人類サンプルと虐殺学園

田原摩耶

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第一章【烏と踊る午前零時】

魔界での新生活二日目

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 ……。
 …………。
 …………遠くで、声が響く。

『親善大使なんて名ばかりで、深く考えなくてもいい。君は人間界と同じように生活してくればいいだけだ、簡単だろう?』

 ならば、お前が行けばいいじゃないか。

『お前、魔界に行くってまじかよ、すげーな、漫画みてー』
『すごーい、あたしも行きたーい』
『頑張れよ、向こうに行ってもお前のことは忘れねーから』

 なら、お前らが代わってくれ。
 行きたいんだろ、代わってくれよ。

『お兄ちゃん、遠くに行くって本当なの?』
『お兄ちゃん、もう会えなくなるの?』

 ……そんなわけないだろ、会えるよ、絶対帰ってくるから。
 父さんと母さんのこと、頼んだぞ。

『どうして、行くなんて言ったんだ、父さんは……父さんと母さんは……』

 ……。

『……ごめんね、曜、ごめんね、何も出来なくて。……ごめんなさい……許して……』

 ………………。
 俺は、別に泣かせたかったわけじゃなかったんだけどなぁ。
 笑ってほしくて、笑って、見送ってくれればよかった。それだけで、きっと俺は少しは希望を持てたのかもしれない。
 本当はこんなことしたくなかった。嫌だって帰りたいって死にたくないんだって怖くて怖くて堪らなくて胸を掻きむしってしまいたいほど怖くて……どうしようもないんだ。
 帰りたい。けれど、今更逃げ出そうとしたところでもう遅い。俺は今まで通りではいなくなったのだ。

 目を覚ます、冷たい体に触れ、その次に首に触れる。首輪が外れていないかと思ったが、健在のようだ。
 嫌な夢を見ていたような気がする。汗でぐっしょりと濡れた額を拭う。懐中時計を開けば、もうそろそろ黒羽が迎えに来ると言っていた時刻になっていた。
 魔界から人間界へと送られた親善大使も、きっと俺と同じようなことを考えていたのだろうか。
 それとも、幸せなのだろうか。ここで生活できるのかってワクワクしてたのだろうか。それとも、ホームシックで泣いてるのだろうか。
 一人になると余計なことばかりを考えていけない。思考を振り払い、部屋を調べることにした。
 クローゼットの中には、たくさんの服がぎっしりと詰まっていた。その大半は同じもので、これが制服なのだろう。詰め襟タイプの、所謂学ランに近い形の制服が並んでいる。
 其々のサイズに合わせてるのだろうか。考えながら、一度俺はその制服に袖を通してみる。少し大きいかなと思ったのもつかの間、すぐに体に合わせて伸縮する。……流石魔界という事か、衣類までオート式のようだ。
 ふいに扉がノックされる。続いて、扉の向こうから『伊波様、黒羽です』という無骨な声が聴こえてきた。
「ちょっと待って」とだけ声をかけ、俺は一度制服を脱ぎ、私服代わりに用意された和服に袖を通すことにした。
 着方が解らないが、取り敢えず見様見真似で帯を結んでみればそれらしくなる。少しは様になってるかな。根拠のない自信を憶えた俺は、そのまま扉を開け、外で待機していた黒羽の元へ向かった。

「伊波様、その格好……」
「あはは、クローゼットに入ってたからつい……」

 着ちゃった、と笑った時。
 伸びてきた黒羽の手に「いけません」とぐっと襟を掴まれる。

「えっ、あ、あの、黒羽さん……?」
「シワになってるし、襟もグシャグシャじゃないか……ちょっと待ってください」
「わ、ちょっ、黒羽さん……っ」

 いきなり帯を引き抜かれ、前を大きく開かれる。
 下に下着一枚しか身に着けていなかった俺は焦ったが、黒羽はそんなことまるで気にしていない様子だった。
 シワを伸ばすように襟を引っ張る黒羽は「腕、伸ばして」と命じてくる。つられて「はい」と背筋まで伸ばす俺。そのまま黒羽は慣れた手付きで着物を着付けていく。そして最後。帯をぎゅっと締めてくる黒羽に、内臓が口から出そうになる俺。

「無理ッ、黒羽さん、これ以上まじでダメだから! 出る! なんか色々出てくる!」
「男児たるものこれくらい我慢せずにどうする、ほら、背筋が曲がってる!」
「っ、ぐ、ぅうう……ッ!」

 俺には優しいと思っていたのに、着付けに関しては超絶スパルタじゃないか、この人。
 結局、ウエスト数センチほど締め上げれ、ようやく開放された俺はなんだかもうお腹いっぱいだった。

 ◆ ◆ ◆

 階段を降り、一階へと向かおうとしたとき、下の階から騒がしい声が聴こえてきた。
 何事かと思っとき。

「あっ、曜君、ちょうど良かった」

 そう声をかけてきたのは巳亦だ。
 その周りには見たことのない顔が何個かあった。

「こいつらがどうしても曜君に会いたいってしつこくて……」
「ちょっと、何よしつこいって! アンタがいや~そのとか言って渋るからじゃないの!」 

 そうゴニョゴニョと口ごもる巳亦に掴みかかるのは、腰まである黒髪長髪の気が強そうな少女だった。真っ赤な着物を彩る刺繍が似合っているのが印象だった。

「……お姉様落ち着いて、彼、怖がってるわ」

 そしてその隣、お姉様、と黒髪の少女を止めるのは肩まで白髪を
 伸ばした少女だ。黒地で、お姉様と呼ぶ少女と色違いの着物を着流した、落ち着いた少女だった。

「あらっ、いけないいけない……曜殿、お見苦しい姿をお見せしてしまい申し訳ございませんでした。私は白梅、そしてこっちは……」
「黄桜……よろしくお願いします、曜殿」

 そう、二人は同時に恭しく頭を下げる。
 見た目の年齢は同い年ぐらいだが、ここに暮らしているということは彼女たちも妖怪ということだろう。到底信じられない。が、確かにその容姿の整い方は人間離れのようにも思えた。

「曜君、この人達には気を付けろよ。男グセ悪いから」
「何余計なこと言ってるのよバカ蛇! 大体男グセ悪いんじゃなくて相手が悪いのよ!」
「お姉様……巳亦様の顔変色してるから……」
「そういう凶暴なところが原因じゃ……ゲホッ」

 白梅に首を締め上げれていた巳亦は開放され、喉を擦る。妖怪とは言えど苦痛はあるというのか。

「あ、あの……大丈夫ですか?」
「あ、大丈夫大丈夫。ありがとな、曜君」
「……いえ」
「曜殿、そんな男の心配なんてする必要ございませんよ。少しくらい痛い目見た方が丁度いいくらいね」 
「そこのアバズレ、曜君に目を付けるのはやめとけよ。黒羽さんが怒るから」
「誰がアバズレよ! 陰険男!」

 どこからともなく取り出したドスを構え、巳亦を追いかけ回す白梅。大丈夫なのかとハラハラしていたが、黄桜が「別にいつものことだから気にしないで」と言っていたので気にしないことにした。
 そして、白梅と巳亦を置いて俺たちは一階へと向かう。
 途中途中ですれ違う妖怪たちと挨拶を交わす。礼儀正しいというか、丁寧というか、俺は相手にされないことも考えていただけにこうして一人の住人として受け入れられていることに少し安堵した。

「……どうかした?」

 ひとしきり挨拶を終えたとき、黄桜が不思議そうにこちらを見上げてきた。
「え?」と聞き返せば、「妙な顔をしていた」とやっぱり素っ気なく口にした。

「……いや、なんか意外だったんで……こうしてまともに相手にしてもらえることが」
「相手にされないと思ったんですか?」
「だって、俺、ただの人間だし……その、力だってない……特別秀でてるところもない俺が、こうやって皆に受け入れられてることが不思議で……」
「そうね、貴方はただの人間ね。けれど、少なくともこの塔にいる皆にとっては、人間って存在は大きいと思うわよ」

「だって、あなた達人間が私たちを作ったんだもの」と、黄桜はなんでもないように口にする。
 黒羽も、珍しく口を挟まなかった。同じことを考えてるのか、表情からは読めない。
 けれど、黄桜の言葉に、俺は先程黒羽から受けた説明を思い出す。

 物の怪とは人間の感情が作り上げたものであり、その強さのあまりに暴走し独り歩きしたもの、崇められ信仰を集めることにより力を得たもの、そういったものが大半であると。

「……この塔に来てよかったわね、この塔はそうだけど、他はそうじゃないから」

 暗に、他では受け入れられないぞ、と言われているようだった。否、そう黄桜は言ってるのだろう。

「女、口には気をつけろ」
「……女、じゃない、黄桜」
「……ありがとう、黄桜さん」
「……黄桜さん、じゃない、黄桜」
「…………黄桜」
「そう」
「…………」

 ……やっぱり不思議な人だ。
 けれど、少しだけ覚悟を決めることができた。
 妖怪の皆が受け入れてくれるのは俺が人間だからで、全員が全員受け入れられるというわけではないと。

 学園とは言えども、やはり、人間界の学校とは大きく変わっていた。
 まず、食事だ。学生寮というと基本決まった時間帯に食事を摂るイメージがあったのだが、ここではまず全員の生活リズムがバラバラだと言う。
 そして次に食事の内容だ。食べるものも違えば量も違う。畳ばりの巨大な大広間。
 そこには大きな座卓と、各生徒専用の座椅子がずらりと並んでいる。
 和室その奥、バイキングカウンターに乗せられたのは大小様々の銀皿と、食事たち。
 皿の上で蠢く見たことのないような生き物やとてもじゃないが食べ物には見えないような無機物、悪臭を放つ明らかに食べてはダメなタイプのそれに、俺はというと食欲が失せていた。

「……おい、随分顔色が悪いが……大丈夫か?」
「だ、大丈夫です……」

 正直俺は舐めていたかもしれない。種族は違えど話すこともできるのだからわかり合うことも可能だと思っていたが、まず決定的な違いを見せつけられたような気がした。
 慌てて部屋の奥へと避難する。が、すぐ傍にどかりと腰を下ろした泥のような塊が皿に乗った虫を皿ごと食べてるのを見て、気が遠くなった。

「あーあ、まあ、そういう反応だよね」

 聞こえてきた声に振り返れば、そこには銀の皿を手にした巳亦が立っていた。白梅に殴られたのか、右頬に大きな引っ掻き傷があった。

「巳亦さん……」
「あー、巳亦でいいよ。そういう風に呼ばれるとこそばゆいし。……っと、ほら、これ」

 巳亦はそういって、銀の皿を俺に差し出した。
 ぎょっとしたが、その上に乗っているのは家の食卓でも見かけるような米や肉、野菜に魚という材料を使った和食だった。皿の隅にはデザートにとお萩も乗っている。

「これ……」
「人間はこういうのが好きだろ? だから、取ってきたんだよ。多分曜君のことだからあそこに近付くこともできないんじゃないかって思ってさ」
「あ、ありがとう……! えーと……巳亦!」
「気にしないで、俺も君と好みは似通ってるから。せっかくならって思って」
「余計なことを……そんなことをせずとも最初から俺がそれをする予定だったが」
「あれ? そうなんだ? それは悪いことしたな、黒羽さんの仕事取っちゃって」

 黒羽も黒羽だが、巳亦も巳亦だ。悪意のなさそうな顔をして当たり前のように煽り返す巳亦にはなかなかヒヤヒヤするものがある。

「巳亦って和食が好きなのか?」
「そうだなー好きっていうか、しっくり来るんだよ。俺、長い間人間界で生活してたから舌がそっちに馴染んじゃって」
「え、人間界で?」
「そうそう、人間のふりしてな。結構多いんだよな、そういうやつ。つっても、大分前の話だけど、人間界で生活してたときはよく近所の街に降りて人間の子供と遊んでは飯奢ってもらってたなー」

 懐かしそうに目を細める巳亦。
 おとぎ話のような話だが、妖怪であるはずの巳亦と話していて憶えた違和感の正体が分かった。
 同世代の友達と話してるような気軽さを覚えるのは、巳亦が人間界で人間と触れてきたからか。

「それでも、ここにきてからは暫く顔も出せてなかったんだけど。……あ、そうだ、曜って呼んでもいい?」
「え、いいけど」
「なあ、曜、俺お前が住んでた時代にすげー興味あるんだ。今外ってどうなってるんだ? な、教えてくれよ」
「おい、伊波様は食事がまだなんだぞ、控えろ」
「……それじゃあ、食べながらでもいいなら」
「伊波様」

 黒羽は怒った顔をしていたが、俺自身巳亦の話には興味があった。不満ありありとした黒羽の目が痛いが、多目に見てほしい。目で訴えかければ、黒羽はやれやれと言わんばかりに大きな溜息をついた。

 驚くほど、巳亦とは話があう。巳亦の話術もあるのだろうが、それでも話していて相手が人間ではないことを忘れさせてくれるのだ。
 俺と巳亦が話している間、隣で黒羽は黙々と大福を食べている。

「巳亦って全然人間っぽいよな、話しやすくて、巳亦が友達だったら楽しかったかも」
「どうしたんだよ、いきなり。俺を口説いたところで何も出てこないぞ」
「……巳亦って、なんなの? 黒羽が天狗って言うのは聞いて、あーなるほどって思ったんだけど……巳亦は全然分かんないな。……さっき、白梅が蛇とか言ってたけど……」
「あんなの、ただの嫌味だって。……それに、俺の聞いたって面白くないんじゃないか?」
「そんなこと……」
「それより皿が空いてるみたいだな。足してやるよ」
「あ、いいよ、自分でやるし……」
「いいって、曜はそこで座ってろ」

 言うな否や立ち上がる巳亦。
 露骨に避けられたような気がして、落ち込む。もしかしたら俺は巳亦に失礼な態度を大分取っていたのではないのか。
 あまりにも話しやすいものだから調子に乗ってしまった自分の言動行動を思い返し、反省する。
 巳亦、あまりそういうことを話したくないのだろうか。
 ……難しい、どこまで踏み込んでいいのか、黒羽は俺に対してならなんでも答えてくれそうな勢いだが、黒羽のような相手ばかりではないということか。

「おまたせ、ほら、黒羽君の好きな饅頭があったからついでに貰ってきたよ」
「誰もそんなこと頼んではいない、余計な真似をするな」
「はいはい、じゃあ俺が貰うかな」
「別に要らんとは言ってないだろ」

 ……どっちだ……。
 大分黒羽の扱いにも慣れてきた巳亦。その態度は先程までと変わらない。
 俺の考えすぎ、というわけではないだろう。俺は、今度は一線を踏み越えぬよう気を付けることにする。
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