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一年生
復活
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またここに戻ってきた。
環境がどうなろうと、僕が本当に好きなものは変わらない。
捨てようと思っても、捨てることはできない。
言葉の自由は失われても、思考の自由は変わらずここにあるのだ。
ここから先は、誰かに思いついたことを話せない。
しかし、それは逆に、深く自分の好きなことに浸れるということ…。
自由に考えられるし、誰かに否定されたり笑われることもない。
はじめて創作を作った純粋な頃に戻れるのだ。
そう思うと、僕はとても嬉しくなった。
ところで、最近、僕は創作をおもいついている。
誰かに言えるようなものではないが、誰も居ないここでなら話せるだろう…。
僕は頭の中に思い浮かべる。
その断片的に続いていた絵を、物語のように繋げていく。
それはある1人の男が考える物語。
───────
ある日の朝、男は目を覚ます。その瞬間、ヒューと言うエオルス音とともに、この世の全てに通づる真理を発見した。
それは創作だった。
人生というもの、それは、正しく創作だ。
その人がどうやって生きて過ごしてきたのか、どんなことがあって、どんなことが起こったのか。
人格形成にも、起こったことが関係し、それによってその人は囚われたり、前向きに生きられる。
全ては物語的である。
一人一人の生きてきた道はとても大切で、比べようがないもの。
どれだけ、劣等感や、優越感があろうとも、その人生一つ一つは比べようがないものである。
人は自分の人生を代わりに生きることはできない。
今までまわりで起こったことなど、自分しか知らないことは沢山ある。
それはとても大切なもので、無意味なものではない。
そもそも、創作とは、無意味に思える瞬間すらも、とても素晴らしく貴重なものにかえてしまえる。
この中では、意味のないことなどひとつもない。
僕はこの思想で、世界の多くが意味のあることのように思えている。
しかし、時に現実逃避と呼ばれることもある。
現実逃避は悪い風に捉えられてしまうが、人を救うために必要なこと。
それこそ、現実逃避であると考えている。
もし、全世界の人が、この創作をすれば平和になる。
全ての真理は、創作にあると確信しているから。
ここでは、夢すらも叶ってしまう。
どれだけ偏ったものでも、どれだけ現実的で、困難なことでも、容易に叶ってしまう場所こそ、この創作の世界。
あぁ、なんて創作は素晴らしいのだろう。
しかし、元の場所に戻ってしまえば、その世界は無かったかのように消えてしまう。
だが、この一瞬だけは…。素晴らしいその世界を味わっていたい。
ところで、夢に関して、人はどんなことを考えているのだろう。
夢をみるなんて現実的ではない、夢は叶えるものと言った色々な意見がある。
僕はこう思っている。
夢は叶えるものではなく、みるものだと。
目標をたてて、頑張ろうと思えども、多くの人は叶わない。
そして、夢の中が嘘の世界とは限らない。
この世界は自分にとって事実にできる。1度叶えてしまったことを、何度も達成させる気にはなれない。
創作であれば、どれだけ多くの夢だろうと叶ってしまう。
無理に叶える必要は無い。
ただ、もし、叶ったのなら、僕はそれを喜びたい。
起こったその現実を…。
創作は多くの人を救うもの。
だからこそ、僕は、創作を絶対的真理だと思っている。
もし、間違えているならば、変えればいいし、変えなくてもいい。
創作とは、抽象的でありながら、絶対的な存在である。
──────
僕はそこまでで考えるのを辞めた。
今日は、久しぶりに考えた。
あの事を聞いてから、封印しようと思っていたが、自分には創作しかない。
だから、誰がなんと言おうとも、心の中では続ける。
今回は物語調にはならず、主張ばかりになってしまった。
更に、今度はいつ、また創作ができるかは分からない。
けれども、必ず戻ってくる。
僕には創作しかないから。
勿論、今日考えること、これから考えることは誰にも言わないし、言えない。
この時代だからこそ…。
そう思うと、僕は考えるのを辞めて、元の場所に戻って行った───────
環境がどうなろうと、僕が本当に好きなものは変わらない。
捨てようと思っても、捨てることはできない。
言葉の自由は失われても、思考の自由は変わらずここにあるのだ。
ここから先は、誰かに思いついたことを話せない。
しかし、それは逆に、深く自分の好きなことに浸れるということ…。
自由に考えられるし、誰かに否定されたり笑われることもない。
はじめて創作を作った純粋な頃に戻れるのだ。
そう思うと、僕はとても嬉しくなった。
ところで、最近、僕は創作をおもいついている。
誰かに言えるようなものではないが、誰も居ないここでなら話せるだろう…。
僕は頭の中に思い浮かべる。
その断片的に続いていた絵を、物語のように繋げていく。
それはある1人の男が考える物語。
───────
ある日の朝、男は目を覚ます。その瞬間、ヒューと言うエオルス音とともに、この世の全てに通づる真理を発見した。
それは創作だった。
人生というもの、それは、正しく創作だ。
その人がどうやって生きて過ごしてきたのか、どんなことがあって、どんなことが起こったのか。
人格形成にも、起こったことが関係し、それによってその人は囚われたり、前向きに生きられる。
全ては物語的である。
一人一人の生きてきた道はとても大切で、比べようがないもの。
どれだけ、劣等感や、優越感があろうとも、その人生一つ一つは比べようがないものである。
人は自分の人生を代わりに生きることはできない。
今までまわりで起こったことなど、自分しか知らないことは沢山ある。
それはとても大切なもので、無意味なものではない。
そもそも、創作とは、無意味に思える瞬間すらも、とても素晴らしく貴重なものにかえてしまえる。
この中では、意味のないことなどひとつもない。
僕はこの思想で、世界の多くが意味のあることのように思えている。
しかし、時に現実逃避と呼ばれることもある。
現実逃避は悪い風に捉えられてしまうが、人を救うために必要なこと。
それこそ、現実逃避であると考えている。
もし、全世界の人が、この創作をすれば平和になる。
全ての真理は、創作にあると確信しているから。
ここでは、夢すらも叶ってしまう。
どれだけ偏ったものでも、どれだけ現実的で、困難なことでも、容易に叶ってしまう場所こそ、この創作の世界。
あぁ、なんて創作は素晴らしいのだろう。
しかし、元の場所に戻ってしまえば、その世界は無かったかのように消えてしまう。
だが、この一瞬だけは…。素晴らしいその世界を味わっていたい。
ところで、夢に関して、人はどんなことを考えているのだろう。
夢をみるなんて現実的ではない、夢は叶えるものと言った色々な意見がある。
僕はこう思っている。
夢は叶えるものではなく、みるものだと。
目標をたてて、頑張ろうと思えども、多くの人は叶わない。
そして、夢の中が嘘の世界とは限らない。
この世界は自分にとって事実にできる。1度叶えてしまったことを、何度も達成させる気にはなれない。
創作であれば、どれだけ多くの夢だろうと叶ってしまう。
無理に叶える必要は無い。
ただ、もし、叶ったのなら、僕はそれを喜びたい。
起こったその現実を…。
創作は多くの人を救うもの。
だからこそ、僕は、創作を絶対的真理だと思っている。
もし、間違えているならば、変えればいいし、変えなくてもいい。
創作とは、抽象的でありながら、絶対的な存在である。
──────
僕はそこまでで考えるのを辞めた。
今日は、久しぶりに考えた。
あの事を聞いてから、封印しようと思っていたが、自分には創作しかない。
だから、誰がなんと言おうとも、心の中では続ける。
今回は物語調にはならず、主張ばかりになってしまった。
更に、今度はいつ、また創作ができるかは分からない。
けれども、必ず戻ってくる。
僕には創作しかないから。
勿論、今日考えること、これから考えることは誰にも言わないし、言えない。
この時代だからこそ…。
そう思うと、僕は考えるのを辞めて、元の場所に戻って行った───────
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