世界の全て

ケーキ

文字の大きさ
69 / 77

話し合い⑤

しおりを挟む
B君はC君をなくしてから数年後、また新しい人と関わるようになりました。

その人は自分と同じく、少し変わった思想。

Bくんはそれがとても嬉しそうでした。

しかし、Aくんはそれを黙って見ることができません。

仲間をD君のもとへと向かわせて、自分の仲間にしようとします。

しかし、DくんとBくんの仲はとても強く、簡単には引き込めませんでした。

自分も出向いて、Dくんをいれようとしますが、Bくんをいれなければ入らないと断られてしまいます。

それから色々なことを考えて、Bくんの考えを辞めさせる行動をしました。

けれども、Aくんの周りから人が減ることが多くなるばっかりで、全く進捗がありません。

それを全てBくんにやられているのだと思いました。

なので、次で、決着をつけようと考えたのです

──────

男は「均衡主義を辞め、皆無主義になること、それが許しである。」と言った。

分太は「皆無主義の考え方を受け入れる、しかし、均衡主義の考え方を捨てることはできない」と。

どちらも譲歩しない。

すると、そこへ、2人の男がやってくる。

「ゆるしさん…?」男はそう言って、2人の方へと向かう。

文太さんも、ともに近付いた。

「兄さん、できる限りのことはやったよ」

片方がそう言って、分多さんの元へと。

ゆるしさんと呼ばれた男と、病の男が話をかわす。

「僕はここにくるまで、均衡主義の人と意見交換をしていた」

「なぜ…?均衡主義は間違った考え方で、皆無主義が正しいのでは…?」

「そう思っていてもいい、しかし、均衡主義の考え方は、皆無主義にとても近い。

そして、全てを皆無としてしまうには、とてももったいない。」

「いいものの対義語が、悪いものであるのか…?いいや、いいものの対義語がいいものであってもいい。

均衡主義と皆無主義はともに協力し、新しい思想を作っていくことが、私は理想だと考える」

「私は皆無主義を絶対的なものだと信じてきました…。それを覆すのですか…?」

「たとえ、過去がどれだけ素晴らしいものであろうと、未来もそれと同じくらい大切なものです。」

「だからこそ、その素晴らしいものを、同じくらい、いいえ、更により良いものへと変えるため、手を組むのです。それは呉越同舟でもいい。2つの主義の進む最終的な目的地は同じなのですから。

ともに歩んでいくのです。」

男は少し悩んだ後、「分かりました」と言った。

「私は人ではなく、あなたの思想を信じました。」

そういった後、男は苦しんだ

「私はなぜ、皆無主義を絶対的なものと信じ、他の主義を全て批判したのか…。

私はなぜ、傲慢にも、全て皆無主義が正しく信じないものはおかしいと考えたのか…」

すると、ゆるしさんは言う。

「加害者思考に陥ってる。過去の叱咤は、あなたが優しいからです。責める必要はもうない。

加害者、被害者はもちろん、加害者思考、被害者思考である必要はありません。これこそ、皆無主義。」

男は「またその思想に助けてもらいましたね。」と感謝した。

───────

正二さんと、同一さんは、均衡主義の分太さんの元へと向かう

「均衡主義、ずっと悩んでいた。皆無の過程にはどうしても均衡が必要なこと、そして、兄の思想からうまれた思想であるが、方向性が同じでも違うものであること。

その2つに苛まれ、この問題について考えあぐねていた。」

「しかし、ここで宣言しよう。均衡主義、皆無主義はともに必要なものであり、理想の世界を創造するために、とても必要な考え方であると。」

正二さんはそう言って、分太さんの方へ手を差し出した。

「ともに進んでいこう。理想の未来へ」

分太さんは「えぇ。」と言って彼の手を握った。

ここに2つの主義の対立が終結したのだ。

私はなんだかそれにとても感動していた。

否定しあう者同士が、相手を認め、逆に手を取りあって、未来へと進もうとしている。

思想一つ一つがとても大切なものなんだ…。

握手を終えると、分太さんは自分の弟の元へ向かう。

「兄さんやったね!」

彼はそう言ってむかえた。

「均衡主義、平和で平等なとても凄い思想だよ!」

そう言うと、分太さんは「ありがとう。まだまだ未完成の思想、だからこそ、皆無主義の思想はとても必要。とてもありがたい。」と言った。

「兄さんは根っからの均衡主義者なんだね。流石だよ!」と。

集多教の内部争いは解決したようだ。

私は少し安心した。

しかし…

正二さんとその兄が私の前へと立ちはだかる。

「加木のことはまだ終わらない。話を聞かせてもらおう」

2人はそう言って、私に言葉を求めた

───────
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

私が……王太子……のはずだったのに??

#Daki-Makura
ファンタジー
最愛と朝を迎えたら……城下が騒がしい……?? 一体……何が起きているのか……??

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...