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ニ年生

過去物語❾

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私のはじまり、それはとても小さい頃のことだった。

ある人との出会いが私を大きく変えたのかもしれない。

その人はとても多くの子供達に囲まれていた。

自分の思ったことを、「いい考えだね」と肯定してくれた。

だから、私も思ったことを伝えられる。

「うれしいって言われると、うれしくなって、かなしいって言われるとかなしくなるの。」

その時もあの人は言ってくれた。

私の中にその事が残った。

ところで、私の周りには、数人の友達が居る。

こうたくんと、ていみさん。

そして…一歳年上のふらさん。


自分の席に笑顔で座っていると、こうたくんが話しかけてきた。

「何かいいことあったの?もしかして、ふらお姉さんに優しくしてもらった」

「ううん。ふらお姉さんはいつも優しいよ。

改めてね、私って人に恵まれてるなって」

彼に私らしいって笑われた。

小学校の時はそうして楽しく過ごす。

友達の笑顔がとっても幸せな気持ちになった。

自分の考えてることを伝えると、いいねと笑う。

それもまた嬉しかった。

中学校に入っても変わらない。

私は毎日「ありがとう」って伝えた。

ある日のこと、クラスで楽しく友達と話してると、ふらさんがやってくる。

部活に誘いに来てくれたのだった。

ちょうど、部活に入ってなかったので、私は「是非!」と言って、ふらお姉さんについていく。

こうたくんと、ていみさんも一緒に来てくれた。

ついたところには、知らない先輩が1人いた。

「みんな!こんにちは!」

その人はそう言って笑う。

「ふらちゃんが前に言ってた人達かな!」

「うん、そうだよ!みおちゃん。」

私は「みおさんよろしくお願いします!」と言った。

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

そして、聞いた。

「この部活は何をするんですか?部活名は?」

みおさんは言う。

「えーっと…。特にないよ!」

「時々、ふらちゃんとお話や、勉強するために集まったり!」

「うん!そんな感じ!」

ふらさんは頷く。

「みんなで楽しめたらいいなって!」

みおさんは言った「私は自由な人だから、たまに来ないこともあるかも…!」

「大丈夫!いつも来てくれてありがとう!」

「ふふふ!」

色々あるけど、この日から、おしゃべり部みたいなものが始まった。

ふらお姉さんとみおさんは色々な話を持ってきて楽しく話す。

だけど、ある日のこと。

私は思い切って言った。

「おしゃべり部ならしたいことがあるんですけど…!」

みおさんは「おぉ~!なになに!」と笑う。

「私も聞きたいな!」

こうたくん、ていみさんはそっと、私の背中を押してくれた。

「はい!もちろん!」

みおさんは「へぇ~!」と言う。

「昔、小学校の頃に、変わったことを言う人がクラスにいた事もあって!」

「そうだったんだ~!楽しそうな人!」

ふらお姉さんが「そういえば、出会った時…」といいかける。

「私、言ってみたいな!」

みおさんが元気に言う。

ふらさんは続けて言った。

「それいいね!私も言ってみたい!」

そして、それぞれ言うことになった。

「私はね、子供の頃、可愛いぬいぐるみさんや、可愛いものに沢山囲まれてたから!」

「可愛いものしか勝たんってことかな!」

「わー!みおちゃんそれいいね!」

ふらさんは微笑んだ。

「ありがとー!ふらちゃん。

次はふらちゃん教えて欲しい!」

「うん!分かった!

私は…こうしてみんなの考えを聞いて…後押しができたらなって!」

「他人思考なんだね!」

「そうかも!」

2人は微笑み合う。

そして、私が言う番になった。

「私は…」

───────

おしゃべり部で過ごしてたけど、みおさんはたまに来るくらいでよく話すのは決まったメンバー。

でも、楽しかった。こうしてみんなでとる時間が少なかったし、何より、みんなが笑顔。

ところで、2年生になりそうな時、みおさんが久しぶりにやってきて言った。

「みんな!良ければ、いろいろ部に入らない?」

「いろいろ部?」

「うん!自由に色々なことするの!」

「私はいいよ!」

ふらお姉さんは、みおさんの手を取って微笑む。

私はていみちゃんとこうたくんを見る。

すると、2人とも頷く。

「私もいいですよ!今より自由性が増えるかも!」

みおさんはとても嬉しそうに、「やった!」と言った。

2年生になってからは、みおさんもよく来てくれたり、勉強しながら、活動に参加してくれたりもした。

相変わらず、同い年の2人は、私を支えてくれる。

ふらお姉さんも優しい。

私はそっと、ありがとうと呟いた。

自分の考えも、だんだん深まってる。

きっと、みんなの優しさが、私の考えを強いものに変えてるんだ…。

優しい笑顔、そして、楽しい空間───────
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