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未熟な関係
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貴人は口を使った胸への愛撫を止めないまま、固く閉じられた太股の隙間を縫って、指先で割れ目をなぞる。
ぬちっ。ひと撫でしただけで、彼の骨ばった中指に、あたたかな蜜がまとわりついた。
朱夏は羞恥で爆発しそうな顔を両手で覆い、いやいやと首を振る。
『とろとろです。いいにおい』
愛液を纏った中指に鼻を近づけ、クンと鳴らした貴人が陶然と呟く。
発情した雌の、甘酸っぱい果実のような香り。貴人は全身の血液が沸騰するような興奮を覚えつつ、けれどこの行為は彼女のためのものだから、と、自分に言い聞かせる。
『朱夏さん……そうやって目隠ししていると、音ばかり目立って余計に恥ずかしいですよ?』
蜜口を押し広げるようにして入ってきた指が、朱夏の中でゆっくり回転する。
溶かしバターをかき混ぜるような音がして、今度は耳を塞ぎたいと思う朱夏だが、顔を隠したまま、くぐもった声で『いや、いや、そんなに、しないで』と、弱々しく訴える。
『朱夏さんが締めつけるから、抜きたくても抜けません』
『嘘、ばっかり……っ』
『いやって言いながらこんなに濡らしてる朱夏さんの方が嘘つきでしょ? ほら、もう一本飲み込みました』
貴人は指を二本に増やし、中でバラバラに動かす。朱夏の腰はがくがく震え、どんなに酸素を欲しても、喘ぎで息が乱れて呼吸困難になりそうだった。
彼女の限界を察した貴人は、どろどろの秘裂に指を差し込んだまま、少し上で赤く膨らんだ小さな蕾に、手のひらを押し当てて擦った。
『ひぅ……っ』
あまりの強い快感に、朱夏の呼吸が一瞬止まる。頭の中が蕩けてなにも考えられず、瞳になみなみと浮かぶ涙のせいで視界もぼんやりしてきた。
『朱夏さん……我慢しないで?』
耳元で、貴人の甘い声が朱夏を高みへといざなう。彼女は観念したように貴人の体にギュッとしがみつくと、ずっと自分の中に押しとどめていたものを解放するように、艶かしい声を張り上げた。
やがて、ふっと体を弛緩させた朱夏が、背中からベッドに倒れ込む。
目は薄っすらと開いているがどこにも焦点が合わない様子で、ただぼんやりと宙を睨み、浅い呼吸を繰り返している。
貴人はぐちゅりと彼女の中から指を引き抜き、汚れた指先を口に含みながら思う。
よかった。ちゃんと気持ちよくしてあげられて。
しかし、そんな達成感を抱く彼とは裏腹に、快楽の果てから意識を取り戻し上半身を起こした朱夏は困惑でいっぱいの表情だった。
ぬちっ。ひと撫でしただけで、彼の骨ばった中指に、あたたかな蜜がまとわりついた。
朱夏は羞恥で爆発しそうな顔を両手で覆い、いやいやと首を振る。
『とろとろです。いいにおい』
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発情した雌の、甘酸っぱい果実のような香り。貴人は全身の血液が沸騰するような興奮を覚えつつ、けれどこの行為は彼女のためのものだから、と、自分に言い聞かせる。
『朱夏さん……そうやって目隠ししていると、音ばかり目立って余計に恥ずかしいですよ?』
蜜口を押し広げるようにして入ってきた指が、朱夏の中でゆっくり回転する。
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『朱夏さんが締めつけるから、抜きたくても抜けません』
『嘘、ばっかり……っ』
『いやって言いながらこんなに濡らしてる朱夏さんの方が嘘つきでしょ? ほら、もう一本飲み込みました』
貴人は指を二本に増やし、中でバラバラに動かす。朱夏の腰はがくがく震え、どんなに酸素を欲しても、喘ぎで息が乱れて呼吸困難になりそうだった。
彼女の限界を察した貴人は、どろどろの秘裂に指を差し込んだまま、少し上で赤く膨らんだ小さな蕾に、手のひらを押し当てて擦った。
『ひぅ……っ』
あまりの強い快感に、朱夏の呼吸が一瞬止まる。頭の中が蕩けてなにも考えられず、瞳になみなみと浮かぶ涙のせいで視界もぼんやりしてきた。
『朱夏さん……我慢しないで?』
耳元で、貴人の甘い声が朱夏を高みへといざなう。彼女は観念したように貴人の体にギュッとしがみつくと、ずっと自分の中に押しとどめていたものを解放するように、艶かしい声を張り上げた。
やがて、ふっと体を弛緩させた朱夏が、背中からベッドに倒れ込む。
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よかった。ちゃんと気持ちよくしてあげられて。
しかし、そんな達成感を抱く彼とは裏腹に、快楽の果てから意識を取り戻し上半身を起こした朱夏は困惑でいっぱいの表情だった。
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