天国か地獄

田原摩耶

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五月六日目【恋人】

04※

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 どこまできたのかわからない。けれど、エレベーターに乗せられてやってきたそこは見覚えがあった。
 学園最上階。
 生徒会室と書かれたプレートが掛かった扉の前を通り過ぎ、やってきたのは豪奢な扉の前。
 そこをカードキーで解錠した阿賀松はノックもなしに扉を開いた。

「入れよ」

 離れた手。今度こそ自由になったが、もう俺には逃げる気は失せていた。先程の痛みで均等感覚が痺れ、ふらつく足取りで前へと進む。
 壁一面が窓ガラスになった生徒会室とよく似たつくりの部屋だが、机の数が少ない。その代わり、生徒会室にはない見るからに高そうな装飾やインテリアが目についた。
 急に投げ出され、どうすればいいのかわからず佇む俺を捕まえ、阿賀松は窓の前、置かれた本革のアームチェアに腰を下ろす。そして、その開いた股倉に俺を座らせるのだ。
 逃れようとしても腰に回された腕にがっちりと固定され、びくともしない。……こんな状況で、阿賀松から逃れられるとは思っていないがそれでも、何も感じないというわけにはいかない。

「すげえ震えてんな。もしかして期待してんのか?」
「っ、そんな、わけ……」

 言い掛けて、伸びてきた指に唇を掴まれ、人差し指を捩じ込まれた。

「おい……口の聞き方には気をつけろよ、ユウキ君。……お前、自分の立場くらいわかってるよな?」
「……っ、ふ……」

 阿賀松の用事をすっぽかしたことを言ってるのだろう。
 舌先を摘まれ、息が漏れる。逃れたいのに、思い通りに体が動かない。

「で? 言いたいことは?」
「……っ、……」
「言いたいことは? ……って、聞いてんだけど」
「ぅ、うぅ……」

 舌を掴まれてて答えられるわけがない。わかっててわざとしてるのだ、この男は。引き抜く勢いで舌を引きずり出され、痛みに顔を歪める。溢れる唾液を拭えず、阿賀松の腕を掴んでやめさせようとすれば、阿賀松は「ああ、そうか」と目を細めた。

「これじゃ喋れねえのか、悪いな忘れてたわ」

 嘘吐け、と口の中で呟く。汗が滲む。俺から指を引き抜いた阿賀松は、俺の唾液でどろどろに汚れた指を俺の顔で拭うのだ。

「それで? ……なんだっけか?」
「っ、ここ、ど……して……」
「……いやそうじゃねえだろ」
「……ッ!」

 さっきまでの楽しげな声が一瞬にして低くなったとき、恐怖で全身が強張った。凍り付く俺を見て、阿賀松はすぐに笑った。愉しそうに、気持ち良さそうに。

「……けどまぁ、教えてやるよ。ここね、じいさんから好きにしていいって貰ったの。俺が」

「最高だろ?ここからの眺め。こっから落ちたら即死だぜ、お前みてーなやつも」チェアをぐるっと回転させれば、学園の外の風景が一望できた。
 暗にお前をいつでもここから落とせるんだぞと言われてるようで、俺はその景色見晴らしを素直にすごいと思うことはできなかった。
 息を呑む俺に、阿賀松は喉を鳴らした。

「それじゃ、今度は俺の番だな。――ユウキ君お前……昨日、どこで何をしていた?」

 必ず聞かれるとわかっていた。覚悟していた。

「テメエの部屋でずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずーーーーっと、待ってたのによぉ。俺を待ちぼうけにするやつなんて早々いねえよ。……しかも、二回もだ」
「……」
「なぁ? わざとか? わざとだろ? ……俺を怒らせたくてお前、わざとやってるしか思えねえんだよなぁ……」

 俺を抱いていた腕に力が籠もる。内臓に詰まったもん全部迫り上がってきそうなくらいの馬鹿力に、喘ぐ。何も答えない俺に、焦れたように、苛ついたようにやつは俺の首筋に手を這わせた。
 そして。

「……なあ、昨夜どこにいた?」

 据わった目。首の絆創膏を剥がした阿賀松は、シャツを引き千切る勢いで襟の下を暴くのだ。

「こんな傷作って、どこで楽しんでいたんだ?……ユウキ君」
「……っ」
「っハ、だんまりかよ……俺に、なぁ? ……そうかそうか……お前がそのつもりならいいぜ」

 背後の阿賀松が上半身を揺らして笑ったかと思ったそのとき、下腹部に伸ばされた骨太な手に血の気が引く。

「テメェの体に確認すりゃいい話だしな」
「ぃ、やめ……ッ!」

 ベルトを外される。慌てて阿賀松の腕を掴んで止めようとするが、両腕を束ねて拘束された。

「暴れんなよ。それとも、痛いのがお好みか?」
「……ッ!」

 この体勢。この状況。どうやったところでこの男から逃れられない。
 それならば、と抵抗をやめれば、阿賀松は笑った。

「……おーよしよし、いい子だ。……ちったぁ学習能力はついたみてえだな」

 まるでペットを可愛がるかのような猫なで声にゾッとした。けれど、どうせ逃げられないこの状況で阿賀松に無意味に殴られるくらいなら、そう思ってしまう俺は間違ってるのか。
 下着ごと脱がされるスラックス。シャツの下から伸びる足に目を向けた阿賀松は、そこにくっきりと残った手の形の痣を見て笑う。

「っは、何? ……随分と可愛がられたみてえじゃねえの」
「っ、……」
「気持ちよかったか? なあ、俺を放ったらかしにして抱かれるのはよぉ」

 笑う阿賀松だが、その目は据わってる。その声も、明らかにトーンが落ちてるのがわかって血の気が引いた。

「……ッなさ……」
「あ? ……聞こえねえな」
「……っ、ご、めんなさ……ッ」
「……――遅えよ」

 阿賀松が吐き捨てるように呟いたのとそれはほぼ同時だった。
 むき出しになった足を大きく掴まれ、窓の外へと向けるように開脚させられ、血の気が引いた。

「っ、や、ぁ……っ」
「あーあ、ひでえなこりゃ。……ろくに手当もされてねえから腫れまくってんじゃん」
「やめ、先輩……ッ」
「見ろよ、ユウキ君。わかるか? ここ、捲れ上がってんの。普通じゃこうなんねーんだよ」
「ぅ、ひ……ィ……ッ」

 阿賀松の太い指先が、押し拡げられたそこに這わされる。
 俺からは見えない。けれど、窓ガラスに反射して自分がひどい格好してるのが視界に入った瞬間、全身が燃えるように熱くなった。
 足をばたつかせるが、そんなのお構いなしに阿賀松は剥き出しになった肛門を撫でる。それだけで、熱と痺れを伴った痛みが走り、堪らず悶えた。

「い、ぎ……ッ!」
「……面白くねえな」
「ぁ゛、はッ、やめ……ッ!」
「ここまでベタベタ手垢つけられやがってよぉ……誰にされた? ……言えよ、ユウキ君」

 唾液で濡れた指が腫れたそこに充てがわれる。それだけでこれから来る痛みを想像してしまい、無意識に下腹部に力が入った。呼吸が浅くなる。目の奥が熱く、真っ赤になる。暴力的な痛みとは違うそれに、チリチリと胸の奥が焦がれるようだった。

「っ、ぁ、う……」
「言えって言ってんだろ。……それとも、俺に言えねえような相手なのかよ」

 何も言えなかった。
 浅い呼吸だけが喉から溢れる。震える俺に舌打ちをし、そして阿賀松は容赦なくそこに指を捩じ込むのだ。
 瞬間、裂傷でボロボロになっていたそこにナイフをねじ込まれたようなそんな鋭い痛みが脳天まで貫いた。
 声にならない悲鳴が漏れる。のたうち回りそうになる俺の体を押さえつけ、阿賀松は腹の中で円を描くように指を動かした。それだけでも、今の俺にとっては拷問に等しい。

「や、ぁ……ッう゛、痛ぁ、ぎッ! ひ、ィ……抜い……抜いてくださ……あ゛ぐッ!」
「……そうじゃねえだろ」
「ぎひ……ッ!」

 片方の手に縮こまっていた玉を叩かれ、その衝撃に思わず目を剥きそうになる。生理的な涙がボロボロと目から溢れ、喉奥から嗚咽とも取れない声が洩れた。

「ぁ゛……い、ます……いい……ます……ッ!言います……ッ!」
「あぁ? 遅えな」
「ぁ゛あ゛、あ゛ッ!!」

 玉を押し潰すように掌全体で強く揉まれると同時に、中を根本までグチャグチャに掻き回され、堪らず絶叫する。体が痛みに耐えられずガクガクと震える。突っ張る手足を捕まえたまま、阿賀松はそれでも面白くなさそうに玉の皮を抓るのだ。瞬間、視界が真っ赤に点滅し、自分のものとは思えない声が洩れた。
 脂汗が滝のように吹き出し、俺は頬を濡らすものが涙なのかわからないまま声をあげる。

「か、こい……っ、栫井、にぃ……ッ!」
「……はぁ? なんだ、アイツかよ。……チッ、テメェもホイホイやられてんじゃねーよ!」
「う゛、ぉぐ……!」

 ぐっ、と内臓ごと押し上げられるような衝撃に舌が垂れる。脳髄まで染み込むような激痛に、頭がどうにかなりそうだった。逃れるように窓ガラスへとしがみつこうとする俺を見て、阿賀松は笑う。

「おいコラ、何おっ勃ててんだ?」
「ッう゛ひ、ぎ」
「んなに中腫らしやがって……誰があいつと寝ていいなんて言ったんだよ」
「っ、ご、めんなひゃ、ごめんなさ、ぁ、ごめ、ごめんなさい……ごめんなさい……っ!!」

 内腿が突っ張る。なんで俺が勃起してるのかもわからない。ただ脳味噌が熱くなって、湯煎されたみたいにどろどろになった頭の中はわけわかんなくなっていた。
 ひたすら謝る。この痛みから開放されたかった。プライドなんてない。阿賀松の気に障ったなら謝るしかない。じゃないと、これ以上されたら本当に死んでしまう。
 バクバクと時限爆弾みたいに激しく脈打つ心臓に、死にたくないと主張するかみたいに勃起する性器からは透明の先走りがお漏らしみたいに垂れていて。懇願するように阿賀松にしがみつけば、やつは面倒臭そうに目を細める。

「……チッ」
「ぅ、あ」

 舌打ちされたかと思えばいきなり体を抱き起こされた。
 そして、机の上に押し倒される。

「……興醒めだ」

 その振動、背中の冷たい感触に震えるのもつかの間。ブレザーから携帯端末を取り出した阿賀松はどこかへと電話を掛け始めた。

「おい仁科。軟膏持って今すぐ理事長室まで来い。切れ痔のやつだよ。……あぁ? 知るか、五分以内に来い。いいな」

 一方的に言い放ち、そして一方的に阿賀松は通話を切った。
 軟膏……ってなんだ、これから俺は何をされるのだ。わけわからないパニック状態の頭の中、阿賀松の一挙一動から目を反らせなかった。
 調理前の魚みたいに動けなくなる俺を見下ろし、阿賀松は冷めた目を細める。
 伸びてきた手が前髪を掠める。そのまま髪を掴まれるかと思った瞬間、視界が陰った。そして、額に硬い感触と柔らかい感触が触れる。

「……本当、馬鹿だな」

 額にキスされた。そう理解したときだった。理事長室の扉が勢いよく開いた。

「はっ、ぜえ、阿賀松さん、これ……ッ持ってきました……!」

 頭上、正しくは扉の方から聞き覚えのある声が聞こえた。目を動かせば、そこには汗に濡れた仁科が袋を片手にそこに立っていた。俺と目があった仁科は一瞬ぎょっとしたが、すぐに目を反らす。
 俺は、仁科に見られたというショックを受ける余裕もなかった。

「遅えよ」
「で、でもまだ五分経ってな……」
「おい、仁科。いいからそれ、ユウキ君のケツに塗ってやれよ」
「え」

 一体阿賀松は何を言ってるのだろうか。いつもわけわからないことばかりを言う男だが、今回ばかりは……わかりたくなかった。それはきっと仁科も同じだろう。
 この男は口を開けばろくなことを言わないとわかっていたが、今回ばかりは笑えなかった。
 それは仁科だって同じだ。そりゃそうだ、わかってるが、だからこそ余計嫌な汗が止まらなかった。
 時間が停まったかのように静まり返る理事長室に、ただ一人諸悪の根源である阿賀松伊織だけが笑っていた。

「何突っ立ってんだ? 俺の言葉がわかんなかったのかよ。ユウキ君のケツにたっぷりこの薬を塗り込んでやれ、つってんだよ」
「阿賀松さん、ちょっと……待ってください」
「なんだぁ? ローションが欲しいってか?面白えこと言うよな、お前も」
「そ、じゃなくて……ッ! そんな真似……っ」

 できませんとか、できるわけないです、とかそんなことを言おうとしたのだろう。
 青褪める仁科の言葉を遮るように、阿賀松は「できるだろ?」と言い切った。

「――なんたって、二度目なんだから」

 この男は、今、すごくとんでもないことを言ったのではないか。意味がわからず、思わず仁科の方を見たときだった。
 一目でわかるほど赤くなったその仁科の顔に、全てを察してしまう。
 いつ、いつだ。どこで、なにが。俺の知らないところで何かがあった、その事実に頭をぶん殴られたようなショックを覚える。
 仁科は、何も言わなかった。言うつもりもなかったのだろう、それをこの男にバラされた。そんな顔だった。

「てめぇも何ぼけっとしてんだよ。足開くんだよ。それじゃ塗れねえだろ」

 膝の頭を掴まれ、仁科の目の前で大きく足を開かされる。
 閉じようとしても、阿賀松に力で敵うはずがなかった。
 頭を擡げ始めていた性器を曝され、羞恥でどうにかなりそうだった。いくら、いくら仁科に俺の知らないところで身体を触られていたとしてもだ、だからといって割り切ることができることはできるわけがない。

「手も退けろ。今更恥じらったって遅えんだよ。それとも、何から何まで俺にしてもらいたいのか」
「っ、や、め」
「うるせぇ、でけえ声出すんじゃねえよ」

 隠そうとしていた手を掴まれる。顔から火が吹きそうだった。仁科から見た俺はさぞ滑稽なことだろう。
 それでも仁科は笑おうともせず、向けられる目はやり場を探るような、それでいて体中のアザや傷を見つければ痛ましそうにしかめられる。

「早くしろ、仁科。……それともなんだ、このまま俺の突っ込んで裂傷悪化させてもいいのかよ」
「……っ」
「っ、に、しな先輩……」
「……っ悪い、齋藤……目閉じてろ」

 溜まった空気を吐き出すような、苦々しい謝罪の言葉の意味がわかり、俺は目を瞑る。阿賀松に捕まえられた身体が、近付いてくる足音に、気配に、嫌でも反応せずにはいられなかった。

 長い間こうしていたかのように思えた。呼吸を整えようとしても、息は浅いままだ。すぐ側に感じる仁科の気配を嫌でも意識してしまい、頭がどうにかなりそうだった。
「触れるぞ」と、いう仁科の声に身構える。割れ物に触れるかのようにそっと触れる指先の感触に、全身は電流が流れるみたいに震えた。

「……っ、ふ……ッ」

 息を殺す。先程まで阿賀松に散々イジられていただけに過敏になっていたのかもしれない、優しい手付きが余計俺にとっては酷だった。
 熱を帯びた肛門を軽く指で広げられた瞬間、ピリッとした痛みに腰が揺れる。声が漏れそうになり、ぐっと奥歯を噛み締めた。
 微かに、目の前の仁科が息を飲むのが伝わってくる。恥ずかしくて仕方ない。目を瞑ってるから余計仁科の挙動に意識がいってしまうのだ。

「ん、……っ、ぅ……っ」

 広げられたそこに押し当てられた指には何かが絡められていた。軟膏だろう。腫れたそこに塗り込まれるその瞬間は酷く冷たかったがそれも一瞬、軟膏を塗り込まれた箇所はすぐに焼けるように熱くなる。溶けるような疼きに、出したくもない声も漏れる。
 それを何度か繰り返し、入り口部分から徐々に深く入ってくる指の感触にさらに自分が勃起していってるのがわかって、酷く惨めになった。

「勃起してんじゃねえの、ユウキ君」
「……っ!」
「お前、この前もコイツにケツに薬塗ってもらって勃起してたし……やっぱこっちの才能あんじゃねえの? それとも、仁科の指はそんなに気持ちいいのか?」

 やめてください、も違う、も言えなかった。
 勃起してるのを見られてしまった今、何を言ったところで説得力もクソもない。
 誰のせいだと言いたかったが、そんなこと言えるわけもなくただ阿賀松の言葉をじっと堪えるしかなかった。

「……くくっ、いじらしいな」
「っ、ちょ、阿賀松さん……っ!」

 すぐ傍で、仁科の慌てたような声が聞こえた瞬間だった。
 第一関節辺りまで入っていた仁科の指が一気に奥まで入ってきた。

「っ、ひ、ィ……っ!!」

 瞬間、言葉にならない悲鳴が漏れ、下腹部に走る内側から焼けるような痛み、或いはそれによく似た強い刺激に堪らず目を見開く。
 そこには、青褪める仁科の手ごと掴んで無理矢理奥に挿入させた阿賀松が笑ってこちらを見ていた。

「仁科ァ、こいつは勿体ぶられるよりも腹ん中グチャグチャに掻き混ぜられる方が好きなんだよ」

「なあ?」と、ビクビクと宙を向いた性器を一瞥し、阿賀松は底冷えするような冷たい笑みを浮かべた。
 加速する心臓の音。やめてくれ、と懇願する暇もなかった。

「おい仁科、手が止まってんぞ」

「イカせてやれよ、生殺しは可哀想だろ」そう、低く囁く阿賀松に、ただでさえよくない仁科の顔色が青くなる。
 横暴だ、こんなの、脅迫だ。今更だとわかってても、それでも、俺よりも辛そうな仁科の顔を見るのが余計俺は嫌で。

「……っ、ごめん、齋藤……」

 謝らなければならないのは、こっちなのに。俺のせいで、阿賀松の気まぐれでこんなことをさせられている仁科はただの被害者なのに。
 大丈夫ですとか、気にしないでくださいとか、そんな気の利いたことも言う余力など俺にはなかった。恐怖で動けなくなる俺の耳に、「ごめん」という仁科の謝罪が静かに落ちた。
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