仮想都市シャインの死神たち

 仮想世界の中心にある都市【シャイン】には、現実世界でバンクに記憶を預けた僕らが、アバターとして生活する【エステル】という学園が存在する。

 そのエステルの中心にある電波塔の管理人は、僕の祖母で天才プログラマーのアリス。

 管理人である彼女も僕も、いわばこの世界の幻影だ。

 電波塔の中で女子高生の姿を保つアリスは、すでに現実世界で亡くなっている。孫の僕は、彼女の遺産であるこのシャインを守るため、人々の記憶を喰らうウィルス【クロウ】から大切な記憶を守るため戦うことを政府から命じられた。
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