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第3章

三日過ごせた者

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「僕が選ばれる為には、何人殺せばいいの?」
 何と言うことを聞くのでしょうか、この人は。
「はっはっはっ。……面白いことを聞くのぉ」
「そう?だって僕、絶対に専属魔術師になりたいんだもん。ライバルは少ない方がいいよね」
「そうかそうか」

 陛下は、本当に心から受け答えを楽しんでいるのでしょう。

「三日過ごせた者を、採用してやるぞ。ほっほっほ」

 全員、と言う言葉は使いませんでした。
過ごせた、という言葉を陛下が妙に強調するのが気になりました。
この場にいる全員が同じことを思ったのでしょう。
息を飲む音がまた、聞こえました。
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