わたしのゆめ

ケーキ

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重なる面影

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「うみちゃん!」

あいまちゃんはいつものように笑った。

ところで、最近変化があった。

あたりは雪の世界から、秋の景色に。

「前はごめんね‥!」

「ううん、いいの。みんなまた会ったら過ごそうって言ってたし。」

「優しい‥」

「ふふふっ。ところで、また同じ人と会えるのかな?」

「うん、会えるよ。でも、時間はかかるかも‥。」

「そう。会える可能性があるならよかった。」

そして、スキップする。

「上機嫌ね!」

「そうかな。案外、こう見えて機嫌悪いかもですよ?」

「全然見えないよ!」

「前から思ってたんだけど、あいまちゃん年下の女の子だと、私、可愛いとか言わないね。」

「え‥?」

「どうしてなの?」

私は笑顔で近付いていく。

「よく見てるね‥!あんまり考えたことなかったかも‥」

「ふふふっ!意地悪だったかな?反動形成でちゃった!ごめんね。」

「うみちゃん‥!」

「うみちゃんこそ、よくですます調になったり辞めたりするよね。」

「私はねこさんなのっ!」

猫の面をつけた。

「自由にかけまわるんだ!」

「可愛い‥。」

「ありがとっ!」

「うみちゃん!」

「なーにっ?」

「なんでもない!新しい人、呼ぶね!」

「お願い!」

「分かった!」

「でも、一つ聞いていいかな?」

「なに?」

「秋の景色になったのはどうしてだろう?」

「分からない。なんでだろうね。」

それから、あいまちゃんは新しい子を呼んだ。

いつも通り、景色が変わっていく。

私は何故かそれに‥不思議な気持ちがおこった。

ぬいぐるみさんが沢山にちらばってる。

その中に一つ大きなうさぎのぬいぐるみがあった。

「見当たらないけど、今回はどんな子なんだろうね。うみちゃん。」

しかし、うみの反応はなかった。
 
「あれ‥うみちゃんどうしたの?」

「あ、ごめんね。あいまちゃん。」

「何かあったの?」

「もしかしたら、知ってる人かなって。」

「うみちゃんの友達?」

「分からないけど‥。」

なんでだろう‥。あの子の顔がちらつくのは‥。

私達は、大きなうさぎのぬいぐるみのところに行った。

ぐるりと見ると、一つドアのようなものがある。

「うみちゃん、これ。」

「うん。入ってみよう。」

開けたとき、誰かが‥。

私の前にはっきり現れた。

「うみお姉ちゃん。」

そう言って、にっこり笑うあの子の姿

──────
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