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1章
月収300万
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カラ‥頭の中でカラと言う文字がいったりきたりしながら
授業を受け、今は昼休み。のんびりと1人でごはんを食べていると、
数人の男子生徒が寄ってきて、体育館でバスケをしようと誘われた。
別に断る理由は特にないので
「ああ、いいよ」
この一言でバスケをすることに。
さてさて、体育館では‥
「コパーレ、シュート!!」
あって初日から呼び捨てにされるのはまあ大丈夫だとして、
バスケのルールを知らない俺にいきなり何をしろと言うのだ。
え?とりあえずあのなんか赤の丸い円の中にこのボールを入れればいいのか?
よし、それなら簡単なことだ。ちょっとだけ飛行魔法を使って‥
ボス!!
鈍い音のするシュートになった。
「え?コパーレ。もともとバスケのプロの選手だったりして‥?」
しまった‥やりすぎた‥。
「九州大会突破できるよ。コパーレ」
勝手になんかそこの男子数人で盛り上がっている。
「あ、俺特にバスケ部に入部する予定はないし‥
というか今のところ部活に入る予定はない」
瞬時に思いついた口実ともなっていない口実らしきことを言う。
するとさっきまでの歓喜がなくなり、今度は質問攻めに。
「じゃあ、今のところどの部活に入りたいっとかいうやつある?」
「入るとしたら?」
「前なんのスポーツやってたの?」
「ああ、え~とまえバスケやってたけど‥骨折って‥意識不明になったりしたから
もうスポーツはあんまりしないことにしたから‥えっと部活には入れないって
言うか‥」
はいでました。大ウソ。こんな低レベルの運動でどうやって意識不明に
なんだよ。そしてバスケは今知った。
キーんコーンカーンコーン~
チャイムが体育館に響き渡る。男子生徒達はどこか寂しそうに、しかし
俺と仲良くなりたいのか結構気遣いながら、いろいろそのあとも話しかけてきた。
まあ、ここで学んだことと言えば、魔法をうかつに使わないこと、
ウソはほどほどにしておくことぐらいか。
自分でそれなりに反省しながら教室に戻り、午後の授業を受けた。
―放課後―
俺は図書館に残って本を読んでいる。題名は「特殊相対性理論」。
なんで人間はこんなにも知能的に遅れているのか、この難しそうな、
人間の最前線を行ってそうな理論を読むことで何か分かるかもしれない。
そんなこんなで20分が経過した。ちょっと顔を上げ、息抜き‥
「うわ!!!!」
目の前には仁王立ちでしかめっ面のカラがいた。しかも顔を上げた瞬間に
現れたって感じで。
「ああ、べ、別に約束を忘れた訳じゃなくて‥そう言えば
約束していた場所ここじゃなかったっけ?」
「はいはい、もう忘れていたってことね」
「いや、そう顔に書いてあるよ」
え?だれが書いた?
顔を自分で触るが、特に書かれた跡はないようだ。
するとなぜかカラがププ!と口を押さえて笑う。
「結構単純なのね」
な、なんてこと言いやがる。顔に書いてある、って言ったじゃないか。
まあ、ここは騙されたと思っていよう。
「もういいから、こっちについて来て」
「はいはい」
特殊相対性理論の本を飛行魔法を使って一番奥の、上の棚に直し、
カラについて行く。しばらく歩き、ちょうどさっきまでいた図書館の
裏に出た。特に草が生い茂っているわけでもなく、
歩きやすい場所だ。
「みんな、集まった?」
カラが誰もいない場所に向かって言う。すると‥
宇宙人‥いや、別に普通の人間が6、7人くらい姿を現す。
「よお、カラ」
「今日はなんか遅かったな」
「何だそいつは?新入りか?」
次々に質問が来た。
「みんなに紹介するわ。この人は今日この学校に転校してきた
宇宙人のコパーレ」
歓声が上がる。
「じゃあ、みんなから自己紹介よろしく」
カラが司会のように勧めていく。
「俺は‥第4区宇宙防衛艦隊隊長の和田だ」
どう見ても日本人。
「使えるの魔法は‥火、と透明化だ」
時計回りに自己紹介は進んでいく。
「俺は第1区宇宙防衛艦隊隊長のセルパーニャだ。透明化と変身だ。よろしく、コパーレ」
見かけはサラリーマン。
「私は第3宇宙防衛艦隊隊長の美和よ。特に使える魔法はないわ。あえて言うなら‥
生命、かな?」
若い女性。
「俺は第2宇宙防衛艦隊隊長のコンパだ。使える魔法は、雲術だ」
立派にひげを生やしたご老人。
「そしてその総艦隊全責任者兼大隊長のカラよ。よろしく」
「あの~これは一体どうなってるんですかね?」
とりあえず全員分の名前は覚えることはできた。しかし‥
何だこの集団は。いきなり呼び出されてこんなスケールの
でかいこと言われても‥さっぱり分からん。
「まあ、すぐに分かるわ」
‥心を読まれた。
「そう、私は第1宇宙防衛艦隊副隊長の江崎よ。使かえる魔法は
この通り、心情魔法よ」
「‥なんか凄い集団ですね。僕は7年かけてカンダルからやってきました
コンドル・パーカー・レイッシュ、略してコパーレ。よろしく
お願いします」
とりあえず俺も自己紹介。
てかまず地球に宇宙防衛艦があるとは‥アメリカもなかなかの隠し事してるな。
「え~と、担当の区域も紹介しておくね。第1区がユーラシア大陸と太平洋。
第2区がアフリカ大陸、及び南極。第3区は北、南アメリカ大陸と
太平洋。第4区は北極、及びオセアニアよ。
でも別に毎日見張ってなきゃいけないわけじゃない。こうやって
普通に生活送りながら、異変があったら対処しに行けばいいだけよ。
後月に5階のパトロールも」
カラが丁寧に説明をしてくれる。
「あなたには私の助手役をしてもらうわ。それを紹介するために
みんなをここに呼んだのよ」
「はあ‥」
どういう表情をしていいのかさっぱりだ。
「給料ってどのくらい?カラ」
とりあえず気になったから聞いてみた。
「1か月に‥大体300万くらいだよ」
た、高くね?よし、この仕事引き受けた。
「よし、じゃあ、解散」
カラが言うとみんなはまた透明になっていった。
こうして俺は総艦隊全責任者兼大隊長助手になった。転校初日に。
父に帰って話すと、相当喜んでくれた。まあ、よしとしよう。
授業を受け、今は昼休み。のんびりと1人でごはんを食べていると、
数人の男子生徒が寄ってきて、体育館でバスケをしようと誘われた。
別に断る理由は特にないので
「ああ、いいよ」
この一言でバスケをすることに。
さてさて、体育館では‥
「コパーレ、シュート!!」
あって初日から呼び捨てにされるのはまあ大丈夫だとして、
バスケのルールを知らない俺にいきなり何をしろと言うのだ。
え?とりあえずあのなんか赤の丸い円の中にこのボールを入れればいいのか?
よし、それなら簡単なことだ。ちょっとだけ飛行魔法を使って‥
ボス!!
鈍い音のするシュートになった。
「え?コパーレ。もともとバスケのプロの選手だったりして‥?」
しまった‥やりすぎた‥。
「九州大会突破できるよ。コパーレ」
勝手になんかそこの男子数人で盛り上がっている。
「あ、俺特にバスケ部に入部する予定はないし‥
というか今のところ部活に入る予定はない」
瞬時に思いついた口実ともなっていない口実らしきことを言う。
するとさっきまでの歓喜がなくなり、今度は質問攻めに。
「じゃあ、今のところどの部活に入りたいっとかいうやつある?」
「入るとしたら?」
「前なんのスポーツやってたの?」
「ああ、え~とまえバスケやってたけど‥骨折って‥意識不明になったりしたから
もうスポーツはあんまりしないことにしたから‥えっと部活には入れないって
言うか‥」
はいでました。大ウソ。こんな低レベルの運動でどうやって意識不明に
なんだよ。そしてバスケは今知った。
キーんコーンカーンコーン~
チャイムが体育館に響き渡る。男子生徒達はどこか寂しそうに、しかし
俺と仲良くなりたいのか結構気遣いながら、いろいろそのあとも話しかけてきた。
まあ、ここで学んだことと言えば、魔法をうかつに使わないこと、
ウソはほどほどにしておくことぐらいか。
自分でそれなりに反省しながら教室に戻り、午後の授業を受けた。
―放課後―
俺は図書館に残って本を読んでいる。題名は「特殊相対性理論」。
なんで人間はこんなにも知能的に遅れているのか、この難しそうな、
人間の最前線を行ってそうな理論を読むことで何か分かるかもしれない。
そんなこんなで20分が経過した。ちょっと顔を上げ、息抜き‥
「うわ!!!!」
目の前には仁王立ちでしかめっ面のカラがいた。しかも顔を上げた瞬間に
現れたって感じで。
「ああ、べ、別に約束を忘れた訳じゃなくて‥そう言えば
約束していた場所ここじゃなかったっけ?」
「はいはい、もう忘れていたってことね」
「いや、そう顔に書いてあるよ」
え?だれが書いた?
顔を自分で触るが、特に書かれた跡はないようだ。
するとなぜかカラがププ!と口を押さえて笑う。
「結構単純なのね」
な、なんてこと言いやがる。顔に書いてある、って言ったじゃないか。
まあ、ここは騙されたと思っていよう。
「もういいから、こっちについて来て」
「はいはい」
特殊相対性理論の本を飛行魔法を使って一番奥の、上の棚に直し、
カラについて行く。しばらく歩き、ちょうどさっきまでいた図書館の
裏に出た。特に草が生い茂っているわけでもなく、
歩きやすい場所だ。
「みんな、集まった?」
カラが誰もいない場所に向かって言う。すると‥
宇宙人‥いや、別に普通の人間が6、7人くらい姿を現す。
「よお、カラ」
「今日はなんか遅かったな」
「何だそいつは?新入りか?」
次々に質問が来た。
「みんなに紹介するわ。この人は今日この学校に転校してきた
宇宙人のコパーレ」
歓声が上がる。
「じゃあ、みんなから自己紹介よろしく」
カラが司会のように勧めていく。
「俺は‥第4区宇宙防衛艦隊隊長の和田だ」
どう見ても日本人。
「使えるの魔法は‥火、と透明化だ」
時計回りに自己紹介は進んでいく。
「俺は第1区宇宙防衛艦隊隊長のセルパーニャだ。透明化と変身だ。よろしく、コパーレ」
見かけはサラリーマン。
「私は第3宇宙防衛艦隊隊長の美和よ。特に使える魔法はないわ。あえて言うなら‥
生命、かな?」
若い女性。
「俺は第2宇宙防衛艦隊隊長のコンパだ。使える魔法は、雲術だ」
立派にひげを生やしたご老人。
「そしてその総艦隊全責任者兼大隊長のカラよ。よろしく」
「あの~これは一体どうなってるんですかね?」
とりあえず全員分の名前は覚えることはできた。しかし‥
何だこの集団は。いきなり呼び出されてこんなスケールの
でかいこと言われても‥さっぱり分からん。
「まあ、すぐに分かるわ」
‥心を読まれた。
「そう、私は第1宇宙防衛艦隊副隊長の江崎よ。使かえる魔法は
この通り、心情魔法よ」
「‥なんか凄い集団ですね。僕は7年かけてカンダルからやってきました
コンドル・パーカー・レイッシュ、略してコパーレ。よろしく
お願いします」
とりあえず俺も自己紹介。
てかまず地球に宇宙防衛艦があるとは‥アメリカもなかなかの隠し事してるな。
「え~と、担当の区域も紹介しておくね。第1区がユーラシア大陸と太平洋。
第2区がアフリカ大陸、及び南極。第3区は北、南アメリカ大陸と
太平洋。第4区は北極、及びオセアニアよ。
でも別に毎日見張ってなきゃいけないわけじゃない。こうやって
普通に生活送りながら、異変があったら対処しに行けばいいだけよ。
後月に5階のパトロールも」
カラが丁寧に説明をしてくれる。
「あなたには私の助手役をしてもらうわ。それを紹介するために
みんなをここに呼んだのよ」
「はあ‥」
どういう表情をしていいのかさっぱりだ。
「給料ってどのくらい?カラ」
とりあえず気になったから聞いてみた。
「1か月に‥大体300万くらいだよ」
た、高くね?よし、この仕事引き受けた。
「よし、じゃあ、解散」
カラが言うとみんなはまた透明になっていった。
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