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 王子さまはお妃さまを迎えた後も、召使いの娘を忘れられませんでした。とうぜん、お妃さまからすれば、面白いわけがありません。お妃さまはあの手この手で、王子さまを振り向かせることにしました。

 お妃さまには、美しさのほかに、もう一つ自慢がありました。それは、Hなテクニックです。美しい見た目でくりだす性技はすさまじく、天にものぼる心地よさだと評判だったのです。

 ある日、お妃さまは王子さまに話があると呼び出し、不意に口づけをしました。お妃さまは肉厚な唇を、王子さまの唇にぶちゅうっと密着させました。そして、長い舌を王子様の口の中に入れると、軟体動物ようにうねうね動かし始めたのです。

レロォ、ちゅぱっ…ずじゅるるうぅっ…ちゅっ、チロ、レロ、レロレロォ…

 その口づけはとても情熱的でした。王子さまは、こんな口づけをしたことがありませんでした。召使いの娘としたのは、唇と唇を重ねるだけよ優しい口づけ。大人の口づけは、これが初めてだったのです。

 王子さまは、ドキドキしながらも抵抗をして、お妃様に何度もやめるよう伝えました。召使いの娘を裏切りたくなかったのです。しかし、何度やめるように言っても、お妃さまが口づけをやめることはありませんでした。

ぶちゅう、レロレロ、チロ、ちゅぱっ、レロレロ、ちゅう…ずじゅるるるううぅ、ちゅぱっ、チロチロ、ちゅっ…

 お妃さまに何度も口づけを繰り返されるうちに、次第に、王子さまの頭はぼーっとしてきて、何も考えられなくなりました。それに、身体がとろけるような気分になって、力が入らなくなり、抵抗できなくなったのです。途中からは、お妃さまが一方的に王子さまの口内をむさぼっていました。王子さまは最後の抵抗で、自分から舌を絡めないようにするのが精一杯でした。

 長い時間が経ち、ようやくお妃さまは口づけを止めました。王子さまの身体は、今まで感じたことがないくらいに昂っていました。いけないと分かっていても、抑えつけられないくらいに興奮していたのです。
 
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