24 / 30
噛ませ犬
16※
しおりを挟む
「っ、は、ぁ……っも、くそ、早くイケよ……っ!」
「そんなに嫌がんなよ。……っ、お前の好きなところ突いてやるから」
いらねえよ、と応えるよりも先に人の腕を掴んだまま抽送を再開させる相馬。
偉そうなことを言いやがって。男初めてのくせに。そう悪態つこうとした瞬間、引き抜かれたそれをぞりゅ、と臍の裏側を性器全体で潰される。そのままカリの凹凸で引っ掛けるように長いストロークで奥まで摩擦され、背筋がぞくぞくと震えた。
「っ、ふぅ……ッ」
「ここだろ?」
「そ、うま……ッ」
「分かりやすすぎて助かるよ」
「っ、ひ、ぅ――ッ!」
やべ、長え。つか、ねちっこすぎ。
息をするタイミングを見失いそうになるのを必死に耐え、浅く呼吸する有り様は見事に動物である。まじで、嫌だ。こんなの。こいつのペースで。
「っ、いいから、さっさと、イケ……っ、ぅ、しつけ……っ」
「んだよ、優しくしろっつったり我儘なやつだな。俺より先にイくのそんな嫌なわけ」
「……っ、……」
図星だと悟られるのも癪だったので、下腹部に力を込めて中の相馬のものを締め付ける。瞬間、ほんの僅かに相馬の体が痙攣するのを結合部に感じた。ドクドクと先ほどよりも早くなる鼓動。偉そうなことを言ってても、チンポ程正直なもんはない。舌打ちが聞こえたと思えば、次の瞬間伸びてきた手に顎を掴まれる。つか、首。
「っ、木江……」
「は、いいから……さっさイケ……っ、ん、ぅ」
ぶるぶると震えそうになる下肢に力を入れ、そのまま腰を動かして相馬のものを扱いてやろうとしたが、無理。みっちりハマりすぎて少し掠っただけで割とキツいのを相馬に見抜かれてるのだろう。無言で俺を見ていた相馬だったが、その口元に嫌な笑みが浮かぶ。
「本当、強情なやつ」
それ、そのまま返してやる。
言い返す代わりに笑い返そうとしたとき、一瞬体が浮いた。爪先が地面から離れそうな浮遊感、なのに、奥までずっぽり刺さったチンポはそのまま。
「舌、噛むなよ」
そういうことはもっと早く言ってくれ。
がっちりと固定されたまま更に奥をこじ開けられる。閉じた天井を文字通りチンポで殴られ、最奥の括れの凹凸がすり減るんじゃないかってくらいの勢いのピストンに頭が真っ白になる。
下手くそ。馬鹿。もっと優しくしろ。俺が処女だったらどうすんだ。死ぬぞ。
そんな文句も一突きされる度に脳の奥で四散し、性器に残っていたカスみたいな精液までチンポで押し出される。
「ぁ、は、う゛っ、まっ、ぃ、きなり」
「なに……っ、煽ったのはお前だろ、木江」
「いっ、ぁ、は……っ、ぅ、あ゛っ」
「なんて言ってんのかわかんねえよ」
「っ、……っ、う、ふ、ぅ゛~~……っ!」
性器がずっぽり収まった下腹部を手のひらで圧迫されながらガン突きされ、性器と手のひら両方に圧迫され前立腺を潰される。やべえ、響く。駄目だ。これ。ムカつくくらい身勝手なセックスなのに、脳を直接犯されてるみたいに気持ちいい。
「は、ぁ、そ、ぅま、そ、ま……ッ、ぁ゛……っ!」
「は……っ、そんなに呼ばなくても聞こえてるっての」
「っふ、ぐ、……ぅ~~……っ!」
「っ、は……っ、ん、すげ。まじであったけえよ、お前ん中。……溶けそ、ずっとこんままでもいいよ、俺」
冗談じゃねえ、と相馬の腕を掴んだとき。「なんてな」と頭の上から落ちてくる声と共にチンポを握られる。
ただでさえイッたばかりなのに、既に精子が昇り始めてたそこを扱かれれば制御することなど不能に等しい。
馬鹿になる。これ。
にちにちとカウパーを塗りたくるように扱かれ、滑り良くなった性器の裏筋、カリの間を亀頭ごと包み込むように擽られる。ピストンの衝撃がダイレクトに性器に直通し、声を堪えようとしても我慢できない。突き上げられ、崩れ落ちそうになる体を抱き締められたまま更に自重により深くまで貫かれる。
「っ、ぁ、は、っ、あ゛っ! そ、うま」
「……っ、ふ……っ」
「そ、っ、ま……っ、ひ、ぅ……ッ!」
お前、イキそうになると黙るタイプか。ガチすぎんだろ。
馬鹿にしてやろうと思ったのに、人の顔覗き込む相馬の視線が思いの外熱くてなんも言えなくて、無意識に相馬の腕にしがみついていた。キスしてえ、舌。口、寂しい。相馬相手なのに、腹立つのに。
真冬の非常階段でぐちゃぐちゃに汗だくになりながらセックスして、ケツの中、ドクンと粘膜に響くチンポにただ声を上げることもできなかった。隙間ないくらい奥まで捩じ込まれた状態で結腸に直接注がれる精液の重さにただ震える。
長い射精の中、動きを止めた相馬は俺を抱き締めたまま深く息を這う。その呼吸すら腹に響いてまた、甘い余韻が下半身に響いた。
「っ、無許可中出しとか、サイテー……」
「……締め付けたのはお前だろ、木江」
「………………そうだっけ」
「精子出したら記憶も出てくのか、お前。便利な機能だな」
長い射精を終え、どっぷりと重くなった腹に息が漏れる。早く掻き出したいような、こんなに俺のために溜め込んでたのかこいつっていう喜びに浸りたいような、なんか妙な気分だった。
が、相馬にはそんなこと知ったこっちゃないわけで。
「っ、ちょっと、おい……っ」
出したばっかなのにまだ芯を持ったそれをゆるゆると動かし出す相馬にぎょっとする。
「……なんか、全然足んねえわ」
「っ、なに、俺の中が気持ち良すぎて……?」
「……」
「無言かよ……っ、おい、噛むな……っ、ぅ、待て、せめてバックやめろ……っ! ん、ぁ……っ」
言い終わるよりも先にどさくさに紛れて乳首の頭を捏ねられ、つい背中が丸まる。
粘膜に精液を塗り込むように腰を動かしながら、逃げようとする俺の腰と胸を捕らえた相馬は俺の耳に唇を押しつける。
「お前もまだイケるだろ、木江」
自己中野郎。体力馬鹿。言いたいことは色々あるが、誰かさんのせいで焚き付けられたのも事実だ。俺は相馬の胸ぐらを掴み、そのままその唇に噛みついた。
瞬間、相馬のチンポが一層大きくなる。丸くなる目。それも一瞬。
「……この体勢。お前のだせえイキ顔見えねえから、やだ」
赤くなった相馬の唇が歪む。
笑ってると気づいたのは「お前な」と吐き出した相馬の声が僅かに震えていたからだ。
「そんなに嫌がんなよ。……っ、お前の好きなところ突いてやるから」
いらねえよ、と応えるよりも先に人の腕を掴んだまま抽送を再開させる相馬。
偉そうなことを言いやがって。男初めてのくせに。そう悪態つこうとした瞬間、引き抜かれたそれをぞりゅ、と臍の裏側を性器全体で潰される。そのままカリの凹凸で引っ掛けるように長いストロークで奥まで摩擦され、背筋がぞくぞくと震えた。
「っ、ふぅ……ッ」
「ここだろ?」
「そ、うま……ッ」
「分かりやすすぎて助かるよ」
「っ、ひ、ぅ――ッ!」
やべ、長え。つか、ねちっこすぎ。
息をするタイミングを見失いそうになるのを必死に耐え、浅く呼吸する有り様は見事に動物である。まじで、嫌だ。こんなの。こいつのペースで。
「っ、いいから、さっさと、イケ……っ、ぅ、しつけ……っ」
「んだよ、優しくしろっつったり我儘なやつだな。俺より先にイくのそんな嫌なわけ」
「……っ、……」
図星だと悟られるのも癪だったので、下腹部に力を込めて中の相馬のものを締め付ける。瞬間、ほんの僅かに相馬の体が痙攣するのを結合部に感じた。ドクドクと先ほどよりも早くなる鼓動。偉そうなことを言ってても、チンポ程正直なもんはない。舌打ちが聞こえたと思えば、次の瞬間伸びてきた手に顎を掴まれる。つか、首。
「っ、木江……」
「は、いいから……さっさイケ……っ、ん、ぅ」
ぶるぶると震えそうになる下肢に力を入れ、そのまま腰を動かして相馬のものを扱いてやろうとしたが、無理。みっちりハマりすぎて少し掠っただけで割とキツいのを相馬に見抜かれてるのだろう。無言で俺を見ていた相馬だったが、その口元に嫌な笑みが浮かぶ。
「本当、強情なやつ」
それ、そのまま返してやる。
言い返す代わりに笑い返そうとしたとき、一瞬体が浮いた。爪先が地面から離れそうな浮遊感、なのに、奥までずっぽり刺さったチンポはそのまま。
「舌、噛むなよ」
そういうことはもっと早く言ってくれ。
がっちりと固定されたまま更に奥をこじ開けられる。閉じた天井を文字通りチンポで殴られ、最奥の括れの凹凸がすり減るんじゃないかってくらいの勢いのピストンに頭が真っ白になる。
下手くそ。馬鹿。もっと優しくしろ。俺が処女だったらどうすんだ。死ぬぞ。
そんな文句も一突きされる度に脳の奥で四散し、性器に残っていたカスみたいな精液までチンポで押し出される。
「ぁ、は、う゛っ、まっ、ぃ、きなり」
「なに……っ、煽ったのはお前だろ、木江」
「いっ、ぁ、は……っ、ぅ、あ゛っ」
「なんて言ってんのかわかんねえよ」
「っ、……っ、う、ふ、ぅ゛~~……っ!」
性器がずっぽり収まった下腹部を手のひらで圧迫されながらガン突きされ、性器と手のひら両方に圧迫され前立腺を潰される。やべえ、響く。駄目だ。これ。ムカつくくらい身勝手なセックスなのに、脳を直接犯されてるみたいに気持ちいい。
「は、ぁ、そ、ぅま、そ、ま……ッ、ぁ゛……っ!」
「は……っ、そんなに呼ばなくても聞こえてるっての」
「っふ、ぐ、……ぅ~~……っ!」
「っ、は……っ、ん、すげ。まじであったけえよ、お前ん中。……溶けそ、ずっとこんままでもいいよ、俺」
冗談じゃねえ、と相馬の腕を掴んだとき。「なんてな」と頭の上から落ちてくる声と共にチンポを握られる。
ただでさえイッたばかりなのに、既に精子が昇り始めてたそこを扱かれれば制御することなど不能に等しい。
馬鹿になる。これ。
にちにちとカウパーを塗りたくるように扱かれ、滑り良くなった性器の裏筋、カリの間を亀頭ごと包み込むように擽られる。ピストンの衝撃がダイレクトに性器に直通し、声を堪えようとしても我慢できない。突き上げられ、崩れ落ちそうになる体を抱き締められたまま更に自重により深くまで貫かれる。
「っ、ぁ、は、っ、あ゛っ! そ、うま」
「……っ、ふ……っ」
「そ、っ、ま……っ、ひ、ぅ……ッ!」
お前、イキそうになると黙るタイプか。ガチすぎんだろ。
馬鹿にしてやろうと思ったのに、人の顔覗き込む相馬の視線が思いの外熱くてなんも言えなくて、無意識に相馬の腕にしがみついていた。キスしてえ、舌。口、寂しい。相馬相手なのに、腹立つのに。
真冬の非常階段でぐちゃぐちゃに汗だくになりながらセックスして、ケツの中、ドクンと粘膜に響くチンポにただ声を上げることもできなかった。隙間ないくらい奥まで捩じ込まれた状態で結腸に直接注がれる精液の重さにただ震える。
長い射精の中、動きを止めた相馬は俺を抱き締めたまま深く息を這う。その呼吸すら腹に響いてまた、甘い余韻が下半身に響いた。
「っ、無許可中出しとか、サイテー……」
「……締め付けたのはお前だろ、木江」
「………………そうだっけ」
「精子出したら記憶も出てくのか、お前。便利な機能だな」
長い射精を終え、どっぷりと重くなった腹に息が漏れる。早く掻き出したいような、こんなに俺のために溜め込んでたのかこいつっていう喜びに浸りたいような、なんか妙な気分だった。
が、相馬にはそんなこと知ったこっちゃないわけで。
「っ、ちょっと、おい……っ」
出したばっかなのにまだ芯を持ったそれをゆるゆると動かし出す相馬にぎょっとする。
「……なんか、全然足んねえわ」
「っ、なに、俺の中が気持ち良すぎて……?」
「……」
「無言かよ……っ、おい、噛むな……っ、ぅ、待て、せめてバックやめろ……っ! ん、ぁ……っ」
言い終わるよりも先にどさくさに紛れて乳首の頭を捏ねられ、つい背中が丸まる。
粘膜に精液を塗り込むように腰を動かしながら、逃げようとする俺の腰と胸を捕らえた相馬は俺の耳に唇を押しつける。
「お前もまだイケるだろ、木江」
自己中野郎。体力馬鹿。言いたいことは色々あるが、誰かさんのせいで焚き付けられたのも事実だ。俺は相馬の胸ぐらを掴み、そのままその唇に噛みついた。
瞬間、相馬のチンポが一層大きくなる。丸くなる目。それも一瞬。
「……この体勢。お前のだせえイキ顔見えねえから、やだ」
赤くなった相馬の唇が歪む。
笑ってると気づいたのは「お前な」と吐き出した相馬の声が僅かに震えていたからだ。
140
お気に入りに追加
239
あなたにおすすめの小説
Tally marks
あこ
BL
五回目の浮気を目撃したら別れる。
カイトが巽に宣言をしたその五回目が、とうとうやってきた。
「関心が無くなりました。別れます。さよなら」
✔︎ 攻めは体格良くて男前(コワモテ気味)の自己中浮気野郎。
✔︎ 受けはのんびりした話し方の美人も裸足で逃げる(かもしれない)長身美人。
✔︎ 本編中は『大学生×高校生』です。
✔︎ 受けのお姉ちゃんは超イケメンで強い(物理)、そして姉と婚約している彼氏は爽やか好青年。
✔︎ 『彼者誰時に溺れる』とリンクしています(あちらを読んでいなくても全く問題はありません)
🔺ATTENTION🔺
このお話は『浮気野郎を後悔させまくってボコボコにする予定』で書き始めたにも関わらず『どうしてか元サヤ』になってしまった連載です。
そして浮気野郎は元サヤ後、受け溺愛ヘタレ野郎に進化します。
そこだけ本当、ご留意ください。
また、タグにはない設定もあります。ごめんなさい。(10個しかタグが作れない…せめてあと2個作らせて欲しい)
➡︎ 作品や章タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
➡︎ 『番外編:本編完結後』に区分されている小説については、完結後設定の番外編が小説の『更新順』に入っています。『時系列順』になっていません。
➡︎ ただし、『番外編:本編完結後』の中に入っている作品のうち、『カイトが巽に「愛してる」と言えるようになったころ』の作品に関してはタイトルの頭に『𝟞』がついています。
個人サイトでの連載開始は2016年7月です。
これを加筆修正しながら更新していきます。
ですので、作中に古いものが登場する事が多々あります。
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
同じ穴の狢と狢
御藷いも
BL
高瀬渉は大学で知り合った湯野拓真と付き合っている。けれども拓真の渉に対する態度は褒められたものではなく粗雑で、全く隠すつもりもなく浮気すらする。渉と拓真が付き合っていると知っている友人はなぜ渉が別れないのか心配するほどだったが、渉は本当に拓真の態度を気にしていなかった。
拓真×渉です。
匂わせる程度に性的な表現があります。攻めの浮気表現がありますが、受けは言うほど可哀想ではないです。
他サイトでも掲載しています。
浮気されてもそばにいたいと頑張ったけど限界でした
雨宮里玖
BL
大学の飲み会から帰宅したら、ルームシェアしている恋人の遠堂の部屋から聞こえる艶かしい声。これは浮気だと思ったが、遠堂に捨てられるまでは一緒にいたいと紀平はその行為に目をつぶる——。
遠堂(21)大学生。紀平と同級生。幼馴染。
紀平(20)大学生。
宮内(21)紀平の大学の同級生。
環 (22)遠堂のバイト先の友人。
親友だと思ってた完璧幼馴染に執着されて監禁される平凡男子俺
toki
BL
エリート執着美形×平凡リーマン(幼馴染)
※監禁、無理矢理の要素があります。また、軽度ですが性的描写があります。
pixivでも同タイトルで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/3179376
もしよろしければ感想などいただけましたら大変励みになります✿
感想(匿名)➡ https://odaibako.net/u/toki_doki_
Twitter➡ https://twitter.com/toki_doki109
素敵な表紙お借りしました!
https://www.pixiv.net/artworks/98346398
風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる