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第六章 早漏マゾ男にされるとは、情けない!
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「はあっ、はぁっ…あああっ!イクっ!」
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅ…
あれから僕は北の山の修練場に泊まり込み、自慰行為に耽ることになった。天才神官スカーレット様曰く、精気を蝕む呪いを解除するには精気を放出して空っぽにするしかないらしい。だからこうして個室に閉じこもり、頻繁に自慰行為を繰り返している。
他にもスカーレット様からはいくつかの指示がされた。一つ目が剣術の鍛錬の禁止だ。剣を握ると呪いが発動する以上、無闇に発動させるべきではないという。二つ目が我慢の禁止だ。あくまで目的は精気を放つこと。射精の我慢は精気を身体に残そうとすることを意味するから、かえって呪いの効果が強力になるそうだ。
だから僕は、修行もせずに自慰行為に耽る一日を送っている。僕の身体が早く治るのを信じて…
「勇者様…聞こえていますか?」
射精の余韻に浸る僕の目を覚ますかのように、後ろから透明感のある女性の声が聞こえた。恐る恐る僕が振り返ると、僕のいる個室のの扉が開いていて…スカーレット様が立っていた。
「す、す、スカーレット様っ!?」
「あら、申し訳ありません。何度も扉の前で呼びかけたのですが、お返事がなかったもので」
慌てる僕とは対照的に、スカーレット様はいたって冷静だ。こんな状況なんだから、少しくらいは動揺するか、僕の気持ちを察して欲しいのだけど…
「経過は順調です。すぐに身体は治りますから…絶対大丈夫ですよ」
「あぅ…ありがとうございます」
「勇者様、最悪の事態を抜けられるのはすぐそこまで来ています」
僕にとっては今の姿を最悪の事態なんだけど。自慰行為に耽った後の下半身裸の姿を見られているのだから…
「スカーレット様、その…」
「あら!そういうことでしたか。その…失礼しました」
察してくれと言わんばかりの僕の挙動に、スカーレット様はようやく事情を把握したようだった。
僕のしていたことに気が付かないなんて、意外と鈍いのかな?天然な一面もあるのかもしれない。そんなことを考えながら、僕はスカーレット様が退室するのを待っていた。
だけどスカーレット様は部屋から出る素振りも見せない。それどころか切長の鋭い目で僕の下半身に見下すように目をやっていて…半笑いの表情を見せると、ぽつりと呟いた。
「勇者様のものがあまりにお粗末ですので、殿方として意識できませんでした。非礼を謝ります」
普段の聡明で理知的な顔からは想像もできないサディスティックな顔。その顔は僕を馬鹿にする時のサラの表情にそっくりだ。反射的にあの母娘にされたことがフラッシュバックして…僕の身体はゾクゾクとした電流が流れて、僕の股間が小さく跳ねた。
「…ふふっ」
僕の股間の反応を、スカーレット様が侮蔑に満ちた表情で眺めている。そして小馬鹿にしたように鼻で笑っている。
僕とスカーレット様は出会って数日しか経っていない。だけど、スカーレット様は僕の悩みにいつでも真摯に対応してくれる心優しき方だった。そんなスカーレット様が人を見下すような表情をしていることが信じられない。
僕の心に動揺が走るとともに…身体が反射的に高揚してしまう。先ほど射精したばかりなのに、少しずつ僕の股間に血流が集まっている。
「また大きくなってきたようですね。早く精を放たねば危険です。勇者様、ただちに自慰をなさって下さい」
「えぇ?あぅ…」
「早くするのです。これは呪いを解くために必要なのです」
今までにない聞いたことのないような厳しく冷たい口調で、僕に指示をする。次の瞬間、自分の身体が操り人形のように誰かに動かされるような感覚に陥った。
「えっ…!?」
自分の身体に何が起きているのか分からず、ただただ混乱する僕をよそに、僕の右手が勝手に股間へと伸びる。右手が僕の股間のものを握る。そして…スカーレット様の目の前にしての自慰行為が始まった。
「はあっ、はぁっ…あああっ!イクっ!」
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅ…
あれから僕は北の山の修練場に泊まり込み、自慰行為に耽ることになった。天才神官スカーレット様曰く、精気を蝕む呪いを解除するには精気を放出して空っぽにするしかないらしい。だからこうして個室に閉じこもり、頻繁に自慰行為を繰り返している。
他にもスカーレット様からはいくつかの指示がされた。一つ目が剣術の鍛錬の禁止だ。剣を握ると呪いが発動する以上、無闇に発動させるべきではないという。二つ目が我慢の禁止だ。あくまで目的は精気を放つこと。射精の我慢は精気を身体に残そうとすることを意味するから、かえって呪いの効果が強力になるそうだ。
だから僕は、修行もせずに自慰行為に耽る一日を送っている。僕の身体が早く治るのを信じて…
「勇者様…聞こえていますか?」
射精の余韻に浸る僕の目を覚ますかのように、後ろから透明感のある女性の声が聞こえた。恐る恐る僕が振り返ると、僕のいる個室のの扉が開いていて…スカーレット様が立っていた。
「す、す、スカーレット様っ!?」
「あら、申し訳ありません。何度も扉の前で呼びかけたのですが、お返事がなかったもので」
慌てる僕とは対照的に、スカーレット様はいたって冷静だ。こんな状況なんだから、少しくらいは動揺するか、僕の気持ちを察して欲しいのだけど…
「経過は順調です。すぐに身体は治りますから…絶対大丈夫ですよ」
「あぅ…ありがとうございます」
「勇者様、最悪の事態を抜けられるのはすぐそこまで来ています」
僕にとっては今の姿を最悪の事態なんだけど。自慰行為に耽った後の下半身裸の姿を見られているのだから…
「スカーレット様、その…」
「あら!そういうことでしたか。その…失礼しました」
察してくれと言わんばかりの僕の挙動に、スカーレット様はようやく事情を把握したようだった。
僕のしていたことに気が付かないなんて、意外と鈍いのかな?天然な一面もあるのかもしれない。そんなことを考えながら、僕はスカーレット様が退室するのを待っていた。
だけどスカーレット様は部屋から出る素振りも見せない。それどころか切長の鋭い目で僕の下半身に見下すように目をやっていて…半笑いの表情を見せると、ぽつりと呟いた。
「勇者様のものがあまりにお粗末ですので、殿方として意識できませんでした。非礼を謝ります」
普段の聡明で理知的な顔からは想像もできないサディスティックな顔。その顔は僕を馬鹿にする時のサラの表情にそっくりだ。反射的にあの母娘にされたことがフラッシュバックして…僕の身体はゾクゾクとした電流が流れて、僕の股間が小さく跳ねた。
「…ふふっ」
僕の股間の反応を、スカーレット様が侮蔑に満ちた表情で眺めている。そして小馬鹿にしたように鼻で笑っている。
僕とスカーレット様は出会って数日しか経っていない。だけど、スカーレット様は僕の悩みにいつでも真摯に対応してくれる心優しき方だった。そんなスカーレット様が人を見下すような表情をしていることが信じられない。
僕の心に動揺が走るとともに…身体が反射的に高揚してしまう。先ほど射精したばかりなのに、少しずつ僕の股間に血流が集まっている。
「また大きくなってきたようですね。早く精を放たねば危険です。勇者様、ただちに自慰をなさって下さい」
「えぇ?あぅ…」
「早くするのです。これは呪いを解くために必要なのです」
今までにない聞いたことのないような厳しく冷たい口調で、僕に指示をする。次の瞬間、自分の身体が操り人形のように誰かに動かされるような感覚に陥った。
「えっ…!?」
自分の身体に何が起きているのか分からず、ただただ混乱する僕をよそに、僕の右手が勝手に股間へと伸びる。右手が僕の股間のものを握る。そして…スカーレット様の目の前にしての自慰行為が始まった。
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