宇宙の果てから地球にやってきたら神として英雄になりました

たんぽぽ

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1章

1-3 集団

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学校にて‥

今父は例の大陸に行っている。そして俺は学校に。
3時間目、みんなは6月に開催される体育祭で何の種目に出るかで
議論している。随分と熱い議論が交わされている。

「はい、大山君」

「僕は紅白リレーに出たいのですが」

「西嶋さん」

「え~私は800m走で」
先生が突然用を思い出したのか駆け足で廊下の方に行ってしまう。

「五右衛門さん」

「スリッパ履き競争で」

「カエル君」

「ジャンプ大会開催~」

「男の中の女の中の時計さん」

「10秒数えて本読み大会!」
一体どういう大会だよ!ってかもう競技名じゃなくて大会名に
なってきてないか?

‥先生がいなくなった瞬間にふざけ出す集団、1-3。
次々とふざけた名前が出てきては変な競技が生み出されていく。
ついに窓側の俺の席にも順番が回ってきた。

「じゃあ、ブラックホールさん」
え?ブ、ブラックホール‥。一体俺のどこを見たらブラックホールなんて
言葉が出てくるんだよ!まあ、あくまでもここはのりということで
許さんでもないが。

「え~と‥飛行大会‥」
我ながら割と真面目なことを提案。あちらこちらから拍手が起こる。

「え~じゃあ、大体どのくらいの距離ですか?その飛行距離は」
黒板に立っている司会がふざけてさらに俺に聞いてくる。

「地球1周」

「なかなかスケールでかいな。これに賛成の人~」

「はいはい~」
クラスのあちらこちらからさらに盛大な拍手が起こる。

先生が廊下を走って戻ってくる音が聞こえる。

「じゃあ、田尻君」

「玉入れと‥リレーで」

そして急に戻った。


昼休み‥

「‥と言うことなんだ。カラ、だから‥あの件はこれ以上
 人間に言うなと」
俺がカラにあったことを全て話すと、カラは納得したのか、

「分かったわ。じゃあ、私も今度連れて行って」
とさりげなく受け入れた。

「で、いつ連れて行ってくれる?」

「じゃあ、今日の放課後に俺‥いや、フローターを借りてくる」

「フローター?」

「ああ、あそこでは浮く乗り物が使われていて、その乗り物の名前が
 フローターらしい」

「へえ~」
カラは咀嚼すると、表情を少し緩ませる。

「なんか‥新鮮」

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