思想学部

ケーキ

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一年生

余裕とアイディア

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夏休みがあけた。

その間、とても自由な時間がおくれた。

誰にもダメだと言われず、沢山自由に創作できる空間…。

7月には残り9ヶ月か…と絶望的だったが、あっという間に2ヶ月が経つ。

案外いけるかもしれない。

そう思った矢先に起こった。

先生に勉強のことで、相談しにいった時、ついつい創作的に語ってしまったのだ。

瞬間、先生の表情は険悪なものとなり、やってしまった…と。

その後、沢山怒られて、最後の最後に「本当だったら少年院送りだったところだ。今後気を付けろ」と念を押された。

夏休みの間にも、創作に関して批判が無かった訳では無い。

そこら中に、創作禁止の張り紙があったり、危険と書かれていたりした。

しかし、ここまですることはないんじゃないか…。

僕は悲しくなっていた。

好きなものを、こんなに大っぴらに批判されること…。

いくらなんでも、やりすぎなんじゃないかと思う心もあった。

しかし、僕に創作をどうするかといったパワーエリートのようなそれはない。

今はただ、これを隠しながら暮らしていくしか方法はないのだ。

いつか、創作の無実が証明され、もう一度、自由に行える時まで…。

しかし、矢張り、思うところもある。

何故、張り紙で、創作禁止を言うのだろうか?

しかも、長い文章で。

多く知れ渡っていることなら、沢山を語らずとも、通じることだ。

僕には考えがある

───────

僕の名前はみる。

どこかの神話に登場しそうな名前と言われた。

それは関係ないが、僕の周りでは、不思議なことが起こる。

紙にいつも言葉が書かれ、それによって助けられたりする。

でも、それは案外関係があって、神様による手助けなのかもしれない。

ある日は、とても暑い夏のことだった。

僕は暑さの余り、クーラーをつけて休んだ。

とても涼しくなって、少し買い物に行きたくなった。

そんな時、部屋を出る前のドアにそれが。

そこには、クーラーと書かれている。

どういう事だろう。

部屋を出る前の僕は考えていた。

すると閃く。

そうだ。まだ、クーラーを消していなかった。

僕はその後、直ぐにクーラーを消してそのまま買い物に行く。

またある日のこと。

家に帰ってすぐに、荷物を置いて、自分の部屋に向かった。

すると、また紙があって、そこには何か書かれている。

今度は、荷物、財布などとあった。

なんだろう…?

僕はいつものように考えると、すぐに思いついた。

帰る前は、財布と荷物を持っていたのに、今はどこかに行ってしまった。

玄関に向かってみると、そこには、散らばった荷物がある。

僕は財布を探して、何事もないのを確認すると、ホッとした。

このままになってたら、後で、見つからなくなったり、無くしてしまっていたかもしれない。

僕はいつもこの紙に書かれている一言に助けられている

─────────

今日の創作は如何だっただろう?

見えやすいところに貼っておけば、このように、自分で考え悪い結果を防ぐことができる。

物語や、創作物批判は書かずとも、ただ、“創作”の一言を書いておけば通じる。

現在の空気が、とても強い創作規制に進んでいるから、いけないと自分から気を引き締めることができるのだ。

実行したことは1度もないが、自信はある。

創作に出来ることはある意味で、現実に近いものであるから。

ところで、今日の創作と言っておきながらではあるが、これは夏休みに僕が考えていた1つ。

それと、同時進行で考えていたものがもう1つあるのでどうだろうか

────────

僕には夢があって、それを親に止められている。

小さい頃から、川へ洗濯に行く童話のお婆さんの姿に憧れ、自分も将来、それをしたいと思った。

けれども、親は、洗濯は機械に任せた方がいいと言って注意する。

しかし、ある日、話を聞いてどうするか決めると言った。

それは、いい部分と悪い部分を考慮すること。

まず、親は、いい部分を話した。

運動になり、機械に頼らない生活に慣れることができる。

そして、次に、悪い部分だ。

川は綺麗とは言い難い。

たまにそこへものを捨てる人もあれば、砂や土が混じったり、目指しているものと反対の結果になるかもしれない。

反面として、徒労に終わる可能性もあると言った。

けれども、意志は変わらない。

それを聞いてもなお、したいと言う気持ちがまさるのだ。

親はそこまで思っているのなら、好きにするのがいいと言った。

───────

極端な物語だが、本当に止めたければプラスなものと、マイナスなものを考慮させる。

そして、マイナスを見てもなお、やりたいと思うのなら、それ以上はもう止められない。

本当にしたいと思っていることは、ちょっとしたことでは変わらない。

少ししたいだけの意志薄弱ならば、それですぐに解決してしまうだろう。

悪い道に進まない限りは、こころよく送り出すのが大人のつとめだとおもう。

しかし、僕の創作への思いは、こうして、批判だらけの今でも変わらない。

ここには全てがある。どれだけ否定されようとも、僕は創作を愛し続ける─────────
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