幽霊探偵は男の娘⁉︎

本田ゆき

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第11話

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「目的って、そりゃあ…」

空き巣だろ、と言いかけて、俺はふと疑問が浮かんだ。



もしかしたら犯行に遭ったことを気づかれなくする為?

いや、でもそれなら部屋を荒らしたらすぐ様バレるのだから、部屋を荒らす意味がない。

かと言って、金目当てなら、そんな糸をちんたら通さずさっさと逃げるべきだろう。

密室を作る愉快犯?
かと言ってリスクが高すぎる。


密室を作るのが目的?
今日かなたは犯人が密室を作るところを見たと言っていた。
しかし、何も盗ってはいない。
空き巣に入るためではないのなら、それは?

「…かなた、お前、今日本当の犯人が、密室を作るところを見たんだよな?」

俺は確認する。

かなたは真剣な面持ちでそうだと答えた。

「犯人は、今日。」

「ついでにその時犯人がボソッと言ってた言葉が、遂に明日だ、って、そう言ってた。」

俺はそれを聞いて、嫌な予感が確信する。

まだ疑問は残るけれど、もしこれが本当なら、明日、事件が起こる前に食い止めなければならない。

「なあ、でも俺たちではどうしようもなくないか?」

俺がそう弱音を吐くと、かなたは自信満々に答えた。

「大丈夫だ!俺に策がある。」
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