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第二部 高校生編
未だに直死の魔眼?がなにか知らない ♡
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部長の謎の狂乱から翌日。
今日も部長は部室に来ていない。
バイトには来るなと仰せだ。大丈夫なのか、それで。
やっぱりあの会話には相当な重量があったようだ。
正直俺は微塵も感じないが。
「ケーくんケーくん、知ってる?」
「何を?」
火曜の授業も終わって放課後。
自宅で学習合宿の準備を進めていると、なじみが俺に聞いてきた。
「告白合宿のウワサ」
「噂?」
「えーっとね、『アラもう聞いた? 誰から聞いた? 告白合宿のそのウワサ』」
「ストップ。それ原文のまま言う必要ないだろ」
「まあそうなんだけど」
その噂曰く、『鷹弓高校一年の時に行われる学習合宿の二日目の夜に宿舎を抜け出し、中庭にある一本杉の下で告白した男女は強く結ばれる』とのことだ。
言ってしまえば割とありがちな、捻りも何もない噂だ。
だからこそロマンを感じるという人間もいるのだろうが、俺としてはもう少し捻くれていた方が好みだ。
「捻くれているって、例えば?」
「そうさな・・・『ただし結ばれた男女が別れると、一本杉の怒りに触れる』とか?」
「それも大概捻りが無いよ」
「じゃあ『見えない鎖でつながれて、もう一生離れられない』とかは?」
「あ、それいいね。告白合宿のウワサ、そう言う風に尾ひれつけよ」
「今まさに偏向報道が行われている・・・」
「いいじゃん、だってそうしたうえでケーくんと告白しあったら、私たちは見えない鎖で繋がれるんだよ?」
「・・・今一瞬『なるほど』と思った自分が憎い」
「えー、ケーくんは私と繋がれるの嫌なのー?」
ふて腐れたような顔で後ろから肩に顔を乗せるなじみ。
「お前に首輪をつけるのを俺以外の存在にやらせたくないだけだ」
「・・・もう、やめてよね。明日早いんだよ?」
なじみがより強くしな垂れかかる。
「そういう割に、随分乗り気じゃないか」
背中に感じる突起物は、なじみが発情していないと感じられないものだ。
少し体を揺すれば、コリコリのそれが甘く転がり、なじみに薄い嬌声を上げさせる。
「ひあっ・・・だって、ケーくんが嬉しいこと言うから・・・」
「へー、どのあたりが嬉しかったの?」
「そ、そんなの恥ずかしい」
「答えなさい」
「ひゃうっ!」
少し語気を強めれば、声と顔はすぐさま淫らに溶け切った。
立ち上がりながら振り返ると、なじみは既に雌奴隷モードに入って女の子座りでこちらを見上げている。
「ケ、ケーくんの・・・」
「なじみ、『こういう時』は俺の事をなんて呼ぶんだっけ?」
「はぁん・・・申し訳ありません、ご、ご主人様ぁ・・・」
なじみはドンドン深まっていき、いよいよ自力脱出は不可能な領域まで落ちた。
瞳の中にハートマークが、体の周囲に薄桃色のオーラが幻視できる。
こうなればベッドに放り込まれるか、俺に命令されるまで雌奴隷モードは続く。
「ご主人様が、私を独占したがっていることが、最高にうれしいです」
「おいおい・・・」
なじみの顎をクイと持ち上げる。
「独占されたがってるのは、お前の方じゃないのか?」
「はああ・・・!」
ドンドン落ちていく。
正直、俺も引き上げられるか不安な所まで。
「その通り、です。私は一本の髪の毛から、魂の尊厳までご主人様に捧げたい」
「それは何故?」
「ご主人様が、ご主人様だからです」
「いい子だ」
顎に添えた手をずらし、頬をゆったり撫でる。
頬が撫でられ、掌と擦れるたびになじみは歓喜に打ち震える。
その余り零れた涙を手で拭い口に運べば、それを見たなじみが下の口を甘く濡らす。
部屋着のショートパンツはもう使い物にならないだろう。
ブラに包まれているはずの乳首は、それすらものともせず存在を主張している。
「三日、三日か。その間俺とお前はまともに接触できないわけだが」
「ああ・・・」
なじみの瞳から歓喜が掻き消え、絶望が覗く。
楽しくて調教しておいてなんだが、大丈夫なのだろうか。夏休みに実家帰ったら発狂しそうなんだが。
「じゃあこうしよう。お互い準備自体は完了しているよな?」
「着替えなどでしたら」
「じゃあ今からお前の体を徹底的に犯す。体の中がパンパンになるまでだ。それで三日間の慰めとしよう。どうだ?」
「望外の喜びでございますぅ・・・!」
こうして絶望は白濁に押し流され、二人は出発までの時間を仲睦まじく暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
*
もうちょっとだけ続くんじゃ。
さて、俺となじみは合宿の準備物をリビングに置き、連れ立って脱衣所へ行った。
このマンションの風呂は一応トイレと別れているものの、脱衣所含めて一人であっても非常に狭苦しく、そに二人となればもはや密着以外にないというレベル。
総評としては『家賃相応』って所か。その所為かリビングは広い。
「さてと、では脱げ」
「はぁい・・・!」
なじみはするすると服を脱いでいく。
しかし下半身の方はびちょびちょで少々手間取っており、『するする』というよりは『ぬるぬる』という風だった。
やがてなじみの裸体が白日の下にさらされる。
こうして彫刻の様に観覧するのは初めてだが、なじみの裸体は彫刻の様に美しい。
一度も日に当たったことがないと言わんばかりの白い肌。赤ん坊のころから一秒も老いていないと言われても信じそうな潤い。薄い肩に儚い腕。その中で燦然と自己主張する大きな乳房と乳首。摘まむことのできない腰回りの引き締まりはもはや芸術だ。尻も太腿もパンパンに張り詰め、針で刺したら破裂するのではないかと心配になるほど。
脂肪はエネルギー貯蔵の一環と言われているが、なじみを見てもそう言えるだろうか。全身に薄く配置された脂肪が、男の劣情を誘う器官にしか見えないというのに。
全く陰毛の生えていない秘所は、処女の様にぴっちりとした一本のスリットを保っている。
そして顔ときたら人類の語彙の不完全証明と言える美しさだ。
ギリシャの彫刻は美しさを基本とするらしいが、ギリシャの彫刻家がなじみの体を見ればノミを投げるだろう。いやまあ絶対に見せないからそんなことにはならんのだけど。
男を誘うことだけに特化した肉体には、もはや機能美染みたものすら感じさせる。
「ああ・・・ご主人様がッ見てるっ! 私の体、私のいやらしい体、全部見られてる・・・知られちゃった、全部全部、私の体の全部、ご主人様に把握され・・・」
なじみはそこで言葉を切り、恍惚とした表情を険しくする。
「あっ・・・ダメッ、まだ駄目・・・せっかくご主人様が気持ちよくしてくださるのに・・・自分で、勝手に気持ちよく、なっちゃ・・・あっあっあっ」
険しい表情は瞬く間に蕩け、全身がガクガク痙攣する。
もはや目の焦点はあっていない。
「あっいやっ! 嫌なのにぃ・・・気持ちよくなるならご主人様が良いのにぃ・・・ご主人様のッ、視線ッだけでッ・・・あっ」
ひゅっと息をのむと。
「ひゃああああああああああ!!!!」
盛大に潮を噴いてイキ果てた。
深度は3。
普通ならマジイキで、一回の情事が終わる値だが・・・10を経験した俺たちからすれば前戯もいいとこ。
まあ、視線だけで前戯が終わるとは俺も予想外だが。
魔眼にでも目覚めたか?
「随分と欲張りな女だな、ええ?」
「はふぅ・・・申し訳ありません・・・」
「まあいい、先に風呂の中に入っていなさい」
湯を張っているわけではないので入るも何もないのだが。
ともかく、俺も手早く脱衣してなじみの後を追う。
その時に気付いたが、無意識に勃起していた。
『俺の視線だけで感じて絶頂する』という痴態は、15年以上続けた制御を思わず手放してしまうくらいには俺の性癖に合致したらしい。
今日も部長は部室に来ていない。
バイトには来るなと仰せだ。大丈夫なのか、それで。
やっぱりあの会話には相当な重量があったようだ。
正直俺は微塵も感じないが。
「ケーくんケーくん、知ってる?」
「何を?」
火曜の授業も終わって放課後。
自宅で学習合宿の準備を進めていると、なじみが俺に聞いてきた。
「告白合宿のウワサ」
「噂?」
「えーっとね、『アラもう聞いた? 誰から聞いた? 告白合宿のそのウワサ』」
「ストップ。それ原文のまま言う必要ないだろ」
「まあそうなんだけど」
その噂曰く、『鷹弓高校一年の時に行われる学習合宿の二日目の夜に宿舎を抜け出し、中庭にある一本杉の下で告白した男女は強く結ばれる』とのことだ。
言ってしまえば割とありがちな、捻りも何もない噂だ。
だからこそロマンを感じるという人間もいるのだろうが、俺としてはもう少し捻くれていた方が好みだ。
「捻くれているって、例えば?」
「そうさな・・・『ただし結ばれた男女が別れると、一本杉の怒りに触れる』とか?」
「それも大概捻りが無いよ」
「じゃあ『見えない鎖でつながれて、もう一生離れられない』とかは?」
「あ、それいいね。告白合宿のウワサ、そう言う風に尾ひれつけよ」
「今まさに偏向報道が行われている・・・」
「いいじゃん、だってそうしたうえでケーくんと告白しあったら、私たちは見えない鎖で繋がれるんだよ?」
「・・・今一瞬『なるほど』と思った自分が憎い」
「えー、ケーくんは私と繋がれるの嫌なのー?」
ふて腐れたような顔で後ろから肩に顔を乗せるなじみ。
「お前に首輪をつけるのを俺以外の存在にやらせたくないだけだ」
「・・・もう、やめてよね。明日早いんだよ?」
なじみがより強くしな垂れかかる。
「そういう割に、随分乗り気じゃないか」
背中に感じる突起物は、なじみが発情していないと感じられないものだ。
少し体を揺すれば、コリコリのそれが甘く転がり、なじみに薄い嬌声を上げさせる。
「ひあっ・・・だって、ケーくんが嬉しいこと言うから・・・」
「へー、どのあたりが嬉しかったの?」
「そ、そんなの恥ずかしい」
「答えなさい」
「ひゃうっ!」
少し語気を強めれば、声と顔はすぐさま淫らに溶け切った。
立ち上がりながら振り返ると、なじみは既に雌奴隷モードに入って女の子座りでこちらを見上げている。
「ケ、ケーくんの・・・」
「なじみ、『こういう時』は俺の事をなんて呼ぶんだっけ?」
「はぁん・・・申し訳ありません、ご、ご主人様ぁ・・・」
なじみはドンドン深まっていき、いよいよ自力脱出は不可能な領域まで落ちた。
瞳の中にハートマークが、体の周囲に薄桃色のオーラが幻視できる。
こうなればベッドに放り込まれるか、俺に命令されるまで雌奴隷モードは続く。
「ご主人様が、私を独占したがっていることが、最高にうれしいです」
「おいおい・・・」
なじみの顎をクイと持ち上げる。
「独占されたがってるのは、お前の方じゃないのか?」
「はああ・・・!」
ドンドン落ちていく。
正直、俺も引き上げられるか不安な所まで。
「その通り、です。私は一本の髪の毛から、魂の尊厳までご主人様に捧げたい」
「それは何故?」
「ご主人様が、ご主人様だからです」
「いい子だ」
顎に添えた手をずらし、頬をゆったり撫でる。
頬が撫でられ、掌と擦れるたびになじみは歓喜に打ち震える。
その余り零れた涙を手で拭い口に運べば、それを見たなじみが下の口を甘く濡らす。
部屋着のショートパンツはもう使い物にならないだろう。
ブラに包まれているはずの乳首は、それすらものともせず存在を主張している。
「三日、三日か。その間俺とお前はまともに接触できないわけだが」
「ああ・・・」
なじみの瞳から歓喜が掻き消え、絶望が覗く。
楽しくて調教しておいてなんだが、大丈夫なのだろうか。夏休みに実家帰ったら発狂しそうなんだが。
「じゃあこうしよう。お互い準備自体は完了しているよな?」
「着替えなどでしたら」
「じゃあ今からお前の体を徹底的に犯す。体の中がパンパンになるまでだ。それで三日間の慰めとしよう。どうだ?」
「望外の喜びでございますぅ・・・!」
こうして絶望は白濁に押し流され、二人は出発までの時間を仲睦まじく暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。
*
もうちょっとだけ続くんじゃ。
さて、俺となじみは合宿の準備物をリビングに置き、連れ立って脱衣所へ行った。
このマンションの風呂は一応トイレと別れているものの、脱衣所含めて一人であっても非常に狭苦しく、そに二人となればもはや密着以外にないというレベル。
総評としては『家賃相応』って所か。その所為かリビングは広い。
「さてと、では脱げ」
「はぁい・・・!」
なじみはするすると服を脱いでいく。
しかし下半身の方はびちょびちょで少々手間取っており、『するする』というよりは『ぬるぬる』という風だった。
やがてなじみの裸体が白日の下にさらされる。
こうして彫刻の様に観覧するのは初めてだが、なじみの裸体は彫刻の様に美しい。
一度も日に当たったことがないと言わんばかりの白い肌。赤ん坊のころから一秒も老いていないと言われても信じそうな潤い。薄い肩に儚い腕。その中で燦然と自己主張する大きな乳房と乳首。摘まむことのできない腰回りの引き締まりはもはや芸術だ。尻も太腿もパンパンに張り詰め、針で刺したら破裂するのではないかと心配になるほど。
脂肪はエネルギー貯蔵の一環と言われているが、なじみを見てもそう言えるだろうか。全身に薄く配置された脂肪が、男の劣情を誘う器官にしか見えないというのに。
全く陰毛の生えていない秘所は、処女の様にぴっちりとした一本のスリットを保っている。
そして顔ときたら人類の語彙の不完全証明と言える美しさだ。
ギリシャの彫刻は美しさを基本とするらしいが、ギリシャの彫刻家がなじみの体を見ればノミを投げるだろう。いやまあ絶対に見せないからそんなことにはならんのだけど。
男を誘うことだけに特化した肉体には、もはや機能美染みたものすら感じさせる。
「ああ・・・ご主人様がッ見てるっ! 私の体、私のいやらしい体、全部見られてる・・・知られちゃった、全部全部、私の体の全部、ご主人様に把握され・・・」
なじみはそこで言葉を切り、恍惚とした表情を険しくする。
「あっ・・・ダメッ、まだ駄目・・・せっかくご主人様が気持ちよくしてくださるのに・・・自分で、勝手に気持ちよく、なっちゃ・・・あっあっあっ」
険しい表情は瞬く間に蕩け、全身がガクガク痙攣する。
もはや目の焦点はあっていない。
「あっいやっ! 嫌なのにぃ・・・気持ちよくなるならご主人様が良いのにぃ・・・ご主人様のッ、視線ッだけでッ・・・あっ」
ひゅっと息をのむと。
「ひゃああああああああああ!!!!」
盛大に潮を噴いてイキ果てた。
深度は3。
普通ならマジイキで、一回の情事が終わる値だが・・・10を経験した俺たちからすれば前戯もいいとこ。
まあ、視線だけで前戯が終わるとは俺も予想外だが。
魔眼にでも目覚めたか?
「随分と欲張りな女だな、ええ?」
「はふぅ・・・申し訳ありません・・・」
「まあいい、先に風呂の中に入っていなさい」
湯を張っているわけではないので入るも何もないのだが。
ともかく、俺も手早く脱衣してなじみの後を追う。
その時に気付いたが、無意識に勃起していた。
『俺の視線だけで感じて絶頂する』という痴態は、15年以上続けた制御を思わず手放してしまうくらいには俺の性癖に合致したらしい。
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