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失望
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「はぁ……」
ノアの部屋に行ったその日の夜、私は溜め息を吐きながら悩んでいた。
ノアがハワード家を出て行くまでもう後4日と日が迫っている。
それまでに私に出来る事はもうないのだろうか……。
「あ、オリヴィアちゃん!」
そんな事を考えていると、ちょうど廊下でエマとでくわした。
「エマ。お風呂上がり?」
「ええ! さっぱりしたわ!」
エマは如何にもお風呂上がりといった様に髪は湿っており、その為普段緩いウェーブの金色の髪は完全ではないが少しストレートっぽくなっていた。
血行が良くなったのか頬も赤みを帯びている。
そんなエマの姿を見ていると確かに夏の夜のお風呂はさっぱりして気持ち良さそうに思えた。
しかし私はもうシャワーだけで済ましてしまったので、それを若干後悔する。
「そう、良かったわね」
「ところでオリヴィアちゃん、聞いた?
ノアってば隣国の姫と付き合ってるんだってね!」
瞳をキラキラとさせてエマがそう話してきた。
エマの反応から見るにノアが無理矢理婚約させられそうだとは思っていないのだろう。
「ああ、ノアから聞いたわ」
エマが本気でノアとアレシアが付き合っていると勘違いしているのなら、今下手に事実を伝えるのはまずいかもしれない。
そう考えた私は取り敢えずその事実を伏せる事にした。
「最初聞いた時はびっくりしたわ!
何せノアはオリヴィアちゃんの事ずっと好きでい続けるのかと思ってたから……とはいえそんなノアを射止めたアレシア姫って凄いわよね!
可愛いのかしら?」
「まあ見た目は確かに可愛かったわよ」
私がそう答えると、エマはキョトンとした表情になる。
「え? オリヴィアちゃん、まさかアレシア姫に会った事あるの!?」
「まあ、この屋敷に遊びに来ていた事もあったし、ノアと一緒に隣町の屋敷まで招待された事もあったしね」
私の答えを聞いてエマは驚いた後に羨ましがった。
「えぇ!? いいなーオリヴィアちゃん!
私も会ってみたかったわ!」
「その時ちょうどあんたやルーカスは居なかったからね」
しかし、今思えばそれもわざと仕組まれていたのではとつい疑ってしまう。
流石に違うとは思うが……。
「でもノアもこの屋敷を出て行くなんて急よね。
まあ同棲生活も憧れるけど!」
「同棲生活って言っても、結局隣町のお屋敷もうちと同じくらい広いから部屋も与えられるだろうし、使用人達も何人かいる訳だし、大して今と生活は変わらない気がするけど」
私がそう思っている事を率直に言うと、エマはそれに全力で否定してきた。
「何言ってるのオリヴィアちゃん!
今と変わらないなんてそんな訳ないわ!
だって好きな人と一つ屋根の下で生活するのよ!?
ご飯だって毎日一緒に食べるでしょうし、勉強や、遊ぶ時間だって一緒なのよ!?
……ん? でも、ノアもこれまでオリヴィアちゃんの事が好きだったんだから、ある意味変わらないと言えば変わらないのかしら?」
途中まで熱弁していたエマだが、その事実に気付いて思案顔になる。
「まあ、確かにノア、というかあんた達とはご飯も勉強も一緒だし遊ぶ時間だって結局付き合わされてたから一緒にいたし……やっぱり変わらないんじゃない?」
私の意見に、エマはうーん、と唸りながら考える。
「そうねぇ……要するに私がクリスちゃんとこれから同棲すると考えると……」
と、そう言った途端エマの顔が湯気が出そうな程一瞬でボッと赤くなる。
「や、やっぱり全然違うわ!
想像しただけで心臓が持っていかれそうだもの!」
「心臓が持っていかれるはよく分からんけど、まあ違うもんなのかしらね」
どうやらエマの反応を見るに大分違う様である。
まあ私にはいまいち分からないけれど。
「はぁ、私もいつかは……って、話が脱線しちったわ!
実はルーカス兄様とね、ノアが出て行く前にお祝いに何かプレゼントあげようかって話になったんだけど、オリヴィアちゃんも一緒に今度プレゼント買いに行かない?」
エマにそう誘われた瞬間私は悩んだ。
ノアとしては恐らくアレシア姫と無理矢理一緒に住む事になる訳なのだし、それでお祝いのプレゼントだなんて貰いたくもないだろう。
しかし、その事実をエマやルーカスは知らない訳だし、善意で言ってるに違いない。
それなら、私も合わせた方が良いだろう。
「え? ……まあそうね、分かったわ」
「じゃあ時間もないし、早速明日買いに行きましょ!」
「そうね」
こうして、私とエマとルーカスの3人で明日ノアへのプレゼントを買いに行く事になった。
そして翌日。
オリヴィアとエマとルーカスの3人が出掛けた後に、ハワード家にルイスがやって来ていた。
そして案の定屋敷にいるノアが対応するしかなく、渋々客間に案内されたルイスの元へと訪れた。
「ルイス様、折角いらした所残念ですけどオリヴィア姉様は先程出掛けられましたよ?」
ノアはまた性懲りも無くアポ無しでやって来たルイスにやれやれと呆れ気味で答える。
「いや、今日は君に用があって来たんだよ。ノア君」
しかし、ルイスは何やら神妙な面持ちでそう言ってきた。
「……僕に、ですか?
一体何でしょうか?」
「単刀直入に訊くけど、アレシア姫と付き合ってるって本当か?」
ルイスからそう尋ねられてノアは目を見開いた。
「それ、何処からの情報ですか?」
「うちの父親が、ハワード子爵からフィール国の姫の事何か知ってるかって訊かれたらしくてな。理由を尋ねたら君がアレシア姫と付き合いだしたと言っていたと。
それで、父親が俺に何か知ってるのか尋ねてきたんだよ」
「あー、成る程……」
どうやらお父様から話が伝わっていったのかとノアは納得する。
「それで、実の所はどうなんだい?」
「事実ですよ。
今月中か来月には両家の親も交えて婚約する予定です」
淡々と説明するノアに、ルイスは訝しむ様に問い掛ける。
「それは本気か?
君はもうオリヴィア様の事が好きじゃないのか?」
「オリヴィア姉様の事は勿論姉として好きですよ」
そう告げるノアにルイスは不満気な顔をする。
「ふーん、まあ君のオリヴィア様に対する気持ちはその程度だったって事か。
でも君が居なくなるだけでオリヴィア様を狙う人がまた1人減るから俺としてはありがたい限りだよ」
途中から嬉しそうに語るルイスに対して、ノアもにこにこと牽制する様に喋りだした。
「ルイス様はまさか僕1人ライバルが減ったくらいでオリヴィア姉様と付き合えるとか思ってるんですか?
オリヴィア姉様ならルイス様なんかよりルーカス兄さんとか、もっと良い人を選びますよ」
ノアがそう言い切ったところで、ルイスはノアを平手打ちした。
バシンッと乾いた音が鳴り響いた後、ノアは少し赤くなった頬に手を当てる。
「いった……何するんですか急に」
その問いに、ルイスはフン、と鼻を鳴らしながら答える。
「ただムカついただけだよ。
自分はオリヴィア様の事諦めた癖に君がそんな事言う権利は無いだろ?」
「……まあ、そうですね」
確かに、自分がもうルイスの恋路にとやかく言う筋合いはない。
かと言って応援なんてしてはやらないけど。
「決めた。俺はノア君の様にオリヴィア様の事を諦めたりしない。
例え俺がオリヴィア様と付き合う事になっても恨まないでくれよ?」
「……そんな事はないと思いたいですけど、分かりましたよ」
「それじゃあ俺はそれが言いたかっただけだから」
それからルイスは席を立ってスタスタと歩いていった。
「……正直、君には失望したよ」
振り向きもせずそれだけ呟いてルイスは客間から出て行く。
「……勝手に失望なんてされても困るよ」
ルイスの言葉を聞いたノアは、そう小さく呟いた。
ノアの部屋に行ったその日の夜、私は溜め息を吐きながら悩んでいた。
ノアがハワード家を出て行くまでもう後4日と日が迫っている。
それまでに私に出来る事はもうないのだろうか……。
「あ、オリヴィアちゃん!」
そんな事を考えていると、ちょうど廊下でエマとでくわした。
「エマ。お風呂上がり?」
「ええ! さっぱりしたわ!」
エマは如何にもお風呂上がりといった様に髪は湿っており、その為普段緩いウェーブの金色の髪は完全ではないが少しストレートっぽくなっていた。
血行が良くなったのか頬も赤みを帯びている。
そんなエマの姿を見ていると確かに夏の夜のお風呂はさっぱりして気持ち良さそうに思えた。
しかし私はもうシャワーだけで済ましてしまったので、それを若干後悔する。
「そう、良かったわね」
「ところでオリヴィアちゃん、聞いた?
ノアってば隣国の姫と付き合ってるんだってね!」
瞳をキラキラとさせてエマがそう話してきた。
エマの反応から見るにノアが無理矢理婚約させられそうだとは思っていないのだろう。
「ああ、ノアから聞いたわ」
エマが本気でノアとアレシアが付き合っていると勘違いしているのなら、今下手に事実を伝えるのはまずいかもしれない。
そう考えた私は取り敢えずその事実を伏せる事にした。
「最初聞いた時はびっくりしたわ!
何せノアはオリヴィアちゃんの事ずっと好きでい続けるのかと思ってたから……とはいえそんなノアを射止めたアレシア姫って凄いわよね!
可愛いのかしら?」
「まあ見た目は確かに可愛かったわよ」
私がそう答えると、エマはキョトンとした表情になる。
「え? オリヴィアちゃん、まさかアレシア姫に会った事あるの!?」
「まあ、この屋敷に遊びに来ていた事もあったし、ノアと一緒に隣町の屋敷まで招待された事もあったしね」
私の答えを聞いてエマは驚いた後に羨ましがった。
「えぇ!? いいなーオリヴィアちゃん!
私も会ってみたかったわ!」
「その時ちょうどあんたやルーカスは居なかったからね」
しかし、今思えばそれもわざと仕組まれていたのではとつい疑ってしまう。
流石に違うとは思うが……。
「でもノアもこの屋敷を出て行くなんて急よね。
まあ同棲生活も憧れるけど!」
「同棲生活って言っても、結局隣町のお屋敷もうちと同じくらい広いから部屋も与えられるだろうし、使用人達も何人かいる訳だし、大して今と生活は変わらない気がするけど」
私がそう思っている事を率直に言うと、エマはそれに全力で否定してきた。
「何言ってるのオリヴィアちゃん!
今と変わらないなんてそんな訳ないわ!
だって好きな人と一つ屋根の下で生活するのよ!?
ご飯だって毎日一緒に食べるでしょうし、勉強や、遊ぶ時間だって一緒なのよ!?
……ん? でも、ノアもこれまでオリヴィアちゃんの事が好きだったんだから、ある意味変わらないと言えば変わらないのかしら?」
途中まで熱弁していたエマだが、その事実に気付いて思案顔になる。
「まあ、確かにノア、というかあんた達とはご飯も勉強も一緒だし遊ぶ時間だって結局付き合わされてたから一緒にいたし……やっぱり変わらないんじゃない?」
私の意見に、エマはうーん、と唸りながら考える。
「そうねぇ……要するに私がクリスちゃんとこれから同棲すると考えると……」
と、そう言った途端エマの顔が湯気が出そうな程一瞬でボッと赤くなる。
「や、やっぱり全然違うわ!
想像しただけで心臓が持っていかれそうだもの!」
「心臓が持っていかれるはよく分からんけど、まあ違うもんなのかしらね」
どうやらエマの反応を見るに大分違う様である。
まあ私にはいまいち分からないけれど。
「はぁ、私もいつかは……って、話が脱線しちったわ!
実はルーカス兄様とね、ノアが出て行く前にお祝いに何かプレゼントあげようかって話になったんだけど、オリヴィアちゃんも一緒に今度プレゼント買いに行かない?」
エマにそう誘われた瞬間私は悩んだ。
ノアとしては恐らくアレシア姫と無理矢理一緒に住む事になる訳なのだし、それでお祝いのプレゼントだなんて貰いたくもないだろう。
しかし、その事実をエマやルーカスは知らない訳だし、善意で言ってるに違いない。
それなら、私も合わせた方が良いだろう。
「え? ……まあそうね、分かったわ」
「じゃあ時間もないし、早速明日買いに行きましょ!」
「そうね」
こうして、私とエマとルーカスの3人で明日ノアへのプレゼントを買いに行く事になった。
そして翌日。
オリヴィアとエマとルーカスの3人が出掛けた後に、ハワード家にルイスがやって来ていた。
そして案の定屋敷にいるノアが対応するしかなく、渋々客間に案内されたルイスの元へと訪れた。
「ルイス様、折角いらした所残念ですけどオリヴィア姉様は先程出掛けられましたよ?」
ノアはまた性懲りも無くアポ無しでやって来たルイスにやれやれと呆れ気味で答える。
「いや、今日は君に用があって来たんだよ。ノア君」
しかし、ルイスは何やら神妙な面持ちでそう言ってきた。
「……僕に、ですか?
一体何でしょうか?」
「単刀直入に訊くけど、アレシア姫と付き合ってるって本当か?」
ルイスからそう尋ねられてノアは目を見開いた。
「それ、何処からの情報ですか?」
「うちの父親が、ハワード子爵からフィール国の姫の事何か知ってるかって訊かれたらしくてな。理由を尋ねたら君がアレシア姫と付き合いだしたと言っていたと。
それで、父親が俺に何か知ってるのか尋ねてきたんだよ」
「あー、成る程……」
どうやらお父様から話が伝わっていったのかとノアは納得する。
「それで、実の所はどうなんだい?」
「事実ですよ。
今月中か来月には両家の親も交えて婚約する予定です」
淡々と説明するノアに、ルイスは訝しむ様に問い掛ける。
「それは本気か?
君はもうオリヴィア様の事が好きじゃないのか?」
「オリヴィア姉様の事は勿論姉として好きですよ」
そう告げるノアにルイスは不満気な顔をする。
「ふーん、まあ君のオリヴィア様に対する気持ちはその程度だったって事か。
でも君が居なくなるだけでオリヴィア様を狙う人がまた1人減るから俺としてはありがたい限りだよ」
途中から嬉しそうに語るルイスに対して、ノアもにこにこと牽制する様に喋りだした。
「ルイス様はまさか僕1人ライバルが減ったくらいでオリヴィア姉様と付き合えるとか思ってるんですか?
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ノアがそう言い切ったところで、ルイスはノアを平手打ちした。
バシンッと乾いた音が鳴り響いた後、ノアは少し赤くなった頬に手を当てる。
「いった……何するんですか急に」
その問いに、ルイスはフン、と鼻を鳴らしながら答える。
「ただムカついただけだよ。
自分はオリヴィア様の事諦めた癖に君がそんな事言う権利は無いだろ?」
「……まあ、そうですね」
確かに、自分がもうルイスの恋路にとやかく言う筋合いはない。
かと言って応援なんてしてはやらないけど。
「決めた。俺はノア君の様にオリヴィア様の事を諦めたりしない。
例え俺がオリヴィア様と付き合う事になっても恨まないでくれよ?」
「……そんな事はないと思いたいですけど、分かりましたよ」
「それじゃあ俺はそれが言いたかっただけだから」
それからルイスは席を立ってスタスタと歩いていった。
「……正直、君には失望したよ」
振り向きもせずそれだけ呟いてルイスは客間から出て行く。
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