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第六章 早漏マゾ男にされるとは、情けない!
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「あぅっ、な、なんでぇ…?」
「勇者様は自慰がお好きなようですね。股間に手を伸ばしてから一気に鼻息が荒くなっています」
僕の右手が勝手に動いて…股間のものを握り、上下に扱いている。その度に甘い快楽が身体を駆け巡って、吐息が漏れ出てしまう。
そんな僕を軽蔑するように、スカーレット様が僕を見下している。エキゾチックな雰囲気が漂う彫刻のよう顔立ちを顰めて、僕の自慰行為を眺めている。
「こんなのがお好きなのでしたか。はっきり言って勇者様には幻滅致しました」
「あうぅぅっ、そ、そんなあ…」
「ほら、また身体がびくんと跳ねました」
スカーレット様が切長の鋭い目が、不愉快そうに僕を睨みつけている。それだけで身体の芯からブルブルと震えるような高揚感に包まれてしまう。
「勇者様は聖職者である私に劣情を抱いているようですね。禁忌を犯すつもりなのですか?」
「あううぅぅっ、ちっ、違いますうぅ」
「そんな格好で否定されても説得力がありませんよ」
どうしてなんだ。スカーレット様に見られて、なじられているのに…身体がすごく興奮してしまう。まるで身体を支配されているみたいで、心がおかしくなってしまいそうだ。
「勇者様はこの状況を愉しんでいますね。早く吐精をしなければならないと忠告したのをお忘れですか?」
「あっ、あぅ、すみ、ません…」
「ほら、早く射精なさって下さい」
スカーレット様に指示されるやいなや、僕の右手が激しく動く。いや、僕が動かしているのだろうか。あまりの気持ちよさに、その境界線さえ曖昧になっているようだ。射精の感覚が込み上げているのが分かる。
「ほらほら、早く逝ってください。我慢はしてはいけないと申し上げましたよね?」
スカーレット様に急かされるたびに僕の右手が激しく動く。そうだ。我慢してはいけないのだった。じゃないと呪いが…
僕は言い訳するかのように、呪いのことを自分に言い聞かせる。そして込み上げる欲望と快楽の波を抑えることなく、ありのままに放出した。
ぴゅる、ぴゅっ、ぴゅ…
「ああうっ、はぅっ、はっ、はっ…」
僕の股間が脈打ち、呼吸も荒くなる。スカーレット様は相変わらず嫌悪感をあらわにした表情で僕を見ている。
「はしたないお顔…勇者様には失望いたしました」
「あうぅぅ…そんなあぁ」
そう言い残すと、スカーレット様は僕の部屋から出ていった。彼女を引き止めて説得したかったけど…甘い快楽に支配された僕の身体は言うことを聞かなかった。
「あぅっ、な、なんでぇ…?」
「勇者様は自慰がお好きなようですね。股間に手を伸ばしてから一気に鼻息が荒くなっています」
僕の右手が勝手に動いて…股間のものを握り、上下に扱いている。その度に甘い快楽が身体を駆け巡って、吐息が漏れ出てしまう。
そんな僕を軽蔑するように、スカーレット様が僕を見下している。エキゾチックな雰囲気が漂う彫刻のよう顔立ちを顰めて、僕の自慰行為を眺めている。
「こんなのがお好きなのでしたか。はっきり言って勇者様には幻滅致しました」
「あうぅぅっ、そ、そんなあ…」
「ほら、また身体がびくんと跳ねました」
スカーレット様が切長の鋭い目が、不愉快そうに僕を睨みつけている。それだけで身体の芯からブルブルと震えるような高揚感に包まれてしまう。
「勇者様は聖職者である私に劣情を抱いているようですね。禁忌を犯すつもりなのですか?」
「あううぅぅっ、ちっ、違いますうぅ」
「そんな格好で否定されても説得力がありませんよ」
どうしてなんだ。スカーレット様に見られて、なじられているのに…身体がすごく興奮してしまう。まるで身体を支配されているみたいで、心がおかしくなってしまいそうだ。
「勇者様はこの状況を愉しんでいますね。早く吐精をしなければならないと忠告したのをお忘れですか?」
「あっ、あぅ、すみ、ません…」
「ほら、早く射精なさって下さい」
スカーレット様に指示されるやいなや、僕の右手が激しく動く。いや、僕が動かしているのだろうか。あまりの気持ちよさに、その境界線さえ曖昧になっているようだ。射精の感覚が込み上げているのが分かる。
「ほらほら、早く逝ってください。我慢はしてはいけないと申し上げましたよね?」
スカーレット様に急かされるたびに僕の右手が激しく動く。そうだ。我慢してはいけないのだった。じゃないと呪いが…
僕は言い訳するかのように、呪いのことを自分に言い聞かせる。そして込み上げる欲望と快楽の波を抑えることなく、ありのままに放出した。
ぴゅる、ぴゅっ、ぴゅ…
「ああうっ、はぅっ、はっ、はっ…」
僕の股間が脈打ち、呼吸も荒くなる。スカーレット様は相変わらず嫌悪感をあらわにした表情で僕を見ている。
「はしたないお顔…勇者様には失望いたしました」
「あうぅぅ…そんなあぁ」
そう言い残すと、スカーレット様は僕の部屋から出ていった。彼女を引き止めて説得したかったけど…甘い快楽に支配された僕の身体は言うことを聞かなかった。
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