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第7章 幼馴染にまで母親を寝取られるとは、情けない!
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1着目はあえて露出度も少なく、年相応のオーソドックスなドレスを着用した。
「いいと思います。その、落ち着いていて、アンナさんによくお似合いだと思います」
「そう?嬉しいわ。たしかにこのドレスは無難よね」
お世辞とわかっていても、若い男の子に褒められるというのは気分がいい。それに、実際のところ、私もこのドレスが一番好きだ。だって、これから着るドレスはかなり過激だから…
※
2着目は真っ赤なドレスだ。テカテカとした光沢感のある生地と、大胆に開いた胸元が印象的だ。派手な上に露出度はかなり高くて、こんなの、絶対着ようとは思わない。
「その…これもお似合いとは思います。ただ、かなり、その、派手ですので、相当目立ってしまわれますよ」
「そうよね。私もそこまで目立ちたくはないわ」
テオ君の態度が明らかに変わった。顔を赤らめて俯きがちになり、感想もたどたどしくなっている。顔を上げて話をしようとしても、どうしても私の胸の谷間に目移りしてしまうようだ。
ああ、私なんかのドレス姿で緊張しているのだ。それは喜びでもあり失望でもあった。このままだと、鬼畜男の思う通りに物事が進んでしまうのだろう。
※
そして、最後の3着目は黒のドレスだ。ホルターネックで背中も丸見えになっている。胸の部分には大胆なV字のカットが入っていて、胸の谷間どころか、後少しでおへそまで見えてしまうほどだ。脚にはスリットが入っていて、太ももまで見えてしまう。
こんなの裸同然じゃない…着替えの最中、私は何度もそう思った。そして、先ほどの赤いドレスに対する反応を見る限り…テオ君がどんな反応をするのか容易に想像ができてしまった。
「…そ、その…これは、流石に…」
「そ、そうよね。私も過激だと思っていたけど、もしかしたらパーティだとこれが普通なのかなって」
想像した通りだった。テオ君は顔を赤らめて、口数も少なくなってしまった。どこを見ていいか分からないという感じで、テオ君の視線は私の肢体のあちこちを移動して、結局は俯きがちになって…それでもチラチラと私の身体を眺めていた。
テオ君の顔は先ほどよりも動物的なものに近づいていた。理性よりも情欲が勝っている顔。鬼畜男もベッドの上で、よくあんな顔をする。真面目なテオ君があんな男とよく似た顔をするのはとてもショックで…同時に私の身体にもゾクゾクとする何かが駆け巡った。
※
その後すぐに私は元の服に着替えて、テオ君と談笑をしていた。会話の内容は先ほどまでとは変わらない他愛のないものだが、テオ君の態度は決定的に変わっていた。
時折、ちらちらと私の胸を見るようになった。今は服で隠されているけど、さっきまで胸の谷間を見ていたのだ。気になってしまうのだろう。その目は欲情を隠しきれていない。
ああ、だめ、また見ている。鬼畜男の思う通りじゃないか。私は、本当にテオ君としてしまうのだろうか…
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