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三年生
ノスタルジー‥?
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私は寝ているときに考えた
何歳の頃だったろう‥。
私の住む近くの公園で、いつも決まった時間に、お話をきかせてくれる大人が居た。
沢山の子供達が集まって楽しそうに聞いてた。
通りすがった時、私は横目で見る。
毎日、飽きないよう、違う物語を話してる。
みんなより年齢高いからはいるのは恥ずかしいけど‥ちょっと気になるな。
私は毎日、そこを通りがかって、お話を少しみるのが日課になった。
でも、ある日、何故だかわからないけど、みんなと一緒にまじってた。
みんなは私を気にせず、お話がはじまるのを待ってる。
私もそこに集中してた。
そして、お話がはじまる。
─────────
むかしむかしあるところに、二人の女の子が居ました。
ここでは仮にヒユさんと、メニさんとおきましょう。
その二人はとても仲良しで、毎日のように、おはなしして暮らしていました。
だけど、走ったり、激しい運動をするような遊びはできませんでした。
なぜなら、ヒユさんは病気で、長くはないとお医者さんに言われていたからです。
だけど、その様子はみせず、いつもメニさんが話すとそれに笑顔で答えます。
メニさんはそれを見ると、とても胸が苦しくなりました。
そんなある日、ヒユさんがお話を聞かせてくれました。
「わたしたちの住むこの村にはね、伝説があるの。」
「どんなものなの?」
「普段、過ごしてたら、絶対に起こらないような不思議。それが何かはわからないんだけど‥。」
「そうなんだ。」
わたしには関係ないこと。メニさんはそう思ってすっかり忘れてしまいました。
またある日のこと、一人の男の子が村に住む人たちに何かを話していました。
「この村には伝説があるんだ。妖精や、色々な生き物が沢山住んでる。」
でも、誰にも相手にされません。
男の子は「本当なんだ。」と言いました。
「その不思議を全部体験した人は永遠に生きられる。」
メニさんはドキッとしました。
もしかしたら、ヒユちゃんも‥?
メニさんはそう思うと、次の日、ヒユさんを連れてでかけました。
「どこへ行くの?」
「不思議なところ。」
────────
私は真剣にその話を聞いてた。
話してる大人の人が真剣に話してたからかもしれない。
だけど、他にも何か‥
私の心の何処かで、そんな気がしてた。
───────
ヒユさんは目をさますと、周りにはメニさんは居ませんでした。
「分かっては居たけどね‥。だけど、また会えるよ。
今度は本当の永遠に。」
そうつぶやいたとき、誰かの声が聞こえてきます。
「誰だ!」
ヒユさんのもとに、その声の主の、男の子が近付いてきます。
「見ない顔。この辺の人じゃないね。」
男の子は不思議そうに、ヒユさんの顔を見ました。
「あなたも、伝説を?」
「うん、そうだよ。」
「じゃあ、二人で一緒に行こう。」
「うん。でも、他にも連れていきたいから、また違う時に行きたいな。」
「分かった。そうしよう。」
その時、ヒユさんは思ったのです。
ようやく‥二人の永遠がおとずれるって。
────────
ここまで話を聞いて、私は思った。
この話、何処かで聞いたことがある。
何処でだっけ‥?
思い出せない。
私は何か‥と、周りの、物語に集中して聞いてる子達を見た。
その中に、一人の女の子がいて、その子がとても気になった。
なんでだろう‥。他にも女の子は数人居る。
なんでこの子が気になるんだろう‥。
私は口が小さく開いてた。
そして、おもわず、「懐かしい‥。」とつぶやく。
それから、私はわれにかえって、物語にもう一度集中した。
────────
ようやくヒユさんはメニさんと会えた。
そして笑顔で言う。
「もう気にするものは何もないね。あの時みたいに、沢山お話しよう。」
「うん。」
そして、二人は永遠の時間を楽しく過ごしたのでした。
そこで話は終わった。
途中、違うことに集中して、話を全部聞けてない。
でも、なんでだろう‥?
この気持ち‥。
そんなときに、さっきの気になってた女の子が話しかけてくる。
「お姉ちゃん、お話の最中、私の方見てた?」
「うん‥。なんでだろう‥。あなたのこと、懐かしいって感じたの。」
「そうなんだ。」
女の子は微笑む。
「ところで、お姉ちゃん。」
「なに?」
「会いたい人って‥居る?」
「うん‥いるかも。」
「そう。絶対会えるよ!さっきの物語みたいに。」
丁度、その時、目覚ましがなった。
いつの間にか朝になってたらしい。
いつの間にか寝てしまったのか、昔起こってたことで、考えて寝てなかったのか‥。
ぼんやりとして分からなかった。
あの感覚は本当だったのか、それとも嘘だったのか‥。
分からなかった───────
何歳の頃だったろう‥。
私の住む近くの公園で、いつも決まった時間に、お話をきかせてくれる大人が居た。
沢山の子供達が集まって楽しそうに聞いてた。
通りすがった時、私は横目で見る。
毎日、飽きないよう、違う物語を話してる。
みんなより年齢高いからはいるのは恥ずかしいけど‥ちょっと気になるな。
私は毎日、そこを通りがかって、お話を少しみるのが日課になった。
でも、ある日、何故だかわからないけど、みんなと一緒にまじってた。
みんなは私を気にせず、お話がはじまるのを待ってる。
私もそこに集中してた。
そして、お話がはじまる。
─────────
むかしむかしあるところに、二人の女の子が居ました。
ここでは仮にヒユさんと、メニさんとおきましょう。
その二人はとても仲良しで、毎日のように、おはなしして暮らしていました。
だけど、走ったり、激しい運動をするような遊びはできませんでした。
なぜなら、ヒユさんは病気で、長くはないとお医者さんに言われていたからです。
だけど、その様子はみせず、いつもメニさんが話すとそれに笑顔で答えます。
メニさんはそれを見ると、とても胸が苦しくなりました。
そんなある日、ヒユさんがお話を聞かせてくれました。
「わたしたちの住むこの村にはね、伝説があるの。」
「どんなものなの?」
「普段、過ごしてたら、絶対に起こらないような不思議。それが何かはわからないんだけど‥。」
「そうなんだ。」
わたしには関係ないこと。メニさんはそう思ってすっかり忘れてしまいました。
またある日のこと、一人の男の子が村に住む人たちに何かを話していました。
「この村には伝説があるんだ。妖精や、色々な生き物が沢山住んでる。」
でも、誰にも相手にされません。
男の子は「本当なんだ。」と言いました。
「その不思議を全部体験した人は永遠に生きられる。」
メニさんはドキッとしました。
もしかしたら、ヒユちゃんも‥?
メニさんはそう思うと、次の日、ヒユさんを連れてでかけました。
「どこへ行くの?」
「不思議なところ。」
────────
私は真剣にその話を聞いてた。
話してる大人の人が真剣に話してたからかもしれない。
だけど、他にも何か‥
私の心の何処かで、そんな気がしてた。
───────
ヒユさんは目をさますと、周りにはメニさんは居ませんでした。
「分かっては居たけどね‥。だけど、また会えるよ。
今度は本当の永遠に。」
そうつぶやいたとき、誰かの声が聞こえてきます。
「誰だ!」
ヒユさんのもとに、その声の主の、男の子が近付いてきます。
「見ない顔。この辺の人じゃないね。」
男の子は不思議そうに、ヒユさんの顔を見ました。
「あなたも、伝説を?」
「うん、そうだよ。」
「じゃあ、二人で一緒に行こう。」
「うん。でも、他にも連れていきたいから、また違う時に行きたいな。」
「分かった。そうしよう。」
その時、ヒユさんは思ったのです。
ようやく‥二人の永遠がおとずれるって。
────────
ここまで話を聞いて、私は思った。
この話、何処かで聞いたことがある。
何処でだっけ‥?
思い出せない。
私は何か‥と、周りの、物語に集中して聞いてる子達を見た。
その中に、一人の女の子がいて、その子がとても気になった。
なんでだろう‥。他にも女の子は数人居る。
なんでこの子が気になるんだろう‥。
私は口が小さく開いてた。
そして、おもわず、「懐かしい‥。」とつぶやく。
それから、私はわれにかえって、物語にもう一度集中した。
────────
ようやくヒユさんはメニさんと会えた。
そして笑顔で言う。
「もう気にするものは何もないね。あの時みたいに、沢山お話しよう。」
「うん。」
そして、二人は永遠の時間を楽しく過ごしたのでした。
そこで話は終わった。
途中、違うことに集中して、話を全部聞けてない。
でも、なんでだろう‥?
この気持ち‥。
そんなときに、さっきの気になってた女の子が話しかけてくる。
「お姉ちゃん、お話の最中、私の方見てた?」
「うん‥。なんでだろう‥。あなたのこと、懐かしいって感じたの。」
「そうなんだ。」
女の子は微笑む。
「ところで、お姉ちゃん。」
「なに?」
「会いたい人って‥居る?」
「うん‥いるかも。」
「そう。絶対会えるよ!さっきの物語みたいに。」
丁度、その時、目覚ましがなった。
いつの間にか朝になってたらしい。
いつの間にか寝てしまったのか、昔起こってたことで、考えて寝てなかったのか‥。
ぼんやりとして分からなかった。
あの感覚は本当だったのか、それとも嘘だったのか‥。
分からなかった───────
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