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未完の思想③
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私はふと机から顔をあげた。
そして、なんのために書いてるのか、ふと心の中に浮かんできた。
するとそれを考えてみると、子供の頃のことが浮かんでくる。
私は毎日、かかさず日記をつけていた。そこでは、その日に体験した宝石のように貴重な時間を文にして楽しいと遊んでいたのです。
でも、ある日のこと、私は小説に出会いました。
そこには色々な物語が書かれています。
その時間だけは、全く違う人の人生を歩んでいるようで、今とはまた違った幸せな時が流れていきました。
それを真似て、友達と行ってみたいと思っていた場所の物語を書いたり、動物さんやお花に囲まれて楽しく過ごしているところなどを書いていました。
でも、途中で書けなくなったり、飽きてしまったりしましたが、1つだけ完成したお話があったのです。
それが『3人の友達』です。
仲の悪い2人の男の子が、残った一人の子によって、みんなで仲良くなるお話でした。
書き終わった事が嬉しくて、誰かに見せたい気持ちになりました。
飼っていた猫に聞いてもらいましたが、反応が分からなくて、今度はお母さんに話します。
でも、それによって、私はとても悲しい気持ちになりました。
「こんなことをしてないで、勉強をしたらどうなの。」
泣きそうになりましたが、私は読んで欲しいとお願いしました。
でも、お母さんは見向きも
しないで、私を自分の部屋へとかえします。
私はとても悲しくなりました。
もう誰にも見せない…それでもうお話なんて書かない…と思っていました。
丁度、その時、家のインターホンがなります。
お母さんは友達の男の子が来たと呼びに来ました。
そして、ノートを持ったまま、その男の子の元へと向かいます。
外に出ると、よく来るあの友達でした。
「こんばんは」
2人だけの空間になりました。
男の子が目に入ったのは、私の持っていたノートです。
見せてと言われました。
「誰にも見せないって決めたもん!」
それに「分かった!」と男の子は言いました。
「それで何しに来たの?」と言うと、遊びに来たんだと笑います。
「遊ぶって言っても勝負でしょ…!
今はしたくない!」
「そうか…」彼はそう言って、少し寂しそうにしていました。
私は困ってしまって、彼に自分のノートを渡します。
「読んでいいよ」
「ありがとう。」
彼はそう言ってノートを開きます
さっき言われてほとんど経たないで、どんなことを言われるのか怖くて仕方ありませんでした。
すると、彼は顔を上げて言いました。
「面白かったよ。3人の友達、仲良くなって良かったな!」
私は彼の言葉に、顔を隠すために後ろを向きます
「そんな事ないもん!他の本と比べたら全然書いてないし、知識も少ないし…」
私がそう言うと彼は
「誰かと比べる必要なんてない、自分が思う通りに書いたもの、それはとても特別なものだから…」
彼のその言葉に振り返りました。
すると彼は「仲間くんにも聞いてみよう」と。
「恥ずかしいからやだ!それに、こういうところ見せたくないよ…おかしい子って思われるかも…。」
「そうか。じゃあ勝負だ!」
彼はそう言って、仲間くんが褒めてくれるかどうかを勝負にしました。
けれども、私は、その時はしない!と言ったのですが、好きな人で、とても気になったので、ある日、こっそり、彼にノートを見せました。
すると、彼は「とてもいい話だね」と言います。
私は嬉しくて一杯になりました。
「こんな風に、仲良くなれたらいいんだけどな…」
彼はそう言います。
私は「きっと仲良くなれるよ!」と笑いました。
「そうだよね。ありがとう」彼はそう言って、笑顔で返します。
私はその時がとても嬉しかった
─────────
忘れていたとても大切なもの、こんな時に思い出すなんてね。
私は書く、たとえ、考えてる世界が嘘であっても。
心の底から望んでいる未来だから、勝ち負けなんて関係ないよ。
この気持ちには嘘はないから、私はただ、その世界を見ていたい。
その物語は終わったとしても、私は描き続ける。考えてる限り、3人のこの物語は嘘にならないから…
そう…これは私の大切な…
────未完の思想────
なんだ…。
そして、なんのために書いてるのか、ふと心の中に浮かんできた。
するとそれを考えてみると、子供の頃のことが浮かんでくる。
私は毎日、かかさず日記をつけていた。そこでは、その日に体験した宝石のように貴重な時間を文にして楽しいと遊んでいたのです。
でも、ある日のこと、私は小説に出会いました。
そこには色々な物語が書かれています。
その時間だけは、全く違う人の人生を歩んでいるようで、今とはまた違った幸せな時が流れていきました。
それを真似て、友達と行ってみたいと思っていた場所の物語を書いたり、動物さんやお花に囲まれて楽しく過ごしているところなどを書いていました。
でも、途中で書けなくなったり、飽きてしまったりしましたが、1つだけ完成したお話があったのです。
それが『3人の友達』です。
仲の悪い2人の男の子が、残った一人の子によって、みんなで仲良くなるお話でした。
書き終わった事が嬉しくて、誰かに見せたい気持ちになりました。
飼っていた猫に聞いてもらいましたが、反応が分からなくて、今度はお母さんに話します。
でも、それによって、私はとても悲しい気持ちになりました。
「こんなことをしてないで、勉強をしたらどうなの。」
泣きそうになりましたが、私は読んで欲しいとお願いしました。
でも、お母さんは見向きも
しないで、私を自分の部屋へとかえします。
私はとても悲しくなりました。
もう誰にも見せない…それでもうお話なんて書かない…と思っていました。
丁度、その時、家のインターホンがなります。
お母さんは友達の男の子が来たと呼びに来ました。
そして、ノートを持ったまま、その男の子の元へと向かいます。
外に出ると、よく来るあの友達でした。
「こんばんは」
2人だけの空間になりました。
男の子が目に入ったのは、私の持っていたノートです。
見せてと言われました。
「誰にも見せないって決めたもん!」
それに「分かった!」と男の子は言いました。
「それで何しに来たの?」と言うと、遊びに来たんだと笑います。
「遊ぶって言っても勝負でしょ…!
今はしたくない!」
「そうか…」彼はそう言って、少し寂しそうにしていました。
私は困ってしまって、彼に自分のノートを渡します。
「読んでいいよ」
「ありがとう。」
彼はそう言ってノートを開きます
さっき言われてほとんど経たないで、どんなことを言われるのか怖くて仕方ありませんでした。
すると、彼は顔を上げて言いました。
「面白かったよ。3人の友達、仲良くなって良かったな!」
私は彼の言葉に、顔を隠すために後ろを向きます
「そんな事ないもん!他の本と比べたら全然書いてないし、知識も少ないし…」
私がそう言うと彼は
「誰かと比べる必要なんてない、自分が思う通りに書いたもの、それはとても特別なものだから…」
彼のその言葉に振り返りました。
すると彼は「仲間くんにも聞いてみよう」と。
「恥ずかしいからやだ!それに、こういうところ見せたくないよ…おかしい子って思われるかも…。」
「そうか。じゃあ勝負だ!」
彼はそう言って、仲間くんが褒めてくれるかどうかを勝負にしました。
けれども、私は、その時はしない!と言ったのですが、好きな人で、とても気になったので、ある日、こっそり、彼にノートを見せました。
すると、彼は「とてもいい話だね」と言います。
私は嬉しくて一杯になりました。
「こんな風に、仲良くなれたらいいんだけどな…」
彼はそう言います。
私は「きっと仲良くなれるよ!」と笑いました。
「そうだよね。ありがとう」彼はそう言って、笑顔で返します。
私はその時がとても嬉しかった
─────────
忘れていたとても大切なもの、こんな時に思い出すなんてね。
私は書く、たとえ、考えてる世界が嘘であっても。
心の底から望んでいる未来だから、勝ち負けなんて関係ないよ。
この気持ちには嘘はないから、私はただ、その世界を見ていたい。
その物語は終わったとしても、私は描き続ける。考えてる限り、3人のこの物語は嘘にならないから…
そう…これは私の大切な…
────未完の思想────
なんだ…。
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