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無防備過ぎです!
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シーラの誕生会も終わった翌日。
私、オリヴィアはいつもの如く自室で勉強をしていた。
「うーん、分からん……。
全っ然分からない……」
最近勉強のレベルが前より上がってきているせいか、難しい問題が増えてきた。
しかしこれはこれで、絶対に解いてやるぞという謎の反骨精神に目覚める。
そのやる気とは裏腹に、幾度となく考えても同じ考えの繰り返しという無限ループに陥ってしまった。
「あ~駄目だ!
何処が間違ってるんだろう?
何処までが合ってるの?
というか最初の前提から間違ってるのでは?」
うーんと考え抜いた末、出来れば1番遠慮したい方法を思いつく。
「……ルーカスに頼るか……」
過去に一度ルーカスに聞いて、勝手に問題を解いては何故そうなったのか教えてくれない、そもそも人の話を聞いてくれないということがあったが、あの頃はまだ勉強を始めたばかりでそもそもレベルがついていけなかった。
しかし、今なら多少ルーカスの言っている事も分かるかもしれない。
私は自室を出て、早速ルーカスの部屋を訪ねる。
コンコンとノックする。
「入ってもいいかしら?」
すると、勢いよく扉が開いた。
「オ、オリヴィア様!?
どうされたんです!?」
余程私が訪ねてきたのがびっくりしたらしい。
「いや、実は数学で分からないところがあって、教えて欲しいのだけれど」
そう言うとルーカスはああ、成る程と頷いた。
「それじゃあ、あっ……」
ルーカスは珍しく少し黙った。
そして私の首元を見てくる。
「ああ、これ?」
そう言えば、蝶々のネックレスをしたままだった。
一応3兄弟とも、私がネックレスをしてる時は律儀に話しかけない様にしてくれている。
私はそのネックレスを外してみせた。
「はい、これでいいでしょ?
というか、私の方から出向いているから気にしなくてもいいのに」
私がそう言うと、ルーカスは駄目ですよと否定した。
「俺がネックレスを着けている状態のオリヴィア様と話してるところを、エマやノアに見られでもしたら大変ですから」
まあ、確かにそれもそうか。
というかルーカスは長男のはずなのに、中々肩身が狭いなと思う。
まあ下2人がかなり強かだから仕方ないのだけれど。
「じゃあ気を取り直して、この問題が分からないのだけれど」
そう私は数学の本をルーカスに見せる。
「ああ、その問題なら……。
うーん、これは口頭で伝えるよりも図式にした方が分かりやすいので、紙とペンを……」
そう言ってルーカスは紙とペンを自分の机から持ってきた。
「あ、でも立ちながら書くの難しいですね」
「ならルーカスの机を貸してくれない?」
私はそうルーカスの部屋の机を指差して言った。
「え、でもあの机動かすの大変ですし……」
「?
何言ってるのよ、私が部屋に入れば良いだけの話でしょ?」
そう言うと、ルーカスは顔を赤らめた。
「え? オリヴィア様、いいんですか?」
何やらルーカスは狼狽え始める。
「いいとは?」
「いや、男の部屋にその女性一人では、その……」
ルーカスが何を言いたいのか良く分からないが、私は早くこの問題を解きたい。
「あの、私が入っちゃ駄目な理由でもあるの?」
「いや、駄目とかではなくて」
「じゃあ入るわよ」
そう私はルーカスの部屋に入った。
「オ、オリヴィア様!?」
そしてよいしょとルーカスの机の前の椅子に腰掛ける。
流石にルーカスの高さに合わせている為か、私には少し高いが、まあそれはさておき。
「じゃあ始めましょうか、それで?
これはどうやって解くの?」
ルーカスは渋々私の隣に立って、サラサラと図形を描き始める。
「……ここの方式はこうなっていて、それをここに結びつけて」
「ああ、成る程、そこから間違っていたのね」
やはり今ならルーカスの教え方でも分かるまで私も成長している様だ。
それに、ルーカスも前みたいに解くのに夢中になっているわけでもなく、ゆっくりと教えてくれる。
「あの、分かりましたか?」
そうルーカスが私を覗き込みながら聞いてくる。
「ありがとう! お陰でスッキリしたわ」
私は素直に礼を言う。
するとルーカスは一瞬私に近づいたが、またすぐ様離れた。
「ん?
どうしたのルーカス?」
何だかいつもと様子が少しおかしい。
何故か息があがっている様にも見える。
「……ごめんなさい、オリヴィア様」
私は何故か急に謝られた。
「え? 何が?」
私は何で謝られているのか分からず、質問する。
「どうしたのよ急に?」
「俺、昨日の誕生会で分かったんです。
結局俺もシーラ様と同じなんだなって」
シーラとルーカスが同じ?
中々話が見えてこない。
「俺はシーラ様に迫られるのにうんざりしていたのに、結局は俺もオリヴィア様を追いかけてて、きっとオリヴィア様を今までずっと困らせていたんだなって」
「ああ、そういう事か」
確かに、そういう面ではシーラとルーカスは似ている。
つまり、人の振り見て我が振りを直そうという訳か。
「まあ、これから気を付けてくれるのならありがたいけれど」
私がそう言うと、ルーカスに抱きしめられた。
「言ってる側から直ってないじゃない!」
「ごめんなさい! でも、オリヴィア様も無防備過ぎです!
男の部屋に1人で入って来るなんて!」
うーん、そういうものなのか?
「そういえばエマやノアの部屋に入った時も抱きつかれたわね」
まあ、エマは女性だから問題ない様に思えるが、私の事を性的な目で見てると言っている時点である意味男と同じ? としてカウントしていいのかと少し悩む。
「え!?
オリヴィア様他の人の部屋行ってたんですか!?」
ルーカスは凄い驚いていた。
「まあ、一度だけね」
ルーカスは一度抱き締めるのをやめて私の顔を見る。
「そう言えば前の付き合ってるフリの時もノアの部屋に行っていたんですよね? 抱きつかれる他に何かされてませんか?」
そう疑わしい目で見られる。
ここは本当の事を言うのも面倒なので嘘をつく。
「抱きつかれただけで何も無かったわよ」
「嘘だ! あの2人がそれだけで終わるはずがない!」
あの2人はどんだけ信用がないんだ。
「本当のことを言ってくださいオリヴィア様」
そう真っ直ぐ見つめられる。
美形に見つめられるのは何だか心臓に悪いな、と内心オリヴィアは思った。
「えーと、確かエマには服を脱がされそうになったわね」
「脱がっ!?」
ルーカスは相当驚いた顔をする。
「あと、ノアには頬にキスされた」
「キスっ!?」
びっくりし過ぎてルーカスの声が裏返っている。
うーん、これはやはり言わない方が良かったか?
そう内心で思うのも束の間、ルーカスはやはり怒り出した。
「あいつらいつの間にそんな所まで!
ずるい!」
するとやはりルーカスがまた抱きついてきた。
「オリヴィア様! あいつらの部屋に行くのは禁止です!
身の危険を弁えてください!」
「まあ、用がなければ行くこともないけれど」
私は一応抵抗しながら答える。
しかし、私が抵抗したところで振り解けたことは一度もないのが少し悲しい。
筋肉をもっとつけるべきだろうか?
そうオリヴィアは思案する。
「オリヴィア様、失礼します」
そう言ってルーカスは私の頬にキスをした。
「何よいきなり!」
私はそう怒るも、ルーカスは気にせず話す。
「ノアだけとかずるいです。
俺だってオリヴィア様のクッキー食べたいし、キスだってしたい」
「駄々っ子か!」
私はそう突っ込むが、ふむと少し考える。
「クッキーくらいなら焼いてあげてもいいけど」
すると、ルーカスは満面の笑みになった。
「本当ですか!?」
「まあ、数学教えて貰ったし。
別にノアもたまたま私が作ってるところに来ただけで、ノアだけにあげるつもりとかでもなかったし」
「だから離してくれない?」
そう私が頼むと、ルーカスはすぐ様抱き締めてる腕を離した。
「本当に本当ですよね!?
俺の為にクッキー焼いてくれるんですよね!?」
「ええ、いいわよ」
そしてその後オリヴィアはすぐ様クッキーを焼いた。
「こ、こんなに沢山いいんですか!?」
ルーカスは焼き上がったクッキーを見て嬉しそうにそう尋ねる。
「いや、これは母さんとエマとノアの分もあるから」
「え?」
ルーカスはそれを聞いて少し顔が引き攣る。
「エマとノアの分?」
「ええ、あの2人にも一応昨日の誕生会で色々と助けて貰ったし、お礼もかねて」
「あ、そうなんですね……」
ルーカスは自分の為だけでなかった、としょんぼりしつつも、無事オリヴィアの美味しいクッキーを食べる事が出来て満足するのであった。
というか、エマはオリヴィア様を脱がせようとしたのか。
流石に男の俺でもそこまで手が出せないのに。
そうルーカスは実の妹の度胸に感服するのであった。
私、オリヴィアはいつもの如く自室で勉強をしていた。
「うーん、分からん……。
全っ然分からない……」
最近勉強のレベルが前より上がってきているせいか、難しい問題が増えてきた。
しかしこれはこれで、絶対に解いてやるぞという謎の反骨精神に目覚める。
そのやる気とは裏腹に、幾度となく考えても同じ考えの繰り返しという無限ループに陥ってしまった。
「あ~駄目だ!
何処が間違ってるんだろう?
何処までが合ってるの?
というか最初の前提から間違ってるのでは?」
うーんと考え抜いた末、出来れば1番遠慮したい方法を思いつく。
「……ルーカスに頼るか……」
過去に一度ルーカスに聞いて、勝手に問題を解いては何故そうなったのか教えてくれない、そもそも人の話を聞いてくれないということがあったが、あの頃はまだ勉強を始めたばかりでそもそもレベルがついていけなかった。
しかし、今なら多少ルーカスの言っている事も分かるかもしれない。
私は自室を出て、早速ルーカスの部屋を訪ねる。
コンコンとノックする。
「入ってもいいかしら?」
すると、勢いよく扉が開いた。
「オ、オリヴィア様!?
どうされたんです!?」
余程私が訪ねてきたのがびっくりしたらしい。
「いや、実は数学で分からないところがあって、教えて欲しいのだけれど」
そう言うとルーカスはああ、成る程と頷いた。
「それじゃあ、あっ……」
ルーカスは珍しく少し黙った。
そして私の首元を見てくる。
「ああ、これ?」
そう言えば、蝶々のネックレスをしたままだった。
一応3兄弟とも、私がネックレスをしてる時は律儀に話しかけない様にしてくれている。
私はそのネックレスを外してみせた。
「はい、これでいいでしょ?
というか、私の方から出向いているから気にしなくてもいいのに」
私がそう言うと、ルーカスは駄目ですよと否定した。
「俺がネックレスを着けている状態のオリヴィア様と話してるところを、エマやノアに見られでもしたら大変ですから」
まあ、確かにそれもそうか。
というかルーカスは長男のはずなのに、中々肩身が狭いなと思う。
まあ下2人がかなり強かだから仕方ないのだけれど。
「じゃあ気を取り直して、この問題が分からないのだけれど」
そう私は数学の本をルーカスに見せる。
「ああ、その問題なら……。
うーん、これは口頭で伝えるよりも図式にした方が分かりやすいので、紙とペンを……」
そう言ってルーカスは紙とペンを自分の机から持ってきた。
「あ、でも立ちながら書くの難しいですね」
「ならルーカスの机を貸してくれない?」
私はそうルーカスの部屋の机を指差して言った。
「え、でもあの机動かすの大変ですし……」
「?
何言ってるのよ、私が部屋に入れば良いだけの話でしょ?」
そう言うと、ルーカスは顔を赤らめた。
「え? オリヴィア様、いいんですか?」
何やらルーカスは狼狽え始める。
「いいとは?」
「いや、男の部屋にその女性一人では、その……」
ルーカスが何を言いたいのか良く分からないが、私は早くこの問題を解きたい。
「あの、私が入っちゃ駄目な理由でもあるの?」
「いや、駄目とかではなくて」
「じゃあ入るわよ」
そう私はルーカスの部屋に入った。
「オ、オリヴィア様!?」
そしてよいしょとルーカスの机の前の椅子に腰掛ける。
流石にルーカスの高さに合わせている為か、私には少し高いが、まあそれはさておき。
「じゃあ始めましょうか、それで?
これはどうやって解くの?」
ルーカスは渋々私の隣に立って、サラサラと図形を描き始める。
「……ここの方式はこうなっていて、それをここに結びつけて」
「ああ、成る程、そこから間違っていたのね」
やはり今ならルーカスの教え方でも分かるまで私も成長している様だ。
それに、ルーカスも前みたいに解くのに夢中になっているわけでもなく、ゆっくりと教えてくれる。
「あの、分かりましたか?」
そうルーカスが私を覗き込みながら聞いてくる。
「ありがとう! お陰でスッキリしたわ」
私は素直に礼を言う。
するとルーカスは一瞬私に近づいたが、またすぐ様離れた。
「ん?
どうしたのルーカス?」
何だかいつもと様子が少しおかしい。
何故か息があがっている様にも見える。
「……ごめんなさい、オリヴィア様」
私は何故か急に謝られた。
「え? 何が?」
私は何で謝られているのか分からず、質問する。
「どうしたのよ急に?」
「俺、昨日の誕生会で分かったんです。
結局俺もシーラ様と同じなんだなって」
シーラとルーカスが同じ?
中々話が見えてこない。
「俺はシーラ様に迫られるのにうんざりしていたのに、結局は俺もオリヴィア様を追いかけてて、きっとオリヴィア様を今までずっと困らせていたんだなって」
「ああ、そういう事か」
確かに、そういう面ではシーラとルーカスは似ている。
つまり、人の振り見て我が振りを直そうという訳か。
「まあ、これから気を付けてくれるのならありがたいけれど」
私がそう言うと、ルーカスに抱きしめられた。
「言ってる側から直ってないじゃない!」
「ごめんなさい! でも、オリヴィア様も無防備過ぎです!
男の部屋に1人で入って来るなんて!」
うーん、そういうものなのか?
「そういえばエマやノアの部屋に入った時も抱きつかれたわね」
まあ、エマは女性だから問題ない様に思えるが、私の事を性的な目で見てると言っている時点である意味男と同じ? としてカウントしていいのかと少し悩む。
「え!?
オリヴィア様他の人の部屋行ってたんですか!?」
ルーカスは凄い驚いていた。
「まあ、一度だけね」
ルーカスは一度抱き締めるのをやめて私の顔を見る。
「そう言えば前の付き合ってるフリの時もノアの部屋に行っていたんですよね? 抱きつかれる他に何かされてませんか?」
そう疑わしい目で見られる。
ここは本当の事を言うのも面倒なので嘘をつく。
「抱きつかれただけで何も無かったわよ」
「嘘だ! あの2人がそれだけで終わるはずがない!」
あの2人はどんだけ信用がないんだ。
「本当のことを言ってくださいオリヴィア様」
そう真っ直ぐ見つめられる。
美形に見つめられるのは何だか心臓に悪いな、と内心オリヴィアは思った。
「えーと、確かエマには服を脱がされそうになったわね」
「脱がっ!?」
ルーカスは相当驚いた顔をする。
「あと、ノアには頬にキスされた」
「キスっ!?」
びっくりし過ぎてルーカスの声が裏返っている。
うーん、これはやはり言わない方が良かったか?
そう内心で思うのも束の間、ルーカスはやはり怒り出した。
「あいつらいつの間にそんな所まで!
ずるい!」
するとやはりルーカスがまた抱きついてきた。
「オリヴィア様! あいつらの部屋に行くのは禁止です!
身の危険を弁えてください!」
「まあ、用がなければ行くこともないけれど」
私は一応抵抗しながら答える。
しかし、私が抵抗したところで振り解けたことは一度もないのが少し悲しい。
筋肉をもっとつけるべきだろうか?
そうオリヴィアは思案する。
「オリヴィア様、失礼します」
そう言ってルーカスは私の頬にキスをした。
「何よいきなり!」
私はそう怒るも、ルーカスは気にせず話す。
「ノアだけとかずるいです。
俺だってオリヴィア様のクッキー食べたいし、キスだってしたい」
「駄々っ子か!」
私はそう突っ込むが、ふむと少し考える。
「クッキーくらいなら焼いてあげてもいいけど」
すると、ルーカスは満面の笑みになった。
「本当ですか!?」
「まあ、数学教えて貰ったし。
別にノアもたまたま私が作ってるところに来ただけで、ノアだけにあげるつもりとかでもなかったし」
「だから離してくれない?」
そう私が頼むと、ルーカスはすぐ様抱き締めてる腕を離した。
「本当に本当ですよね!?
俺の為にクッキー焼いてくれるんですよね!?」
「ええ、いいわよ」
そしてその後オリヴィアはすぐ様クッキーを焼いた。
「こ、こんなに沢山いいんですか!?」
ルーカスは焼き上がったクッキーを見て嬉しそうにそう尋ねる。
「いや、これは母さんとエマとノアの分もあるから」
「え?」
ルーカスはそれを聞いて少し顔が引き攣る。
「エマとノアの分?」
「ええ、あの2人にも一応昨日の誕生会で色々と助けて貰ったし、お礼もかねて」
「あ、そうなんですね……」
ルーカスは自分の為だけでなかった、としょんぼりしつつも、無事オリヴィアの美味しいクッキーを食べる事が出来て満足するのであった。
というか、エマはオリヴィア様を脱がせようとしたのか。
流石に男の俺でもそこまで手が出せないのに。
そうルーカスは実の妹の度胸に感服するのであった。
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