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霊界トーク!

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 オリヴィアがノアに告白していたその遥か上空にて。

「はあ、あの女やっとくっついたのね」

 そんな2人を見届けている少女が2人いた。

「全く、私が夢にまで出てやったんだからさっさとくっつきなさいよね」

 白髪の美少女はやれやれと呆れながらそう話す。

「うまくいったねリーシェお姉さん!」

 白髪の少女の隣で、更に一回り程小さい黒髪の少女がそう声を掛けた。

「そりゃあまあ私がわざわざ焚き付ける為に一芝居打ったんだもの。当然の結果よ。

ところでキャットレイ、貴女の方こそ良かったの?
あのノアだかって少年の事が好きだったんじゃないの?」

 白髪の少女……リーシェに尋ねられ、黒髪の少女……キャットレイは微笑みながら答える。

「確かにノアの事は好きだったけど、あくまで友達としてだからね。
友達の恋を応援するのは当たり前でしょ?

それに……」

 そう話してる途中、キャットレイはオリヴィアとノアがいる庭園とはまた別の場所を見ながら頬を赤く染めた。

「私、恋人にするならリーシェお姉さんのお兄様の方がタイプだわ!」

 キャットレイはたまたまノルトギアに来て仕事中のレイアンを見つけてはそちらを見つめていた。

 そう、何を隠そうキャットレイは中々の面食いだったのだ。

「まあ兄上様は顔だけはかっこいいからね」

「はあ、レイアン様、今日もなんてお麗しい……♡

なのに、あの赤髪女の奴、ノアと付き合うとか言い出したかと思えば速攻レイアン様に乗り換えやがって~っ!
ノアと付き合ったままだったら、レイアン様をあんな奴盗られずに済んだのに、ムカつくわ!」

 そしてキャットレイはレイアンに近寄ってくるアレシアを睨みながら怒りだした。

「友達の恋を応援するんじゃなかったの?」
「友達の恋は応援するけど、自分の恋の方がもっと大事!」

 きっぱりとそう言い切るキャットレイの言葉にリーシェはくすくすと笑いながら返事をする。

「私、そういう考え嫌いじゃないわ」

 リーシェにそう言われてキャットレイも少し照れ笑いしながら答えた。

「ありがとう。まあ冗談だけどね。私は生きてないからどんなに頑張ってもレイアン様にアタック出来ないし、それに生きていたとしてもきっとレイアン様とは一生会う事もなかっただろうし。
寧ろ死んだおかげで色々こうして見れるのも中々面白いし!」

「まあそうね。中々面白いものだわ」

 生きている時よりも、死んだ今の方が前より人の気持ちが分かるだなんて、皮肉よね。

 リーシェは下界を眺めながらそう想いを馳せていた。

「リーシェお姉さんこそ、オリヴィアさんの事嫌ってるっぽいのに何で応援なんてしたの?」

 ふいにキャットレイからそう質問され、リーシェはさも当たり前かの様に口を開いた。

「あら、別に嫌ってはいないわよ。
それに応援もしていないわ。
ただ、早くあの2人がくっついてくれないと、アデック様と万が一あの女がくっつくなんて事になったら許せないからね。

でもやっとこれで私も安心してアデック様を愛する事に集中出来るわ♡」

 リーシェはそう言うとぴゅーんとアデックの元へと向かっていったのだった。

「あ、行っちゃった……まあいっか」

 それからキャットレイはノアの所に振り向いて叫んだ。

「ノアー! 幸せにねー!
元気でねー! あ、後墓参りは猫グッズだけじゃなくて、甘いお菓子も食べたいからよろしくねー!

よし、じゃあ私もレイアン様の所に行こーっと♪」

 こうしてキャットレイもレイアンの元へと向かって行くのだった。
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