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生まれた意味
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僕は小さい頃に、妖精を見たことがある。
ふわふわと浮かんで、僕の目の前に居た。
そして、はっきりと覚えてる。
その妖精さんが僕に言ったこと。
「あなたはみんなに希望を与えるために生まれてきました。」
それを告げたあと、妖精さんは僕の前からパッと居なくなった。
それから時が経ったある日、僕はメモ帳を拾ってくる。
そこには、何かの学問の用語や、その説明などびっしり書いてあった。
僕はそのメモ帳が気になって仕方なかった。
持ち主は現れなかったので、一時的に、僕が持つことになる。
そして、中学校になるまで、よく読み返してた。
中には、見慣れない言語も書かれてたので、海外の人なのかもしれない。
もし、困ってるなら、かえしたいという気持ちがあった。
でも、何故か僕は、それがあることで、誰かを救えるような‥そんな気がしていた
───────
「こうよ。」
「せらさん。」
「呼び捨てでいいのに。」
「ところで、覚えてるよ。あなたが言ったこと。」
こうよは私のことを見つめる。
「妖精さんに、あなたの夢は?って聞かれて、みんなが平等に幸せであることって言った。」
「うん。本当にあったか‥それは分からないけど‥信じてる。」
「こうよ‥。それは絶対にあったよ。」
「あのとき、聞いてくれてありがとう。覚えててくれたんだ。」
「いいえ、いいの。私にとって、それは大事な話だったから‥。」
こうよには、夢がある‥。
お兄さんには否定されてるけど‥。
みんなに希望を与えたい‥。それは小さい頃からあった、かわらない夢。
私はいつも、こうよと一緒に学校に通う。
すれ違った人で、元気ない人が居ると色々つぶやく。
「きっと、大丈夫」だったり‥明るい言葉。
彼の言葉は自然と、人を元気づける。
彼はこれを自分の生まれた意味だって言ってた。
みんなを笑顔にすること‥。
人を救うこと‥。
学校では、あんまり関われないから、遠くから見てた。
彼の周りには人が沢山集まってる。
もしかしたら、優しい気持ち、真面目な思いが‥人を引き付けるのかもね。
こうよはみんなの前で言った。
「未来はいつも明るい!」
────────
ふわふわと浮かんで、僕の目の前に居た。
そして、はっきりと覚えてる。
その妖精さんが僕に言ったこと。
「あなたはみんなに希望を与えるために生まれてきました。」
それを告げたあと、妖精さんは僕の前からパッと居なくなった。
それから時が経ったある日、僕はメモ帳を拾ってくる。
そこには、何かの学問の用語や、その説明などびっしり書いてあった。
僕はそのメモ帳が気になって仕方なかった。
持ち主は現れなかったので、一時的に、僕が持つことになる。
そして、中学校になるまで、よく読み返してた。
中には、見慣れない言語も書かれてたので、海外の人なのかもしれない。
もし、困ってるなら、かえしたいという気持ちがあった。
でも、何故か僕は、それがあることで、誰かを救えるような‥そんな気がしていた
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「こうよ。」
「せらさん。」
「呼び捨てでいいのに。」
「ところで、覚えてるよ。あなたが言ったこと。」
こうよは私のことを見つめる。
「妖精さんに、あなたの夢は?って聞かれて、みんなが平等に幸せであることって言った。」
「うん。本当にあったか‥それは分からないけど‥信じてる。」
「こうよ‥。それは絶対にあったよ。」
「あのとき、聞いてくれてありがとう。覚えててくれたんだ。」
「いいえ、いいの。私にとって、それは大事な話だったから‥。」
こうよには、夢がある‥。
お兄さんには否定されてるけど‥。
みんなに希望を与えたい‥。それは小さい頃からあった、かわらない夢。
私はいつも、こうよと一緒に学校に通う。
すれ違った人で、元気ない人が居ると色々つぶやく。
「きっと、大丈夫」だったり‥明るい言葉。
彼の言葉は自然と、人を元気づける。
彼はこれを自分の生まれた意味だって言ってた。
みんなを笑顔にすること‥。
人を救うこと‥。
学校では、あんまり関われないから、遠くから見てた。
彼の周りには人が沢山集まってる。
もしかしたら、優しい気持ち、真面目な思いが‥人を引き付けるのかもね。
こうよはみんなの前で言った。
「未来はいつも明るい!」
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