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第三章【注文の多い魔物たち】
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――刑天閣、大広間。
つい先程まで団体客で賑わっていたその広間は既に片付けられた後だった。
通路には空になった酒瓶が容器に詰め込まれ、従業員たちがその容器を一階へと運び出そうとしていた。
そこへ、騒々しい一つの足音が響く。
従業員の内の一人、ホアンは通路を行き交う他の従業員を掻き分けるようにして駆け抜け、そして、広間の扉を開いた。
「黒羽サン、大変アル!」
そう、目的の人物の名前を呼ぶが、扉の向こうは既に清掃されたあとで客の姿すら見当たらない。
不良客であるあの猫又に絡まれ、強い酒を何合も飲み干したあの男がいないのだ。
ここを立ち去る前は広間で酔い潰れていたはずだ、どこへ行ったのだろうかと辺りを見渡したとき。
いきなり背後から背中を叩かれ、ホアンは背筋を伸ばした。振り返ればそこには長い毛の塊、ではなく従業員の一人である玉香が恨めしそうにこちらを睨んでいた。
長い前髪のせいで顔は隠れているが、それでもホアンはすぐに気付いた。彼女が怒っていると。
「ちょっとホアン、あんた今までどこ行ってたんだい」
「玉香姐さん……ええと、これには深い訳が……」
ホアンよりも刑天閣の古株である玉香は料理長である刑天の次に発言力を持っている。寧ろ、普段寡黙で大人しい刑天の代わりに他の従業員たちを纏めている女大将だ。
怒った彼女の恐ろしさを身を持って知っているホアンは、自分がサボっていたと思われていることに気付き内心動揺する。
けれど、玉香の方が先に異変に気付いた。
「おや? 坊っちゃんは一緒じゃなかったのかい?」
そうだ、坊っちゃん――伊波曜と言う名の人間の少年とホアンは一緒に行動していた。けれど、あの不良猫に連れ去られてしまったのだ。
それを知らせるために、伊波曜の保護者である黒羽という天狗の男を探していたのだった。
「そ、そうアル! マオがヨウを連れ去ったアル!」
「な……っ」
「なんだとッ?!」
玉香が反応するよりも先に、丁度机を戻していた従業員の一人、人化け鰐のトゥオが声を荒げた。
普段滅多なことでは動じないいい加減な男なのに、この場にいた誰よりも反応するトゥオにホアンも、玉香も驚いたように目を丸くする。
トゥオはマオとはこの施設が出来る前からの仲だというのを聞いたことがある。
「アイツ、また余計なことをしやがって」
「ほ……本当だ! あのクソ猫いつの間にかに人形とすり替わってるじゃないかい!」
マオを拘束したはずの場所を確認した玉香は呆れたように頭を抱える。マオが擦り抜けの術を得てることは知っていたが、相変わらず手際の良さだけは一級のようだ。
蛻の殻となったそこに気を取られていたが、自分が何をしにここまで戻ってきたのかを思い出した。
「それで黒羽サンは……」
「確かそこで酔い潰れて……ありゃ? 居ないね……」
「どこに行ったアルか?」
「あの調子じゃそう動いてないはずだよ」
「それよりも、坊っちゃんの方が心配だ」と口にする玉香。今頃、あの妖怪の中でも悪名高い迷惑猫又と一緒にいるのだと思うと気が気でない。
伊波曜は知り合ったばかりだが、ホアンにとって歳の離れた弟のようだった。年下とはいえ産まれて間もないテミッドとはまた違う、人間である伊波と話してるとなんだか懐かしい気分になるのだ。感受性豊かで、妖怪たちとは違う欠陥の多い生き物。
この施設の中では人間を食物として扱う者は珍しくないが、もしこのまま伊波曜があの猫又に食べられたとした。
慣れない中国語で挨拶してくる伊波曜にもう会えなくなる。それもあの馬鹿猫又のせいで。そう思うと不愉快極まりない。
そんな中、終始苦渋を顔に滲ませていたトゥオが開口する。
「……マオの居場所なら心当たりがある」
「どこアル?」
「恐らく……最上階だ」
刑天閣、最上階。
それを聞いた瞬間、ホアンは言葉を失った。
ホアンだけではない、玉香や、刑天閣を知るものならば最上階の意味を理解し、途方に暮れるだろう。
刑天閣で閑古鳥が鳴いても、聳え立つこの摩天楼の最上階、及び上層階は決して空くことはなかった。
客に誰にも邪魔されない空間で料理を味わうことができるという名目で作られたその上層階は特殊な構造となっており、外部からの干渉を一切受けることがない。客が呼び立てたときのみ開かれる扉から料理をお持ちし、望みであれば持て成すこともあった。しかし実際問題、本当に料理を愉しむという目的だけで使う者は少ない。
実際最上階の中で何が行われているかなんて、店の者の中でも招き入れられた者しかわからない。
――そして、そんな場所にあの童子がいる。
「確か、最上階はあのお狐さんが貸し切ってたはずじゃ……」
「ああ。多分あの馬鹿、マオはフー……いや、能代に会いに行ってるはずだ」
――九本の尾を持つ能代と呼ばれる狐の妖怪。
常にいけ好かない笑みを携え、傍らには美人の妖怪を侍らしているのをよく見かけた。
あの九尾もこの刑天閣の太客の一人だ。
普段は店の者は部屋に入れず、たまにトゥオが呼び出されるくらいで基本は自前の雌を連れ込む。そして酷いと日を跨ぐことも屡々あるが、どこかの猫又とは違い部屋を荒らすことはないし食い逃げすることもない。優良客ではあるが、そこにマオが居るとなるとまた話は変わってくる。
「最悪アルネ……」
「あのお狐さん、ずっと籠もりっきりになるじゃないか。お狐さんが出てくるのを待つしかないのかい?」
「俺に考えがある」
珍しく真剣そのものの表情のトゥオに、ホアンはただならぬ嫌な予感を覚えた。「なんだい、その考えって」と聞き返す玉香も嫌な予感を気取ったのかもしれない、心なしか声が硬い。
「取り敢えず、事態が事態だ。面倒になるよりも先に刑天の旦那に話をつけてくる」
「哇……やっぱりそうなるアルネ」
この摩天楼の主であり厨房の王でもある刑天は、普段穏やかであるが一度怒らせると手を付けられないという危険な側面もある。滅多なことでは怒ることはないが、やはり、ここは刑天の店だ。それも、いくら臨時従業員伊波曜の危機とは言えど相手は常連客が絡んでる、主抜きで勝手なことをするわけにはいかない。
トゥオはそう判断したのだろう。
「それで、その作戦っていうのは……」
「なんだい」「何アルネ」と玉香とホアンの声が重なったときだった、トゥオが立っていたそこにぽわんと白い煙が立つ。
そして、確かにそこにいたはずの草臥れたウエイターの男の姿はなくなっていた。
「あ、トゥオ?!どこに逃げたアル!」
そう、辺りを見渡したとき。足元で何かが蠢いた。
纏わりついてくるその影に咄嗟に飛び退いたとき、わふっと鳴き声が聞こえてきた。
そして煙が薄くなっていた先、そこにはくるくると回る黒の毛の塊、否、これは……。
「ヘイ・シー・トゥーッ?!」
もさもさと動くその毛の塊を抱き抱えれば、しかめっ面のような顔をしたその犬もといトゥオ(チャウチャウ)はヘッヘッと舌を出した。
そして、
「おう、どうだ? 本物みてえだろ?」
愛くるしい短い口から出てくるのは間違いなくトゥオの声だ。込み上げていた抱きしめたい気持ちが一気に萎えるほどのその声に、ホアンと玉香ははっとする。
「どうだってアンタ……遊んでる暇はないんだよ!」
「な、なんだよ、落ち着けって。あいつ、能代は小さい頃から大の犬嫌いなんだよ、犬の匂いがしただけで逃げ出すやつだ。だから、ほれ、おいホアン、嗅いでみろ!」
「え……嫌アル……おっさんの匂い嗅ぎたくないネ」
「俺だってお前に匂い嗅がれてえわけじゃねえからな! やめろその目!」
チャウチャウトゥオが言うには、この姿のまま最上階へと向かうということだ。いくら半世紀前からの友人とは言えど相手の嫌いなものに化けるというのは亀裂が入るのではないかと思ったが、元はといえば全ての元凶はマオである。ホアンはもう知ったこっちゃないという気持ちだった。
それにしても、トゥオも元々人を化かすことが得意だとは聞いていたがここまでとは。化けることのないホアンからしてみれば羨ましい能力ではあるが、もう少し大きな厳しい見た目にすべきではないのだろうかと思わずにはいられなかった。
腕の中、すっぽりと収まりヘッヘッと舌を出すトゥオを脇腹に抱え、ホアンは一先ず刑天の元へと向かうことにした。
それにしても、黒羽の旦那は何をしているのか。どこにいるのか。気掛かりだったが、今はトゥオに賭けるしかない。腕の中で「酔いそうだなーこれ」とか呑気に言ってるおっさんもといチャウチャウを自分で走れと放り投げたい気持ちになりながらも、ホアンは一階の厨房へと向かった。
つい先程まで団体客で賑わっていたその広間は既に片付けられた後だった。
通路には空になった酒瓶が容器に詰め込まれ、従業員たちがその容器を一階へと運び出そうとしていた。
そこへ、騒々しい一つの足音が響く。
従業員の内の一人、ホアンは通路を行き交う他の従業員を掻き分けるようにして駆け抜け、そして、広間の扉を開いた。
「黒羽サン、大変アル!」
そう、目的の人物の名前を呼ぶが、扉の向こうは既に清掃されたあとで客の姿すら見当たらない。
不良客であるあの猫又に絡まれ、強い酒を何合も飲み干したあの男がいないのだ。
ここを立ち去る前は広間で酔い潰れていたはずだ、どこへ行ったのだろうかと辺りを見渡したとき。
いきなり背後から背中を叩かれ、ホアンは背筋を伸ばした。振り返ればそこには長い毛の塊、ではなく従業員の一人である玉香が恨めしそうにこちらを睨んでいた。
長い前髪のせいで顔は隠れているが、それでもホアンはすぐに気付いた。彼女が怒っていると。
「ちょっとホアン、あんた今までどこ行ってたんだい」
「玉香姐さん……ええと、これには深い訳が……」
ホアンよりも刑天閣の古株である玉香は料理長である刑天の次に発言力を持っている。寧ろ、普段寡黙で大人しい刑天の代わりに他の従業員たちを纏めている女大将だ。
怒った彼女の恐ろしさを身を持って知っているホアンは、自分がサボっていたと思われていることに気付き内心動揺する。
けれど、玉香の方が先に異変に気付いた。
「おや? 坊っちゃんは一緒じゃなかったのかい?」
そうだ、坊っちゃん――伊波曜と言う名の人間の少年とホアンは一緒に行動していた。けれど、あの不良猫に連れ去られてしまったのだ。
それを知らせるために、伊波曜の保護者である黒羽という天狗の男を探していたのだった。
「そ、そうアル! マオがヨウを連れ去ったアル!」
「な……っ」
「なんだとッ?!」
玉香が反応するよりも先に、丁度机を戻していた従業員の一人、人化け鰐のトゥオが声を荒げた。
普段滅多なことでは動じないいい加減な男なのに、この場にいた誰よりも反応するトゥオにホアンも、玉香も驚いたように目を丸くする。
トゥオはマオとはこの施設が出来る前からの仲だというのを聞いたことがある。
「アイツ、また余計なことをしやがって」
「ほ……本当だ! あのクソ猫いつの間にかに人形とすり替わってるじゃないかい!」
マオを拘束したはずの場所を確認した玉香は呆れたように頭を抱える。マオが擦り抜けの術を得てることは知っていたが、相変わらず手際の良さだけは一級のようだ。
蛻の殻となったそこに気を取られていたが、自分が何をしにここまで戻ってきたのかを思い出した。
「それで黒羽サンは……」
「確かそこで酔い潰れて……ありゃ? 居ないね……」
「どこに行ったアルか?」
「あの調子じゃそう動いてないはずだよ」
「それよりも、坊っちゃんの方が心配だ」と口にする玉香。今頃、あの妖怪の中でも悪名高い迷惑猫又と一緒にいるのだと思うと気が気でない。
伊波曜は知り合ったばかりだが、ホアンにとって歳の離れた弟のようだった。年下とはいえ産まれて間もないテミッドとはまた違う、人間である伊波と話してるとなんだか懐かしい気分になるのだ。感受性豊かで、妖怪たちとは違う欠陥の多い生き物。
この施設の中では人間を食物として扱う者は珍しくないが、もしこのまま伊波曜があの猫又に食べられたとした。
慣れない中国語で挨拶してくる伊波曜にもう会えなくなる。それもあの馬鹿猫又のせいで。そう思うと不愉快極まりない。
そんな中、終始苦渋を顔に滲ませていたトゥオが開口する。
「……マオの居場所なら心当たりがある」
「どこアル?」
「恐らく……最上階だ」
刑天閣、最上階。
それを聞いた瞬間、ホアンは言葉を失った。
ホアンだけではない、玉香や、刑天閣を知るものならば最上階の意味を理解し、途方に暮れるだろう。
刑天閣で閑古鳥が鳴いても、聳え立つこの摩天楼の最上階、及び上層階は決して空くことはなかった。
客に誰にも邪魔されない空間で料理を味わうことができるという名目で作られたその上層階は特殊な構造となっており、外部からの干渉を一切受けることがない。客が呼び立てたときのみ開かれる扉から料理をお持ちし、望みであれば持て成すこともあった。しかし実際問題、本当に料理を愉しむという目的だけで使う者は少ない。
実際最上階の中で何が行われているかなんて、店の者の中でも招き入れられた者しかわからない。
――そして、そんな場所にあの童子がいる。
「確か、最上階はあのお狐さんが貸し切ってたはずじゃ……」
「ああ。多分あの馬鹿、マオはフー……いや、能代に会いに行ってるはずだ」
――九本の尾を持つ能代と呼ばれる狐の妖怪。
常にいけ好かない笑みを携え、傍らには美人の妖怪を侍らしているのをよく見かけた。
あの九尾もこの刑天閣の太客の一人だ。
普段は店の者は部屋に入れず、たまにトゥオが呼び出されるくらいで基本は自前の雌を連れ込む。そして酷いと日を跨ぐことも屡々あるが、どこかの猫又とは違い部屋を荒らすことはないし食い逃げすることもない。優良客ではあるが、そこにマオが居るとなるとまた話は変わってくる。
「最悪アルネ……」
「あのお狐さん、ずっと籠もりっきりになるじゃないか。お狐さんが出てくるのを待つしかないのかい?」
「俺に考えがある」
珍しく真剣そのものの表情のトゥオに、ホアンはただならぬ嫌な予感を覚えた。「なんだい、その考えって」と聞き返す玉香も嫌な予感を気取ったのかもしれない、心なしか声が硬い。
「取り敢えず、事態が事態だ。面倒になるよりも先に刑天の旦那に話をつけてくる」
「哇……やっぱりそうなるアルネ」
この摩天楼の主であり厨房の王でもある刑天は、普段穏やかであるが一度怒らせると手を付けられないという危険な側面もある。滅多なことでは怒ることはないが、やはり、ここは刑天の店だ。それも、いくら臨時従業員伊波曜の危機とは言えど相手は常連客が絡んでる、主抜きで勝手なことをするわけにはいかない。
トゥオはそう判断したのだろう。
「それで、その作戦っていうのは……」
「なんだい」「何アルネ」と玉香とホアンの声が重なったときだった、トゥオが立っていたそこにぽわんと白い煙が立つ。
そして、確かにそこにいたはずの草臥れたウエイターの男の姿はなくなっていた。
「あ、トゥオ?!どこに逃げたアル!」
そう、辺りを見渡したとき。足元で何かが蠢いた。
纏わりついてくるその影に咄嗟に飛び退いたとき、わふっと鳴き声が聞こえてきた。
そして煙が薄くなっていた先、そこにはくるくると回る黒の毛の塊、否、これは……。
「ヘイ・シー・トゥーッ?!」
もさもさと動くその毛の塊を抱き抱えれば、しかめっ面のような顔をしたその犬もといトゥオ(チャウチャウ)はヘッヘッと舌を出した。
そして、
「おう、どうだ? 本物みてえだろ?」
愛くるしい短い口から出てくるのは間違いなくトゥオの声だ。込み上げていた抱きしめたい気持ちが一気に萎えるほどのその声に、ホアンと玉香ははっとする。
「どうだってアンタ……遊んでる暇はないんだよ!」
「な、なんだよ、落ち着けって。あいつ、能代は小さい頃から大の犬嫌いなんだよ、犬の匂いがしただけで逃げ出すやつだ。だから、ほれ、おいホアン、嗅いでみろ!」
「え……嫌アル……おっさんの匂い嗅ぎたくないネ」
「俺だってお前に匂い嗅がれてえわけじゃねえからな! やめろその目!」
チャウチャウトゥオが言うには、この姿のまま最上階へと向かうということだ。いくら半世紀前からの友人とは言えど相手の嫌いなものに化けるというのは亀裂が入るのではないかと思ったが、元はといえば全ての元凶はマオである。ホアンはもう知ったこっちゃないという気持ちだった。
それにしても、トゥオも元々人を化かすことが得意だとは聞いていたがここまでとは。化けることのないホアンからしてみれば羨ましい能力ではあるが、もう少し大きな厳しい見た目にすべきではないのだろうかと思わずにはいられなかった。
腕の中、すっぽりと収まりヘッヘッと舌を出すトゥオを脇腹に抱え、ホアンは一先ず刑天の元へと向かうことにした。
それにしても、黒羽の旦那は何をしているのか。どこにいるのか。気掛かりだったが、今はトゥオに賭けるしかない。腕の中で「酔いそうだなーこれ」とか呑気に言ってるおっさんもといチャウチャウを自分で走れと放り投げたい気持ちになりながらも、ホアンは一階の厨房へと向かった。
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