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1.人生最後のデートだと思っていたのに

必要とされたかった 4/何で私が……

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次に「それ」が現れたのは面接。
面接官は皆、私と年齢はさほど変わらないであろう、イケメン美女が出てきた。
その迫力に圧倒された。
自分は数年後にこうなれるのか、と夢を見た。

しかしその夢も、「お祈りメール」であっという間に崩れ去る。
親指で操作をして、ほんの一瞬で天国から地獄。
それを繰り返していく中、その痛みにも慣れていく。
どうにか必死になって、自分を作り込み、選考を進めることができるようになった。
それでも、最後の最後でもう一度、「それ」にぶち当たってしまう。

1つ、奇跡的に相性が良いと思える企業があり、とんとん拍子に最終面接までいった。
運命の企業があるとはこう言うことか……!と、テンションがあがった。
一緒に選考を受けている中で、気が合う友達もできた。
その友達と、一緒に内定もらいたいね、とメールや電話で励まし合った。

一緒に内定をもらった後に、どんなお祝いをしようか。
我慢していたことをいっぱいしたい。
ショッピングを楽しみたい。
ドラマや映画を飽きるほど見たい。
テーマパークで1日遊び倒したいし、旅行も良い。
そんなことを、友達と2人で夜通し語り合った。

しかし、そんな日々は突然終わりを迎える。
私の元には、「お祈りメール」が届いた。
そして、友達は内定が出た。
そのことを知ったのは、友達から直接教えてもらったのではない。

友達がやっているSNSに
「内定出た!第1志望!」
と投稿されたのを見ただけ。

(何で私が……)

という気持ちを抑えて、おめでとう、と、メッセージを送った。
返事は、ぷっつりと途絶えた。
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