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第三章【注文の多い魔物たち】
02
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ウエイターとして働く時間は決まってる。
あまり夜が耽ると酒飲みの妖怪が増えてくるという理由から戌の刻……二十時には上がる規則になっていた。
というわけでやってきた従業員と入れ替わるようにチャイナ服から制服へと着替えた俺とテミッド、そして早上がりのホアンエレベーターから一階へと降りる。
受付前には二つの見知った影があった。
「お疲れさん、坊主ども。今日もやってくれたみてーだな」
そう、強面のバーテン服の男は俺たちの姿を見るなりニッと笑う。そこから覗く無数の尖った牙は人間のそれではない。最初はぎょっとしたが、そろそろ見慣れてきた。
トゥオというこの男はまんま化けワニの妖怪というらしい。初対面時にワニの頭のままのトゥオに会わされた俺からしてみればまだ人間時の姿の方が接しやすい。
「トゥオさん」
「……」
「へへっ、ま、お前が帰ったらこれからまたすっからかんになるだろうけどな」
「アンタはまたそんなことばかり言って……すまないね曜、テミッド。こんな昼間から酒飲んで遊んでばっかの男の言うこと聞いちゃいけないよ」
そしてそんなトゥオの隣にいるのは黒い毛の塊……ではなく、毛倡妓の玉香玉香だ。
床につくほどの長い髪のせいでどっちが前なのかどころか顔も見えないが、真っ赤なチャイナドレスが似合う姐さんだ。彼女もまたトゥオと同じ夜勤の従業員である。俺にはまだわからないが、芸妓としては人気な人らしい。確かに雰囲気がある人だった。
「さぁ、子供たちはそろそろ帰りな。これから先は大人の時間だからね」
「お、大人の時間……?」
「そうだよ、アンタみたいな可愛い坊やが彷徨いていたらトゥオみたいな悪い大人にぺろりと食われちゃうよ」
「そ……そんなこと、させません……っ」
「おやおや、そうだったね! 曜、アンタには可愛いナイトがついてるんだったか!」
哈哈哈と笑う玉香に、テミッドは顔を真っ赤にして俯く。やっぱり女の人は苦手らしい。かくいう俺も玉香に絡まれる度にドキドキしてしまうのだけど。
そんななか、全く動じる気配のない男が一人。
「んー……子供たち……それってもしかして阿拉のことも言ってるアル?」
「アンタも似たようなもんだよ」
「ハッ! 確かになぁ! 精神年齢的にはどっこいどっこいだろうな!」
「「あんたが言うな(アル)」」
「そ、そこでハモるなよ……」
ホアンと玉香は楽しげに笑い合う。
刑天閣の従業員は中国人ならぬ中国妖怪が多く所属してるが中でも古株のこの三人は仲良く感じた。
入れない空気感というか、良くしてくれるのだけどやはり俺が人間だからか、見えない壁を感じるときもある。
そんななか、テミッドにくいくいと制服の裾を引っ張られる。
「……伊波様、かえろ……?」
「ああ。……それじゃ、先に失礼します」
「気をつけて帰んなよ」
そう玉香たちに頭を下げる。ホアンとも別れ、刑天閣の外へと出たとき。
自動ドアならぬ自動蝶番扉を潜り抜け、相変わらず暗い路地裏へと出ようとしたとき、目の前から現れた人影にぶつかった。
「っわ」
「おおっと、大丈夫?」
よろめきそうになったとき、テミッドに支えられるよりも先に伸びてきた手に体を抱き寄せられた。
びっくりして顔を上げれば、そこには茶髪の男がいた。
ぴょんと跳ねた黒い髪に猫のような大きな目。そして、口から覗くのは白い牙。咄嗟に全身がこわばり、慌てて俺は男から離れた。
学生服……ということは、この男も学生……なのだろう。
「あ、すみません……」
「ン~にゃオレは大丈夫。それにしても刑天閣、いつの間にこんなカワイー子雇ったんだろ」
「……へ?」
「ん? なんでもないよ。独り言」
「それじゃ、じゃーねボク」と、一言。 俺の背中をそっと叩いたその男は器用にウインクをし、そのまま鼻歌交じりに刑天閣へと入っていく。
ひょこひょことした軽快な足取りに猫背、なんとなく猫のような男だなと思いつつも立ち直したとき、男に触られた箇所をテミッドに撫でられる。否、まるでホコリを払うようなそれだった。
そして、
「……あの男……妙な匂いがする」
ぽつりと呟くテミッドに思わず「えっ?」と声をあげた。
刑天閣を睨むように振り返っていたテミッドはすぐに前を向いた。
「……す、みません、行きましょう……黒羽様が……待ってます」
「お、おお……」
そう促すテミッドに先程のことを詳しく聞くこともできないまま、帰りを待っていた黒羽と合流した。
それからはいつものように寮へと戻る。そのときにはもう早く休みたいという疲れでいっぱいになってた。
さっさと風呂に入って寝よう。
そう制服脱ぐため、胸のエンブレムを外そうとしたときだった。いつもあるはずの感触がないことに気付き、「ん?」と手を動かす。けれど、ない。これはおかしいと恐る恐る胸に視線を落とした俺は、そこにあるはずのものがないことに気付いた。
「……あれ?!」
「いかがなされた、伊波様!」
「おわっ! 黒羽さんいたの?! ……じゃなくてっ、そうだ、エンブレムがないんだ……!」
霧とともに現れた黒羽にそう告げれば、「なに?!」と目を見開く黒羽。やばい、怒られる。萎縮する俺に気づいたのか、すぐに黒羽は俺から顔を逸した。
「う、ご……ごめんなさい……もしかしたらどこかで落としたかも……」
「……あれは魔王様から直々に受け渡された貴重なもの。誰かに拾われて悪用されたとなればどうなることか……」
「ご、ごめんなさい……」
そうだ、あれは学園のどの教室にも入れるものだ。
フリーパスというのは語弊があるが、黒羽の言う通りもし悪事に使われたらと思うとぞっとしない。
「伊波様が落ち込むことではない。……自分のものを使ってくだされ。……しかし、このままにしとくわけにもいかないか」
「……黒羽さん、でもそれじゃあ黒羽さんが……」
「自分は大丈夫だ。……それよりも、どこまでエンブレムを持っていたか覚えてるか」
「学園から出たときは……刑天閣で制服に着替える前まではあった気がする……」
「刑天閣……あそこか」
そう重々しげに口を開いた黒羽。
そのまま部屋を出ようとする黒羽に、俺は慌ててその太い腕を掴んで引き止めた。
「黒羽さん、どこに」
「探して参ります。……伊波様はここで眠っていてください」
「そんな、俺も行くっ」
「……しかし、なにかあれば……」
「でも、刑天閣の人たちなら俺が言ったほうがすぐに話通るだろ」
「それはそうかもしれんが……むう」
唸る黒羽は真剣に悩んでるのだろう。俺を危険な目に遭わせたくないという黒羽の気持ちもわかるが、元はと言えば俺の責任でもある。
やがて、俺が黒羽を離そうとしないことに折れたようだ。
「……分かりました。確かに貴方をこの寮で一人にしておくのも忍びない。その代わり、無茶はしないでくださいね」
「……っ!!ありがとう黒羽さん!」
やっぱりどこか心配そうな黒羽だったが、お礼を言えば黒羽は少しだけ表情を和らげてみせた。
「さて……零時になる前に済ませましょう」
というわけで、俺は保護者とともに眠らない塔、刑天閣へ向かうことになった。
普段まだ早い時間帯の外しか見たことなかった俺は初めての夜のバザール通りを拝めることに少しだけワクワクしてた……なんて言ったら本気で俺の身を案じてくれてる黒羽は怒るだろうからこの気持ちは黙っておこう。
あまり夜が耽ると酒飲みの妖怪が増えてくるという理由から戌の刻……二十時には上がる規則になっていた。
というわけでやってきた従業員と入れ替わるようにチャイナ服から制服へと着替えた俺とテミッド、そして早上がりのホアンエレベーターから一階へと降りる。
受付前には二つの見知った影があった。
「お疲れさん、坊主ども。今日もやってくれたみてーだな」
そう、強面のバーテン服の男は俺たちの姿を見るなりニッと笑う。そこから覗く無数の尖った牙は人間のそれではない。最初はぎょっとしたが、そろそろ見慣れてきた。
トゥオというこの男はまんま化けワニの妖怪というらしい。初対面時にワニの頭のままのトゥオに会わされた俺からしてみればまだ人間時の姿の方が接しやすい。
「トゥオさん」
「……」
「へへっ、ま、お前が帰ったらこれからまたすっからかんになるだろうけどな」
「アンタはまたそんなことばかり言って……すまないね曜、テミッド。こんな昼間から酒飲んで遊んでばっかの男の言うこと聞いちゃいけないよ」
そしてそんなトゥオの隣にいるのは黒い毛の塊……ではなく、毛倡妓の玉香玉香だ。
床につくほどの長い髪のせいでどっちが前なのかどころか顔も見えないが、真っ赤なチャイナドレスが似合う姐さんだ。彼女もまたトゥオと同じ夜勤の従業員である。俺にはまだわからないが、芸妓としては人気な人らしい。確かに雰囲気がある人だった。
「さぁ、子供たちはそろそろ帰りな。これから先は大人の時間だからね」
「お、大人の時間……?」
「そうだよ、アンタみたいな可愛い坊やが彷徨いていたらトゥオみたいな悪い大人にぺろりと食われちゃうよ」
「そ……そんなこと、させません……っ」
「おやおや、そうだったね! 曜、アンタには可愛いナイトがついてるんだったか!」
哈哈哈と笑う玉香に、テミッドは顔を真っ赤にして俯く。やっぱり女の人は苦手らしい。かくいう俺も玉香に絡まれる度にドキドキしてしまうのだけど。
そんななか、全く動じる気配のない男が一人。
「んー……子供たち……それってもしかして阿拉のことも言ってるアル?」
「アンタも似たようなもんだよ」
「ハッ! 確かになぁ! 精神年齢的にはどっこいどっこいだろうな!」
「「あんたが言うな(アル)」」
「そ、そこでハモるなよ……」
ホアンと玉香は楽しげに笑い合う。
刑天閣の従業員は中国人ならぬ中国妖怪が多く所属してるが中でも古株のこの三人は仲良く感じた。
入れない空気感というか、良くしてくれるのだけどやはり俺が人間だからか、見えない壁を感じるときもある。
そんななか、テミッドにくいくいと制服の裾を引っ張られる。
「……伊波様、かえろ……?」
「ああ。……それじゃ、先に失礼します」
「気をつけて帰んなよ」
そう玉香たちに頭を下げる。ホアンとも別れ、刑天閣の外へと出たとき。
自動ドアならぬ自動蝶番扉を潜り抜け、相変わらず暗い路地裏へと出ようとしたとき、目の前から現れた人影にぶつかった。
「っわ」
「おおっと、大丈夫?」
よろめきそうになったとき、テミッドに支えられるよりも先に伸びてきた手に体を抱き寄せられた。
びっくりして顔を上げれば、そこには茶髪の男がいた。
ぴょんと跳ねた黒い髪に猫のような大きな目。そして、口から覗くのは白い牙。咄嗟に全身がこわばり、慌てて俺は男から離れた。
学生服……ということは、この男も学生……なのだろう。
「あ、すみません……」
「ン~にゃオレは大丈夫。それにしても刑天閣、いつの間にこんなカワイー子雇ったんだろ」
「……へ?」
「ん? なんでもないよ。独り言」
「それじゃ、じゃーねボク」と、一言。 俺の背中をそっと叩いたその男は器用にウインクをし、そのまま鼻歌交じりに刑天閣へと入っていく。
ひょこひょことした軽快な足取りに猫背、なんとなく猫のような男だなと思いつつも立ち直したとき、男に触られた箇所をテミッドに撫でられる。否、まるでホコリを払うようなそれだった。
そして、
「……あの男……妙な匂いがする」
ぽつりと呟くテミッドに思わず「えっ?」と声をあげた。
刑天閣を睨むように振り返っていたテミッドはすぐに前を向いた。
「……す、みません、行きましょう……黒羽様が……待ってます」
「お、おお……」
そう促すテミッドに先程のことを詳しく聞くこともできないまま、帰りを待っていた黒羽と合流した。
それからはいつものように寮へと戻る。そのときにはもう早く休みたいという疲れでいっぱいになってた。
さっさと風呂に入って寝よう。
そう制服脱ぐため、胸のエンブレムを外そうとしたときだった。いつもあるはずの感触がないことに気付き、「ん?」と手を動かす。けれど、ない。これはおかしいと恐る恐る胸に視線を落とした俺は、そこにあるはずのものがないことに気付いた。
「……あれ?!」
「いかがなされた、伊波様!」
「おわっ! 黒羽さんいたの?! ……じゃなくてっ、そうだ、エンブレムがないんだ……!」
霧とともに現れた黒羽にそう告げれば、「なに?!」と目を見開く黒羽。やばい、怒られる。萎縮する俺に気づいたのか、すぐに黒羽は俺から顔を逸した。
「う、ご……ごめんなさい……もしかしたらどこかで落としたかも……」
「……あれは魔王様から直々に受け渡された貴重なもの。誰かに拾われて悪用されたとなればどうなることか……」
「ご、ごめんなさい……」
そうだ、あれは学園のどの教室にも入れるものだ。
フリーパスというのは語弊があるが、黒羽の言う通りもし悪事に使われたらと思うとぞっとしない。
「伊波様が落ち込むことではない。……自分のものを使ってくだされ。……しかし、このままにしとくわけにもいかないか」
「……黒羽さん、でもそれじゃあ黒羽さんが……」
「自分は大丈夫だ。……それよりも、どこまでエンブレムを持っていたか覚えてるか」
「学園から出たときは……刑天閣で制服に着替える前まではあった気がする……」
「刑天閣……あそこか」
そう重々しげに口を開いた黒羽。
そのまま部屋を出ようとする黒羽に、俺は慌ててその太い腕を掴んで引き止めた。
「黒羽さん、どこに」
「探して参ります。……伊波様はここで眠っていてください」
「そんな、俺も行くっ」
「……しかし、なにかあれば……」
「でも、刑天閣の人たちなら俺が言ったほうがすぐに話通るだろ」
「それはそうかもしれんが……むう」
唸る黒羽は真剣に悩んでるのだろう。俺を危険な目に遭わせたくないという黒羽の気持ちもわかるが、元はと言えば俺の責任でもある。
やがて、俺が黒羽を離そうとしないことに折れたようだ。
「……分かりました。確かに貴方をこの寮で一人にしておくのも忍びない。その代わり、無茶はしないでくださいね」
「……っ!!ありがとう黒羽さん!」
やっぱりどこか心配そうな黒羽だったが、お礼を言えば黒羽は少しだけ表情を和らげてみせた。
「さて……零時になる前に済ませましょう」
というわけで、俺は保護者とともに眠らない塔、刑天閣へ向かうことになった。
普段まだ早い時間帯の外しか見たことなかった俺は初めての夜のバザール通りを拝めることに少しだけワクワクしてた……なんて言ったら本気で俺の身を案じてくれてる黒羽は怒るだろうからこの気持ちは黙っておこう。
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