天国か地獄

田原摩耶

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√β:ep. 1『不確定要素』

17

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 二人きりになった部屋に、再び静けさが戻る。
 それは灘と二人きりだったときの静けさとはまた違う、重苦しくて、四方から圧迫されるような静寂だった。

「齋藤君」

 名前を呼ばれ、身体が硬直する。
 灘がいなくなった部屋の中、会長の声はよく通った。

「美味しいか?」
「……はい、美味しいです」
「そうか、それなら良かった。そのケーキは俺も好きなんだ」

 なんだろうか、他愛ない話をしてるだけなのに、すごく緊張する。
 その原因は分かっていた。
 会長から発される威圧感だ。
 今までは感じることのなかったそれが、俺に向けられたあの視線により一層強く感じるようになったのかもしれない。

「……あの、会長……」
「なんだ?」
「さっきは、すみませんでした」
「何のことかさっぱり分からないな」
「……十勝君のこと、灘君に聞いたのは俺なんです。だからその、灘君のこと、怒らないで下さい」

 口にすればするほど、自分が情けなくなる。
 けれど、謝る以外俺にはどうすることもできないのだ。
 頭を下げる俺に、会長は小さく笑う。

「それは杞憂だ、齋藤君。……俺は別に怒ってはいない」
「……でも、その、さっき……後でって……」
「それは別件であいつに用があったからだ。……なんだ、さっきから随分と縮こまっていると思えばそんな心配していたのか」

 会長は笑う。
 それは、いつも俺に見せてくれた朗らかな笑顔で。
 本当に、怒っていないのか。それでも不安になる俺に、会長はそっと後頭部に手を伸ばす。
 びっくりして、身構えたとき、そのまま優しく頭を撫でられた。

「……会長……」
「先程は悪かったな、声を荒げたりして。……驚いただろう」

「すまなかった」と囁くように謝罪され、心臓が跳ね上がる。
 いつもなら落ち着くはずなのに、会長が触れてるだけで、こちらを覗き込んでくるだけで、呼吸が浅くなった。
 なんだろう、なんだろうか、なんとなく、落ち着かない。

「君に無駄な心配を掛けたくなかったんだ。だから内緒にしていたのに、灘が、あいつが君に話したお陰で君が不安になったと思ったら申し訳なくてな」
「そう、ですか」
「……」

 なんだろうか、気を遣われてるのは分かったけど、居心地の悪さしか感じることが出来なかった。
 けれど、それで灘が咎められずに済むなら良かった。
 そう、安堵した矢先のことだった。

「……随分と、あいつの肩を持つんだな」
「え?」
「いつの間にそんなに仲良くなったんだ?」

 灘のことを言ってるのだとすぐに分かったが、何故そんなことを会長が尋ねてくるのか分からなかった。
 言われるほど俺は灘と距離を詰めることに成功したわけでもない。
 それなのに、なんで会長はそんな顔をするのか分からなかった。

「あの、仲良くなんて、別に……」

 慌てて訂正するも、上手い言葉が見当たらずについ口籠ってしまう。
 何故会長はそんなに怒るのか分からなかった。
 怒鳴るわけでも殴るわけでもない、それでも全身から、声音から滲み出るそれを無視することが出来なかった。

「ならば、気にする必要はないんじゃないのか。君にとってはなんの関係もないんだろう」

 なんだろう、なんとなく、嫌な感じがする。
 会長の様子が可笑しい。
 いつもなら「そうか」と言って深く聞いてこない会長なのに、なんでだろうか。そんなに俺は会長を不快にさせてしまったのだろうか。

「あの、そこまで言って……」

 ないです、と慌てて訂正しようと会長を見たときだった。
 伸びてきた手に、腕を掴まれる。
 強い力で引っ張られ、会長の方へと凭れてしまいそうになる寸でのところで俺は慌ててソファーの背もたれを掴んだ。

「っか、会長……?」
「君の恋人は俺じゃないのか?……ならば、他の男のことを気にするのはやめろ」

 意味が分からなかった。
 確かに、会長には恋人のフリを頼んでいた。
 けれど、それはあくまでもフリのはずだ。

 会長の目は据わっていて、冗談を言っているようには見えなかった。
 俺の態度が会長の逆鱗に触れたことには違いないのだろう。

「確かに、会長にはそのお陰でたくさん迷惑を掛けてます……あの、本当にそんなつもりじゃなくて、その、俺……っ」

 心配してくれているのだろうと思ったが、どうやら違うようだ。
 何故だが分からないが、俺と灘のことを疑っている会長に何を言えば分かってもらえるのか分からなかった。

「……ごめんなさい……」

 違う、謝ってしまえばそれは認めてしまったことになるのではないか。
 そう思うのに、会長の冷たい目で見られるとそれ以外の言葉が出てこなくなる。

 怖い。というよりも、心細さが勝る。
 このまま会長に嫌われてしまったらと思うと、見捨てられてしまうと思うと、生きた心地がしないのだ。
 今の俺は、会長の助けがないとろくに何も出来ないから。

「ごめんなさい、会長……っ」

 何度目かの謝罪を口にした時だった。
 会長に抱き締められる。
 後頭部に回された手に抱き寄せられ、上半身同士が密着するようなその体勢に驚いて顔を上げようとするが、叶わなかった。

「……すまなかった。……八つ当たり等と大人げないことをしてしまったな」

 会長がどんな顔をしてるのか分からなかった。
 それでも、その声に先程のような怒気は含まれていないのだけは分かった。

 八つ当たり、だったのか。
 確かに、酷く苛々しているように思ったが、直接会長に言われると少し意外だった。
 けれど、そうなのだ。会長だって人間なのだ、怒ることも周りに当たりたくなることだってあるのかもしれない。

「……いえ、俺の方こそ、すみません……そんなことも気付かずに、会長を怒らせるような真似をしてしまって」
「違う、君は悪くない……俺の自業自得だ。こんな真似をしたところで何も変わらないと理解してるつもりだが、君にまで愛想を尽かされると思うと、変に気が急いてしまうんだ」

 ……君にまで。
 その言葉に、俺は会長と五味のやり取りを思い出す。
 あの時は何も気にしていないような口振りだったが、やっぱり会長も気にしていたということか。

 何をしても完璧で、全校生徒の代表でありそう受け入れられている芳川会長が、弱っている。
 そう思うと、いても立っても居られなかった。
 こんなこと、自分なんかがここにいていいのかもわからなかったが、それでも、会長を放っておくことができなくて。
 俺は、恐る恐るその広い背中に手を回す。
 瞬間、腕の下で会長が反応するのが分かった。

「……齋藤君」
「……っ、勝手な真似をしてしまってごめんなさい……けど……会長が、辛そうだったので……その……俺は……そんな簡単に、愛想尽かしませんから……心配しないで下さい」

 寧ろ、会長が俺に愛想尽かす可能性の方が大いにあるわけなのだから。
 人を慰めることなんてしたことなかったせいで、それも相手はいつも俺を慰めてくれていた芳川会長だ。
 今までしてもらったように、ぎこちない動きで会長の頭にそっと手を伸ばす。
 サラサラの黒い髪を指に絡めれば、その感触は確かに、人の頭を撫でたくなる気持ちも分からないでもないくらいにいい。

 会長は驚いたような顔をしていたが、それも束の間。
 俺の手を嫌がるわけでもなく、そのままされるがままになっていた会長だったが、やがて、手首を取られる。

「……あ、ご、ごめんなさい……俺……」
「違う、違うんだ。……これ以上君に優しく触られると、きっと……俺は君に甘えてしまうから、だから……すまない」
「……会長……」

 会長が、甘える。
 想像出来ないが、甘えてはいけないと会長が自分を無理やり制していると思うと、居た堪れなくなる。
 確かに、誰かに甘えるということは弱みを見せるということだ。
 少なくとも会長は俺にそうしてくれようとしてる、そう考えると……それは俺にとって寧ろ喜ぶべきことではないかと思えたのだ。

 離れようとした会長の背中をぎゅっと強く抱き締め、俺は、再び会長を抱き締める。心臓が破裂しそうになり、冷たい汗が背筋を流れる。恥ずかしい、恥ずかしくて死にそうだ。
 それでも、俺は、今この芳川会長を一人にすることが出来なかった。
 寂しい時、誰かに頼りたいとき、周りに誰もいなくて、一人ぼっちでいるのは耐えられない。
 それを知ってるから余計、俺は会長を離すことが出来なかった。

「……っ、齋藤君……」
「……甘えて下さい……っ、俺、頼りないかも知れないですけど、けど、それで会長が少しでも楽になるなら……俺は、会長の力になりたいです……」
「…………」

 確かに会長はたまに何を考えてるのか分からなくて、怖い時もある。栫井のことだって忘れたわけではない。
 けれどいつだって会長は俺のことを助けてくれた。
 少しでも、恩返しすることが出来ればいい。その気持ちは嘘ではなかった。

「君は……本当に……」
「……え?」

 会長の語尾が聞き取れず、なんと言ったのか確認しようと顔を上げたときだった。
 眼鏡に手を掛けた会長は、それを外してテーブルの上に置いた。
 なんで、と会長の行動に疑問を持つも束の間、後頭部に回された手に顔をぐっと寄せられ、その意図に気付く。

「あ、あの……っ、ん」

 待って下さい、と続けるよりも先に、唇同士が触れ合い、全身が強張った。
 触れるだけの優しいキスだったが、それでも、会長にキスをされてると思っただけで頭が真っ白になって、息ができなくなる。

「……っ、ん、……ふ……ぅ……ッ」

 唇が離れたかと思えば、角度を変えて口付けされた。
 唇の感触を確かめるような、触れるだけなのにその執拗なキスに全身の血液が顔面に集まっていくのが分かった。
 別にキスが初めてだとかそんなことを言うわけではないが、相手が会長だからだろうか、まるで初めて口付けをするかのような気恥ずかしさに心臓が、張り裂けそうな程痛む。

「っ、か、いちょ……」

 こちらを見るその目と視線が合うだけで、鼓動はバクバクと高鳴り、何も考えられなくなる。
 眼鏡がない分、その視線を直に感じるようで、顔が熱くなった。

「……君は、自分の発言には気を付けた方がいい。……でなければ、俺みたいな男を勘違いさせることになるぞ」

 唇を離した会長はそう静かに続けた。
 勘違い、というのはキスのことだろうか。
 会長にキスをされたのは確かに驚いたが、正直、嫌々俺のために恋人のフリをしてくれていたのではないのかと思っていただけに、会長の行動に寧ろ安心する自分がいた。
 少なくとも触れてもいいと思うくらいなは嫌われていないということが分かったから、だからだろう。嫌な気分はしなかった。
 確かに、死ぬほど恥ずかしいのもあるが、それでも。

「勘違いではありません、俺は、その、会長になら……」
「……ッ!」

 言い掛けた矢先だった。
 会長に口を塞がれた。
 驚いてもごもと呻く俺に、会長は困ったように眉間に皺を寄せた。

「……君の気持ちは分かった。……だが、君はもう少し自分を大切にした方がいい」

 そう低く唸る会長の頬は赤い。
 俺が会長の味方だということが伝わったのだろうか。
 それなら、良かった。
 わかりましたと答える代わりにうんうんと頷けば、会長は俺から手を離してくれる。

「――君は、侮れないな」

 再び眼鏡を掛け直した会長は、溜息を吐いた。
 もしかして、やっぱり、引かれてしまったのだろうかと青くなる俺を見て、会長は微笑んだ。

「君に余計な心配をさせているのは、俺の方だな。……悪かった」

「もう心配しないで大丈夫だ」と、俺の頭をわしわしと撫でた会長はそれだけを言って立ち上がる。

「会長……あの、どちらに……」
「少し、頭を冷やしてくる。……それと、灘にも用があったからな。なるべくすぐ戻ってくるが、その間大人しくしてくれ」

 そう言う会長はいつもと変わらないが、先程よりもなんとなく空気が和らいだ……そんな気がするのは俺の思い上がりだろうか。
 灘のことを思い出してなんとなく気にはなったが、今の会長だったらきっと大丈夫だろう。そんな根拠のない自信を胸に、俺は会長を見送った。

 一人になった部屋の中、俺は、先程の会長とのキスを思い出していた。
 なんとなく、その場の空気に流されていたがそれでも大分、俺はなかなか大胆な真似をしたのではないのだろうか。
 会長がいなくなった後一人で恥ずかしくなったが、さっきの会長の笑顔を見ればまあそれでもいいかなんて一人で納得していた。


 時間というのは存外経つのが早いようで、早く会長に戻ってきてほしい反面どんな顔をして会長に会えば良いのか分からず一人悩む時間が続く。
 そして、その時はあっさりやってきた。
 扉が開く音が聞こえて、会長が戻ってくる。
 迎えに行こうかと思い立ち上がり掛け、俺に出迎えられても会長も反応に困るのではないかと思い、そのまま動けなくなっている間にも会長はリビングにやってきた。

「お、おかえりなさい……」

 なんと言えばいいのか分からなくて、咄嗟に言ってみたものの何かがおかしい。
 目を丸くした会長だったが、すぐに笑い返してくれる。

「ああ、ただいま。……すまなかったな、一人にしてしまって」

 なんだろう、背骨の辺りがうずうずするようなこの感覚。
 会長に笑顔を向けられると、どうしてもさっきのことが頭の中に蘇ってしまい、会長を直視することが出来なくなってしまう。

「……い、いえ、俺は……その、大丈夫です……」
「……そうか」
「……」
「…………」

 会話が見つからない。
 こんなの、意識してますと言っているようなものではないか。
 自覚してしまい、余計居た堪れなくなる。

「……そう言えば、今日彼に会ったんだが……」
「え?」
「壱畝……遥香君だったか、君とルームメイトになった彼だよ」

 まさかこのタイミングであいつの名前を聞くことになるとは思ってもいなくて、ひやりと背筋が凍り付く。

「……何か、言われたんですか?」
「ああ、君が部屋に戻ってこないし教室にも来ないと心配してたようだったが、一応……君が俺と一緒にいるということは伝えなかった。阿賀松たちに伝わったら面倒だったからな」

 会長の言葉に、心底俺は安堵する。
 それにしても、壱畝が心配するはずがない。
 どうせ会長に探り入れるための演技だろうが……やっぱり、気にはしているようだ。

「一度、部屋に戻った方がいいんじゃないか?」
「……っ、戻りたく、ありません」
「齋藤君」
「すみません、我儘言って……迷惑って分かります、けど、俺……その、床でも脱衣室でもいいんで、もう少し、ここに置いてもらえないですか……っ」

 俺は、頭を下げる。
 他人を部屋に置くなんて、それも一日だけでは何日も押し掛けられれば優しい会長でも迷惑だと分かっていた。
 けれど、どうしてもあいつのいる部屋には戻りたくなかった。
 もし、顔を合わせればどんな目に遭わされるか分からない。

「……困ったな」

 頭上から聞こえてきた会長の言葉に、冷や汗が流れる。
 やっぱり、困らせているんだ。
 そう思うと、余計頭を上げることが出来なくて、固く目を瞑る。
 そんな俺の肩に、会長は手を置いた。
 顔を上げろ、と言うかのようにやんわりと、会長は俺の上半身を起こさせる。

「……っ、会長……」
「本当は、齋藤君……君とは少し距離を置いた方がいいかと思ったんだ」
「分かりました……」
「おい、人の話は最後まで聞け」

 項垂れれば、軽く肩を叩かれる。
 まるで幼い子供でも相手にするかのような、それは優しい声だった。

「けれど、君が戻りたくないというなら好きなだけここにいればいい。……寧ろ、そこまで言う君を帰すつもりはない」
「っ、いいんですか……?」
「それはこちらの台詞だ。……ここにいるという意味、分かってるのか?」
「ええと……会長に、迷惑を掛けること……ですか?」
「…………」

 また俺は余計なことを言ってしまったのだろうかと慌てて「すみません」と口を開けたときだった。
 伸びてきた会長の指が、そのまま頬に触れる。そのままそっと撫で上げられれば、柔らかな感触に身体が緊張した。

「君は……無かったことにするつもりか?」

 その言葉に、自然に、喉がひりつくように熱くなる。
 会長が言っているその意味が、分かったからだ。
 好きと言われたわけでもない、恋人になったわけでもない。
 既に付き合っていると周りに周知されているとしてもだ、俺達はさっきまでただの先輩と後輩だったはずだ。
 それが一般的な先輩後輩とは違う形であっても、少なくとも俺はそう思っていた。

「……ッあ、の……」
「…………」
「その、俺は……ッ」

 言葉が、うまく出ない。
 俺は、会長が好きなのか。
 確かに尊敬していた、けれど、そういう一線を越えたときのことを考えたことなんてなかった。
 分からない。
 阿賀松も志摩も、俺の意志を聞いてくることがなかったから余計、困惑した。俺が頷けば、今まで通りにはならないということだろう。

 呼吸が浅くなる。
 顔が焼けるように熱くなって、緊張で、自然と声が震えてしまう。
 何か言わないとと思うのに、思うように口が動かない。

「……あ……」

 不意に、抱き締められる。
 頭を撫でられ、「何も言わなくていい」と、会長は静かに続けた。

「流石に、性急過ぎたな。……気にしないでくれ。と、言いたいところだが俺も男だ。そのことは頭に置いておけよ」
「……わ……わかりました……」

 何がわかったのかと自分を問い質したいところだが、それよりも、今はただ安堵するばかりだった。
 俺だって、男だ。会長の言いたいことは分かる。けれど、そういうことだよな、会長の言葉って。
 考えれば考えるほど顔が熱くなる。改めて口にされると耐えられないほどの恥ずかしさだ。

「けれど、君が頼ってくれるのが俺で嬉しいよ」
「……会長」
「しかし、いつまでもここにばかりいるわけにもいかないな。授業に出るにしろ、君は制服を持っていないんだったな」
「そうですね、部屋に置いたままです」
「そうだな」

 会長は何かを考えているようだった。

 授業。正直、教室にもあまり戻りたくないのが本音だ。壱畝は人前で直接何か仕掛けてくることはないだろうが、志摩のこともある。
 引き篭もりたいなんて言ったら、余計会長を困らせてしまうだけだ。せめて、ここで寝泊まりさせてもらってるだけでも感謝すべきなのに。

「まあ、君のこれからに関しては追々考えておこう。今日はゆっくり寛いでおくといい。……堂々とサボりなんて、滅多に出来ないだろうからな」

 笑う会長に、俺は頷き返すことしか出来なかった。
 長くは続かないと分かっていても、やはり、甘受したくなるのは人の性というやつか。
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