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素晴らしき媚薬効果
02
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「鹿波の野郎、ぜってー泣かす!」
「高座、雑魚キャラみたいだよ」
「なんでお前がよくて俺がダメなんだよ。差別だろ!おかしいだろ!」
「寧ろ妥当と思うけどね」
「なんだと!!」
「ほらほら、高座早く行かないと遅刻しちゃうよ」
そう、山下は逃げるように先を歩いていく。その後を追おうとしたときだった。
廊下の奥から馬鹿でかい笑い声に混じって騒がしい声が聞こえてくる。
聞き覚えのあるその声は間違えない、先ほど食堂で隣のテーブルを占拠していた不良集団のものだ。
「つかあれ、鹿波どこ行った?」
「便所便所、先行っとけって」
「まじで?それ長くなるって言ってるようなもんじゃん」
「覗いてく?」
「ばーか食後に便所の話で盛り上がんなっての」
よくもまあ他人の排泄事情でそんなに盛り上がれるものだ。正直、うるさい声といいその内容といいあまり気がいいものではなかった。
……ん?鹿波がトイレということは……今はやつは一人ということか。そこで、俺はポケットの中の小瓶に触れる。
これはチャンスなのかもしれない。
緩む口元を抑えながら、俺は最寄りの男子便所へと向かうことにした。
◆ ◆ ◆
校舎、男子便所にて。
先ほどの集団の言う通り、鹿波はそこにいた。
洗面台の前、手を洗っていた鹿波は便所の入り口に立っている俺に気付いていない。
どうしてやろうか。なんて、この後のことを想像しながら手の中の小瓶を弄ぶ。
ハンカチで手を拭う鹿波は、そのままこちらへと向かってくる。
その瓶を開け、息を潜める。そして、何も考えなしに男子便所から出てきた鹿波がそのまま俺に気付かず背中を向けた瞬間、やつを羽交い締めにする。
「な……っ!」
思いの外すんなりやつの動きを封じることができたのは、無防備だったからこそだろう。
いきなり背後から伸びてきた手に驚いた鹿波。その顎を掴めば、やつと目があった。そして、その目が丸くなるのを見て、ゾクゾクと背筋に電流が走る。
不意討ちも悪くない。見たことのない鹿波の表情に胸が高鳴る。が、このまま楽しむ余裕もない。
俺は鹿波に振りほどかれるよりも先に、その開いた口の中に例の小瓶の先端をねじ込む。
「んんっ」
そのまま小瓶の尻を持ち上げ、中の液体を鹿波の喉に流し込ませた。暫く嫌々としていた鹿波だったが、その喉仏がごくりと上下するのを見て、釣られて固唾を飲む。
……飲んだ、飲みやがった、こいつ、媚薬とも知らずに。
笑いが込み上げてくる。これから鹿波に襲い掛かる異常を思うと、全身が熱くなった。
それもつかの間、鹿波は大きく顔を逸す。落ちる小瓶。しかしもう中身は空だ。鹿波の中にへと浸透していってるはずだ。
そしてこれ幸い、俺の手元にはもう一本媚薬が残されている。
「てめぇ、また……ッ」
妙な真似を、と激しく咳き込む鹿波は、こちらを振り向こうとした。
このまま反撃を食らうわけにはいかない。俺は制服の中から小瓶を取り出し、口でそのキャップを外し、口に含む。シロップに似た味がふわりと広がる。
そして、口許を拭おうとする鹿波の手首を掴み、罵るためだろうその開いた口を己の唇で塞いだ。
「ふ、んっ……む……っ」
恐らく、今度は意地でも飲まないとしてくるはずだと思い、舌で抉じ開けた咥内にぬめる媚薬を押し流す。嫌だと首動かすやつの頭を後頭部掴んで固定し、粘膜に直接塗り込むように舌を這わせれば、やつの舌がビクビクと震え始めた。
「ッ、ふ、……ぅ……んん……ッ!!!」
ぐちゅぐちゅと絡み合う粘膜。甘さにこちらまで頭がクラクラしてくるが、これが媚薬の効果だというのだろうか。よくわからないが、鹿波の咥内は酷く、溢れてくる唾液の量も尋常ではないように思えた。
上顎に舌を滑らせた瞬間、鹿波の目がとろけたように揺れる。お、と思った次の瞬間だった。思いっきり、舌を噛まれる。
「ッ、い゛……ッ!!」
慌てて顔を離したときだ、鹿波に胸ぐらを掴まれた。
「テメ、一体なに飲ませやがった!」
すっごく怒ってる。
唇を濡らし、真っ赤になった鹿波は今にも殴りかかってきそうな気迫すらあった。
あれ、まだ効いてないのか?
てっきり飲ませたらすぐに「高座君抱いて!」となると思っていただけに、正直強気に出てしまったことに後悔していた。
両手を上げ降参のポーズを取る。が、勿論鹿波の腹の虫が納まるはずもない。
鹿波に両頬を殴打されたのちに倒れ込んだところを頭を踏まれながら、そう今度はちゃんと計画立てようと思った。
殴られて蹴られて罵られて。
ローアングルから見下され口汚く罵られたのは正直まあちょっと興奮したが、それどころではない。
ブチ切れた鹿波に気絶するまで殴られた俺が次に目を覚ましたとき、そこは保健室のベッドの上だった。
どうやら誰かが見つけて運んでくれたのだろう。
養護教諭から手当てを受けたおかげか、不思議と体は痛まなかった。養護教諭にお礼を言い、取り敢えず俺は教室棟へと向かうことにする。
鹿波の様子も気になったが、残念ながら俺はやつのクラスもなにも知らない。
俺がこうでもしているうちに媚薬で感じやすくなった鹿波が不良仲間に悪戯されてたら、と考えると正直わりと勃起案件なのだが鹿波で興奮してしまうのが癪である俺もいるので複雑だ。思考を振り払い、俺は自分の教室まで向かった。
このとき、俺はまさか自分の妄想が実現してるとは露ほど思ってもいなかった。
「高座、雑魚キャラみたいだよ」
「なんでお前がよくて俺がダメなんだよ。差別だろ!おかしいだろ!」
「寧ろ妥当と思うけどね」
「なんだと!!」
「ほらほら、高座早く行かないと遅刻しちゃうよ」
そう、山下は逃げるように先を歩いていく。その後を追おうとしたときだった。
廊下の奥から馬鹿でかい笑い声に混じって騒がしい声が聞こえてくる。
聞き覚えのあるその声は間違えない、先ほど食堂で隣のテーブルを占拠していた不良集団のものだ。
「つかあれ、鹿波どこ行った?」
「便所便所、先行っとけって」
「まじで?それ長くなるって言ってるようなもんじゃん」
「覗いてく?」
「ばーか食後に便所の話で盛り上がんなっての」
よくもまあ他人の排泄事情でそんなに盛り上がれるものだ。正直、うるさい声といいその内容といいあまり気がいいものではなかった。
……ん?鹿波がトイレということは……今はやつは一人ということか。そこで、俺はポケットの中の小瓶に触れる。
これはチャンスなのかもしれない。
緩む口元を抑えながら、俺は最寄りの男子便所へと向かうことにした。
◆ ◆ ◆
校舎、男子便所にて。
先ほどの集団の言う通り、鹿波はそこにいた。
洗面台の前、手を洗っていた鹿波は便所の入り口に立っている俺に気付いていない。
どうしてやろうか。なんて、この後のことを想像しながら手の中の小瓶を弄ぶ。
ハンカチで手を拭う鹿波は、そのままこちらへと向かってくる。
その瓶を開け、息を潜める。そして、何も考えなしに男子便所から出てきた鹿波がそのまま俺に気付かず背中を向けた瞬間、やつを羽交い締めにする。
「な……っ!」
思いの外すんなりやつの動きを封じることができたのは、無防備だったからこそだろう。
いきなり背後から伸びてきた手に驚いた鹿波。その顎を掴めば、やつと目があった。そして、その目が丸くなるのを見て、ゾクゾクと背筋に電流が走る。
不意討ちも悪くない。見たことのない鹿波の表情に胸が高鳴る。が、このまま楽しむ余裕もない。
俺は鹿波に振りほどかれるよりも先に、その開いた口の中に例の小瓶の先端をねじ込む。
「んんっ」
そのまま小瓶の尻を持ち上げ、中の液体を鹿波の喉に流し込ませた。暫く嫌々としていた鹿波だったが、その喉仏がごくりと上下するのを見て、釣られて固唾を飲む。
……飲んだ、飲みやがった、こいつ、媚薬とも知らずに。
笑いが込み上げてくる。これから鹿波に襲い掛かる異常を思うと、全身が熱くなった。
それもつかの間、鹿波は大きく顔を逸す。落ちる小瓶。しかしもう中身は空だ。鹿波の中にへと浸透していってるはずだ。
そしてこれ幸い、俺の手元にはもう一本媚薬が残されている。
「てめぇ、また……ッ」
妙な真似を、と激しく咳き込む鹿波は、こちらを振り向こうとした。
このまま反撃を食らうわけにはいかない。俺は制服の中から小瓶を取り出し、口でそのキャップを外し、口に含む。シロップに似た味がふわりと広がる。
そして、口許を拭おうとする鹿波の手首を掴み、罵るためだろうその開いた口を己の唇で塞いだ。
「ふ、んっ……む……っ」
恐らく、今度は意地でも飲まないとしてくるはずだと思い、舌で抉じ開けた咥内にぬめる媚薬を押し流す。嫌だと首動かすやつの頭を後頭部掴んで固定し、粘膜に直接塗り込むように舌を這わせれば、やつの舌がビクビクと震え始めた。
「ッ、ふ、……ぅ……んん……ッ!!!」
ぐちゅぐちゅと絡み合う粘膜。甘さにこちらまで頭がクラクラしてくるが、これが媚薬の効果だというのだろうか。よくわからないが、鹿波の咥内は酷く、溢れてくる唾液の量も尋常ではないように思えた。
上顎に舌を滑らせた瞬間、鹿波の目がとろけたように揺れる。お、と思った次の瞬間だった。思いっきり、舌を噛まれる。
「ッ、い゛……ッ!!」
慌てて顔を離したときだ、鹿波に胸ぐらを掴まれた。
「テメ、一体なに飲ませやがった!」
すっごく怒ってる。
唇を濡らし、真っ赤になった鹿波は今にも殴りかかってきそうな気迫すらあった。
あれ、まだ効いてないのか?
てっきり飲ませたらすぐに「高座君抱いて!」となると思っていただけに、正直強気に出てしまったことに後悔していた。
両手を上げ降参のポーズを取る。が、勿論鹿波の腹の虫が納まるはずもない。
鹿波に両頬を殴打されたのちに倒れ込んだところを頭を踏まれながら、そう今度はちゃんと計画立てようと思った。
殴られて蹴られて罵られて。
ローアングルから見下され口汚く罵られたのは正直まあちょっと興奮したが、それどころではない。
ブチ切れた鹿波に気絶するまで殴られた俺が次に目を覚ましたとき、そこは保健室のベッドの上だった。
どうやら誰かが見つけて運んでくれたのだろう。
養護教諭から手当てを受けたおかげか、不思議と体は痛まなかった。養護教諭にお礼を言い、取り敢えず俺は教室棟へと向かうことにする。
鹿波の様子も気になったが、残念ながら俺はやつのクラスもなにも知らない。
俺がこうでもしているうちに媚薬で感じやすくなった鹿波が不良仲間に悪戯されてたら、と考えると正直わりと勃起案件なのだが鹿波で興奮してしまうのが癪である俺もいるので複雑だ。思考を振り払い、俺は自分の教室まで向かった。
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