューブ状の空間は超長距離転移を行う際にのみ見られる光景。それは神道と呼ばれる、科学、物理、果ては魔道といったあらゆる知識から常識に至る全てが意味を成さない超常の空間。
その中を猛然と進む一機の機体、大雷はやがて神道の終わりである幾つもの分岐点の一つから通常空間へと脱出した。
操縦席一面を真っ赤に染める光がフッと消失したその次に見えたのは、真っ暗な中に白い点が混ざったような景色。雪だ。大雷はその中を猛然と突き進むが、程なく何かに激突したかのような激しい振動に包まれると動きを止めた。
「痛てぇ、今度は何処だココ?」
連合製の機体に標準装備される操縦者防護用の防壁は正常に動作しているが、衝撃を相殺するのは困難であったようだ。明滅するディスプレイが何らかの異常を告げる電子音を発する中、相殺しきれなかった衝撃に身体のアチコチをぶつけた伊佐凪竜一の愚痴る声が重なった。
「データ確認中……機体に登録された情報と星図から惑星ファイヤーウッドと特定」
次に聞こえたのはツクヨミの声。機体の状態を把握し終えた彼女はディスプレイを消しながら現在地を告げた。
「ファイヤーウッド?」
「あ、あの……つい200年程前に連合に正式加盟した惑星です」
200年前。その数字を聞いた私は連合加盟当初の出来事を思い出した。この星は遥か昔から何度も何度も争ってきた。理由も土地、金、不正から価値観の違い、酷ければギャンブルの負けに端を発するものまでと様々だった。何度も何度も何度も何度も、どれだけ止めようとも人は理由を見つけては争い続けた。
疲れ果てていた。だから200年前のあの日、旗艦アマテラスの代表が秘密裏に南北双方の指導者に接触したあの日、同胞が連合加入を勧めてきたあの日に私は即断で連合への加入を決め、当時戦争真っ只中だった北部と南部を止める為にスサノヲを派遣する見返りとして、スムーズに連合加入出来るよう裏から手を回した。
「正式加盟?地球とは違うのかな?」
「は、はい。あの……準加盟とは正式加盟前に結ぶ……あの、お試し期間みたいな状態です。この銀河にはいくつもの文明が栄えていますが、わ……れ、連合のあり方に納得できないとか、後は不安だから正式な加盟をしないで様子を見る星系も少なからず存在します、はい」
コレで上手くいくと、神の監視があれば人は過ちを犯さないと、準加盟を飛ばし異例の速さで連合に加入したあの頃は夢想していた。いや、憑りつかれていた。
そして今も……半年前、旗艦アマテラスと地球が戦った神魔戦役の終わりと共にアマテラスオオカミが連合の頂点から退いたあの日から今も尚、私は微睡の中に揺蕩っている。
「準加盟と加盟の違いは受けられる恩恵の差です。連合法に批准する必要が無い対価として、例えばアケドリ使用時に高額な使用料を取られたり、物資を卸すだけでも煩雑な手続きが必要になります。しかしフォル、随分とお詳しいですね」
「え、あ……はい。あの、勉強しましたので」
「そうですか、それは素晴らしいですね。勉学は己を高め、知見を広げ、将来の選択肢を増やします。貴方は実に聡明な方です」
「あ、ありがとうございます」
一見すれば博学な少女に見える姫をツクヨミは高く評価した。彼女の事だから裏表のない素直な言葉なのだろう、ソレを察した姫は少しだけ頬を紅潮させた。とにもかくにも、無事とは言い難いにせよ、一行は私が監視するこの惑星に降り立った。
「ところでなんでココに来たんだ?」
「申し訳ありません。不具合により設定座標が強制的に上書きされました。恐らく機体に登録された座標の中から無作為に転移しています」
ツクヨミが最初に発した台詞から予測は出来ていたのだが、やはりこの状況も不慮の事故らしい。が、分かり切っていた事だ。転移座標を正しく設定できるならば当初の予定通り旗艦アマテラスに向かう筈。仮に身を隠すにしても、文化レベルが相当に低いこの惑星では逆に目立ってしまうだけだ。恐らく姫が清雅市に不時着した時に破損したのだろうが、何とも運の悪いことだ。
「ところで、あの、外が随分と暗いようですけど……もしかして"龍の目"の反対側に降りてしまったのでしょうか?」
「龍の目?」
「この惑星の自転軸が恒星に対し垂直に自転している影響で常に同じ面が恒星を向いているのです。イメージとしては地球と月が近いですね。但しアレは月の自転周期と地球との公転周期が同じ為なのですが。龍の目とは恒星に熱せられた面がまるで目の様に見える事からついた呼び名、そして不時着したのはその龍の目とは反対部分。恒星の光が全く当たらない極寒地域です」
「成程。しかし極寒って……具体的に何度なんだ?」
「比較的生存圏に近いようですが、それでもマイナス20度以下。防寒具が無ければ間違いなく凍死する気温ですが、防壁があるならば問題は有りません。ただ……」
「ただ?」
「一番の懸念点は現金です。異例の速さで正式加盟を決めたものの、連合の文化流入が酷く遅れているようです。連合への加盟は異なる文化文明の流入を意味します。急激な価値観の変化による混乱への懸念から流入は慎重に進められますが、文明レベルが違いすぎる場合は尚のこと慎重に行われます。そしてこの星の文明レベルは地球で言う1900年代初頭程度です」
「つまり、換金できないと?」
「はい。エクゼスレシアとは違い、その可能性は極めて高いでしょう。ですので早急に電子マネーが使用できる特区に向かうべきです」
「特区?」
「名前通り特別な区域です。各惑星に1ヵ所存在する連合との中継地点で、宇宙空港や銀行など他星系との簡易中継地点となる施設の他、免税店やホテル等の施設も一通り完備されています。それに……」
「それに?」
現状の問題点から向かうべき目的地を的確に指示しつつ、同時にその場所の説明を懇切丁寧に行っていたツクヨミは突如として言葉を止めた。球体の中央に付けられたカメラは操縦席中央のパネルに表示されたエネルギー残量を注視したまま動かない。
「機体のエネルギー残量が残り僅かです。この状態で機体の自己修復と防壁、及び隠形機能展開を並行して続けた場合、機体の完全修復に掛かる時間は最低でも15時間と推定されます。本機は単独で転移を行うだけの莫大なエネルギーを生み出す未知の半永久動力機関が搭載されていますが、流石に即座の全回復は無理なようです」
「半永久?」
「熱力学法則を無視する永久機関は現時点でも発明出来ていません。変換効率が極めて高く、超長期間稼働する動力源を一部ではそう呼称しています。しかし、動力機関が無事でも防壁機能自体か、あるいは供給ラインが破損して使用不可能になる可能性はゼロではありません。よって、直ぐにでも出発する事を提案します」
余程に説明するのが好きなのか、伊佐凪竜一の質問に対しツクヨミは逐一反応した。端的かつ丁寧に、ソレでいて酷く嬉しそうな口調で説明していた彼女だが、説明終了と同時に躊躇いなく操縦席を開け放った。
「お、オイ!!」
「ナギ、大丈夫です。機体の防壁は正常に展開していますし、私も単独で防壁を展開できます。フォル、より安全を重視するならば私を抱えて頂けると助かります」
「は、はい。ありがとうございます」
操縦席の外を見れば漆黒の中に白い雪が叩きつける様な速度で吹き付けている様子が見える。伊佐凪竜一は覚悟を決めその漆黒の中へと飛び込んでいくと、振り返り手を差し伸べた。フォルは片手でツクヨミを抱き、もう片方の手で彼が差し出した手を握りながらおずおずと闇の中へと進み、やがて黒と白の二色しか無い世界へと足を踏み入れていった。
一行が向かう先は極寒地帯から一番近い街、現在地から2キロほど離れた場所にある南部の小都市ワイルダネス。闇の中へと踏み出した一行は氷塊運搬用列車の為に敷かれたレールを辿りながら、その先にあるトンネルを通り抜けた先にあるその場所へと向かった。
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