亡霊が思うには、

田原摩耶

文字の大きさ
上 下
44 / 122
ふたつでひとつ

03

しおりを挟む
 花鶏と別れた俺は、単独で縫いぐるみの補修に役立ちそうなものがないか物置部屋を漁っていた。
 なにか、布か釦か裁縫道具のようなものがあればいいのだが、物置部屋にあるものは壺や花瓶などの埃被った骨董品ばかりで、目当ての物は一向に現れない。

「ふぅ……」

 精神的疲労感に耐え切れず、少しだけ休憩を取ることにした俺は近くの箱の上に腰を下ろし、小さく息を吐いた。丁度、そのときだ。

「準一さん、なにか探しものですか?」

 いきなり背後から掛けられた声に素で驚いた俺は「うわっ!」と飛び退いた。
 そして、反射的に振り返れば、薄暗い部屋の中、薄ぼんやりと生白い奈都の姿が浮かび上がる。

「……なんだ、奈都か」

 幽霊かと思った、とあほなこと言い掛けて、慌てて言葉を飲み込む俺。
 現れた同居人にほっと胸を撫で下ろせば、にこりと奈都は微笑んだ。

「僕でよければお手伝いしますよ」
「いいのか?」
「はい。……僕にはこれくらいのことしか出来ませんので」

 照れ臭そうに自虐的な言葉を吐き出すやつに、俺は首を横に振った。
「いや、十分嬉しいぞ」と素直に感謝すれば、奈都は安心したように破顔する。
 そして、ひと通りの事情を説明した俺は奈都とともに改めて材料を探すことにした。



 やはり、一人でするのと二人で探すのは違う。それともただ単に奈都の要領がいいのか。

「準一さん、こういうのでいいんですか?」
「ああ、十分だ。じゃあ、あとは……」

 そう、奈都に目的のものを告げ、それを奈都が探しだしてくる。
 そんなやり取りを数回繰り返していると、あっという間に使えそうな布切れが集まった。

「準一さん、針、ありましたよ」
「ありがとうございます、花鶏さん」
「いえ、お構いなく。あと、こちらが糸になります」

 どれくらい時間が経っただろうか。相変わらず応接室の窓の外は黒く塗りつぶされたような雨空だが、先ほどよりかは幾分雨は小さくなっているようだ。それでも風は強いが。

 テーブルの上。
 奈都とともに集めた布切れの上に、花鶏は着物の袖から取り出した玉になった糸をぽんと置いた。くすんだその糸玉は僅かに赤黒い染みが滲んでいる。
 まさか、と俺は顔を引き攣らせた。

「……あの、なんか血のようなもので汚れてるんですが」
「実はどの糸も使い物にならなかったので南波の筋肉いじって使えそうな繊維をちょいちょいと……」
「いっ、今すぐ返してきてください!」

 さらりと悍ましいことを口にする花鶏にそう青褪めたとき、花鶏は愉快そうに喉で笑う。

「ふふ、冗談ですよ。普通の糸です」

 じゃないと困る。
 花鶏の場合、冗談に聞こえないから恐ろしい。
 それでも南波の筋ではないとわかり、ほっと安堵しながら「ありがとうございます」とその糸玉を受け取った。
 結局なんの染みかはわからないが、これだけ揃えば上等だろう。改めて、テーブルの上に揃った材料を見渡した俺はうんうんと頷く。

「じゃあ、それで全部揃ったんですね」

 隣で嬉しそうに微笑む奈都にも「ああ」と頷き返した。
 奈都にはいろいろ助けてもらった。というか大体の材料を見付けてきてくれたのが奈都だ。奈都の器用さに頼りっぱなしになってしまったのが癪だが、それでもまあ、これで用意は整ったわけだ。

「準一さん、貴方それを補修するつもりですか?」

 不意に、そんな俺達の様子を眺めていた花鶏は、テーブルの上に置いてあるあのぬいぐるみに視線を向ける。

「そうですけど」
「なるほど。……貴方の勇気と行動力の逞しさは称賛すべきところでしょうが、準一さん、裁縫の方の腕前は如何なんですか?」

 ぎくり、と痛いところを疲れた全身に緊張が走る。
 鋭い問い掛けに、俺は押し黙った。

「……もしかして、準一さん、裁縫出来ないんですか?」

 なにか答えなければと思うが何も言えず、そのまま無言を貫く俺に、恐る恐る奈都は尋ねてくる。
 な、なんだその不信感が滲む目は。いやだって作業着とか破れた時自分で縫ってたし、ぬいぐるみだってこう、なんか適当にしてればどうにかなりそうじゃないか。

「い、いや、大丈夫だ。俺は出来る」
「なんか暗示みたいになってますけど」 
「大丈夫だって、俺に任せろ!」

 やると決めた今、何を言われようが引き下がるわけにはいかない。
 取り上げられる前に花鶏が用意した針を手に取れば、「準一さん、針を持つ手震えてるじゃないですか」と奈都同様呆れたような顔をした花鶏は指摘する。
 手が震えようが、肝心なのはぬいぐるみだ。

「いいから見ててくださいって」

 そう、不安そうな二人を強引に言い包めた俺は、また二人に止められる前にぬいぐるみ補修に取り掛かる。

◆ ◆ ◆

 間違えて指と布を縫い付けたりと試行錯誤すること約一時間。
 ようやく、ようやくそれの破れなどを塞ぎ、取れ掛けていた腕などをつけ直すことができたのだが……。

「これは……」
「なんか、さっきよりも怨念が込められてるような悍ましさが増したような……」
「……」

 テーブルの上、ちょんと座るその縫いぐるみを前にした俺たちは宛らお通夜の空気だった。
 なぜだ、なぜ可愛くしてやろうとしたはずなのにこうも呪いの人形みたいな顔になっているんだ。わけがわからない。
 縫いぐるみを手に取り、もしかしたら別の角度から見れば可愛いかもしれないとひっくり返したりしてみるがどの角度から見ても立派に呪いの人形していた。

 ……それにしても、この人形、男の子をモチーフにしてあるようだ。
 てっきり女の子かと思い込んでいたが、履いている服はズボンだし、茶色い布で出来た髪も短めだし、おそらく男の子だろう。
 もともとが手作りの縫いぐるみなのか、俺が補修した荒い縫い目とは別に、明らかに機械ではない縫い目がちらほらと見える。
 とはいえ、素人目から見たものなので実際はどうかはわからないが。
 しかし、なんで藤也がこんなものを持っているのだろうか。浮かび上がる藤也の顔が目の前の歪な縫いぐるみと重なった。

「……やっぱ、もう一回、バラしてやり直しま……」

 す。
 そう、覚悟を決め、顔を上げた時だった。
 テーブルの前。小学生くらいの男の子がそこにいた。

 向こう側の景色が見えるくらい透けた体は明らかに生きた人間のものではない。
 じっと、俺を見上げているその子供の輪郭もぼやけ、そこだけノイズがかった映像のように酷く不明瞭だが、それでも辛うじてそれが人間の形をしていたからだろう。

「……おい」

 全身から冷や汗が滲む。
 じっと、俺の手にしていたぬいぐるみを見上げるその子供は僅かに口を動かし、拙い動きでこちらに向かって手を伸ばした。

 なんで子供が。それも、俺達と同じ幽霊の子供が。……いつから?
 そんな疑問が頭の中に一斉に溢れ返る。それでも、子供が求めているのが俺の手にしたぬいぐるみだと分かると、ついそれを手渡してしまう。
 それを受け取った子供は、パクパクと口を動かした。
『ありがとう』
 確かにそう、子供が喋った。

「……お前」

 一体何者なんだ。
 そう声を掛けようとした矢先、人形を抱えた子供の姿が霧のように霧散し、消えた。

「あっ、ちょ、おいっ!」

 慌てて立ち上がり、呼び止めようとするが既に先ほどの子供の影はなくなっていた。

「おやおや、準一さん」
「花鶏さん、今の子供……」

 笑う花鶏に恐る恐る問いかければ、不思議そうにした奈都は「子供?」と小首を傾げた。

「今人形もって行った子供だよ、小学生低学年くらいの……」
「何言ってるんですか、準一さん。人形なら準一さんが持ってるじゃないですか」
「あ?」

「疲れてるみたいですね」と苦笑する奈都に、手元に目を向ければ確かにそこには不恰好なぬいぐるみがちょんと置いてあって。
 どういうことだ。今のは幻覚か?確かに今、子供がいたはずなのに。
 その形跡すらない今、段々自分の記憶に自信がなくなってきた。ぬいぐるみのことばかりを考えていたせいで幻覚でも見てしまったというのか。

「……とにかく、もう一回頑張ってみましょうか。微力ながら私めも手伝わせていただきますので」

 残されたぬいぐるみを見詰めたまま押し黙る俺に、そう花鶏は軽く肩を叩いてきた。
 もやもやが残ったままだが、今となっては何も言えない。気を取り直した俺は、促されるがまま頷いた。


 ――更に数時間後。

「よし、出来た!どうだ!」

 再び悪化した空の下。
 ざあざあと叩きつける雨の音をBGMに、俺はようやくそれらしくなった継ぎ接ぎのぬいぐるみを掲げ、二人に見せつけた。
 しかし、やはり二人の反応はあまりよくない。

「……うーん」
「まあ、先程に比べたらましですね。……顔の造形が不安定ですが」
「目と鼻と口がついてたら皆同じっすよ、こういうのは」
「はいはい、準一さんがそういうのならそうなんでしょうね」

 まるで一々突っ込むのも面倒臭いというような花鶏の態度にむっとしたが、こればかりはなにも言えなくなってしまう。

 それにしもなんだったんだろうか、、さっきの子供。作業中も、ずっとさっきの子供のことが頭から離れなかった。
 握りしめたぬいぐるみをひっくり返したりして、他に縫うようなところがないか確認していると、ふと、胸に蟠りを感じる。

 ……それにしてもこのぬいぐるみ、なにかに似てるな。
 明るい色のパーカーを着たそのぬいぐるみは俺の手によって魔改造され、どこぞの世紀末のような袖無しになってしまったがそれでも、明るい茶髪といい見覚えがある。
 なんだったのだろうか、と考え込んでいるときだ。

「なにしてんの」

 不意に、背後から聞こえてきた冷え切ったその声にぞくりと背筋が震えた。
 慌てて振り返れば、そこには無表情のまま佇む藤也がそこにいた。


「藤也、あのな、これ、傷とか塞いだだけだから。変なことしてねえし。……ちょっと顔は不細工になったけど……だから、ほら……」

 なぜこうも自分が動揺しなければならないのか。仏頂面の藤也を前にすれば、なんとなく調子が狂ってしまう。
 きっと、藤也が何ていうか大体想像ついてしまったからだろう。
 俺が手にしていたそのぬいぐるみを見つけた藤也は一瞬、驚いたように目を丸くし、そして。

「勝手なことしないでって言ったじゃん」

 ほら、みろ。
 眉を寄せ、不愉快そうに吐き捨てる藤也にぬいぐるみを取り上げられる。
 元より藤也に返すつもりだったので、わざわざ取り返そうとはしないが、それでも、やはり、少しは喜んでくれるかもしれない。そう甘い期待を抱いていた俺は、乾いた笑いしか出てこない。

「……悪かった」

 そう、謝罪を口にする俺を見兼ねた奈都は、「藤也君、そんな言い方しなくても」と悲しそうな顔をする。
 奈都に咎められた藤也は何も言わない。その代わり、引っ込めた俺の手を掴んだ。

「準一さん」

 責めるような強い口調で名前を呼ばれる。
 目の前に曝された、傷だらけの自分の手に藤也は呆れ果てたような顔をした。

「……こんなのの傷塞ぐために、あんたが傷作ってどうすんの?馬鹿じゃないの?」

 怒ったような顔をして詰ってくる藤也。
 もしかして、心配してくれているのだろうか。そう思ってしまうのは俺の自惚れだけではないと思いたいが、

「……別に、これくらい大したことない」


 ありがとうと感謝してもらいたいわけではない。少しでも藤也が喜んでくれたらそれでよかった。
 しかし現実の藤也の反応は俺にとって痛いもので、掴まれた指先に、ずきりと鈍い刺激が走る。
 それが痛みだとはわからなかったが、傷口は開き、そこから血が滲んだのを見て藤也は僅かに目を細めた。
 そして、

「……お節介」

 いきなり手を握られ、ぎょっと目を見開いた時。
 小さく藤也の唇が動いた。

『ありがとう。』
「っ!」

 先程、現れた子供の幽霊と目の前の藤也が一瞬重なり、驚いて俺は藤也を見た。
 しかし、すでに手に触れていた藤也の感触はなく、藤也はぬいぐるみとともにその場から消えていた。
 血が滲んでいた指の傷は、いつの間にかに塞がっていた。



 藤也にあのぬいぐるみを返すこともできたし、無事、ではないが目標を達成した俺はこれからどう過ごすかを考えていた。
 眠れない体になってから大抵、考え事をして過ごす時間が増えた。
 それがいいことなのか悪いことなのかわからないが、やることがないのだ。
 夜は長い。他の連中も起きているだろうが、元々人と一緒に過ごすのは得意ではないのだ。
 なにか俺を勘違いして絡んでくる人間も少なくはなかったが、殆どは俺を腫れ物かなにかのように触る。
 それが鬱陶しくて、人とは一定の距離を保つようにしていた。
 唯一、仲吉が。仲吉だけが、そんな俺の中へと踏み込んできた。しかも土足で。

「……」

 ああ、まただ。
 なにもすることがなくなってしまうと、仲吉のことばかりを考えてしまう。
 会いたい、とは思わない。
 そんなこと考えてまた以心伝心してしまったらと思うと、恥ずかしさで憤死してしまいそうだ。
 ちょっと顔を見ないだけで、ここまでなるとは。
 これからどうするんだよ、俺は。
 まさか仲吉が心配で成仏出来ないとか、そんなあれはないよな。

 なんて考え事をして過ごす、静まり返った夜の屋敷内。
 食堂の方からは幸喜の笑い声が聞こえてくる。
 南波の悲鳴は聞こえないが、無事を祈るばかりだ。
 今はなんとなく、一人でいたかった。


 ◆ ◆ ◆

 屋敷敷地内、外庭。
 雨上がり、湿った空気に包まれたそこは酷く生暖かく、ぬるい風が心地よかった。
 花鶏が毎日手入れしている花壇は荒れいる。雨だけのせいではないだろう。どうせ、幸喜辺りだろう。
 根っこから根こそぎ引きちぎられ、地面の上に捨てられた多数の花を一瞥し、俺は目を細める。

 雨の日はいつもああだと、奈都は言った。雨の日じゃなくても、俺は幸喜が正常だとは思えない。藤也も。
 悪くないやつだとは思いたいけど、藤也も、たまに恐ろしく思う時がある。
 自分と違う思考の持ち主だから、といえばそれまでだが、だけど、やっぱりなにかがずれている。決定的な生死の観念のズレ。単純明快でいて、それでいてそのズレは大きくて。

 外庭を通り、林の中へと進む。
 雨上がりの空は相変わらず濁っていて、月はみえない。けれど辺りの空気は澄み渡っていて、俺はこの空気が好きだった。

 土地鑑を掴むため、ひたすら歩いてみる。
 最初の頃は人気のない森は不気味だと感じていたが、自分がその不気味な何かになってしまった今、あまり感じない。
 これが慣れというやつだろうか、なんて思いながら少し休憩しようと近くの岩へと近付いたときだ。
 どこか遠く、上の方からタイヤが砂利を踏む音が聞こえた。

「すごい真っ暗」
「おい、お前ら足元気を付けろよ。……っと、うわっ!」
「ちょっとちょっと~、ユタカ大丈夫ぅ?」
「ああ、なんとか大丈夫だ。けど……」
「流石に、時間かかっちゃいましたねえ~。もう辺り真っ暗じゃないですかぁ」
「ま、雨が上がっただけましっしょ!ほら、さっさと行こうぜ!」
「な……仲吉君、押さないで……っ!」

 一人、二人、三人……六人。
 暗闇の中蠢く影と騒がしいその声につられ、崖下までやってきた俺は愕然とした。
 六人の内、一人は聞き覚えのあるやつなのは間違えなくて。
 心配していた矢先に現れたそいつに喜ぶとかそれ以前の問題だった。

 なんで、他の連中までついてきているんだ。

 仲吉一人だけならよかった、ということではない。
 なるべくなら仲吉一人でも来てもらわないほうがいいと思っていた矢先に、しかも、こんな人数を引き連れて遊びに来ている仲吉に呆れ、俺は暫くその場から動けなくなった。

「懐中電灯、もう一本なかったっけ~?」
「確かトランクに……あ、ほらありましたよ」
「ん……どーも」
「仲吉君、これって崖じゃないの?こんな斜面降りるなんて……」
「大丈夫大丈夫、ほら、手貸して」
「えっ、あっ、ちょ……きゃあっ!」

 滑るような足音ともに悲鳴が近付く。咄嗟に俺は近くの木に隠れた。
 自分の姿が一般人には見えないとわかっていても、俺のことを視ることが出来る仲吉には存在を悟られたくなかった。

「おい、二人とも大丈夫か!」
「おー、大丈夫ー!お前らもさっさと来いよー!」
「さっさと来いって……冗談でしょ?降りるのはいいけどさ、これどうやって上がんの」
「ん?普通に走って登れるけど?」
「あの……仲吉君だからできるんだよ、それ……」

 わいわいと話している連中に背を向けた俺はそのまま集団から離れるように闇の中へ潜り込んだ。
 一瞬、背中に視線を感じたが今は存在を気取られたくなかった。それに、これからどうするかを考えなければならない。
 あの馬鹿を、どう大人しくさせるかを。

 それには一先ずここから離れる必要があった。
 ぞろぞろと現れた久し振りの人間に戸惑っている自分を落ち着かせるためにも。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

目が覚めたら囲まれてました

るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。 燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。 そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。 チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。 不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で! 独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。

悪役令息シャルル様はドSな家から脱出したい

椿
BL
ドSな両親から生まれ、使用人がほぼ全員ドMなせいで、本人に特殊な嗜好はないにも関わらずSの振る舞いが発作のように出てしまう(不本意)シャルル。 その悪癖を正しく自覚し、学園でも息を潜めるように過ごしていた彼だが、ひょんなことからみんなのアイドルことミシェル(ドM)に懐かれてしまい、ついつい出てしまう暴言に周囲からの勘違いは加速。婚約者である王子の二コラにも「甘えるな」と冷たく突き放され、「このままなら婚約を破棄する」と言われてしまって……。 婚約破棄は…それだけは困る!!王子との、ニコラとの結婚だけが、俺があのドSな実家から安全に抜け出すことができる唯一の希望なのに!! 婚約破棄、もとい安全な家出計画の破綻を回避するために、SとかMとかに囲まれてる悪役令息(勘違い)受けが頑張る話。 攻めズ ノーマルなクール王子 ドMぶりっ子 ドS従者 × Sムーブに悩むツッコミぼっち受け 作者はSMについて無知です。温かい目で見てください。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

どうしょういむ

田原摩耶
BL
苦手な性格正反対の難あり双子の幼馴染と一週間ひとつ屋根の下で過ごす羽目になる受けの話。 穏やか優男風過保護双子の兄+粗暴口悪サディスト遊び人双子の弟×内弁慶いじめられっ子体質の卑屈平凡受け←親友攻め 学生/執着攻め/三角関係/幼馴染/親友攻め/受けが可哀想な目に遭いがち 美甘遠(みかもとおい) 受け。幼い頃から双子たちに玩具にされてきたため、双子が嫌い。でも逆らえないので渋々言うこと聞いてる。内弁慶。 慈光宋都(じこうさんと) 双子の弟。いい加減で大雑把で自己中で乱暴者。美甘のことは可愛がってるつもりだが雑。 慈光燕斗(じこうえんと) 双子の兄。優しくて穏やかだが性格が捩れてる。美甘に甘いようで甘くない。 君完(きみさだ) 通称サダ。同じ中学校。高校にあがってから美甘と仲良くなった親友。美甘に同情してる。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

処理中です...