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人の心も二週間
脳筋共の策略
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翌日。
「う…うす…」
インターホンが鳴って、寝惚け眼のまま扉を開けば、そこにはなぜかジャージを着た純が立っていた。
「……なにそのかっこ」
「眠気覚ましにちょっと運動をと思って」
「走ってきたの?……物好きだねえ、純も」
「結構頭冴えますよ、仙道さんもどうですか?」
「え~?俺はパス。汗かくの嫌いだし」
そう即答すれば、純は「ですよね」と苦笑した。
少しぎこちないけれど、いつも通りの純だ。
機嫌、直ったのだろうか。少し気になったけど、わざわざ本人に問い掛ける話題でもない。……それに、気にしてると思われたくない。
そう思うのは、やっぱり純が相手だからだろうか。弱い所はなるべく、見せたくなかった。今更だとしても。
「それで、どーしたの、こんな時間に。まさか、まじで俺をそれに誘いに来たわけぇ?」
「そんな無駄なことしませんよ。…いや、なんか仙道さん、風紀のやつらに付き纏われてるって聞いたんで、あいつらが来る前にと思って」
「会いに来てくれたんだ」
口籠る純に少し驚けば、僅かに純の顔が赤くなった。
他意はなかったのだが、また、余計なことを言ってしまったのだろうか。
「いや、今のは…」
変な意味じゃないから。そう、付け足そうとした時。
「…そうですよ、わざわざこんな朝っぱらから会いに来たんですよ。…仙道さんに」
ヤケクソか、開き直ったように投げやりに言い切った純。
いつものように噛み付かれると思っていただけに、まさかの純の反応に俺はきょとんと硬直した。
「笑いたかったら笑ったらどうですか」
「…笑ったら怒るくせに」
「それは仙道さんが余計なこと言うからですよ」
一緒じゃん、と唇を尖らせた俺は純と睨み合う。
それも束の間。どちらともなく噴き出し、そのままお互いに笑う。
まだ皆が寝静まった早朝の学生寮内。一足先に制服に着替えた俺は、純とともに部屋を抜け出した。
そして純につれられてやってきたのは学生寮地下にあるラウンジ。
教師寮が出来る前まで教師たちが使っていたらしいこの階は殆どが今現在使われておらず、本来ならば一般生徒立入禁止だというのにどこから手に入れてきたのか、純がこの階の鍵を持ってきてからチームの連中はここに入り浸っているようだ。
とはいっても肝心の部屋は鍵が違うため開けないが、冷暖房設備も整ったそこは他の階同様電気は通っているらしく、各々テレビや冷蔵庫などを持ち込んでそれなりに快適な空間を作り上げていた。きっと、このことを知ったらマコちゃんはその努力を他に回せ、と怒るだろう。
勿論、流石のマコちゃんにもここのことを言う気にはならないが。俺が怒られるのは目に見えてるし。
「「「仙道さん、オハヨーゴザイマス!」」」
「はいはい、おはよー」
というわけで、朝からテンション高い信号機トリオのお出迎えを受けながら俺は奥のソファーで寛いで本を読んでいたユッキーの元へと歩いていく。
やってくる俺に気付いたユッキーは手にしていた文庫本から目を離し、俺を見た。
「よお、仙道。起きてたのか」
「純に起こされた」
「普通の生徒はこの時間から起き始めるんすよ」
「はあ?なにそれ、何情報なわけ?」
「登校時間から逆算したらわかるだろ」
「ユッキーまで難しいこと言わないでよ」
「…お前、一応会計なんだよな?」
まるで恐ろしいものでも見るかのようなユッキー。
会計は俺だけど計算するのは電卓なのであんまり俺は関係ないのだけれど、これ以上墓穴を掘りたくないので話題を変えることにした。
「それで?わざわざ純に連れてこさせたってことはなにか用あるんだよねえ」
「まあな。…取り敢えず、座れよ。朝飯まだなんだろ?……おい」
ユッキーは近くにいた奴に声を掛け、なにかを持ってこさせるように合図した。
命令を受けたそいつはそそくさとその場を離れ、暫くもしないうちになにかを持ってきた。
それは惣菜パンと飲み物代わりらしき、見覚えのある炭酸飲料で。
「ほら、食えよ」
テーブルの上、置かれたそれらに思わず俺は顔を引き攣らせた。
昨日の今日で、これはなにかの嫌がらせだろうか。まあ食べるけど。
「それで?なに?」
「そう急くなよ。…ほら」
テーブルの上、ぱさりと書類が置かれる。それに視線だけを向ける俺。
その書類には、見覚えのある顔の生徒の写真が貼られていた。短めの明るい茶髪に人懐っこそうな笑みを浮かべたその生徒に、俺は目を見開く。
「…こいつ」
あのときは暗闇だったからよく見えなかったが、それでも、あのときいきなりキスしてきたやつの顔はぼんやりながらも痛いくらい刻み付けられていた。書類は、あのときの生徒のもののようだ。
「山岸拓哉。すげー運動神経がよくてそれだけで特待で入ったやつだってよ」
「…ふぅん」
通りで逃げ足も速かったわけだ。あまり思い出したくないので、俺はすぐに写真から目を逸らす。
「それと、ヒズミと仲いいらしい」
「…ヒズミ?」
予想していなかった名前が出て、全身に緊張が走る。
俺の顔を見て、僅かに純が唇を噛んだ。そして、なにかを決意したかのように目を開いた。
「行動に出られる前に釘を打ちます。…止めてもやめませんからね」
目を据わらせた純の言葉に、目の前が段々と薄暗くなっていく。
そんなの、ダメだ、ダメだ。だって、そんなことしたらヒズミが。…また、ヒズミが。
「…それだけはダメだ」
「仙道」
「ヒズミには関わらないで。お願いだから」
そう発する自分の声は酷く震えてて、情けない。そうわかってても、体の震えは止まりなくて。
「仙道、落ち着けって」
ユッキーに肩を撫でられる。触れる箇所から流れ込んでくる体温はいつもなら心地良いが、今だけは、不安を掻き立てられるばかりで。
「そんな優しくしても許さないから」
「あのな、純はともかく、俺がなんの考えもなしに動くと思うか?」
「……思う」
「あーそうかよ、くそ、信用ねえなぁ」
茶化すように笑うユッキー。ネタにされた純はなにか言いたそうにユッキーを睨んでいたが見事に無視していた。
「お前が嫌がるのもわかってるよ。全部。それでもわざわざ言ったのは仙道、あんたに頼みがあるからだ」
「…俺に?」
やけに勿体振るユッキーに聞き返せば、ご希望通りの反応だったらしい。ユッキーは「ああ」と満足げに頷いた。
「俺を体育委員長にしてくれ」
またなにか言い出したぞこのユッキーは。
ユッキーは馬鹿なのか馬鹿じゃないのか、たまにわからなくなる。真面目な顔して言うことは突拍子もないし、だけど、その言葉に何度も助けられているのも事実なわけで。
ユッキーの作戦とやらを聞かされた俺は、なんとも言えない不安を抱えたまま自室へと戻った。
なっちゃんが来るまでダラダラしていたかった。やっぱり俺に早起きなんて無理だ。頭がまだ夢見てるみたいに靄がかってしまっている。
それにしても、ヒズミの友達か。
類友という言葉を思い出す。ヒズミと山岸とか言う奴が似ているとは言わないが、確かに、どちらも俺にとっては関わりたくないタイプであることは間違いない。
でもなんで、その山岸がわざわざ俺に絡んでくるんだ。
「…………」
おまけに、昔のことまで知られてるし。ここに来てからはチームを名乗ってもないし、縁も切ったはずなのに、名前だって、キョウって呼ばせないようにしてるのに。
もしかして、ヒズミが。
思い浮かぶ一つの可能性に青ざめた時だった、荒々しく扉が叩かれる。
『おい、起きてるだろうなぁ!開けろ!』
朝っぱらからご近所迷惑な怒鳴り声はなっちゃんだろう。
やってきた騒がしい訪問者に内心ほっと安堵しながら、俺は扉へと歩いていく。
「今日の予定は」
「んー…、お昼ごはんにハンバーグ定食食べたいなぁ」
「そういうのじゃなくて」
「放課後、生徒会会議ー」
今にも怒鳴りつけてきそうななっちゃんを遮るように、俺は「多分それだけ」とつぶやいた。
何か言いたそうななっちゃんだけど、必死に堪えてるのだろう。
「ああそうかよ」とぶっきらぼうに吐き捨てる。
短気も短気で大変そうだ。人のこと言えないけどねぇ。
「そういえばさ、聞いた?」
「なにが?」
「日曜日のこと」
尋ねれば、なっちゃんは不思議そうに小首傾げた。どうやらなにもしらないようだ。
てっきりマコちゃんからなにか言っているのかと思っていたんだけど、どうやら違ったようだ。
連絡報告相談をきっちり守ってそうなマコちゃんがなっちゃんにまだ話していないということも気になったけど、その反面、もしかしてこれはチャンスではないだろうかと俺は閃いた。
「日曜日がなんだよ」
「…んや、やっぱなんでもない」
「なんだよそれ」
もし、まあ、もしだけど、このままマコちゃんがなっちゃんになにも言わなければ……日曜日、二人きりで会えるんではないだろうか。
今はまだでも後からマコちゃんからなっちゃんに伝えるかもしれないから可能性としては高くないが、それでもその可能性を信じてみてもいいんではないだろうか。
「にやにやすんじゃねえよ。気持ちワリィな」
「ぷりぷりしてるなっちゃんよりましだから」
少しだけ低い可能性に期待するくらいはいいよね。
「う…うす…」
インターホンが鳴って、寝惚け眼のまま扉を開けば、そこにはなぜかジャージを着た純が立っていた。
「……なにそのかっこ」
「眠気覚ましにちょっと運動をと思って」
「走ってきたの?……物好きだねえ、純も」
「結構頭冴えますよ、仙道さんもどうですか?」
「え~?俺はパス。汗かくの嫌いだし」
そう即答すれば、純は「ですよね」と苦笑した。
少しぎこちないけれど、いつも通りの純だ。
機嫌、直ったのだろうか。少し気になったけど、わざわざ本人に問い掛ける話題でもない。……それに、気にしてると思われたくない。
そう思うのは、やっぱり純が相手だからだろうか。弱い所はなるべく、見せたくなかった。今更だとしても。
「それで、どーしたの、こんな時間に。まさか、まじで俺をそれに誘いに来たわけぇ?」
「そんな無駄なことしませんよ。…いや、なんか仙道さん、風紀のやつらに付き纏われてるって聞いたんで、あいつらが来る前にと思って」
「会いに来てくれたんだ」
口籠る純に少し驚けば、僅かに純の顔が赤くなった。
他意はなかったのだが、また、余計なことを言ってしまったのだろうか。
「いや、今のは…」
変な意味じゃないから。そう、付け足そうとした時。
「…そうですよ、わざわざこんな朝っぱらから会いに来たんですよ。…仙道さんに」
ヤケクソか、開き直ったように投げやりに言い切った純。
いつものように噛み付かれると思っていただけに、まさかの純の反応に俺はきょとんと硬直した。
「笑いたかったら笑ったらどうですか」
「…笑ったら怒るくせに」
「それは仙道さんが余計なこと言うからですよ」
一緒じゃん、と唇を尖らせた俺は純と睨み合う。
それも束の間。どちらともなく噴き出し、そのままお互いに笑う。
まだ皆が寝静まった早朝の学生寮内。一足先に制服に着替えた俺は、純とともに部屋を抜け出した。
そして純につれられてやってきたのは学生寮地下にあるラウンジ。
教師寮が出来る前まで教師たちが使っていたらしいこの階は殆どが今現在使われておらず、本来ならば一般生徒立入禁止だというのにどこから手に入れてきたのか、純がこの階の鍵を持ってきてからチームの連中はここに入り浸っているようだ。
とはいっても肝心の部屋は鍵が違うため開けないが、冷暖房設備も整ったそこは他の階同様電気は通っているらしく、各々テレビや冷蔵庫などを持ち込んでそれなりに快適な空間を作り上げていた。きっと、このことを知ったらマコちゃんはその努力を他に回せ、と怒るだろう。
勿論、流石のマコちゃんにもここのことを言う気にはならないが。俺が怒られるのは目に見えてるし。
「「「仙道さん、オハヨーゴザイマス!」」」
「はいはい、おはよー」
というわけで、朝からテンション高い信号機トリオのお出迎えを受けながら俺は奥のソファーで寛いで本を読んでいたユッキーの元へと歩いていく。
やってくる俺に気付いたユッキーは手にしていた文庫本から目を離し、俺を見た。
「よお、仙道。起きてたのか」
「純に起こされた」
「普通の生徒はこの時間から起き始めるんすよ」
「はあ?なにそれ、何情報なわけ?」
「登校時間から逆算したらわかるだろ」
「ユッキーまで難しいこと言わないでよ」
「…お前、一応会計なんだよな?」
まるで恐ろしいものでも見るかのようなユッキー。
会計は俺だけど計算するのは電卓なのであんまり俺は関係ないのだけれど、これ以上墓穴を掘りたくないので話題を変えることにした。
「それで?わざわざ純に連れてこさせたってことはなにか用あるんだよねえ」
「まあな。…取り敢えず、座れよ。朝飯まだなんだろ?……おい」
ユッキーは近くにいた奴に声を掛け、なにかを持ってこさせるように合図した。
命令を受けたそいつはそそくさとその場を離れ、暫くもしないうちになにかを持ってきた。
それは惣菜パンと飲み物代わりらしき、見覚えのある炭酸飲料で。
「ほら、食えよ」
テーブルの上、置かれたそれらに思わず俺は顔を引き攣らせた。
昨日の今日で、これはなにかの嫌がらせだろうか。まあ食べるけど。
「それで?なに?」
「そう急くなよ。…ほら」
テーブルの上、ぱさりと書類が置かれる。それに視線だけを向ける俺。
その書類には、見覚えのある顔の生徒の写真が貼られていた。短めの明るい茶髪に人懐っこそうな笑みを浮かべたその生徒に、俺は目を見開く。
「…こいつ」
あのときは暗闇だったからよく見えなかったが、それでも、あのときいきなりキスしてきたやつの顔はぼんやりながらも痛いくらい刻み付けられていた。書類は、あのときの生徒のもののようだ。
「山岸拓哉。すげー運動神経がよくてそれだけで特待で入ったやつだってよ」
「…ふぅん」
通りで逃げ足も速かったわけだ。あまり思い出したくないので、俺はすぐに写真から目を逸らす。
「それと、ヒズミと仲いいらしい」
「…ヒズミ?」
予想していなかった名前が出て、全身に緊張が走る。
俺の顔を見て、僅かに純が唇を噛んだ。そして、なにかを決意したかのように目を開いた。
「行動に出られる前に釘を打ちます。…止めてもやめませんからね」
目を据わらせた純の言葉に、目の前が段々と薄暗くなっていく。
そんなの、ダメだ、ダメだ。だって、そんなことしたらヒズミが。…また、ヒズミが。
「…それだけはダメだ」
「仙道」
「ヒズミには関わらないで。お願いだから」
そう発する自分の声は酷く震えてて、情けない。そうわかってても、体の震えは止まりなくて。
「仙道、落ち着けって」
ユッキーに肩を撫でられる。触れる箇所から流れ込んでくる体温はいつもなら心地良いが、今だけは、不安を掻き立てられるばかりで。
「そんな優しくしても許さないから」
「あのな、純はともかく、俺がなんの考えもなしに動くと思うか?」
「……思う」
「あーそうかよ、くそ、信用ねえなぁ」
茶化すように笑うユッキー。ネタにされた純はなにか言いたそうにユッキーを睨んでいたが見事に無視していた。
「お前が嫌がるのもわかってるよ。全部。それでもわざわざ言ったのは仙道、あんたに頼みがあるからだ」
「…俺に?」
やけに勿体振るユッキーに聞き返せば、ご希望通りの反応だったらしい。ユッキーは「ああ」と満足げに頷いた。
「俺を体育委員長にしてくれ」
またなにか言い出したぞこのユッキーは。
ユッキーは馬鹿なのか馬鹿じゃないのか、たまにわからなくなる。真面目な顔して言うことは突拍子もないし、だけど、その言葉に何度も助けられているのも事実なわけで。
ユッキーの作戦とやらを聞かされた俺は、なんとも言えない不安を抱えたまま自室へと戻った。
なっちゃんが来るまでダラダラしていたかった。やっぱり俺に早起きなんて無理だ。頭がまだ夢見てるみたいに靄がかってしまっている。
それにしても、ヒズミの友達か。
類友という言葉を思い出す。ヒズミと山岸とか言う奴が似ているとは言わないが、確かに、どちらも俺にとっては関わりたくないタイプであることは間違いない。
でもなんで、その山岸がわざわざ俺に絡んでくるんだ。
「…………」
おまけに、昔のことまで知られてるし。ここに来てからはチームを名乗ってもないし、縁も切ったはずなのに、名前だって、キョウって呼ばせないようにしてるのに。
もしかして、ヒズミが。
思い浮かぶ一つの可能性に青ざめた時だった、荒々しく扉が叩かれる。
『おい、起きてるだろうなぁ!開けろ!』
朝っぱらからご近所迷惑な怒鳴り声はなっちゃんだろう。
やってきた騒がしい訪問者に内心ほっと安堵しながら、俺は扉へと歩いていく。
「今日の予定は」
「んー…、お昼ごはんにハンバーグ定食食べたいなぁ」
「そういうのじゃなくて」
「放課後、生徒会会議ー」
今にも怒鳴りつけてきそうななっちゃんを遮るように、俺は「多分それだけ」とつぶやいた。
何か言いたそうななっちゃんだけど、必死に堪えてるのだろう。
「ああそうかよ」とぶっきらぼうに吐き捨てる。
短気も短気で大変そうだ。人のこと言えないけどねぇ。
「そういえばさ、聞いた?」
「なにが?」
「日曜日のこと」
尋ねれば、なっちゃんは不思議そうに小首傾げた。どうやらなにもしらないようだ。
てっきりマコちゃんからなにか言っているのかと思っていたんだけど、どうやら違ったようだ。
連絡報告相談をきっちり守ってそうなマコちゃんがなっちゃんにまだ話していないということも気になったけど、その反面、もしかしてこれはチャンスではないだろうかと俺は閃いた。
「日曜日がなんだよ」
「…んや、やっぱなんでもない」
「なんだよそれ」
もし、まあ、もしだけど、このままマコちゃんがなっちゃんになにも言わなければ……日曜日、二人きりで会えるんではないだろうか。
今はまだでも後からマコちゃんからなっちゃんに伝えるかもしれないから可能性としては高くないが、それでもその可能性を信じてみてもいいんではないだろうか。
「にやにやすんじゃねえよ。気持ちワリィな」
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